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変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識
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岩村 暢子
勁草書房
ISBN: 4326652780
紀伊國屋,
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二代目平蔵 :
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それなりに頷けるところもある家庭の食に関するレポート。毎日のお惣菜がなおざりな割に、パンやお菓子作りを厭わない主婦のメンタリティーや、学校の家庭科教育が及ぼす食生活への意識変革など、なるほどと思わせられる指摘も多い。
しかし、随所に首をかしげたくなるような分析もある。特に、四人家族の食費が1ヶ月4万円では安い(幼児二人、外食費抜きで4万円あれば十分だと思う)、食卓にのぼる野菜がワンパターンで安い食材ばかり(旬の食材を使えば当たり前)、クリスマスにホールケーキを買わないことは家族崩壊(ホールケーキは値段が高いから買わない家庭も多かろう)、という指摘は、やや的外れであるように思う。
要は、筆者の「これがスタンダードな家庭の食だ」というイメージがあまりにも曖昧模糊としているので、批判が場当たり的な印象が否めないのである。もずくなど、加工品として多く流通している食品を使うことは「手抜き」なのか。冷凍野菜でも、生産地にまで気を配って選択している場合は許容しないのか。全体の食事に対するレトルトの割合が何割以上なら異常と見なすのか。まずは、何をもって家庭の食卓の本来の姿とするかを、筆者は読者の叱責覚悟で、しかし客観的資料を用いながら提示せねばなるまい。
なお、この本では全く触れられていないが、主婦の出身地及び最終学歴(はっきり言ってしまうと出身高校・大学のレベル)と食の相関は気になる。
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二代目平蔵
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最終更新 : 2006-07-03 17:41:10 +0900
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