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(175/182)冊
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モンスターマザー 世界は「わたし」でまわっている
モンスターマザー 世界は「わたし」でまわっている
著者: 石川 結貴
出版社: 光文社
評価: ★★
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コメント: 先に読んでいた<a href="/%E4%BA%8C%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E5%B9%B3%E8%94%B5/4620317896">家族は孤独でできている</a>や<a href="/%E4%BA%8C%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E5%B9%B3%E8%94%B5/4795242356">「私」を失くす母親たち―ぶつかりあう心の行方</a>と重複するルポが多く、内容としては目新しさを感じなかったので星2つ。<br> ただ、「母親らしさ」よりも「私らしさ」を優先する風潮が、育児産業(企業)からの強い後押しの産物であることは見逃せない指摘である。
関連本棚: 二代目平蔵
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なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか
なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか
著者: 藤原 智美
出版社: 祥伝社
評価: ★★★
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コメント: タイトルに衝撃を受けて手に取った。分析的な内容を期待していただけに、筆者の考察と感想がメインでがっかり。筆者の感想にさして目新しさがないのも期待はずれ。<br> しかし、学級崩壊の根本には幼児の知覚能力の著しい変質がある、という報告は見逃せない。5つまでの数が数えられないなんて恐ろしい。
関連本棚: 二代目平蔵 さとほ
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冒険者カストロ
冒険者カストロ
著者: 佐々木 譲
出版社: 集英社
評価: ★★
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コメント: カストロの前半生にスポットをあてた本。これを読んで、実は私は政権を握った後のカストロの方に興味があったんだな、と気がついた。<br> 主人公カストロのカリスマが、いまいち伝わってこないのが残念。
関連本棚: ひろき@等々力609 二代目平蔵
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駅伝がマラソンをダメにした (光文社新書)
駅伝がマラソンをダメにした (光文社新書)
著者:
出版社: 光文社
評価: ★★★★
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コメント: 長年の箱根駅伝ファンとして、お正月の余韻冷めやらぬうちに読みたいと思っていた本。衝撃的なタイトルであるが、筆者はマラソンも駅伝も分け隔てなく愛する陸上ファンであった。<br> 後半でタイトル通りの主張が展開されるが、前半は箱根出場校の分析に費やされており、むしろ箱根駅伝を楽しむためのガイドとして利用できる。<br> 違和感を覚えるのは、マラソン=国際競技、駅伝=ドメスティック、と安易に位置づけ、国際競技マラソンの発展なくして日本国内の陸上界の発展はありえない、という意見。例えば、箱根駅伝のような1区間20km前後の駅伝が国際競技として成立する可能性はないのか、といった仮定がすっぽり抜けている。反証もある。国際競技としての土俵があり、海外に選手流出が続いている野球など、これからも日本で発展していくと言い切れるのであろうか。<br> むしろ、箱根駅伝のためのリクルートが激化する中で、高校の中距離の選手層が極端に貧弱になっていることの方がよっぽど問題のような気がする。
関連本棚: 二段階右折 ken-1 新書マン 二代目平蔵
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貝と羊の中国人 (新潮新書)
貝と羊の中国人 (新潮新書)
著者: 加藤 徹
出版社: 新潮社
評価: ★★★★
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コメント: 「貝」と「羊」の偏を持つ漢字から、中国の「本音」と「建前」を読み解く中国文化論。もっとも、貝と羊の話は一章が割かれているだけだったが、それ以外にも楽しい切り口が目白押しで読者を飽きさせない。<br> 個人的には第四章「人口から見た中国史」が面白かった。日本の人口推移は何となく知っていたため、古代で既に中国の人口がピークに達していたことには衝撃を受けた。<br> 中国の地方紙から、指導教官が第二次天安門事件が失敗すると看破したエピソードは、この方の本では何度かお目にかかっているが、何度読んでも鮮やかな印象を残す逸話である。
関連本棚: yasufumic unnonouno KarukuIppai 二代目平蔵 stonechild hiro_y 増井
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いま、女として―金賢姫全告白〈上〉 (文春文庫)
いま、女として―金賢姫全告白〈上〉 (文春文庫)
著者: 金 賢姫《キム/ヒョンヒ》
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 再読。今読んでも非常にできの良い自伝だと思う。<br> 読み手として、前回と違うのは、ソウルの雰囲気や場所のイメージがある程度肌感覚でわかっていること(初読の時点では韓国に行ったことなかったもんなー)。韓国の繁栄を信じようとしない金賢姫を、韓国の捜査官が街に連れ出すのだが、その光景が鮮明に想像できた。<br> 文中に出てきた「美しいソウルで暮らします」という歌詞の歌謡曲、これはソウル讃歌だろう。インターネットでさわりをちょこっと聴くことができた。便利な世の中だ…。
関連本棚: 二代目平蔵
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東京下町殺人暮色 (光文社文庫)
東京下町殺人暮色 (光文社文庫)
著者: 宮部 みゆき
出版社: 光文社
評価: ★★★
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コメント: 加害者としての未成年の鈍感さや、ずるさなど、今にして思うと、のちの傑作に結びつく要素がちらほら垣間見える。あまり本筋とは関係ないけど。
関連本棚: 柳葉魚 junK tkmr もりかつ kura らいさん みなち emonkid 権太の既読 daichi 二代目平蔵 abbey KZh ann みみすけ 佐治道綱 reiko510 nob裁断済み45
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真実―金賢姫独占インタビュー全記録 (News package chase)
著者: 金 賢姫, 五島 隆夫
出版社: アイペックプレス
