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ふたたびの虹 (祥伝社文庫)
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柴田 よしき
祥伝社
ISBN: 4396331657
紀伊國屋,
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コメント |
素光 :
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柴田よしきの文庫新刊。丸の内の小料理屋を営む心優しい女将が、集まる客達から持ち込まれる謎・事件・告白を解決してみせる一方で、切り捨て隠した筈が時を経て再び蠢き出す自分の「過去」と向き合っていく連作短編集。料理の吟味も客達の謎解きも、どちらも女将にとっては同一線上のサービスであるようで、彼女の人の良さがうかがえ読んでいて気持ちが温かくなる。おばんざいとご飯のみの注文で酒を口にしない、「定食屋代わりの利用」である女性客も多いという、こんな店を私も知っていたらなーと思いながら読んだ。
全7篇中から、感想を幾つか(と言いつつ1つだけ)。
「聖夜の憂鬱 ばんざい屋の十二月」
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過去のトラウマから、人々が浮かれ楽しむクリスマスを1人憂鬱に過ごすOLの告白を聞いた女将が、彼女を過去から解き放つ手助けをする。最初のこの1篇がいちばん心に残ったのは、リアルタイムで人が殺傷されるのではなく事件はOLの胸の内に秘められた過去の出来事であり、また女将の謎解きが真の意味の謎解きではない分女将の優しい「お節介」がより温かく感じられるからか思われる。もしくは、謎解きの舞台が中央線なので、親近感が湧いたのかも知れない。
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みづき
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最終更新 : 2005-07-29 00:01:34 +0900
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