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狼と香辛料 (電撃文庫)
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著者: |
支倉 凍砂 |
出版社: |
メディアワークス |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
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ラノベって過度にマーケティングされ過ぎているきらいもあって、例えば可愛い女の子が出てこないような話は電撃文庫では出せないわけです。そーゆーのは、編集者が許しません。10年前ならいざ知らず、ラノベがここまで認知されてしまった後では、かえって難しくなってしまっているでしょう。</p>
<p>そんな世の中には二通りの作家さんがいます。「可愛い女の子が書けるのは素晴らしいじゃないか」というタイプと「じゃあ、可愛い女の子が出ても成立するように書いてやろうじゃないか」というタイプですね。どちらも一長一短がありますし、続けていくためにはどちらのタイプもやはり壁にぶつかるんじゃないでしょうか。</p>
<p>さて、「このラノ2007」で1位を獲った「狼と香辛料」はどうかというと、猫耳の女の子を作品中に登場させるやり方としては、相当クールだと思います。冒険譚のようにみせて、実体は経済小説だというのも面白い。1巻は背景説明と賞狙いということもあって、いろんな要素がちりばめられてますけど、なんとなくこの後はより経済小説として渋く練り上がって行きそうな予感。楽しみです。</p>
<p>とはいうものの・・・やはり、ホロ可愛い!ホロ、最高。花魁言葉も可愛いし、すべてを見透かしているような知性と、時々みせる無防備さと甘えが素敵。もちろん、ホロが猫耳(いや、狼だけどな)の女の子である必然性はない(例えば、おじいちゃんとかでもメインの筋はまったく成立するはず)んだけど、それでもホロの魅力なしにこの作品の成功が有り得たかというと、それはもう断じて否(笑)。ラノベであるということも、悪いことばかりじゃないんです。それに、作者も楽しそうにロレンスとホロの会話を書いてる感じですしね。</p>
<p>・・・しかし、「ホロがおじいちゃんでも」と書いたところで思ったんですが、外見は女の子ですが、別にホロが雌であるとは限らないよね。確かにホロは自分ではそう言ったけど。それに、年齢を考えればどっちかというと、おばあちゃんかな(笑)</p> |
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この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001 (ANIMESTYLE ARCHIVE)
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著者: |
小黒 祐一郎 |
出版社: |
飛鳥新社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
「アニメージュ」で連載のインタビュー記事をまとめたもの。98〜01の30回分。いろんな種類のオタクがいると思うけど、私は何より面白い者を観たら、作っている人が気になるタイプなのでこの連載はとても好き。アニメに興味のない人だったら、インタビュイー30人の誰も知らないなんてものかも知れませんが、それなりに最近のアニメ業界に興味を持っていれば何人かは名前を知っているはずです。
「しんちゃん」の原監督、「こどちゃ」の大地監督、「大運動会」の脚本の黒田さん、「アベノ橋」の作画監督の今石さん、ガイナのてんちょこと佐藤さん、「スレイヤーズ」の渡部監督、「練馬大根ブラザーズ」のナベシン監督、90年代のアニメの重鎮のキングレコードの大月プロデューサー、外道ことあかほりさとるさん、「ハガレン」の水島監督、「時かけ」の細田監督、「ガンダムSEED」の福田監督、ご存じサムシング吉松、「パト2」のアニメーターの黄瀬さん、「フリクリ」の鶴巻監督
この辺りが私が事前に知っていたお名前でしょうか。半分ぐらいだなあ・・・
世の中にはいろんなアニメがあるわけですが、このインタビューを読んでるとその中で中心となる流れがどんなものだったのか、おぼろげに見えてくるような気がします。貴重な本ですな、アニメオタクにとっては(笑)
現在もこの連載は続いているわけで、はやくどんどん出して欲しいです |
関連本棚: |
Tambourine
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双生児 (プラチナ・ファンタジイ)
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著者: |
クリストファー プリースト |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
たまたまYukaさんがみっけた書評に惹かれて購入しました。予備知識0です。</p>
<p>読みました。頑張って読みました。歯ごたえがありましたー・・・</p>
<p>部分部分の描写は生き生きしてるし、けして読みづらい話ではないんですが、物語は時間が行ったり来たり、主人公も行ったり来たり、ついにはパラレルワールドを行ったり来たり・・・読んでいて、今、どの節の歴史とつながっているのか、いったいいくつの併行世界が語られているのか大混乱。最後の最後のページで、えええーっとなって、</p>
<p>「ちょっと待って、ちょっと待って・・・ということは、ええーっ?」</p>
<p>いやー、大変。大森望さんの解説を読んでなんとかまあ気持ちは落ち着きましたけど、そもそも冒頭に決定的にこの世界のルールを破る描写が実はあったことが最後に判るという、なんともはや、すごい小説です。はぁ〜</p>
<p>大森さんは「大傑作」って評してるし、ネットの感想もかなり評判はいいみたいです。私も、この小説がすごいことは認めますけど、少なくともどんでん返しでカタルシスがあるって様な小説じゃないし、「あー、面白かった」と読み終えることは出来ませんでした。辛いわー</p>
<p>例えて言うなら、まったくルールの判らない球技をずっと見ていて、それぞれの選手の熱い戦いに何とか感情移入してボールを追っかけて見ていたら、試合終了後、実は勝敗は選手のファッションで決まりますと言われるような、そんな気持ちです。ええー、ちょっと待って。じゃあ、そのルールでもう一回見るから試合を戻してーって感じ。</p>
<p>ま、興味深く読んだし、結果を追わないパラレルワールドものってのは、すごいと思うんですけど、楽しめたかというと・・・私は野球が好きだなーって感じですかね(笑)</p> |
関連本棚: |
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