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死んでいる
死んでいる
著者: ジム クレイス
出版社: 白水社
評価: ★★★★☆
カテゴリ: 小説 イギリス
コメント: hello makakas http://pitecan.com/Bookshelf/A4D9/4560047197.html|http://www.hondana.org/programs/write.cgi|shelf=べ*h|category=小説,イギリス|score=★★★★☆|isbn=4560047197*h|comment=hello makakas http://pitecan.com/Bookshelf/A4D9/4560047197.html|
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
著者: J.K.ローリング
出版社: 静山社
評価: ★★★★
カテゴリ: ファンタジー イギリス
コメント:  やぁ馬鹿にするヒトはするがよい,これはまたなかなかの傑作であります。<BR>  前作「炎のゴブレット」で遂に復活を遂げた「闇の帝王・ヴォルデモート」,しかしコトナカレ主義の魔法大臣ファッジはそれを信じず,逆にその証人である少年ハリー・ポッターの信用を失わせようと画策するのだった。夏休みで人間界に戻っていたハリーは,従兄弟のダドリーと一緒にいるところを吸魂鬼に襲われ魔法を使って撃退する,が,その魔法使用が問題になり彼は魔法省の尋問を受けることに……。<BR>  こんなことを言うのは負け惜しみじみて嫌なんだが,この作品を主人公と同じ年代で読んだら感じ方が違うんだろうなぁ,という思いが残る作品。なんつか,オトナになったオレは,読んでて主人公の行動に対し「このガキ,なんでそんなトコで意地を張るのだバカめ」とか「てめーが生意気言ってるからこんなコトになってしまったではないか」とか思ってしまうんだが,ふと気がつくと思春期(言わないと思い出せないがオレにもあんたにもあったのだ)の頃だったらそうは思わなかったような気がするんである。まどろっこしいと言えばそうなんだが,こんな風にまどろっこしかったから子供のころ時間が経つのってゆっくりだったとも言えるんぢゃないかと。……まるきりおっさんの感傷ですな,これでは。<BR>  蛇足ながら「上下セット以外では売らない」というこの出版社の態度,オレは好感を持ってます。
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食糧棚
食糧棚
著者: ジム クレイス
出版社: 白水社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 小説 イギリス
コメント:  ジム・クレイスの短編集,いや掌編集というべきか。訳者によるあとがきによれば,著者はイタロ・カルヴィーノの「見えない都市」,プリーモ・レーヴィの「周期律」および,ある民話(そのストーリーもあとがきには紹介されているが長くなるので割愛する)にインスピレーションを得て本書を執筆したそうで,話の数はチェス盤(その民話にはチェス盤が出て来るのだ)の升目と同じ64,全ての話が食べること,食べものを主題にしている。<BR>  それぞれの話は全く独立しており,ショート・ショート風にオチのあるものあり,ないものあり,詩のように音読して楽しめる(翻訳でも)ものあり,音読以外では楽しめそうもないものあり,と実にバラエティゆたか。だがどの話もどこかに一本,クレイス波というかクレイス節というか,幸福の背骨に沿ってただひとすじ流れる冷や汗のような悪意というか無気味さみたいなものが添加されており,読み進むにつれてそのなんとも嚥下し難い余韻だけが蓄積されていく構造になっている。<BR>  読んでいる最中,「一人の男が飛行機から飛び降りる」のバリー・ユアグローを思い出したが,ユアグローの短編が(本人がそう思っているかどうかは知らないよ),無意識に潜む不条理を不条理の形のまま文章に掬い取ろうとしたものだとすれば,クレイスのこれらの掌編は食べるという行為の根源にある野蛮が,我々の文化によって隠蔽され隠蔽され隠蔽されてなお垣間見えてしまうその瞬間を文字で切り取ろうとしたものだと言えるかもしれない。遠い昔井上陽水がインタビューに応えて言っていたように「ものを食べているところをヒトに見せるもんぢゃない」のだ。
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