もつくん2_deleted000_deleted000 :
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王羲之や小野道風、聖武天皇等の書の筆の運びから、漢字の筆順を考察した本。したがって、学校で教わった筆順とは異なる字も少なからずある。著者は、筆順が異なっていても明らかな間違いを除いて(必を心にノを書くなど)、いく通りかの筆順があるという立場なので、普段書き慣れている漢字の筆順が異なっていても安心。(私の場合、「明らかな間違い」で書いている漢字が結構あって、小・中学校当時の国語の先生を恨むのであった。漢字なんてトポロジー的にあってれば○してくれたからなぁ)
カタカナのユは、由に由来するとされているが、これは筆順からありえなく、ユの元の漢字は弓であるという著者の主張には説得力がある。
惜しいことに、ワープロ原稿をそのまま本にしたようなつくりなので印刷が鮮明でなく、また、レイアウトもプロの手が入っていないと思われ、ページ内の本文と図表とのバランスが悪い。
冠婚葬祭で、名前とか住所とか書くのが恥ずかしい自分としては、まずは筆順だけは正しくしようと思った。
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