|
|
お菓子を仕事にできる幸福
|
著者: |
木曽 健一, 中田 英寿 |
出版社: |
日経BP社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
その他
|
コメント: |
最近はメッキリ大人しいものだが、その昔、コマッシャクレタガキだったので、この種のタイトルを見ると大概「ケッ」っと思うのが常だったりする。所謂、ジャンルとして明らかな自己啓発モノは一切読んだ事がない。だが、その日は数週間後に手術を控え、仕事にも疲れ、とにかくベストな状態からほど遠かった。多分、タイトルも良かったと思う。「お菓子・・・幸福」お腹が空いていただけかもしれない。気がつけば、手に取り読んでいた。<BR>
本書は、お菓子メーカの東ハトが、社員向けに作った本である。あとがきの「僕たちがこの本をつくったわけ」を読むまで知らなかったが、東ハトは2003年3月に、ゴルフ場開発の失敗により倒産している。その後、民事再生をする事となり、本業のお菓子の部門と社員を引き継ぎ、2003年5月に同名の東ハトという新会社を設立する。会社が生まれ変わったとはいえ、社員は自信を失い、停滞した空気が社内に漂う。そんな中、経営メンバーが手がけたのが「社員一人一人が自分で考え、判断する」体制づくりであった。そのための社員が共有できるバックボーンが必要であり、それらが言葉となり、本となり、2003年12月にクリスマスプレゼントの意味合いも含め、社員全員に本書が送られた(その時は、飛び出す絵本であった)。社員向けの本ではあったが、メディアで紹介されるうち、分けてほしいという問い合わせがふえ、2004年5月には出版の運びとなった。<BR>
そうした経緯を経て、書店で疲れている私が手に取るに至ったわけである。本書での幸福を感じる仕事はお菓子であるが、読み手の仕事に置き換えて読み進む事も十分にできる本である。さて、自分の仕事の場合はどうだろう。<BR>
面白いと思える仕事が一番だと思って、仕事をしてきていた。もちろん仕事であるわけだから、実際は楽しいだけでも面白いだけでもないのだが、面白いと思えるからこそ一生懸命にもなれるし、良い結果に繋がるのだと信じている。暫く疲れた状態で仕事を続けていたので忘れてしまっていたが、ベストな状態で仕事をしていた自分を少し思い出せた。 |
関連本棚: |
♪
hiroc
ばんぐ
|
|