2012年4月以降に読んだ本を記録しています。2013年はあまり読めず、2014年にまたぼちぼち読み進められるようになりました。今年も面白い本に出会えますように!
[ { "title" : "物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書)", "isbn" : "4004000149", "date" : "2012-07-03T23:52:12.000Z", "publisher" : "岩波書店", "authors" : "アインシュタイン, インフェルト", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "" }, { "title" : "予知夢 (文春文庫)", "isbn" : "4167110083", "date" : "2012-08-10T13:45:20.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "東野 圭吾", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "なんだか、以前読んだ気が…。表題作の予知夢は面白かった。草薙刑事と湯川博士のやり取りに、一種の水戸黄門的なカタルシスはあるものの、一つ一つの作品の面白さに唸るということはない。あまり印象が残っていないのにも納得。\r\n2012年7月7日~10日" }, { "title" : "ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)", "isbn" : "4006030053", "date" : "2013-04-22T04:39:21.000Z", "publisher" : "岩波書店", "authors" : "リチャード P. ファインマン", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "ノーベル賞受賞者だとか、原爆開発の立役者だとか、そんな物理学者としてのファインマン氏ではなく、抜群のユーモアと人間味あふれる超個性派な子どもから大人までのファインマン氏が堪能できる。彼は一風変わっている、ではなく、かなり変わっている。人として面白い。\r\n2013年3月25日~29日くらい" }, { "title" : "風神秘抄", "isbn" : "4198620164", "date" : "2013-05-25T13:00:05.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "荻原 規子", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "久しぶりに読みたくなって手に取った。甘酸っぱいような青春の香りのする作品。読み返してみると、歴史上の登場人物との関わり(フィクションとノンフィクションの出会うところ)が面白かった。勾玉三部作の最初の二作品が好きなので、それに比べると個人の色恋に終始して、イマイチ感が残る。\r\n\r\n2013年4月17日~21日" }, { "title" : "忌憶 (角川ホラー文庫)", "isbn" : "4043470088", "date" : "2013-07-05T20:03:09.000Z", "publisher" : "角川書店", "authors" : "小林 泰三", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "自分が現実(当然の事実)だと思っていることが、実はそうではないかもしれないという少しの不安を抱かせる類のホラー。後味は良くない。論理的な世界観と、ストーリーの面白さはあるが、続けて読みたいほどの魅力はない。\r\n2013年7月1日~5日" }, { "title" : "解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)", "isbn" : "4151718540", "date" : "2013-07-12T05:11:48.000Z", "publisher" : "早川書房", "authors" : "スティーヴ・ハミルトン", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "楽しみにしていたほどの面白さはないが、巻末の解説にあるように、現在に至るまでの二つの時点での過去の描写(ヒロインと出会った17歳の夏と、解錠師(原文ではLock artistらしい)として仕事をしている頃)が現在の彼と近接していくあたりのスピード感が良い。\r\n\r\n2013年7月6日~9日" }, { "title" : "夜の国のクーパー", "isbn" : "4488024947", "date" : "2013-07-26T20:09:49.000Z", "publisher" : "東京創元社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "久しぶりの伊坂作品。ファンタジー色の強い書き下ろし。いつも通りに伏線はあちこちに張られつつも、オチは完全に読める。オチを読ませる伏線やオマージュ的な構成まで含めて楽しむものかもしれない。個人的には登場人物のネーミングが好きだった。2013年7月23日~26日" }, { "title" : "RDG レッドデータガール はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)", "isbn" : "4048738496", "date" : "2013-07-27T13:56:46.000Z", "publisher" : "角川グループパブリッシング", "authors" : "荻原 規子", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "予想通りのボーイミーツガールもの。頑張る女の子が主人公なのがこの作者の特徴。一生懸命頑張る主人公だけど、主人公が騎士くんに心動かされるエピソードと騎士くんが主人公に心動かされるエピソードが全くもってありきたりで、「え?そんな程度で好きになっちゃうの?」という感じ。水戸黄門的なお約束が好きな人は好きだろうけど、苦笑は否めない。\r\n2013年7月27日" }, { "title" : "本能寺遊戯", "isbn" : "4488027121", "date" : "2013-07-24T21:30:45.000Z", "publisher" : "東京創元社", "authors" : "高井 忍", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "高校生歴女三人による、歴史の謎解きミステリーという内容に興味を引かれ手に取った。キャラクターは三人三様。歴史に対するスタンスも三人三様。ある程度専門的な歴史知識が必要なくらい、史実に基づく説明(=登場人物が多い)が長い。せめて相関図がほしい……!\r\n2013年7月21日~23日" }, { "title" : "QED 龍馬暗殺 (講談社ノベルス)", "isbn" : "4061823493", "date" : "2013-07-24T21:30:27.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★☆", "comment" : "歴史上の謎解きメインの作品と現実の事件メインの作品とがあるが、これは後者。幕末というかなり物証がある時代だからか、いつもより謎解きのワクワク感は少ない。現実の事件は(実際に)閉鎖された村での出来事なので、ドロドロしつつもこちらの方が興味深い。小松崎さんが登場する必要はあるのか……?\r\n2013年7月19日~21日" }, { "title" : "QED ~ventus~ 鎌倉の闇 (講談社ノベルス)", "isbn" : "4061823841", "date" : "2013-07-19T05:37:24.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "これまでの作品に比べて、本が薄い! その分、いつもの入り組んだ謎解きの構成も薄め。これまでの作品で蓄えた知識があると、(主人公の知識量や知識の引き出しが増えているので)より楽しめるという、シリーズものらしさがある。\r\n2013年7月17日~18日" }, { "title" : "ぬしさまへ (新潮文庫)", "isbn" : "4101461228", "date" : "2013-07-19T05:37:06.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "畠中 恵", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "「しゃばけ」のメンバーによる短編集。短編の方がテンポが良くて、作品一つ一つの質が高い。コテコテの時代小説より気軽に読める文体と説明の簡略さが好まれそうではあるが、やっぱり推理物ではない。\r\n2013年7月15日~16日" }, { "title" : "仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)", "isbn" : "4488012914", "date" : "2013-08-01T17:33:13.000Z", "publisher" : "東京創元社", "authors" : "坂木 司", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "過去を背負った引きこもりと、彼が世の中とつながる唯一の窓口になる主人公の、お互いに対する依存状態が心地悪いながらも、人間のエゴってこういうことかなあと感じる。安楽椅子探偵(アームチェアー・ディテクティブ)の謎解きに関する部分は、無理やり感はあるが毎回人間味があるので、好し。\r\n2013年7月27日~8月1日" }, { "title" : "The Thorn Birds (Penguin Joint Venture Readers)", "isbn" : "0582402794", "date" : "2012-05-31T05:09:41.000Z", "publisher" : "Penguin", "authors" : "Colleen McCullough", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "邦題は一応「ソーンバード(とげ鳥)」のよう。アメリカでミニドラマになった、オーストラリア人女流作家の作品。ニュージーランドからオーストラリアへ移住してきた一家の物語で、かっこいい神父さんとかわいい女の子の「許されない恋」。主人公が健気で、応援したくなる。英文もかなり読みやすい。\r\n\r\n2012年5月26日~31日" }, { "title" : "ICO-霧の城-(上) (講談社文庫)", "isbn" : "4062768097", "date" : "2012-05-20T22:35:03.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "宮部 みゆき", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "ゲームのノベライズとは知らなかったけれど、内容はboy meets girlの王道のファンタジー。冒頭から出てくる謎と、文章の読みやすさで、トントンと読み進めるが中盤でちょっとだらける。なんとなく先が見えるのだが、予想外の展開を期待して下巻へ。\r\n\r\n2012年5月18日~21日" }, { "title" : "重力ピエロ", "isbn" : "4104596019", "date" : "2012-05-07T23:52:14.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "一言でいうと、「爽やか」。家族はかなり重たい事情を抱え、町の放火事件を追うというまたもや重たいテーマながらも、この爽快感はなんだ…。全体を通していい意味で「軽い」。同じ作者の別作品の登場人物が意外なところで出てきたりと、この作者が好きな人なら楽しめる作品だろう。文の繰り返しによって、一見関係のないエピソードがつながる場面では、ここにつながるのか!と、意表を突かれる驚きと楽しさがある。