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人脈づくりの科学 「人と人との関係」に隠された力を探る
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著者: |
安田 雪 |
出版社: |
日本経済新聞社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ツッコミどころ満載の本である。
人脈などのつながり関係を「<b>ネットワーク分析</b>」という手法で解析する方法や
良好なネットワークを構築するための技術について書いており、
テーマそのものは興味深いのだが、
科学書としては議論や数式がいい加減であり、
ビジネス書としてはほとんど実際の役には立たないという特徴がある。
山形浩生氏が<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231156X/bookshelf-1-22/ref%3Dnosim/">Amazon書評</a>で
「支離滅裂で何も説明できていない」とか
「よくこんな人が学者をやっていられるものだ」と書いているが同感である。
出てくる数式はすべていい加減 or 無意味だし、
既存研究についても言及はしているもののちゃんとした説明がない。
たとえば「バートによる空隙理論」として、
「<a href="/%E5%A2%97%E4%BA%95/0674843711">Structural Holes: The Social Structure of Competition</a>」という本に書かれた話が随所に出てくるにもかかわらず
空隙理論とは何なのかの説明がちゃんと書かれていない。
(実際は<a href="http://www011.upp.so-net.ne.jp/gfordumich/essay1.htm">こういうもの</a>らしい。)
また
p63でグラノヴェッターという人の「弱い紐帯の力」という論文を紹介しておきながら
p178で同じ論文を「弱い紐帯の強さ」という名前で再紹介している。
ちゃんとチェックしてくれよ > 著者/編集者。
参考文献にはリストされていないが、この論文の話は<a href="/%E5%A2%97%E4%BA%95/4623029786">転職―ネットワークとキャリアの研究 (MINERVA社会学叢書)</a>という書籍になっているようである。
30年以上前の入手しにくい論文を引用するよりも
一般書籍を引用した方が有用だと思うが。
<p>
様々な実験や調査結果が述べられているが(p33, p80, p124, p132, p182)、
無意味とか当然とか思われるものばかりで、
社会学というのはあやしげな実験にもとづいて
根拠に乏しい結果をひねり出すことが多いという印象を受けてしまった。
まぁこれは著者の責任ではないのだが。
<p>
とはいうものの
第5章の「実名入り人工知能研究者マップ」は実に面白いし、
昔の研究へのポインタを知ることができたので少しは役にたったかもしれない。
<ul>
<li> <a href="http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1267809">頼人氏の記事</a>
<li> <a href="http://mixi.jp/show_friend.pl?id=93382">安田氏</a>
<li> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/cm/member-reviews/-/A3EHB17PFG16HE/">ぴーたんaさんの書評</a>
<pre>
> 興味深いのは、5章で科学者の人脈と研究業績との関連について
> 論じているところ。ここでは、ウェブマイニングによって作成した
> 人工知能研究者のネットワーク関係が示されている。これによって、
> 研究者がネットワークの中心的な位置にいるのかそうでないのかと
> いった「媒介性」、ネットワーク構成員へのアクセスのしやすさを
> 示す「近接性」といった指標をつくることができる。
> さらに、このデータと、論文の被引用度などを比較し、研究者の業績
> との関連まで考察されている。
</pre>
</ul>
ちなみに恥ずかしながら「紐帯」という言葉を知らなかった。
「tie」の訳語なのだが、
もう少しわかりやすい表現は無いものか。
あ、「タイ」だから「チュータイ」にしてあるのかな? |
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売文生活 (ちくま新書)
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著者: |
日垣 隆 |
出版社: |
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3/10発売だが何故か<a href="http://pitecan.com/Mapmania/programs/edit.cgi?name=%B8%C5%BD%F1%A4%DB%A4%A6%A4%ED%A4%A6&shelf=%B8%C5%CB%DC%B2%B0">古本屋</a>で発見。
明治以降の文筆家の原稿料を詳しく調べて考察しているが、
原稿料を貰っている人間以外には全然面白くなさそうな気がする。
(私は貰うこともあるので多少は興味があるのだが)
<br>
檀一雄が火宅を囲っていたころはものすごく原稿料の相場が高かったらしい。
誰でもすぐ記事や本を書ける現在は
原稿だけで食べていくのはなかなか苦しそうである。
<br>
そういえば先日某学会誌にA4一枚の記事を書いたら
原稿料として1,800円をいただいた。
400字詰め原稿用紙に換算すると500円ぐらいか。
安っ!
