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Revolutionary Wealth: How it will be created and how it will change our lives
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著者: |
Alvin Toffler, Heidi Toffler |
出版社: |
Crown Business |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
Nonfiction
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コメント: |
20数年前のTofflerのベストセラーである"The Third Wave"の続編という感じです。
情報化社会のキーワードとしてTofflerが言う分散化、プロシューマーなどについて、IT社会となったので、実例を交えて説明されています。
これまで以上にいろいろな意志決定にスピードが必要なようです。
また、テクノロジーでは最近話題のバイオ燃料以外にもバイオプラスチックなどいろいろな物が今後出てきて、脱石油社会になるとか、ナノテクノロジーに関する話題、さらに、お金さえもインテリジェント化して、ダイエット中の人のためにケーキを買うことができない財布が出てくるなど、未来に関するさまざまなトピックが満載です。
情報化社会での中国、インド、日本、アメリカ、ヨーロッパの今後なども、俯瞰されています。
しかし、英文はときどき難しい単語が出てきたり、文章が読みにくかったりします。 |
関連本棚: |
ジェミニ
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Fermat's Last Theorem (Stranger Than!)
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著者: |
Simon Singh |
出版社: |
HarperPerennial |
評価: |
B |
カテゴリ: |
Nonfiction
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コメント: |
数学系の読み物です。高校程度の数学が分かれば、読むことができるようです。
フェルマーの最終定理を挑んだ数学者達のお話です。
フェルマーの最終定理とは、以下の式でn=3以上の場合、この式を満たす自然数がないというものです。n=2の場合は、ピタゴラスの定理となり、これを満たす自然数は沢山あります。
x^n+y^n=z^n ここで、^はべき乗を示します。
物語はピタゴラスから始まり、フェルマー、オイラー、ヒルベルトやガロアなどの歴史的な数学者が出てきます。
無理数の話、複素数の話、無限の話などの数論から、背理法、数学的帰納法なども出てきます。
物理と数学の証明の違いというのがありました。物理などではそのときで観測や実験されたことから理論が出てくるが、その後、さらに詳細な実験をすると結果が覆ることがあるとのことです。
例として、素粒子の話がありました。究極の粒子は原子だったはずが、そこから、陽子や電子が発見され、クォークが出てくるなど。
しかし、数学の証明は、ピタゴラスの定理のごとく一度完全な証明をしてしまえば、永遠に残るとのことでした。
ワイルズが何年もかけて、寝ても覚めてもこの問題に取り組んだ執念深さは、やはり、普通の根性では到底無理だと思いました。さすが、数学者だなと思いました。 |
関連本棚: |
ジェミニ
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Flags of Our Fathers (Movie Tie-in Edition)
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著者: |
James Bradley, Ron Powers |
出版社: |
Bantam |
評価: |
C |
カテゴリ: |
Nonfiction
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コメント: |
硫黄島決戦に出征したアメリカ軍たちが日本軍と死闘をし、硫黄島を占拠します。そして、PBの表紙にあるように星条旗を立てます。以下、少しネタバレあります。
このPBは、星条旗を立てた6名の兵士の一人の息子が父の死後、当時の兵士などにインタビューなどして硫黄島決戦に関して描いたノンフィクションです。
最初は6名の兵士の生い立ち、その後、軍隊へ志願した経緯、硫黄島での戦闘、帰国後に星条旗を立て、アメリカに生還した兵士はスター扱いで、アメリカの軍資金を集めるキャンペーンに利用されたりします。
戦争の場面は、兵器などの用語を良く知らない自分はちょっときつかったです。また、登場人物が多いのも読みにくい原因です。全体的に戦争という悲しいことに関してなので、ちょっと読むのがつらかったです。 |
関連本棚: |
tekuteku
ジェミニ
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"Surely You're Joking, Mr. Feynman!": Adventures of a Curious Character
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著者: |
Richard Phillips Feynman, Ralph Leighton, Edward Hutchings |
出版社: |
W W Norton & Co Inc |
評価: |
B |
カテゴリ: |
Nonfiction
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コメント: |
ファインマンさんは理論物理学者でノーベル賞も受賞しています。この本はそんな天才物理学者のはちゃめちゃなお話が満載です。
ファインマンさんは、子供の頃から機械いじりや実験が大好きで、近所でもラジオをすぐ直す子供として有名でした。大学を出て、第二次世界大戦の頃は、マンハッタン計画に携わったり、ブラジルでカーニバルに参加したり、ラスベガスのナイトクラブでナンパしたり、デッサンにはまったり、マンガのように面白いエピソードが満載です。