\r\n2012年5月2日~8日" }, { "title" : "Moonstone, Level 6, Penguin Readers (Penguin Readers, Level 6)", "isbn" : "058240276X", "date" : "2012-05-25T04:48:34.000Z", "publisher" : "Pearson ESL", "authors" : "Collins", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "邦題は「月長石」。「最初の、最長の、最上の探偵小説」とのコメントはちょっと言い過ぎでしょう。ミステリとして魅力的な登場人物が、あまり生きていなかったと感じる一方、ミスリードを狙うならこれでいいのかしら、とも。\r\n\r\n2012年5月23日~25日" }, { "title" : "花のズボラ飯(2)", "isbn" : "4253104592", "date" : "2012-05-07T23:54:24.000Z", "publisher" : "秋田書店", "authors" : "久住昌之, 水沢悦子", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "個人的にはそれほど好きではない(食べ物の絵柄がおいしそうに見えないので、読んでいてわくわくしない)本だけれど、この主人公・花ちゃんがピロコに似てる!という声により、読むことに。でもかなり不本意。お手軽料理(というか、手抜き料理)のレシピもわかり、お得といえばお得なのだろうか。「このマンガがすごい!2012 オンナ編第1位」「マンガ大賞2011 第4位」ということで、人気はあるのだけれど、イマイチ良さがわからない本である。\r\n2012年5月7日" }, { "title" : "ナミヤ雑貨店の奇蹟", "isbn" : "4041101360", "date" : "2012-05-08T23:52:39.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "東野 圭吾", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "中高生向けのファンタジーという印象。最初の数ページでちょっと面喰らったが、後半の謎解き的なストーリーのつながりは、東野作品らしいかなと思う。ただ、主人公たちの年齢が幼いせいなのか、あまりにファンタジー風味だからなのか、やっぱり中高生向けの内容になっていると思う…。\r\n2012年5月8日~9日" }, { "title" : "夏を拾いに (双葉文庫)", "isbn" : "4575513512", "date" : "2012-05-08T23:56:45.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "森 浩美", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "「僕なりの『スタンド・バイ・ミー』を書いてみたいと思っていた」と作者がいうように、40代の主人公の、小学生の夏が舞台。小学生の夏の過ごし方や、当時のエピソードには、私自身は体験していないながらも1970年代の懐かしさを感じた。前半がもたつく感があるが、話が盛り上がっていく後半はスムーズに読める。\r\n\r\n2012年5月9日" }, { "title" : "Presumed Innocent (Penguin Joint Venture Readers)", "isbn" : "0582402778", "date" : "2012-05-15T04:05:42.000Z", "publisher" : "Penguin", "authors" : "Scott Turow", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "ハリソン・フォード主演で映画にもなった「推定無罪」。内容としては、朝から読む本ではなかったなあと思いながらも、最後は予想外の犯人に、そうくるか!と唸った。でも、主人公が不倫している時点で、コイツちょっとは苦しんだほうがいい!と思うワタシ。\r\n2012年5月日9日~14日" }, { "title" : "Wuthering Heights (Penguin Readers, Level 6)", "isbn" : "0582402808", "date" : "2012-05-15T21:31:10.000Z", "publisher" : "Prentice Hall College Div", "authors" : "Emily Bronte", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "邦題は「嵐が丘」。ブロンテ姉妹の一人、エミリーの作品。主人公(?)キャシーとヒースクリフの、よく言えば奔放さ、悪く言えばわがままさにちょっと辟易しながらも、文が平易なのだろう、するすると読める。でも、ほぼすべての登場人物が難あり…。\r\n2012年5月14日~5月16日" }, { "title" : "豆腐小僧双六道中おやすみ本朝妖怪盛衰録 (怪books)", "isbn" : "4048741918", "date" : "2012-06-05T21:56:59.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "京極 夏彦", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "ストーリーが転がらないため、途中でだれる! 独特のテンポも相まって、「ふりだし」時には気にならなかったくどさにちょっと辟易してしまった。ただ、ストーリーが転がり始めると、引き込まれるので最後まで一気に読めた。\r\n2012年6月4日~6日" }, { "title" : "豆腐小僧双六道中ふりだし", "isbn" : "4062122146", "date" : "2012-05-18T14:18:52.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "京極 夏彦", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "私にとっては久々の京極作品。豆腐小僧の愛くるしい素直なおバカっぷりと、小粋な妖怪ちゃんたちが、クスリと笑わせてくれる。どこに落ち着くのかと思いきや、なるほど、続くのねという感じ。持ち歩くには分厚くて重いのが難点。\r\n\r\n2012年5月17日~5月18日" }, { "title" : "外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)", "isbn" : "4004311500", "date" : "2012-05-31T05:14:14.000Z", "publisher" : "岩波書店", "authors" : "白井 恭弘", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "勉強の一環として。特に幼児の言語習得能力の凄さは実感しているものの、日本で英語を「外国語」として学んだ身としては、なるべくフツーの小中高校生が、身近な環境で最大限習得できる方法を…!と考えてしまう。「臨界期仮説」は納得するけれど、それで決められてしまうとちょっと悔しい。\r\n\r\n2012年5月11日~5月30日" }, { "title" : "オーデュボンの祈り (新潮文庫)", "isbn" : "4101250219", "date" : "2012-05-23T05:10:55.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "短いエピソードを、映像を切り替えるようにつないでいく、いつもの手法が心地よい。(むしろデビュー作からこんな書き方をしていたのかとちょっと驚かされた…)散りばめられた謎が集約していくラストと、ある意味では(勧善)懲悪的なテーマが爽快。面白かった。\r\n\r\n2012年5月22日~23日" }, { "title" : "ICO-霧の城-(下) (講談社文庫)", "isbn" : "4062768100", "date" : "2012-05-21T21:56:01.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "宮部 みゆき", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "これまで沈黙を守っていたヨルダの過去編ということで、ストーリーの中核となる謎が解けていく前半は、なるほどという感じ。ただ、予想外の展開とはいかず、正直なところ、クライマックスとエピローグは“ふーん”というくらいの感想。\r\n\r\n2012年5月21日~22日" }, { "title" : "古事記 (別冊太陽 日本のこころ 194)", "isbn" : "4582921949", "date" : "2012-05-18T14:28:00.000Z", "publisher" : "平凡社", "authors" : "", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "これまた勉強用。相変わらず、このあたりの神話は人間臭くてめちゃくちゃ面白い。どこまでホントかなんて野暮なことは考えず、その世界に浸ってうはうは笑い、カミサマすげーなと思うのが良し。結構ちゃんと解説してます。\r\n\r\n2012年5月15日~" }, { "title" : "ドリームバスター〈1〉 (TOKUMA NOVELS Edge)", "isbn" : "4198508151", "date" : "2012-06-09T15:12:43.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "宮部 みゆき", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "中高生のころ好きだった本を、まとめて読み直し。意識体だけになって地球に逃走した“テーラ”の囚人たちを捕まえる、賞金稼ぎのマエストロとシェン。世界観が説明的なのは仕方がないとして、ストーリーはやっぱり面白い!明晰夢を見る人は、ちょっとドキドキしてしまうのでは。\r\n\r\n2012年6月9日" }, { "title" : "ドリームバスター", "isbn" : "4198614423", "date" : "2012-07-02T03:09:11.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "宮部 みゆき", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "文庫本を待つ時間が惜しくて、ハードカバーで読み直し。文庫版で読めなかった一話のみ読破。DBたちが暮らすテーラでのエピソードなので、物語の世界観が明らかになってくるけれど、本編ではない物足りなさも。DBはドリームをバスターしてこそだなあ。\r\n2012年6月14日" }, { "title" : "ドリームバスター〈3〉", "isbn" : "419862139X", "date" : "2012-07-02T03:09:38.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "宮部 みゆき", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "2巻で登場したキャラクターが登場したり(ひとつは謎を呼び、もう一つは傷を残しつつ完結)、新キャラクターが関わってきたりと、ひとつのクライマックスへ向かいつつある印象。読みやすいのは相変わらず。\r\n2012年6月18日~19日" }, { "title" : "ドリームバスター〈4〉", "isbn" : "4198623279", "date" : "2012-07-02T03:10:32.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "宮部 みゆき", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "時間鉱山の設定や、これまでのエピソードの要素をつなげつつ展開する物語は面白い。後半はローズ登場がキーポイントだが、キエ、ユキオ、ヒロムのメインエピソードに、マッキー、理恵子、ローズのエピソードと盛り込みすぎて話が拡散してしまっている印象。\r\n2012年6月20日" }, { "title" : "かもめ食堂", "isbn" : "4344010973", "date" : "2012-07-02T03:09:20.000Z", "publisher" : "幻冬舎", "authors" : "群 ようこ", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "うーん…よくあるよね、こういう演劇。