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ナラタージュ
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著者: |
島本 理生 |
出版社: |
角川書店 |
評価: |
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コメント: |
<p>大学生になった主人公の時に、高校の時好きだった部活の顧問から電話があって・・・という割とありがちな恋愛小説です。ただ、恋愛小説にとってありがちなことは、まったくマイナスじゃないですよね。恋愛って、どんなありがちな話であってもその本人にとっては常に特別で、読者はそんな自分の体験を投影して読むわけですから。</p>
<p>ところが、どうも読んでいてのめり込めないんです。私の場合、年齢的にも体験的にも主人公が恋する高校教師の方へ感情移入してしまうんですが、この男がほんとダメな奴なんですよ。この人がダメ人間な理由は、一応物語中で示されるんですが、こっちは恋愛じゃなくてただの事件なので、ありがちだと納得がいかないんだな。人間って勝手(笑)</p>
<p>もう一人、可哀想に主人公のクッションになって捨てられちゃう男もいるんだけど、私の尺度から言えば、コイツもダメなんだよな。ちょっと、同性に対して厳しく見過ぎなのかなーと思わなくもないんだけど。</p>
<p>というわけで、印象的なラストシーンなど、光る部分もあるんだけど全体としての評価は低めかな。普通のうまくいかない恋愛を書くんなら、むりやりに変な事件なんて盛り込まないで、すれ違いを丹念に書いていったらいいと思うんだけど</p>
<p>結局、これは「ダメな男にどうしても引かれる女性の話」なんだろうか?だから私にはピンと来ないの?</p>
<p>女性の意見、求む</p> |
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神様のパズル (ハルキ文庫)
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著者: |
機本 伸司 |
出版社: |
角川春樹事務所 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
大学のゼミは「宇宙は作れるか」のディベート。いや、そんなヌルい研究室はないと思うけど、そこまで持って行く話の流れは自然かも。かくして、不登校気味の天才飛び級少女と組んでこのディベートに勝たないと未来がない(つまり、単位がない)主人公の行く末は如何に。そして、なんで彼女はこんなテーマをふっかけてきたのか・・・</p>
<p>ストーリーはこんな感じです。というわけで、最初は「萌える、宇宙論」みたいな感じなんですけど、主人公のアクのなさがかえって素直に読めます。最近のラノベってば、登場人物はおしなべて変な奴ばっかりですからね(笑)</p>
<p>また、最後はドラマとしてかなり盛り上がりますので、ご心配なく(笑)。元物理屋(でも物性実験だったので、この本の内容なんかはド素人)としては、かなり面白かったです。物理屋じゃないひとは、サイモン・シンの「ビックバン宇宙論」あたりを読んでからのほうがいいかもね。いや、そんな大層な予習がいるほどのもんでもないか。気楽に読んでみてくださいな</p> |
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人類進化の700万年 (講談社現代新書)
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著者: |
三井 誠 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
人類学の最新の動向を新聞記者さんがまとめてます。中で出てくる話も2000年を過ぎてからの研究の進展を中心にまとめてあり、私が子供の頃に学校で習った話はもうかなり古いんだということを思い知ります。</p>
<p>そもそもタイトルから・・・皆さん、最古の人類の名前、わかります?アウストラロピテクス。はい、学生時代よく勉強してましたね。アウストラロピテクスが生きていたのは?覚えてませんか?500万年前ぐらいです。</p>
<p>そう。つまり、最新の研究ではアウストラロピテクスは最古の人類ではありません。それ以前の人類として3種があがっていて、一番古いのはタイトルの通り、700万年前のサヘラントロプスです。報告されたのは2002年。そりゃ、知らないのも無理はありません。</p>
<p>そんな話がごろごろ出てきます。人類学が今まさに凄い勢いで発展していることが、この本を読めばわかるし、その進展の内容も、そして、今何故次々に新しい発見がなされているかも、読めばわかります。さくさくと読めます。我々はどこからきたのか。現代人の教養として、ぜひ読むべし。</p>
<p>そして、専門家ではなくジャーナリストが最新の研究をきちんとまとめてくれていることに感謝です。私たちはこういう仕事をもっと評価しなければならないと思います。新書でエッセイを書くバカ共の本を喜んで買うバカ共が多い中、うれしくなる一冊でした。</p>
<p>バカになるのは簡単です。皆さん、教養のジョギングを怠らないようにしましょうね。</p> |
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女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
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著者: |
野尻 抱介 |
出版社: |
富士見書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
<p>うーん、面白いね。高校生・・・はまだしも原住民(笑)が半年で軌道計算まで出来るようになるのかとか、発育障害にはならないのかとか思いますけど、その辺りは言ってもヤボ?勢いがあるし、女の子が可愛いのはいいことです。ゆかりちゃん、いい子だし。</p>
<p>そして、最近の宇宙開発事情を聞きかじったことのある人ならニヤニヤとしながら読めるし、ロケットものの基礎教養はこの本で十分なんじゃないってぐらいにSFです。基本的に大嘘はないようになってますんで。</p>
<p>ただ、軌道がまちがっちゃった原因は明らかにして欲しかったな。多分、設定的には考えてるんだと思うんですけど。これだと、本当に原因が「呪い」だと思いこむ人がいるんじゃないかと心配です(笑)</p>
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