[ { "title" : "失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫)", "isbn" : "4003751094", "date" : "2015-05-27T12:46:37.000Z", "publisher" : "岩波書店", "authors" : "プルースト", "categories" : "小説", "score" : "", "comment" : "訳者の研究成果を生かして小説に関連した美術作品の解説が豊富になされています。文章は流麗で下手くそな訳書のような日本語としての不自然さは全くありません。『失われて』は長大で難解な小説に思われてますが、例えばジャンプの漫画やドラゴンクエストのような何十年もダラダラ続く娯楽品を考えてみると、たかだか500ページの文庫本14巻なので十分短くたやすく読み終えることができる分量だと思います。そしてこの岩波文庫版は全巻読み進めるに値する翻訳だと思います。" }, { "title" : "科学は不確かだ! (岩波現代文庫)", "isbn" : "4006031467", "date" : "2015-05-27T13:07:36.000Z", "publisher" : "岩波書店", "authors" : "リチャード・P. ファインマン", "categories" : "メディアリテラシー", "score" : "", "comment" : "この本が書かれた当時はマスメディアとしてラジオが主流でしたが、メディアの世論誘導のやり方や市民をバカにしたような低劣な広告に対してファインマンが怒りを露わにしています。文庫の解説にも書いてありますが、テレビでたった数人の被験者だけで食べ物の健康に対する効能を決めつけたり、それを白衣を着た医学博士なる人物があたかも科学的に正しいかのようにお墨付きを与えるインチキを私たちは現在でも日々目にし、そのようなインチキに対処するための処方箋をこの本は与えてくれます。書名からはもっぱら科学についての本に思われるかもしれませんがメディアリテラシーの本だと捉える方が適切です。なお、ファインマンの一連の著作は講義や講演から文字に起こし編集者が編集したものです。" } ]