ちょっとした非日常の、珍しい環境での、日常風景です、みたいなの。メッセージ性がないというか…正直、面白くない。演劇や映画で、上手い役者をそろえて役者の力でさらりと魅せるのは可能だろうけど。\r\n2012年6月15日" }, { "title" : "告白", "isbn" : "4575236284", "date" : "2012-07-02T03:08:43.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "湊 かなえ", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "圧倒的。どうせ、話題の本でしょうと高をくくっていたところ、かなり「読ませる」内容だった。語り手が変わることで、真実が少しずつ見え始め、全体を俯瞰することができる。最後まで予想を裏切りながら展開していくストーリー。\r\n2012年6月13日" }, { "title" : "食堂かたつむり (ポプラ文庫)", "isbn" : "4591115011", "date" : "2012-05-31T21:26:55.000Z", "publisher" : "ポプラ社", "authors" : "小川 糸", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "ゆるゆるとした、固さのない文章で、するりと入ってくる。非現実的だけどリアルという両極端な要素がうまく収まっている。主人公をはじめ、おかん、エルメスらの登場人物すべてに通じるのは、生と性と死。個人的にこれが好きかと言われると、★★★★ではないなと思うが、これは個人差だろう。\r\n\r\n2012年6月1日" }, { "title" : "グラスホッパー (角川文庫)", "isbn" : "404384901X", "date" : "2012-06-20T01:14:49.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "「自殺屋」「押し屋」など、登場人物はかなり魅力的。それぞれの立場からの思惑が重なり、最終的にすべてがつながっていき…というパターンではあるけれど、「謎」はつながっていない。個人的には、期待していた分、「謎」がつながりきれていない点が面白くなかった。\r\n2012年6月1日~3日" }, { "title" : "アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)", "isbn" : "4488464017", "date" : "2012-07-02T03:08:55.000Z", "publisher" : "東京創元社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "コロリとだまされた。そういうことか!という謎解きの心地よさはあるものの、読後感はいまいち。これは作品の好き嫌いによるものだろう。描写が冷静で上手い分、現実感があってキツイ。一般受けしたことが不思議なくらい…。\r\n2012年6月13日~14日" }, { "title" : "雪と珊瑚と", "isbn" : "4041101433", "date" : "2012-06-08T17:23:45.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "梨木 香歩", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "さらさらとした初夏のような爽やかな筆致で、カフェを開くシングルマザーの珊瑚と娘の雪を軸に、彼女たちを取り巻く人間関係が描かれる。(最近、これ系の本をよく読むなあ…)日常風景を切り取っているので、山場やクライマックスの印象には欠ける。\r\n\r\n2012年6月8日~9日" }, { "title" : "高原のフーダニット", "isbn" : "4198633630", "date" : "2012-06-08T17:23:30.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "有栖川 有栖", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "有栖川有栖作品は初読。作家の「有栖川有栖」が登場するシリーズもののようだが、本格ミステリといった様子は、予想に反してあまりない。むしろ、ウィットのきいたショートショートの“夢十夜”が一番面白かったかもしれない。\r\n2012年6月6日~6月8日" }, { "title" : "偉大なる、しゅららぼん", "isbn" : "4087713997", "date" : "2012-07-02T03:10:43.000Z", "publisher" : "集英社", "authors" : "万城目 学", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "初・万城目学作品。軽妙洒脱の「軽い」というよりは、軽薄の「軽い」の、軽さがある。設定はよくあるものの、まあ面白かった。特殊能力を持った一族の高校生たちの青春ものという感じ。\r\n2012年6月22日" }, { "title" : "ボックス!", "isbn" : "4778311345", "date" : "2012-07-02T03:11:20.000Z", "publisher" : "太田出版", "authors" : "百田 尚樹", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "うう、ヒロインポジションの高津先生が気持ち悪い…。この人をストーリーテラーにして、高校生との恋愛を絡める必要があるのか。(「オスはメスを守るために闘争本能が…」のくだりとか、必要があるからこの設定なのだろうけど)ボクシングそのものの描写は面白いのに、好きになれない。\r\n2012年6月27日~7月1日\r\n" }, { "title" : "陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)", "isbn" : "4396335210", "date" : "2012-07-02T03:08:32.000Z", "publisher" : "祥伝社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "前作に続き、笑いっぱなしだった。登場人物たちの個性が光りまくって、暴走しているくらい。4人組が一人一人で活躍する4編と、それらの背景が織り込まれて、新しく事件が起こっていく後編は、これぞ伊坂節、といった感じ。\r\n2012年6月11日~12日" }, { "title" : "風が強く吹いている", "isbn" : "4104541044", "date" : "2012-07-02T03:11:07.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "かなりいい青春小説。駅伝に興味がない私でも、来年は違った気持ちで駅伝を見ることができそうだ(そんなバカな…)。随所にご都合主義の感はあるけれど、爽快な走りっぷりと、一年かけて成長していく若者たちが良い。途中で表紙を見直すこと請け合い。\r\n2012年6月25日~26日" }, { "title" : "QED 六歌仙の暗号 (講談社ノベルス)", "isbn" : "406182063X", "date" : "2012-07-03T23:51:04.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "前作に続き、和歌(古今和歌集と六歌仙)と七福神にまつわる謎+殺人事件。どう考えても、メインの謎は殺人事件ではないあたりがマニアック。京極夏彦に通じる「言霊」へのこだわりは面白かったけど、この調子でずっといくなら、そのうち飽きが来そう。\r\n2012年7月3日~4日" }, { "title" : "図書館戦争", "isbn" : "4840233616", "date" : "2012-07-02T03:11:42.000Z", "publisher" : "メディアワークス", "authors" : "有川 浩", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "図書館VS検閲機関、図書隊員という設定は面白い。“ありえそうな仮想日本”をうまく作っていると思う。ただ、主人公の笠原郁があまりにも短絡的でバカすぎて、何度も読むのをやめようかと。お約束でハーレム状態になるのが、さらに失笑。続編は読まない。\r\n2012年6月30日~7月1日" }, { "title" : "プリンセス・トヨトミ", "isbn" : "416327880X", "date" : "2012-08-10T13:49:51.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "万城目 学", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "豊臣家の末裔を守る使命を帯びた大坂国、という設定から興味をそそる。対するのが会計監査に特化した機関だからか、イマイチ権力的な対立構造が浮き立たないが、逆に大坂国民の市井に暮らす一市民としての臨場感があっていいのかも。\r\n2012年7月11日~13日" }, { "title" : "神去なあなあ日常", "isbn" : "4198627312", "date" : "2012-08-10T13:52:44.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "林業に従事し、山や自然、神々の仕業としか思えないような不思議な出来事とともに、「なあなあ」の精神で生きる村人たちが魅力的。林業や山奥の生活ならではの出来事がいちいち素敵。古き良き日本。\r\n2012年7月14日~16日" }, { "title" : "まほろ駅前多田便利軒", "isbn" : "4163246703", "date" : "2012-07-06T07:21:34.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "映像化が合いそうな作品。ちょっとムサイ(?)オトコ二人が主人公とは思わなかったけれど、それぞれ過去を抱えた二人が、いい距離感でテンポよく話を転がしていくので、読みやすく、楽しめる。予言の内容にしっくりこないのは、私の読みが甘いからなのか…。\r\n\r\n2012年7月5日~6日" }, { "title" : "ギフト (双葉文庫)", "isbn" : "457551473X", "date" : "2012-08-10T14:04:37.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "日明 恩", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "幽霊が見える少年と、後悔しながら生きる元警察官の話。話自体は良くある感じで、特筆すべき魅力はない。主人公よりも、少年や元上司などのキャラクターが好感が持てる。テレビドラマが好きそうな話。\r\n2012年7月17日~18日、8月6日" }, { "title" : "紫嵐(Violet Storm) (双葉文庫)", "isbn" : "4575509981", "date" : "2012-08-10T14:06:44.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "五條 瑛", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "相変わらずのグロッキーさを抱えながらも、ちょっと話が展開してきた。こういうスタイルはリアルというのか、ドギツイというのか…。読めないという感じではなくなってきたので、とりあえず読み進めてみようとは思う。\r\n2012年7月28日、8月6日" }, { "title" : "日本人の知らない日本語", "isbn" : "4840126739", "date" : "2012-08-10T14:02:50.000Z", "publisher" : "メディアファクトリー", "authors" : "蛇蔵, 海野 凪子", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "日本語の「そういえば、これってどういうこと?」「この違いってなに?」