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はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)
三原 順
白泉社
ISBN: 4592882113
紀伊國屋
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カテゴリ
心
評 価
☆☆☆☆☆
コメント
♪ :
告白しよう。私の人格形成の80%は「はみだしっ子」によって成された。・・・若干、大げさだろうか。だが幼年期に受ける影響というのは良きにつれ悪しきにつれ大きなものである。夢や希望や憧れ然り。世の中を見るフィルターが変わったのならば、なおの事だ。
私の育った家庭は、至って保守的な両親と、夕餉の食卓で戦時中の5人組の家は今もって特別なのだと教え込む祖父母、年子の弟、そして結婚前の父の兄弟達。裏山に団地が建ち始め、核家族という言葉が使われ始めた世間からは、取り残された空間であった。当時、比較的多くの家庭がそうであったように、私の家でも漫画を読む事は禁止されていた。そのような環境下での私と漫画との出会いは、友人宅で「花とゆめ」を読んだ事だった。まさに、カルチャーショックである。その時の一番の衝撃は山田ミネコ作品(因みに”走れアリス”)で、その翌週から親に隠れて買うようになった「花とゆめ」で出会ったのが「はみだしっ子」だった。
数々の名言を生んだこの作品は、4人の子供達が主人公である。4人は、自分たちを愛してくれる家族を探す旅をする。それぞれが親との間にトラブルを抱え、それぞれの理由で家を出ている。旅の途中、その時々で面倒をみてくれる大人たちと関りや、行方を探し当てるそれぞれの親と再開、大人の都合や社会の偽善の中で4人は...。
親や学校の先生の言う通りにするのが一番だと教える家庭の子供であった私は、初めて、周囲に何も考えずに同調する事に疑問を抱き、自分の目で見て判断する事の大切さに気付いた。あまつさえ、殴る習慣のある父との決別方法さえもだ。 作者が亡くなった事は、書店に並ぶ「ぱふ」の一周忌にあわせた追悼特集号を見て初めて知った。自分の心の一部を失った気がした。人として生きていく上で大切な事はいくつかあるが、その大切な事の一つで、一番大切な事を教えてくれた作品である。
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ぴーしゅけ
最終
更新
: 2006-09-03 19:29:37 +0900
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