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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/8/13〜8/18
高校時代に早熟の天才画家として、二十代ではグラフィックデザイナーとして鳴らした秋山秋二。妻、英子が妊娠した状態で自殺してからは、抜け殻のような生活を送っていた。昔の上司に誘われ賭博場に行ったことから、身辺が騒がしくなり、ファン・ゴッホのひまわり争奪戦に巻き込まれていく。
藤原氏の「テロリストのパラソル」に続く、第2弾。「テロリスト~」同様、極上のハードボイルドである。主人公の秋二ほか、英子、麻里、村林、田代、曽根、井上ら脇役達もキャラがたっているが、最高のバイプレーヤーは原田であろう。
残念ながら藤原氏は亡くなってしまっているので、残された作品は数少ないが、これからも時系列を追って味わって読んでいきたい(蚊トンボ~は先に読んでしまっているが)。
ただ、一点残念なのが、京都から高速で東京へ行く際の記述。阪神高速は関係ないはずなのだが。大阪出身の藤原氏が間違うとは思えないのだが。 |