を、わかりやすく楽しく、(異文化の視点から)知ることができる良書。なにより、生徒たちが真摯でかわいくて、良い。比較してこそ、外から見てこそわかることってあるよね、とうなずきながらに思い返す。\r\n2012年7月16日" }, { "title" : "風と共に去りぬ〈1〉", "isbn" : "4309201148", "date" : "2012-08-26T00:02:07.000Z", "publisher" : "河出書房新社", "authors" : "マーガレット ミッチェル", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "長かった…!と言ってもまだ一巻。\r\n中高生時に見た映画では、三時間を超える長さと、スカーレットの情熱、レット・バトラーの渋さに衝撃を受けた。\r\n続編を読みたい一心で読み始めた本書は、南北戦争を軸にして、当時のアメリカ南部の文化や習慣に新鮮な驚きを感じ、新しいアメリカ女性であるスカーレットの苛烈な本音に苦笑しながらも賞賛を贈る楽しさがあった。\r\nスカーレットとレット・バトラーには、ハッピーエンドを願いつつ、以前とはまた違った思いで読み返す。\r\nただ、やっぱり長いね。\r\n2012年8月7日、12日~26日" }, { "title" : "スカーレット (1) (新潮文庫)", "isbn" : "4102442014", "date" : "2012-09-14T01:51:26.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "アレクサンドラ・リプリー", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "タラへ帰ったスカーレットに、これでもか!と苦難が訪れ、レットの皮肉屋っぷりにも磨きがかかる。感情移入してしまうせいで、愛情のすれ違いが心に痛い…(涙)スカーレット目線で読みやすい分、ダイナミックさに欠ける。\r\n\r\n2012年9月11日~13日" }, { "title" : "風と共に去りぬ〈3〉", "isbn" : "4309201164", "date" : "2012-09-10T22:33:37.000Z", "publisher" : "河出書房新社", "authors" : "マーガレット ミッチェル", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "聖女と評したのはレットだったか…。メラニーの誠実さ、芯の強さに涙腺が崩壊しそうになること数回。ようやく最後の最後で自分の気持ちを自覚したスカーレット、遅い!遅すぎるよ!(ご都合主義という批判は大いにありそう)続編は、公募で作者を募集したとのこと。期待したい。\r\n\r\n2012年9月8日~10日" }, { "title" : "Happy Box", "isbn" : "456980294X", "date" : "2012-09-06T00:41:32.000Z", "publisher" : "PHP研究所", "authors" : "伊坂 幸太郎, 小路 幸也, 山本 幸久, 真梨 幸子, 中山 智幸", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "名前に「幸」が付く作家5名の短編集。テーマも「幸せ」だそう。「Wheather」ラストの謎解きが良い。「天使」主人公の自分語りが冗長だが、ハッピーエンド。「ふりだしにすすむ」こういう形の輪廻転生も面白い。「ハッピーエンドの掟」自己満足の感があって気分が悪い。「幸せな死神」表現力、創作力ともに拙い。\r\n\r\n2012年9月6日" }, { "title" : "QED 東照宮の怨 (講談社文庫)", "isbn" : "4062739755", "date" : "2012-09-27T14:05:17.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "このスタイルになれてきたからか,現実的に身近に捉えられる「日光東照宮」がモチーフだからか,シリーズ通して一番気楽に,納得して読めた。(おそらく,和歌の内容をひもといたり,字句をつないだりという作業がなかったから・・・)現実世界が突如として,呪の理に則った世界として現れてくるところに毎回カタルシスを感じる。\r\n2012年9月23日~26日" }, { "title" : "QED ベイカー街の問題 (講談社文庫)", "isbn" : "4062738449", "date" : "2012-09-27T14:04:52.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "解説にもあるが,シャーロックホームズという小説上の登場人物を軸にした謎解きという点で,作品中でも異色。殺人云々についてはご都合主義観はあるが,歴史の謎解きミステリーとして楽しめば良し。\r\n2012年9月21日~23日" }, { "title" : "サマータイム (新潮文庫)", "isbn" : "4101237328", "date" : "2012-09-05T05:09:12.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "佐藤 多佳子", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "「サマー・タイム」というタイトル通り、主人公たちに関わる幾年かの夏の日の物語。登場人物がクセがありつつ魅力的で、からりと晴れた日も、雨降りの日もありつつ、読後感が良い! 短編4編を収録。\r\n\r\n2012年9月5日" }, { "title" : "傍聞き (双葉文庫)", "isbn" : "4575514535", "date" : "2012-09-18T23:16:43.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "長岡 弘樹", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "ある程度の質を保った短編集。「迷走」何か理由があるはず、と思っていながらも、駆け引きの心理戦に引き込まれる。「傍聞き」表題作。すべてがトリックのうち。「899」展開が読めて、途中で飽きる。「迷い箱」これも展開が読める上、ラストの展開へ持っていくための主人公の鈍さに苛立たせられる。\r\n\r\n2012年9月18日" }, { "title" : "贖罪 (双葉文庫)", "isbn" : "4575515035", "date" : "2012-09-21T02:38:36.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "湊 かなえ", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "相変わらず、読ませる作者。一人称で、一人称の視点で語るストーリーは徐々に全貌が見えてくる面白さはあるものの、いや、「告白」もこのパターンだったよね…。4人の少女たちの、15年間かけて狂ってしまった人生には、到底こんなことはないと思いつつ、胸が痛くなる。\r\n2012年9月20日~21日" }, { "title" : "ドミノ (角川文庫)", "isbn" : "4043710011", "date" : "2012-09-21T02:32:58.000Z", "publisher" : "角川書店", "authors" : "恩田 陸", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "登場人物たちの共通点は、「その日、東京駅を利用する」というだけ。いくつかグループの話が錯綜しつつ絡まりつつ、話が展開。ストーリーの丁寧さや緻密さはなく、ご都合主義や粗が目立つものの、コメディなら別にこれでいいか、という感じ。\r\n2012年9月18日~19日" }, { "title" : "心洞“Open sesame”―R/EVOLUTION 3rd Mission (R/EVOLUTION (3rd mission))", "isbn" : "4575234680", "date" : "2012-10-03T00:30:26.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "五條 瑛", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "このシリーズは結構生々しい感じで、通勤中に読むにはどうかとも思うんだが…。新キャラ大量登場で、全貌はまだまだ見えず。微妙に糸がつながりつつある感じはちょっと心地よい。文章は力強いけど、繰り返しになるが、生々しい。\r\n\r\n2012年10月2日~3日" }, { "title" : "ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)", "isbn" : "4048704699", "date" : "2012-09-28T04:49:11.000Z", "publisher" : "アスキーメディアワークス", "authors" : "三上 延", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "アームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)形式のストーリー。そういう話だと思っていなかったので意外。見えている現象から論理的に事実を推測し、なるほど!となるのが醍醐味なのだが、どうも展開にこじつけ感がある。登場人物はクセがあって魅力的ではあるが、後半が重い。重すぎる。\r\n2012年9月27日~28日" }, { "title" : "愛罪“Uxoricide”―R/EVOLUTION 5th Mission (R/EVOLUTION (5th Mission))", "isbn" : "4575235466", "date" : "2012-10-05T23:05:34.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "五條 瑛", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "これで半分(10巻完結)のはずなんですが、どうなっていくのやら。だいぶ役者は出そろった感のあるものの、手ごわい敵になりそうな存在が内側から生まれ、道が分かれていく巻。通勤中に新宿を通るたびに、何とも言えない気持ちになってきた笑\r\n\r\n2012年10月5日~6日" }, { "title" : "スカーレット〈4〉 (新潮文庫)", "isbn" : "4102442049", "date" : "2012-09-16T15:44:56.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "アレクサンドラ リプリー", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "スカーレットのロマンスもありつつ、最後の最後でレットとようやく、ようやく!!!理解しあえた場面は涙ぐみそうに。子は鎹とはよく言ったものだ。アイルランドに場面が移ってからは「風と共に去りぬ」の骨太なリアリズムは影をひそめ、cheesyな恋愛ドラマに成り果てたが、もうこれは作者が違うので仕方がない…!\r\n\r\n2012年9月14日~15日" }, { "title" : "スカーレット〈3〉 (新潮文庫)", "isbn" : "4102442030", "date" : "2012-09-14T02:03:29.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "アレクサンドラ リプリー", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "レットの離婚・再婚劇は、私に脅威的なヒステリーを起こした(英語の例文のようだ、笑)特に、レット側の描写がないことが大いに不満。なぜそうなったのか、が知りたい。(ここで、訳者の解説に納得)スカーレットが遅まきながら、見事に地に足を付けた女性になったところが、実に、実に感慨深い!\r\n\r\n2012年9月14日" }, { "title" : "スカーレット (2) (新潮文庫)", "isbn" : "4102442022", "date" : "2012-09-14T01:54:45.