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マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)
マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)
著者: 広瀬 正
出版社: 集英社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 戦前の銀座の街並みの描写だけでも十二分に読む価値があるSF長編。<br> 第2章から第3章、あんなふうに転換するとは思わなかった。
関連本棚: tyosaka DWEI コンマ 平蔵 増井
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召使いたちの大英帝国 (新書y)
召使いたちの大英帝国 (新書y)
著者: 小林 章夫
出版社: 洋泉社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: イギリス社会史の入門書として楽しく読める一冊。文章の端々に作者のユーモアが感じられるのも好ましい。でも、統計の出典に「ちなみに」はいらないでしょう(笑)。
関連本棚: midorikiseki ken-1 平蔵
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大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか
大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか
著者: 高木 徹
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: タイトルに惹かれて手に取った本。そういえばこの作者、<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4062750961">ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)</a>を書いた人でした。<br> タリバン政権成立の背景、タリバン政権に接近・侵食したビンラディンが、ついにはタリバンを全く別物の組織にしてしまった過程など、アフガニスタンの現代史がコンパクトにまとめられている。<br> イスラム教=偶像禁止というイメージが強いせいか、イスラム教徒が大仏を破壊するという行為自体に、違和感を感じなかった日本人も多いのではないだろうか。しかし、そもそも、イスラム化して千年以上も経過したアフガニスタンで、なぜ、これまで大仏が破壊されなかったのか、それを何故タリバンが強行したのか。この問題を整理し、アルカイダがイスラムの教義を逸脱したテロ組織だと暴き出した点は、高く評価できると思う。
関連本棚: suchi 平蔵
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チョコレートコスモス
チョコレートコスモス
著者: 恩田 陸
出版社: 毎日新聞社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 作品としては及第点。が、題材といい、ヒロイン二人のポジションといい、どうしても某有名演劇少女マンガを想起してしまう。先行作品の鮮烈さを越えられないのは大きなマイナスだろう。後半のオーディションのシーンは、非常に恩田陸らしさが感じられて良いと思うのだが。
関連本棚: 暇人 びー玉 LENNKA C4 とむの棚 ka-na にしむら 2005年10月〜2006年・しんじ 平蔵 nozz -2007 pixy にしのみやねこ nobuo_o
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金春屋ゴメス
金春屋ゴメス
著者: 西條 奈加
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 江戸時代の日本そっくりの独立国=「江戸国」という設定が面白い。
関連本棚: にしむら 平蔵
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甘露梅―お針子おとせ吉原春秋
甘露梅―お針子おとせ吉原春秋
著者: 宇江佐 真理
出版社: 光文社
評価: ★★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 新吉原を舞台とした時代小説。主人公がぴちぴちの女郎でなく、年増のお針というのが新鮮。
関連本棚: 平蔵
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公主帰還 (講談社文庫)
公主帰還 (講談社文庫)
著者: 井上 祐美子
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 中国は宋代を舞台にした短編集。短編の出来としては悪くないものの、個人的にはもう少し幸せな結末の短編が読みたい。
関連本棚: 平蔵 三代目平蔵
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インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)
インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)
著者: 加藤 実秋
出版社: 東京創元社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: あの三枚目ホスト探偵団が帰ってきた!!首を長くして待ち続けた甲斐がありました。それにしても、これだけ筆力のある作家が寡作というのは如何にも惜しい。次作も期待してまっせ。
関連本棚: ちこ 平蔵
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異色中国短篇傑作大全 (講談社文庫)
異色中国短篇傑作大全 (講談社文庫)
著者: 宮城谷 昌光
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 作品の粒が荒いのが難ですが、アンソロジーは各作家の持ち味の違いがわかって面白いですね。個人的に好みだったのは、田中芳樹さん、伴野朗さんでしょうか。もっと唐末、宋代、明代を描ける作家が出てきてほしいですな。
関連本棚: m fj Y.nabe 平蔵
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夢のカルテ
夢のカルテ
著者: 高野 和明, 阪上 仁志
出版社: 角川書店
