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スカーレット・ウィザード〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)
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茅田 砂胡
中央公論新社
ISBN: 4125006008
紀伊國屋,
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コメント |
Leiko :
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確かに面白いことは面白い。しかし、ラストが急ぎ過ぎていること(○○で全てを説明するってどうよ←ネタバレにつき伏せ字)や、主人公たちの問題解決の姿勢(子供のためという言い訳は聞き飽きた)には、かなり疑問が残る。
「色男、金と力はなかりけり」とはよく言ったもので、金も権力もある色女と色男なんてロクなモンじゃない。この物語は、金と権力があるから成立しているのであって、それがなければ、ただの無計画かつ強運の怪獣が暴れているだけである。ジャスミンは軍人として、ケリーは海賊としてはそれぞれ素晴らしい才能を持っているのだろうが、その才能がこの舞台では「金と権力とに彩られた横暴」にしか見えない。
文体が独特で、私にはどうにもうまい文章とは思えないのだが、とりあえず文意は読めるからよしとしよう。
ついでに、この作品がSFか否かという件に関してだが、SFでいいんじゃないかな。考証はかなり怪しいし、いわゆるSFを読んできた人が書いた本にも思えないけれど、気負わず読めるスペオペとしては悪くないんじゃないかと。
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最終更新 : 2006-01-12 17:49:05 +0900
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