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "アレクサンドラ・リプリー", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "レットを追いかけてチャールストンへ。レット母の愛情深さは素敵。レット妹をはじめ、どんどん周りと仲たがいしていくスカーレットにはつくづく「ばかもの!」と言いたくなる。一方で、オハラ家の親族の陽気さは素晴らしい。この作者はご老体を魅力的に書くなあ。\r\n\r\n2012年9月13日~14日" }, { "title" : "まほろ駅前番外地", "isbn" : "4163286004", "date" : "2012-09-29T15:32:33.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "「まほろ駅前多田便利軒」続編。主人公二人の持つ厭世的な空気感が、いい具合に物語に味を与えてくれる。前作の登場人物も再登場し、意味深な新キャラクターや行天のトラウマが見えてきて、話が展開してきた。個人的には、ゲイリー・クラークのくだりがタイミングよく、かなり共感。\r\n\r\n2012年9月28日~29日" }, { "title" : "仏果を得ず", "isbn" : "4575235946", "date" : "2012-09-30T02:16:38.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "主人公の文楽命!のひたむきさと、文楽の内容を自分なりに解釈し、突き詰めて演じるあたりは、共感と、文楽ってこんなにも舞台芸術なのか!という尊敬の念が。師匠と弟子のちょっとズレた軽妙なやりとりも楽しかった。文楽を見に行きたくなる。\r\n\r\n2012年9月29日~30日" }, { "title" : "恋刃“Lancet” (R/EVOLUTION (4th mission))", "isbn" : "4575235172", "date" : "2012-10-05T05:06:42.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "五條 瑛", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "3巻のサブキャラクターが主役となって展開する、スピンオフっぽい展開。キャラも増え、ストーリーも重層的になってきたが、だいたい一巻分で完結する(登場人物とその謎がつながる)事件があるので、わかりやすいといえばわかりやすい。\r\n\r\n2012年10月3日~4日" }, { "title" : "フィッシュストーリー", "isbn" : "4104596027", "date" : "2012-10-12T19:45:27.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "珠玉の、とつけてもいいと思う短編集。「動物園のエンジン」伊坂幸太郎は、登場人物の距離感が絶妙だと思う。「サクリファイス」伊坂ファンにはおなじみ・黒澤さんの短編。「フィッシュストーリー」あれがこうして、こう繋がって…という物語の練り込み具合がやはり良い。黒澤に一杯食わせた老夫婦も再登場(笑)「ポテチ」展開は読める。不可思議な行動をとる今村の“理由”が見えてきた時にシーンがよみがえる。\r\n\r\n2012年10月11日" }, { "title" : "陽だまりの偽り", "isbn" : "457523530X", "date" : "2012-10-12T19:52:52.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "長岡 弘樹", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "ほぼ展開は読めてしまうが、これも質の良い短編集。「陽だまりの偽り」どちらにも共感。「淡い青のなかに」個人的には嫌いだが、どんな親でも子は好きという気持ちを持つ。「プレイヤー」読めてしまうけれど、最後のどんでん返しが良い。「写心」写真は真実だけでなく、心を写す。「重い扉が」父子はちゃんと思いが通じています。\r\n\r\n2012年10月12日" }, { "title" : "ゴールデンスランバー", "isbn" : "4104596035", "date" : "2012-10-20T14:01:47.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "これは面白い。読みながら頭の中に映像がどんどん出てきて、登場人物が動く動く! 手に汗握る逃走劇は、ハリウッド映画そのもの。随所の伏線に唸りながら、疾走感にあふれたままラストまで突っ走る。\r\n2012年10月17日~21日" }, { "title" : "ウィンター・ホリデー", "isbn" : "4163811400", "date" : "2012-11-15T20:17:09.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "坂木 司", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "絶対に前作があるはずだ…。元ヤンで元ホスト、現ハチさん便(宅配便)で働く、軽いけど憎めない父と、しっかり者の(ついこの前、息子だと判明したばかりの)息子の冬休み。脇を固める登場人物が個性的で魅力的。父子愛が(あふれるほど)見えて、ほっこり温かくなる。\r\n2012年10月のいつか" }, { "title" : "神様がくれた指", "isbn" : "4104190020", "date" : "2012-10-15T22:36:38.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "佐藤 多佳子", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "ピアニストの話かと思いきや、スリの若者が主人公。世間の常識からはずれているけれど、魅力的な主人公に、個性的なサブキャラクターがテンポよく話を転がしていく。後半の怒涛のシリアスな展開とラストは好き嫌いが分かれるかも。\r\n\r\n2012年10月14日~16日" }, { "title" : "QED 式の密室 (講談社ノベルス)", "isbn" : "4061822292", "date" : "2012-10-09T00:28:04.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "短編小説なので、さらりと読める。勝者の歴史ではない、陰の歴史が浮かび上がってくる式の考察は、作品中一番ぞくぞくきた。個人的には、所謂「式」のあやふやな(マージナルな!笑)感覚も好きなのだけど。\r\n\r\n2012年10月8日~9日" }, { "title" : "狂血 (R/EVOLUTION (7th Mission))", "isbn" : "4575236217", "date" : "2012-12-16T00:57:23.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "五條 瑛", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "主役級の登場人物の周りでストーリーが展開。最初は繋がりのなかった登場人物群がそれぞれ繋がり始め、舞台から消えると思わなかった人物が消えていったりと、“クライマックスに向かって進んでいる”と感じさせる。\r\n\r\n2012年12月12日~15日" }, { "title" : "誘魔 (R/EVOLUTION 8th Mission)", "isbn" : "4575236837", "date" : "2012-12-19T22:00:34.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "五條 瑛", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "今の日本の状況と重なる部分もありつつ、なんてタイムリーな!と思いながら読破。暗躍する政治家が見え隠れし、これまでの黒幕(らしき人物)が影を潜めるほど。この辺りは回収していかないと、流行りの「登場人物の能力のインフレ」になりかねないけど、どうまとめるのか…。\r\n2012年12月15日~20日" }, { "title" : "線の波紋", "isbn" : "4093881502", "date" : "2012-10-29T02:59:23.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "長岡 弘樹", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "最近のお気に入り、長岡弘樹。伏線がたくさんで、すべてが一つになるというよりは、一つ一つがつながっていってそれこそ、「線」となる印象。面白かったけれど、先が読めてしまうのが毎回の難点。\r\n\r\n2012年10月29日" }, { "title" : "デモナータ 1幕 ロード・ロス", "isbn" : "4092903219", "date" : "2012-10-30T01:09:51.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "ダレン・シャン", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "(前作では生きることのグロテスクさも描写した児童文学で、個人的に結構好きだった。)が、今作も初っ端からグロイ! 物語上必要な部分はあるものの、やりすぎ感が。こういうのが好きな作者なのか、残酷性が中学生くらいにはウケると思ってるのか…。\r\n2012年10月29日" }, { "title" : "愛しの座敷わらし 下 (朝日文庫)", "isbn" : "402264608X", "date" : "2012-10-27T13:32:29.000Z", "publisher" : "朝日新聞出版", "authors" : "荻原 浩", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "話が良い方向へ転がり出した下巻。丸くおさまるハッピーエンドは(実はおさまってないのだけれど)、かなりのご都合主義だが、まあこれでいいのだと思う。ふむふむ、と読んで描かれている“理想の”家族像ににっこりすればよし。\r\n\r\n2012年10月26日~27日" }, { "title" : "愛しの座敷わらし 上 (朝日文庫)", "isbn" : "4022646071", "date" : "2012-10-27T13:28:11.000Z", "publisher" : "朝日新聞出版", "authors" : "荻原 浩", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "前回読んだ萩原作品が方向性が中途半端で、熟してない作家だと感じたので、ちょっと不安もありつつ。ほぼ崩壊が間近の家族(父母娘息子祖母)が、やりたくなかった引っ越しを機に、少しずつ変わっていく物語。文章は読みやすい。\r\n\r\n2012年10月23日~24日" }, { "title" : "お友だちからお願いします", "isbn" : "447968171X", "date" : "2012-10-27T13:23:29.000Z", "publisher" : "大和書房", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "エッセイは読みつけない(というより、あまり楽しめない)私。三浦しをんてこういう人なのか~というカケラや、彼女を取り巻く友人家族の風景が見えて、好きな人は好きなのかも。個人的には、数あるエッセイ本の一つ、という印象。\r\n\r\n2012年10月22日~23日" }, { "title" : "千年鬼", "isbn" : "4198634157", "date" : "2012-10-22T01:04:44.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "西條奈加", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "恨みつらみを糧にして育つ鬼の芽を、人が鬼になる前に回収する赤鬼と黒鬼。各話の冒頭の小詩に一番想像力を掻き立てられる。ストーリーは練り込まれてない感があるけれど(ライトノベル作家さん?)、小分けにして小作品を書くにはいいくらいなのか…。