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山本昌邦備忘録 (講談社文庫)

山本 昌邦
講談社
ISBN: 4062747758  紀伊國屋, Amazon, WebCat
カテゴリ 文庫 ノンフィクション
評  価 星星星星
コメント
midorikiseki : 山本昌邦(現アテネ五輪日本代表監督)が、見た日韓ワールドカップ。テレビなどでは、殊勝な発言をしていた筆者ですが、いろいろ言いたいことはたくさんあったんだなあ、と。ワールドユース準優勝の決勝前では、トルシエのわがままで選手たちが空腹状態だったと聞いて、あぜん。シドニー五輪も日韓ワールドカップも、もしかしたらもっと上に行けたのではないかと思ってしまい、非常にもったいないな。トルシエはあるレベルまで、日本を引き揚げてくれたけど、それより上を目指すというところで、空回りしていたな、と。あと、選手が目立つのがいやがっていたなんて、どっかの誰かのようだ(前の上司のこと)。
権太の既読 : 既読本。各年代代表コーチとして経験を積んだ山本氏。ジュビロの監督になって期待させたが、成果があがらないまま現場を離れた。書いてあることは悪くないと思うのだが...
じぇみに :  発売直後、一気に読みました。その衝撃! そして徐々に「何でぇー」と虚しく、やるせない気持ちになりました。予選リーグの興奮、仙台の違和感、直後に流れた「中田はずしのウワサ」等、何が真実か、何故あれ以上進めなかったのか…、当時の私は本書も消化しきれずにいました。  あれから3年間近、本書を何度か読み直し、それを契機にアテネ五輪の結果(あえて野球も含め)、ジーコジャパンの状況も見ながら、今は、トルシエ監督、2002ワールドカップの価値、いや、それ以上にサッカーというもののすごさ・すさまじさが、少しは垣間見えた気になっています。  当然、その後も日本のサッカー会を背負って行くはずの「山本コーチ」、ここまで語っていいの? と、当時は心配になったりもしました。が、著者は最後に「将来、日本代表の主将がワールドカップを頭上に掲げる日が来る。と、私は本気で信じている」と書いています。その思いがあってこそ、本書ができたのでしょう。そして、何よりワクワクするのは、日本はまだチャレンジを始めたばかりです。代表とともに、サポータも力をつけなくてはなりません。もちろんマスコミも。そのためにも『当事者が語る』ことがどんなに大切かと、改めて本書に感謝し、ぜひ皆さんにも読んでもらいたいと思っています。(2005年3月 記)
他の本棚 権太の既読, 進吾, じぇみに, 中谷よしふみ

最終更新 : 2004-11-07 21:09:59 +0900
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