評価: ★★
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コメント: 刊行当時はともかく、今となってはあまり価値のない本。金賢姫の自伝を読んだ方が良い。
関連本棚: 二代目平蔵
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香菜里屋を知っていますか
香菜里屋を知っていますか
著者: 北森 鴻
出版社: 講談社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 個人的に香菜里屋シリーズは好きだったので、完結編というのが少し寂しい。<br>
関連本棚: 二代目平蔵
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いま、女として―金賢姫全告白〈下〉 (文春文庫)
いま、女として―金賢姫全告白〈下〉 (文春文庫)
著者: 金 賢姫《キム/ヒョンヒ》
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 再読。初めて読んだ10年前、金賢姫のイメージは「航空機テロを犯した年上の女性」というものだった。<br> 今、私は犯行当時の金賢姫の年齢を超えた。わずか26歳で、祖国のためと信じ、爆破工作を行わざるをえなかった金賢姫。150人以上の人命を奪った重荷を生涯背負い続けなくてはならない彼女を、とても哀れに思う。
関連本棚: 二代目平蔵
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ランチタイム・ブルー
ランチタイム・ブルー
著者: 永井 するみ
出版社: 集英社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 永井するみにしては(失礼!)、非常に後味爽やかな連作集。<br> 何より主人公と女性上司の友情が良い。
関連本棚: 二代目平蔵
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歪んだ匣
歪んだ匣
著者: 永井 するみ
出版社: 祥伝社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: オフィスビルに入っている企業やカフェ、フィットネスクラブを舞台にしたミステリ連作集。<br> 最後の「蝶のごとく」に、のちの長編小説『ダブル』の要素が垣間見えたりと、のちの彼女の作品の蕾が感じられる一冊だった。
関連本棚: 二代目平蔵
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隣人
隣人
著者: 永井 するみ
出版社: 双葉社
評価:
カテゴリ:
コメント:
関連本棚: 二代目平蔵
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時をわたるキャラバン
時をわたるキャラバン
著者: 新藤 悦子
出版社: 東京書籍
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 『ギョレメ村でじゅうたんを織る』に出会って以来、新藤さんのトルコもの、わけてもトルコ絨毯に関するエッセイはいつも清涼剤であり続けた。<br> 今回はなんとタイムスリップ小説である。常人とは異なる嗅覚を持つ主人公が古いトルコ絨毯の「匂い」に惹かれてトルコに旅立つという着想は良かったが、トータルとして、小説としてはイマイチという気がした。中高生向けの小説として換骨奪胎すればもっと良いものができあがったのではないかと思う。
関連本棚: 二代目平蔵
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野菊とバイエル (集英社文庫)
野菊とバイエル (集英社文庫)
著者: 干刈 あがた
出版社: 集英社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 昭和20年代半ばの東京郊外。少女ヨシヱの目から見た日常風景を素直に描いた小説。牧歌的な懐古小説に陥っていないところがミソ。これを読んで、子どもの世界だってそれなりに大変だったよなあ、と思い出した。
関連本棚: 二代目平蔵
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屈折率
屈折率
著者: 佐々木 譲
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 挫折を経験した元商社マンが、町工場を立て直す長編小説。<br> 町工場の再建と主人公の恋愛(というか不倫)が物語の主軸なのだが、主人公の恋愛に対する倫理観には最後まで馴染めなかった。純粋にビジネス小説に絞った方が面白かったのでは、と思う。<br> それにしても、こんなに公私混同する人がビジネスで有能というのはありえないような気がする。
関連本棚: 二代目平蔵
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イベリアの雷鳴
イベリアの雷鳴
著者: 逢坂 剛
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 相変わらず主人公がかっこよすぎる逢坂印のスパイ小説。<br> スペインを陣営に引きずり込もうと躍起になる枢軸国と連合国の争いは面白いのだが、どうも女性の造詣が平板で興ざめ。
関連本棚: tpircs 二代目平蔵
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雲の上の青い空
雲の上の青い空
著者: 青井 夏海
出版社: PHP研究所
評価: ★★★★★
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コメント: これまで青井夏海作品を読むたびに、あともう一味足りないと思い続けてきた(と言いつつ今まで刊行された本は全部読んでいるが)。<br> しかし、今回は申し分ない!主人公が運送屋のお兄ちゃんで元探偵、なおかつ小市民という設定も良いし、何より狙いすぎていないコミカルな語り口が絶妙。次回作にも大いに期待。
関連本棚: 二代目平蔵
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天使などいない
天使などいない
著者: 永井 するみ
出版社: 光文社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 最近筆力がめきめきあがった永井するみの短編集。<br> 最初の「別れてほしい」を読んで、女性の意地悪さが見え隠れする短編が多いのかなと思っていたら、意外に大団円ものも多かった。「別れてほしい」「レター」、短編としては十分及第点。
関連本棚: 二代目平蔵
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うたう警官
うたう警官
著者: 佐々木 譲
出版社: 角川春樹事務所
評価: ★★★★
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コメント: 警官殺しの容疑がかけられた刑事。彼の無実を信じる警官有志が、事件の真相究明に乗り出す。<br> 警官が主役の探偵もの。チームワークで警察上層部の裏をかく展開が爽快。有志の中に潜む裏切り者の存在など、最後まで緊迫した展開で満足。
関連本棚: 二代目平蔵
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