\r\n\r\n2012年10月22日" }, { "title" : "十六夜荘ノート (一般書)", "isbn" : "4591130703", "date" : "2012-11-04T21:40:15.000Z", "publisher" : "ポプラ社", "authors" : "古内 一絵", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "大叔母の残した十六夜荘を相続することになった主人公と十六夜荘の住人達、戦中・戦後を生きた大叔母一家と客たちの二つのストーリーが交互に進んでいく。過去と現在はそこまで繋がらないものの、過去があっての今の十六夜荘、ということで主人公の価値観も変化。話自体はちょっと物足りない。\r\n\r\n2012年11月1日" }, { "title" : "舟を編む", "isbn" : "4334927769", "date" : "2012-11-06T21:34:12.000Z", "publisher" : "光文社", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "言葉の海へ漕ぎ出すための「舟」が辞書だという。青春小説に出てきそうな、まっすぐな人たちが社会人となった分、背負うものも責任もちょっと重くなって、それでもまっすぐ生きていく物語。\r\n\r\n2012年11月7日" }, { "title" : "デモナータ 2幕 悪魔の盗人", "isbn" : "4092903227", "date" : "2012-11-05T22:41:30.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "ダレン・シャン", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "展開は、残念ながら序盤からほぼ全て読める。1幕に負けず劣らず、グロテスクな描写がぎっしり。登場人物(物語を回していく主要登場人物は3人だそう)の関係性はここに来たか、という感じ。\r\n\r\n2012年11月2日、5日" }, { "title" : "PK", "isbn" : "4062174960", "date" : "2012-11-13T03:21:14.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "ひねりのきいた展開と、張り巡らされた糸のようにつながっていく人間関係に、今回も唸る。(今回は切れ切れの時間で読んだこともあり、糸がつながりきれず、読み直してしまった。)全てが解明されなかったため、ちょっと不完全燃焼。\r\n\r\n2012年11月7日~8日" }, { "title" : "共喰い", "isbn" : "4087714470", "date" : "2012-11-13T03:24:13.000Z", "publisher" : "集英社", "authors" : "田中 慎弥", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "芥川賞受賞作なのだが、個人的には何がいいのかさっぱり。純文学とセックスは切り離せないとは聞くものの、「話の展開においても、キャラクターの造形においても重要な要素がある!」と言われれば、確かにそうではあるものの、私には合わない。もう一つの短編のおかげで★★まで回復。\r\n\r\n2012年11月11日" }, { "title" : "デモナータ 4幕 BEC(ベック)", "isbn" : "4092903243", "date" : "2012-11-21T04:54:58.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "ダレン・シャン", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "先史時代を思わせる島が舞台。これまでのストーリーにどう繋がるのか分からないまま終わるという点で異色。少女が主人公(!)で、「あたしは…」という一人称に耐えられれば楽しめる。気持ちが強い女の子は好感が持てます。\r\n\r\n2012年11月21日" }, { "title" : "アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))", "isbn" : "4150102295", "date" : "2012-11-26T22:32:22.000Z", "publisher" : "早川書房", "authors" : "フィリップ・K・ディック", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "ありそうな未来の図。今はよくある設定だけど、発表当時は衝撃的だったのでは。(解説を読むと当時の様子が想像できる)現実感を保ちつつもSFらしさが随所に。ただ、期待しすぎるのは厳禁。\r\n2012年11月22日" }, { "title" : "死神の精度", "isbn" : "4163239804", "date" : "2012-11-16T05:16:17.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "これは唸るほど上手い。死神の、真面目にずれている、すっとぼけた(本人はいたって本気)キャラクターが良い。死亡候補者が適当かどうか一週間調査する「調査部」の死神と、死亡候補者とのストーリー。「重力ピエロ」の登場人物がひょっこり登場したりと、ファンが楽しめる内輪ネタも。\r\n\r\n2012年11月16日" }, { "title" : "デモナータ 5幕 血の呪い", "isbn" : "4092903251", "date" : "2012-12-08T15:40:46.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "ダレン・シャン", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "四幕と繋がり、全体像が見えてきた。人物のルーツや背景が明らかになるという展開はあるものの、悪魔との関係や主人公の能力には新たな展開はみられず。六幕と前後編というつくりだと考えると納得。\r\n\r\n2012年12月7日" }, { "title" : "デモナータ 6幕 悪魔の黙示録", "isbn" : "409290326X", "date" : "2012-12-10T02:45:43.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "ダレン シャン", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "主人公3人がそろい踏み。展開は予想外とはいえ、非常に“ダレンっぽい”展開。巻数も半分を超えたけれど、登場人物はもう少し増えそう。児童書だから、ではくくれない描写の洗練されてなさにそろそろ飽きてきた。\r\n\r\n2012年12月10日" }, { "title" : "ユリゴコロ", "isbn" : "4575237191", "date" : "2012-12-13T01:00:37.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "沼田 まほかる", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "昼ドラ。ミステリーとも言えないと思うが、重要な展開はすべて読める。手記に登場する人物は、明らかに“サイコ”ではないし、重要人物の動機には、見え透いたくだらないミスリードが。この展開に苛つくのは個人的な理由か。\r\n\r\n2012年12月11日~12日" }, { "title" : "むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)", "isbn" : "4062635070", "date" : "2012-12-03T22:31:26.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "東野 圭吾", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "伏線たっぷりの読み応えのある小説、というふれこみで。伏線は確かに多く、全部は読み切れないが、自分なりに伏線を読み解きつつ、登場人物と一緒に少しずつ謎解きをしていく気分。謎解きだけでなく、思春期の家族や周囲との葛藤や成長がベースにあるのが良い。\r\n2012年12月3日~4日" }, { "title" : "ウエストウイング", "isbn" : "4022510218", "date" : "2013-07-05T22:37:26.000Z", "publisher" : "朝日新聞出版", "authors" : "津村記久子", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "びっくりするほど読みづらい。いくつか賞もとっている作者なので、個人的に合わないのだろう。句点で繋がった長い一文でつづられる心理描写と、登場人物視点のナレーション(つまり情景描写が少ない)に、ストーリーは面白いものの、苦戦。\r\n2012年11月28日~30日、12月3日" }, { "title" : "デモナータ 8幕 狼島", "isbn" : "4092903286", "date" : "2012-12-11T00:39:14.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "ダレン シャン", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "" }, { "title" : "デモナータ 7幕 死の影", "isbn" : "4092903278", "date" : "2012-12-11T00:39:16.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "ダレン シャン", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "" }, { "title" : "猫を抱いて象と泳ぐ", "isbn" : "4163277501", "date" : "2013-01-10T22:44:14.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "小川 洋子", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "とても不思議な感触の読後感(というより、読書感) 二枚貝の殻の中に静かに眠っているものを、そっと覗いている感覚を抱く物語。面白味がないわけでも展開がないわけでもない。むしろ、「広大なチェスの海」の果てしなさを目前にして、ほんの一端をかじるくらいの壮大な世界観と、トランクひとつ分くらいの小体な空間の両方を備えた良質な作品\r\n2013年1月10日~11日" }, { "title" : "よろず御探し請負い候", "isbn" : "4062171244", "date" : "2012-12-24T21:45:53.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "浅野 里沙子", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "江戸に暮らす下級武士の子と、旗本の次男&三男坊が携わるお探し請負業。それぞれの過去が明らかになるエピソードもあり、典型的だが三人三様の性格が見える。手を貸す坊ちゃん2名が、後継ぎでなく仕官していない分、請負業が金持ちの道楽っぽく見えてしまうのが難点。軽~く読める一冊。\r\n2012年12月20日~23日\r\n" }, { "title" : "あるキング", "isbn" : "4198627797", "date" : "2013-09-02T05:18:30.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "仙台、いや「仙醍」への愛を感じる。随所に、というか全編を通してシェイクスピア(特にマクベス)の要素をふんだんに踏襲した、なんとも不思議な感触の作品。誰の目線で描かれているのかがわかりづらくて、入り込めないところがある。\r\n2013年8月30日~31日" }, { "title" : "マリアビートル", "isbn" : "4048741055", "date" : "2013-01-15T21:58:29.