しかし、ところどころに多少は量子論や数学に関する話があったりしますが、分からなければ飛ばし読みしても楽しめます。その当時の物理学者のボーアや湯川秀樹なども出てきたりします。高校時代に何冊か量子論の入門書を読んだので、このあたりのテーマはすごく懐かしく感じました。
ファインマンさんは、本当に好奇心が旺盛で、物理のみでなくいろいろなことをエネルギッシュにこなされています。学者と言うより、マルチなタレントみたいです。 |
関連本棚: |
nagataka
ジェミニ
山田
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The World Is Flat. A Brief History of the Twenty-First Century
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著者: |
Thomas L. Friedman |
出版社: |
Holtzbrinck Publishers |
評価: |
A |
カテゴリ: |
Nonfiction
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コメント: |
世界がフラット化しつつあることを実例を挙げて説明しています。まず、著者がインドへ行ってそこでのIT企業でいろいろとフラット化しつつあるモノを見ます。
10のフラット化の要因が次に続きます。ベルリンの壁の崩壊、ネットスケープなどなど。ここのフラット化の要因の説明に複数の取材による話やビジネス紙の記事など膨大な実例が挙げられています。会社ではウォルマートやHPなど、日本ではドコモの携帯の話が出ていたりします。
この本のサブタイトルが"A Brief History of the Twenty-First Century"であるように今後世界がどう変わっていくかについて、グローバリゼーションを中心に述べています。
世界がフラット化することにより、今までの競争相手は近くの会社だったのが、突然、中国やインドということになります。
これに対応するためにどうすればいいか。科学教育を増強すべきということですが、現在のアメリカでは理系に進む学生が激減しているそうです。日本も同じですね。一方、中国などでは、理系の大学がもてはやされているようです。
フラット化しない世界としてイスラム教の国々のことが挙げられていますが、ここらの宗教的な話は、まったく、自分は理解できない部分です。
あと、中国、インドなどがフラット化すれば、世界のエネルギーや資源の消費量が飛躍的に増え、環境破壊が進むので、これを打開するにはエネルギーの分野では早急に代替エネルギーの開発が必要であるとのことです。 |
関連本棚: |
yoshiの本棚
ジェミニ
momose
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The Third Wave: The Classic Study of Tomorrow
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著者: |
Alvin Toffler |
出版社: |
Bantam |
評価: |
B |
カテゴリ: |
Nonfiction
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コメント: |
やっと、読み終わりました。5月21日から読み始めて、3週間かかっています。
農業革命を第一の波、産業革命を第二の波、そして、情報革命を第三の波として、この第三の波で社会はどう変わるかを述べています。
ボリュームは、ペーパーバックで400ページ余り、語数は概算で177650語とダ・ビンチ・コードより多いです。あと、難しさに関してですが、読んでいて分からない単語がわんさか出てきます。それでも、技術関係は結構分かりやすいのですが、政治関係はさっぱり分からないところが多かったです。YL9から10ぐらいでしょうか。
出版が1980年と4半世紀前なので、今のインターネット、携帯電話ブームに関してはさすがに述べられていません。
読んで印象に残っているところ。
第二の波である産業革命によって、世の中は機械のようになっていった。
特徴として、標準化、専門化、同時性、集中化、最大化、中心化というキーワードで説明されています。
工場であれば、パーツの標準化が必要となり、機械のように仕事も流れ作業のように専門分化され、始業時間などが決まったりします。また、人口も都市に集中したり、マネジメントや政治も中央集権化します。学校なども工場のようにマスプロ化していきます。
家庭は農業時代の大家族から工業化社会に合う核家族となっていき、生産者と消費者が分離します。
時間などについても、農業社会は非常にラフな時間の区切りだったのが、工業化社会では分刻みになります。
第三の波の特徴は、以下の通りです。
キーワードは分散化。石油エネルギーなどから、太陽光や風力などの新エネルギーへの転換。メディアも1対多のマスコミから、多対多のミニコミへと変わっていきます。製品も大量生産から個人個人に合わせた生産へと変わっていきます。
会社についても工業化社会ではいかに儲けたかというひとつのものさしのみで考えていましたが、経済性のほかに、環境や、社会的なモラルなど複数の要因で会社のランク付けが行われるようになっていきます。
勤務体系も分散化し、高速通信回線が自宅まで整備され、フレックスタイムや在宅勤務が増えていき、再び、農業社会のように家が勤め場所という時代が来ます。
農業社会の基本は自給自足で、自分が使うものを自分で生産していましたが、工業化社会で市場が整備され生産者と消費者に分離されましたが、再び、生産者と消費者が融合したプロシューマーによりDo It Yourselfが流行ります。
政治に関してもマイノリティーが力を持つようになる。
読んで、確かにIT関連などではアマチュアが自分でウェブを作ったりとプロシューマーが台頭していると思いますが、在宅勤務は日本ではまだまだという感じです。
ただ、最近の企業の不祥事は確かに過去の拝金主義というものさしのみで、他のものさしを持っていなかったためかなと思います。
あと、分散化ですが、洋書のアマゾンのようにネット時代になって余計集中化しているようです。
しかし、この本の予測は2/3ぐらいは当たっているのではと思います。1980年にいろいろなキーワードで現在の情報化社会を予測した点はすごいと思いました。 |
関連本棚: |
ジェミニ
daichi
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