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Structural Holes: The Social Structure of Competition
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著者: |
Ronald Burt |
出版社: |
Harvard University Press |
評価: |
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ここで展開されている「空隙理論」が
<a href="/%E5%A2%97%E4%BA%95/453231156X">人脈づくりの科学 「人と人との関係」に隠された力を探る</a>で何度も紹介されている。
<br>
<a href="http://www011.upp.so-net.ne.jp/gfordumich/essay1.htm">ミシガン大学のmike氏による紹介</a> |
関連本棚: |
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絵筆のいらない絵画教室
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著者: |
布施 英利 |
出版社: |
紀伊國屋書店 |
評価: |
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「ダメな画家は画家に学ぶ 優れた画家は自然に学ぶ」
のだそうである。
この表現を検索してもこの本しかみつからないのだが
出典はどこなんだろう。 |
関連本棚: |
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「秋葉原」感覚で住宅を考える
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著者: |
石山 修武 |
出版社: |
晶文社 |
評価: |
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カテゴリ: |
購入検討
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コメント: |
<a href="http://mixi.jp/view_diary.pl?id=14981443&owner_id=1859">前田氏のコメント</a>
<p>
まだ最初のほうだけしか読んでませんが...
<br>
うちの妻は著者 石山修武氏のファンで、彼が自宅を建てる過程のドキュメントを録画したビデオを以前に見せてもらったのを思い出しました。ほとんど鉄とガラスでできた大胆な構造の家を、工務店に頼らず学生や畑違いの職人(温室を作る人や鉄工所の人)を使って建てていました。
<br>
大量の部材が合理的な価格で流通しており、客が自分で吟味した好みの部品を選んで製品を組み立てられる秋葉原の電器製品やカリフォルニアの住宅に比べて、日本の住宅価格は狂っている。建設会社や工務店を排除して、まともな価格でまともな家を建てよう、というのが本の趣旨のようです。
<br>
これだけ書くとありふれてるように見えますが、
<ul>
<li>この本が20年以上前に書かれた先駆的な内容であること。
<li>著者が、外国や日本の業界の事情、さまざまな建材の価格と得失を良く知る専門家であり、具体的な根拠に基づいた「新しい提案」ができること。
<li>実際に、著名な建築家、建築研究者(早稲田大学教授)として著者がさまざまな試みを実践してきた経験を持つこと。
</ul>
などが、最近よくある「専門家に聞いていろいろ調べた素人の本」とか「業界の人が自社の建築法を薦める本」とは格が違うパワーをこの本に与えていると思います。
<hr>
<a href="http://www.gofield.com/openair/ryu/archives/002340.html">フラードームの雨漏りの話</a>
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探偵!ナイトスクープ―アホの遺伝子
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著者: |
松本 修 |
出版社: |
ポプラ社 |
評価: |
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コメント: |
<li>西宮のジュンク堂で平積みされてたが
東京だとやっぱり平積みってことはないんだろうねぇ?
<li><a href="http://www.hirax.net/diaryweb/2005/04/25.html#200504253">平林氏</a>
<li>渋谷のBook1stに平積みしてあったので買ってしまった。
Book1stだからなのかな?
(20050602)
<li>読了。面白かった! 番組見てた人だけにおすすめではあるが。 |
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「中国・韓国の歴史教科書」に書かれた日本 (別冊宝島)
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著者: |
別冊宝島編集部 |
出版社: |
宝島社 |
評価: |
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コメント: |
タイムリーな出版。
報道から想像されるほど滅茶苦茶が書かれてるわけではないことがわかる。
史実や人物の扱いの大きさが国によってかなり異なるのは面白い。
(e.g. 元の話は中国の教科書ではあまりとりあげられていないらしい) |
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