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "新幹線の中という条件のせいか、前作より登場人物同士が相互に関わりあっている。登場人物の魅力(繰り返してこその魅力)が随所に。これは伏線だな、と思っていた部分が後半でどんどん回収されていくのが心地よい。タイトルももちろん、伏線。\r\n2013年1月15日~16日" }, { "title" : "バイバイ、ブラックバード", "isbn" : "4575236950", "date" : "2013-01-07T00:59:39.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "一遍ずつ書いたら50名に郵便で送る、という形で書かれた作品。そのせいか、続編を読むことで謎が解けていくタイプの物語ではなく、いつもの伊坂作品を期待すると当てが外れる。主役の一人は超個性的、もう一人は情けなさが漂うのに、イイヤツなんだよなあ。\r\n\r\n2012年12月26日あたり~2013年1月7日" }, { "title" : "往復書簡 (幻冬舎文庫)", "isbn" : "4344419065", "date" : "2012-12-26T00:25:02.000Z", "publisher" : "幻冬舎", "authors" : "湊 かなえ", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "いかにも、な湊作品。「十年後の卒業文集」一番のトリックは読めてしまうが、高校生の感覚が蘇るのが楽しい。「二十年後の宿題」最後に誘因とも言うべき謎が解けるが、他のキャラクターの重要性が一気に薄れる…。読み応えはある。「十五年後の補習」人は人を守るためにも、自分を守るためにも嘘をつく。ちょっと安易。おまけはいらなかったな。\r\n2012年12月25日~26日" }, { "title" : "ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)", "isbn" : "4048708244", "date" : "2013-01-09T00:23:05.000Z", "publisher" : "アスキー・メディアワークス", "authors" : "三上 延", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "本というより、本の持ち主に纏わる謎を解く作品。平易で読みやすい文章。主人公が本が読めないため、読者も登場する本を知らないまま読み進められるのが良いのか…。条件は全て提示した上(ミスリードを含む)での謎解きが好きなら、ミステリーとしては好みがわかれると思う。ドラマ化は、登場人物の変更も合わせて、うまくいく要素が見当たらない。\r\n2013年1月9日" }, { "title" : "オー!ファーザー", "isbn" : "4104596043", "date" : "2013-01-29T22:39:34.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "伊坂 幸太郎", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "「母親と父親と俺の、六人暮らし。」この一言から、すでに面白い。伊坂氏は一風変わった家族の繋がりを描くのが本当に上手いと思う。台詞回しや会話のテンポが軽妙洒脱で、伏線になっている部分はかなり読みやすく、もっとスマートな展開があるのでは、とも思うけれど、伏線が次々と回収されていくのが癖になる。\r\n2013年1月27日~30日" }, { "title" : "Eat, Pray, Love: One Woman's Search for Everything Across Italy, India and Indonesia (international export edition)", "isbn" : "0143113992", "date" : "2013-02-15T15:50:49.000Z", "publisher" : "Penguin (Non-Classics)", "authors" : "Elizabeth Gilbert", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "引き続き読書中。英語としても読みやすい。(高校生ならチャレンジしてみてほしい!)30代女性の結婚→もうダメ!→(心の声にしたがって)自分探しの物語。\r\n\r\n2013年2月7日~" }, { "title" : "不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か", "isbn" : "4198601623", "date" : "2013-01-24T22:35:30.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "米原 万里", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "基本的にエッセイは好みでない私でも、これは面白かった。ロシア語通訳者である作者の苦悩と、通訳にまつわる笑劇エピソードの数々。自分の体験だけでなく、論文や同僚からの聞き書きエピソードが盛りだくさん。自分自身の通訳体験を振り返りながら、うんうんと頷くこと多し。タイトルも通訳に関しての格言。\r\n2013年1月23日~25日" }, { "title" : "世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)", "isbn" : "4488016545", "date" : "2013-01-17T20:38:38.000Z", "publisher" : "東京創元社", "authors" : "ケイト・アトキンソン", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "全体的に暗くて、ウィットに富んでるでしょとも言いたげなストーリー展開に、イギリス文学っぽいなあ…と思ったところ、まさに。一つ一つの物語は、人生の一場面を切り取った感じで、実際にたいしたことが起こるわけでもなかったり。登場人物がほかの話でも登場するが(それによって人間関係や時系列がわかることも)、それを読み解く物語でもない。\r\n\r\n2013年1月18日~19日" }, { "title" : "魔法飛行", "isbn" : "4120043215", "date" : "2013-01-26T13:27:07.000Z", "publisher" : "中央公論新社", "authors" : "川上 未映子", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "個人的に受け付けないタイプのエッセイだった。個人の、まとまらない、垂れ流しの自己完結した思考を見せつけられているようで、恥ずかしいやら、なんとか系統だてようと苦心して乗り物酔いするやら、散々な目に合った。ただ、作者は人気が高いようなので、私に合わないということでしょう。\r\n\r\n2013年1月26日" }, { "title" : "山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)", "isbn" : "4101020051", "date" : "2013-06-21T13:39:48.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "森 鴎外", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "私小説っぽい作品も入った短編集。全てを書かない美学というか、余白で読ませるのが巧い。数か国語を操る才人なのはわかるが、約一ページにつき注釈一つって、この人実生活でもかなりウザいと思われてたのでは…。高瀬舟が読みたくて読み返したが、やっぱり良い。\r\n2013年6月19日~23日" }, { "title" : "友情 (愛と青春の名作集)", "isbn" : "401066052X", "date" : "2013-06-15T20:44:43.000Z", "publisher" : "旺文社", "authors" : "武者小路 実篤", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "「友情」では、完全に主人公が食われてしまっている。主人公のいいところが見えないので(「妻」に対して自己への賛美を求める、偏重した自己愛とナルシズム)ヒロインとの恋を応援する気にならない。実際の世の中、理想的な人格者ではなく、こういう人ばかりだよねという社会批判なのか…。\r\n2013年6月14日~16日" }, { "title" : "イメージを読む―美術史入門 (ちくまプリマーブックス)", "isbn" : "4480041699", "date" : "2013-09-08T21:38:25.000Z", "publisher" : "筑摩書房", "authors" : "若桑 みどり", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "お勧めいただいた通り、面白かった。美術史は美術の歴史を学ぶのかと思いきや、美術(絵画、彫刻、工芸などなど)を通してその作品が何を表しているのかという、作者の思想や作品の背景をあぶりだしていくものだったとは。実際の絵画をもとに行われる分析がわかりやすくて興味深い。\r\n2013年9月5日" }, { "title" : "カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)", "isbn" : "4102010106", "date" : "2013-01-29T22:41:31.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "ドストエフスキー", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "" }, { "title" : "故郷/阿Q正伝 (光文社古典新訳文庫)", "isbn" : "4334751792", "date" : "2013-06-15T20:37:54.000Z", "publisher" : "光文社", "authors" : "魯迅", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "夏目漱石に影響を受けたという文章は、確かに似た印象を受ける。中華民国が成立した前後の動乱のさなかにある中国の民衆の様子が見えて、歴史的な視点から見ても興味深い。小作品集となっている本作は、粒ぞろいとは…言えないかな。\r\n2013年6月上旬" }, { "title" : "イニシエーション・ラブ (文春文庫)", "isbn" : "4167732017", "date" : "2013-04-26T14:23:28.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "乾 くるみ", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "「必ず二回読みたくなる」という帯に惹かれた…が、二回読みたくなるのは確認したいからで、二週目行くぞ!という面白さがあるわけではない。確かにぱらぱら確認したけど。ストーリーは深みがない恋愛小説という感じ。\r\n\r\n2013年4月24日~26日" }, { "title" : "神様のカルテ (小学館文庫)", "isbn" : "4094086188", "date" : "2013-04-27T22:49:38.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "夏川 草介", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "主人公が夏目漱石に傾倒していることから、モノローグは読みやすいが古風な文章。地域医療に携わる新米医師(五年目)とその妻、取り巻く人々の物語。患者に教えられ、支えられながら、生死に真摯に向き合う主人公に好感が持てる。ちょっと天の邪鬼だけれど。\r\n\r\n2013年4月26日~28日" }, { "title" : "白鳥異伝", "isbn" : "4198605408", "date" : "2013-05-25T13:01:17.