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 他人の夢にシンクロできるという特殊能力を持った心理カウンセラー・来生夢衣と、不眠症で彼女のもとを訪れた若手刑事・麻生。<br> その二人が互いに協力し合って事件を解決していく、ハートウォームなミステリ。まあまあ及第点のできでしょうが、来生夢衣の人物造詣に、男性作者の願望が投影されている気がして、ちょっと違和感が…。ということで★3つ。
関連本棚: 平蔵 SKZ melito
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深淵のガランス
深淵のガランス
著者: 北森 鴻
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 銀座の花師と絵画修復師という、二つの顔を持つ男が主人公。北森鴻は、うさん臭い主人公を書かせたら上手いですな。
関連本棚: 平蔵
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海東青―摂政王ドルゴン
海東青―摂政王ドルゴン
著者: 井上 祐美子
出版社: 中央公論新社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 派手さはないが、手堅い印象の中国歴史小説。井上祐美子さんの小説はほとんど初めてみたいなもんだが(以前一冊読んでいるはずだがさっぱり記憶なし)、中国史の中でもマイナーな時代を描ける作家さんだと確信。他の作品も読んでみたい作家の一人である。
関連本棚: 平蔵
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イエロー・フェイス―ハリウッド映画にみるアジア人の肖像 (朝日選書)
イエロー・フェイス―ハリウッド映画にみるアジア人の肖像 (朝日選書)
著者: 村上 由見子
出版社: 朝日新聞
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: ハリウッド映画に見られる「東洋観」を整理した労作。政治と映画の力学については、興味が尽きません。
関連本棚: のらねこ兵☆ まちこ 平蔵
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アラミスと呼ばれた女
アラミスと呼ばれた女
著者: 宇江佐 真理
出版社: 潮出版社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 語学の才能に恵まれた少女・お柳が駆け抜けた、幕末・明治の物語。長崎弁が良い味を出してます。
関連本棚: 平蔵
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さよならの空
さよならの空
著者: 朱川 湊人
出版社: 角川書店
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 夕焼けが愛おしくなります。
関連本棚: 平蔵
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考えないヒト - ケータイ依存で退化した日本人 (中公新書 (1805))
考えないヒト - ケータイ依存で退化した日本人 (中公新書 (1805))
著者: 正高 信男
出版社: 中央公論新社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 中学・高校時代からケータイを持っている世代からは、かなり反発を買う内容だと推察する。 しかし、学校生活の大半をケータイなしでつつがなく過ごした者(大学4年次にケータイ導入)からすると、著者の主張には、大筋、なるほど、とうなずいてしまうのである。<br> この本について、科学者のくせに実証的ではない、という批判もあるようだが、半分エッセイと思って読めば腹もたたない。それよりも、科学者の直感的な「カン」というものが存外馬鹿にできないことを(それはこの本の中でも述べられている)、読者は重く見るべきではないだろうか。
関連本棚: 平蔵
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森のなかの海〈下〉
森のなかの海〈下〉
著者: 宮本 輝
出版社: 光文社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 人が心の傷を癒やすというのは、一体どういうことなのか。<br> 「癒し」という言葉が氾濫する昨今、真正面から心の再生というテーマに取り組んだ小説。個人的には、もう少し主人公の女性の内面に踏み込んでほしかった気もするが…。<br> ジージがかっこよくて素敵。
関連本棚: toto kikori 平蔵
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ママの狙撃銃
ママの狙撃銃
著者: 荻原 浩
出版社: 双葉社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 意外にシリアスな展開でちょっと拍子抜け。このタイトルを見て、荻原印のドタバタ小説を勝手に期待した私が悪かったのかもしれませんが。しかし、中盤の、娘をいじめた同級生を懲らしめにいく場面が、文句なく一番面白かった。
関連本棚: kurica にしむら さとほ 平蔵
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マラソンランナー (文春新書)
マラソンランナー (文春新書)
著者: 後藤 正治
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 後藤作品としては、割と軽めのスポーツノンフィクション。<br> 日本マラソン史の概要を知るには良いかも。
関連本棚: 平蔵
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風の果て〈上〉 (文春文庫)
風の果て〈上〉 (文春文庫)
著者: 藤沢 周平
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: もと部屋住みの次男坊、今は藩の主席家老である桑山又左衛門のもとに、果たし状が届いた。差出人は野瀬市之丞。かつての部屋住み仲間で、いまだに部屋住みのままの「厄介叔父」である。なぜかつての友が果たし状を投げ込んだのか、又左衛門は過去の日々を回想する。<br> 通常であれば、部屋住みの身分から異例の出世を遂げた桑山又左衛門のサクセスストーリーとなるところだが、藤沢周平は、そのような描き方をしない。老境に差し掛かりつつある家老の回想を散りばめつつ、一人の男の生涯を丹念に描くという方法をとるのである。人生の苦楽を適度におりまぜた、渋い味わいの小説である。
関連本棚: takuji 平蔵 reiko510
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