書店、出版社、図書館などの現状に関するルポ。非常に興味深い。 * 2003年の出版物総販売額は-3.6% 2兆2278億円 7年連続の減少 * うち書籍が9056億円 * 売上が減少しているのに新刊点数は増加し続けている * 返品率は38.8% 雑誌返品率も31.0% * 書く人ばかりで買う人がいないカラオケ状態 * 知的虚栄心にとらわれた世代だった団塊の世代が引退しかかっている * 可処分所得が減ると、ピンポイントで人気本を買ってしまう * アミューズメントとエンターテインメントは違う。前者は暇つぶし、後者は無我夢中 * 岩波書店の人が、ガンパ書店って何かと聞かれたことがある * 工藤淳が始めたからジュンクドウという * ジュンク堂ですら生き残れないかもしれない、紀伊国屋に吸収合併してほしいと思っている * ジュンク堂の売上は250億円 * 紀伊国屋、旭屋、有隣堂、八重洲ブックセンター、ブックファーストぐらいしか生き残らないのではないか * ブックファーストのペルソナカードを使うと本は3%引きになる。3%引きでやっていくうのは凄いことである * ジュンク堂の交渉や経理がわかるのは工藤氏ひとりなので大変である * 大書店は、後背地に知的レベルの高い人が住んでいないと成立しない * 紀伊国屋の売上は1200億円 * 大学を作るとき、教員まとめて捜してくるというゼネコンみたいな仕事もある * 教文館の中村社長 露天商法 客注は版元に取りに行く * NET21 by 田中 古い広辞苑を買い取って新しいのを売る * 往来堂の棚づくり * 書店は「編集」が必要 * 届いた段ボールを開けるまで何が入ってるかわからない業界なんか他にない * 新刊バブルの原因は出版社の高給である * 盛岡の「さわや」 読まない書店員はすぐやめてもらう POPを書く 通勤時間を利用して1日2冊本を読んだ * 長野の平安堂書店 オリンピックを機会に、駅前の高いところに店を出した 町の文化程度は本屋でわかる 金魚の本を集めるときは金魚屋に話を聞いた 無料の書見台とロッカー 本好きなボランティアが書店員になってしまった * 米子の今井書店 子供にタダで本を読ませる 「本の学校」 スウェーデンの書籍の半分は図書館に行く。アメリカは20% 図書館に本が必ず納入されるようだとじっくり出版できる ドイツでは客注の90%が次の日に届く 版元と取次の間の道が細い * ブックサービス ヤマト 2000年決算は40億 名古屋の三洋堂は客注を丸投げ 書店に本がない場合はブックサービスに、という広告を出したら業界で大問題になった * アマゾンからアプローチがあったがことわった * ソフトバンクがアマゾンと組みたがっていたがことわられた * 再版制は戦後与えられたものである * パチンコ屋がイメージアップのため書店に参入したりする * 須坂のJapan Book Center まさに頓挫しそう * 返本率は40%でもまた出ていくことがあるので、実際に裁断されるのは10% * 返本や客注、配本に金がかかるから、まとまらないと送らない、だから遅くなる * 客注の4割は本を取りにこない * 日販の経営危機 * セブンイレブンは日本一の書店 * 往来堂の安藤氏はbk1に行ってリベンジ * 誰が「巨泉」を読むのか。bk1では売上げ上位にこない * 客注は平均8.2日かかる * ブックライナー 割増料金をとって客注 * 紀伊国屋松原 ブックオフはインチキである * 文教堂の万引は年間4億円 * ブックオフはピアノ商売のあとで始めた * 中古ピアノを引き取って磨いて売るだけで儲かった * 再版があるからブックオフが成り立つ * ブックオフから本を買って返品する書店がある! * bk1は素早い対応をしている。リアル書店は大抵遅い。 * コンビニ漫画はマンガ喫茶対抗 * 取次、書店の手数料が30% 印刷が20 印税、校正、装丁が12% 広告10% 返本倉庫3% 人件費10% * 平凡社百科辞典は売れまくった * 最近は堅い本がぜんぜん売れない * 哲学の本が以前は10万売れたのに今は5000もあぶない * 大学に行く人が増えたので買う人が減った * 売上が確定しない会社というのはありえない、と東証の人に言われた * エリートが作って薄給の書店員が売る * 市谷 地方・小出版流通センター * 神保町すずらん通り「書しアクセス」 * 図書館のない町に手紙つきで本を送る奴等 マンガは送らない * 新人作家に手紙を送る編集者 vs 横柄な編集者 * p446 歴史に残る編集者 * イギリスの図書館は日本の13倍 * p477 チェックすべき書店 * 浦安市民中央図書館が頑張っている * TRC社長石井氏 図書館批判 書籍情報を人海戦術で入力している * アメリカンメモリーズ計画 あらゆるアナログ情報を入力している * TRCのデータはアマゾンなどにも売っている * 北九州の「ふるほんや文庫さん」10万点、40万冊 八重洲ブックセンターでも10万冊しかない