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小鉢の心意気 (ちくま文庫)
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著者: |
阿部 なを |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
季節と風土から生まれる料理の世界を探求し紹介した郷土料理研究の2大カリスマ、阿部なをさんと辰巳芳子さん。女が仕事をがんばると生意気と言われた時代に料理で身を立て、意地と根性で駆け抜けたおばあさんたちだ(阿部さんは数年前に他界)。この2人の料理レシピは長年かけて繰り返しデコンストラクションされて完成度が高いうえ手順もぎりぎりまで単純化されていておいしさに驚きがある。できることなら完クリしたいと思うほどだ。
辰巳さんは家庭料理を論理的に構築したインテリジェントな人で、著書も多くその思想をたどるのは容易だが、阿部さんのほうは数冊しか出ておらず、どちらかというと文章よりも一皿のほうで感性を表現する人だったのかもしれない。親しかったらしいが気丈な性格の女同士どんな交流をしていたのかに興味がある。この本は料理レシピも嬉しいし、なによりもエッセイの行間が貴重。 |
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