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "荻原 規子", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "最初に読んだのは小学生の時だったか。結局、私は必死に戦う女の子のストーリーが好きなんだと再確認。日本の古代史が好きになったきっかけは、間違いなくこの著者の作品。読み直すのは十何年ぶりだったので、細かい部分の「これはこういうことだったのか!」が明らかになって、個人的にはかなり楽しめた。\r\n2013年5月15日~19日" }, { "title" : "神様のカルテ 2", "isbn" : "4093862869", "date" : "2013-05-25T13:00:53.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "夏川 草介", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "一巻同様、読みやすいが所々にぐっとくるツボを押さえてくるので、ニクイ作品。情け容赦ない現実に揉まれつつも、理想論を語る主人公が受け入れられているのは、職業が医者というある程度変人でも問題ない職種で(偏見?)、生き死にに真剣に関わっているからか。これがフリーターの話なら、理想論ばっかり言うんじゃねえ、になるのだろうか。\r\n2013年5月13日~15日" }, { "title" : "シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)", "isbn" : "4150309140", "date" : "2013-05-25T13:00:27.000Z", "publisher" : "早川書房", "authors" : "山本 弘", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "科学的な筋のとおったフィクションがSFだと著者が言う通り、科学用語や概念も飛び出し、かつオタクっぽさに彩られた小作品集。短編によって好き嫌いがあるだろうし、作風にも好き嫌いが別れそう。趣味が重ならない相手には貸すべきじゃないな。\r\n2013年5月6日~11日" }, { "title" : "宇宙消失 (創元SF文庫)", "isbn" : "4488711014", "date" : "2013-06-20T05:35:20.000Z", "publisher" : "東京創元社", "authors" : "グレッグ イーガン", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "古い作品ながらも、内容は全く古くない! 物理学がわからない人間にはちょっと不親切な部分もあるが、その場合はフィクションとして捉えるのが良し。細かい設定が凝っていて面白かった。\r\n2013年4月下旬~5月上旬" }, { "title" : "刺青・春琴抄―吉野葛、蘆刈 (愛と青春の名作集)", "isbn" : "4010660538", "date" : "2013-06-20T05:31:46.000Z", "publisher" : "旺文社", "authors" : "谷崎 潤一郎", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "前評判通り、確かに文章は巧い。作風というか作品の指向に癖があるが、そのくせ妙なリアリティがあるのに驚いた。表題作は特に、「春琴」が実在するかの錯覚に陥る。個人的には「蘆刈」が(これまたドロドロしているが)面白かった。読まず嫌いは良くないなと反省。\r\n2013年5月下旬" }, { "title" : "修羅の門 第弐門(8) (月刊マガジンコミックス)", "isbn" : "406371358X", "date" : "2013-08-05T05:02:28.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "川原 正敏", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "" }, { "title" : "夜行観覧車", "isbn" : "4575236942", "date" : "2013-07-29T00:05:09.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "湊 かなえ", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "うーん。あっと驚く真相も、そういうことかという盲点もなく、謎解きというよりも淡々と二時間ドラマを見ている感じ。比奈子の言葉にあるように、「あまり幸せでない家族が、向かいの家の事件をきっかけに立ち直ろうとしている」「要は利用された」だけじゃないか、と私も感じた。“誰にでもあるちょっとした心の闇”ともまた違い、自分に合わない環境(この場合は社会的ステータスや生活水準、学力や能力)にいることで、自分の平衡感覚を失ってしまうことが描かれているが、それぞれの人物が拠って立つ事柄があまりに陳腐。共感も理解もできないまま読み終えた。唯一の謎解き感は、小島さんの夫は実在するのか。\r\n2013年7月28日~29日" }, { "title" : "犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)", "isbn" : "4575511560", "date" : "2013-08-03T04:00:11.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "雫井 脩介", "categories" : "", "score" : "★★★★☆", "comment" : "「劇場型捜査」による犯人とのやり取りに加えて、異端児である主人公のやり方への批判と孤立、身内の足の引っ張りあいと駆け引き、再燃する6年前の事件など見所が多く、飽きさせないスピード感でクライマックスまでゆく。エピローグはもう少し丁寧に登場人物たちのエピソードを描いていいのでは?とは思うが。\r\n2013年8月2日~3日" }, { "title" : "木暮荘物語", "isbn" : "4396633467", "date" : "2013-08-07T16:29:28.000Z", "publisher" : "祥伝社", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "なんだこの、欲求不満の昼ドラ大好き主婦(失礼!)が喜びそうなストーリーは……! 作家の名前だけで本を選んじゃいけない典型の作品。登場人物の人間関係はまぁ面白いので★をつけたけど、物語としての面白さには欠ける。Feel Loveって雑誌の連載ということから気付くべきだったが、Feel Love=セックスかよ。残念だなあ。\r\n2013年8月7日" }, { "title" : "犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)", "isbn" : "4575511552", "date" : "2013-08-02T15:43:33.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "雫井 脩介", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "キャラクターが立っている。現在の事件の描写から、主人公の来歴と人となりを見せるために6年前の事件→現在の事件へとつながるのだが、ちょっともったりする印象があった。6年前の事件時に比べて内面描写が少なくなる主人公も、読者にとっては読めない人物になって再登場し、話が展開していく後半はグイグイ読ませる。\r\n2013年7月31日~8月2日" }, { "title" : "テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)", "isbn" : "4047288950", "date" : "2013-08-04T01:53:36.000Z", "publisher" : "エンターブレイン", "authors" : "ヤマザキマリ", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "最後はラブロマンスで終了。一応伏線というか、主題というか、ルシウスの大浴場づくりまで完結するので5巻よりは納得できるけれど、ちょっと脱線していった気がしないでもない。おじいちゃんは最後まで格好いい。\r\n\r\n2013年8月3日~4日" }, { "title" : "修羅の門 第弐門(3) (月刊マガジンコミックス)", "isbn" : "4063712990", "date" : "2013-08-09T13:41:29.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "川原 正敏", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "血沸き肉躍るじゃないけれど、戦うことで分かり合うオトコたちは前作の「修羅の門」をちゃんと彷彿とさせてくれた。飄々としつつかなり癖のありそうな師匠は第弐門の主要人物になりそう。ただ、主人公二人のキャラクターが変わりすぎて、ええー…なんじゃそりゃという印象も。\r\n2013年8月5日" }, { "title" : "修羅の門 第弐門(1) (月刊マガジンコミックス)", "isbn" : "4063712761", "date" : "2013-08-09T13:31:46.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "川原 正敏", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "「第壱門」ということになるのか、以前の連載を読んでいた読者にとっては待ちわびていた新作?旧作?だろう。去った主人公が果たして戦いの舞台に帰ってくるのか、というワクワク感と、前作以降の登場人物の立身出世(?)に親戚のおばちゃん気分。\r\n\r\n2013年8月5日" }, { "title" : "ちいさいひと 青葉児童相談所物語 2 (少年サンデーコミックス)", "isbn" : "4091236553", "date" : "2013-08-05T05:24:42.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "夾竹桃 ジン, 水野 光博, 小宮 純一", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "取材をしていて、虐待をする親と虐待をしない親は紙一重だと感じた、という文を1巻の後書きで読んだ。虐待をしてしまう親をもう少し詳しく描いたのが2巻にあたる。ただ、私にはその気持ちはわからないし、描かれている親に対する怒りしかわかない。\r\n\r\n2013年8月5日" }, { "title" : "ちいさいひと 青葉児童相談所物語 1 (少年サンデーコミックス)", "isbn" : "4091234496", "date" : "2013-08-05T05:14:28.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "夾竹桃 ジン, 水野 光博, 小宮 純一", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "児童虐待をテーマにした漫画。テーマが重たいこともあり、読み続けるには心の痛みを感じる。主人公自身も虐待を受けていた過去があり、ちょっとファンタジックな設定とともに現実感をなくさせてしまっているが、すべてが現実的だと重たすぎるのかも。\r\n\r\n2013年8月5日" }, { "title" : "第二音楽室―School and Music", "isbn" : "4163294902", "date" : "2013-09-13T21:45:56.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "佐藤 多佳子", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "佐藤多佳子作品としては、ハズレ。この人の書く中学生くらいの年代の透明感が好きだのだけれど、今回はリアルを求めたつもりなのか、閉塞感が前面に出ていた。全て同じ学校の「第二音楽室」だったのかも途中から分からなくなり、残念。「デュエット」はと「Four」は良かったけれど。\r\n2013年9月11日~12日" }, { "title" : "テロリストのパラソル (角川文庫)", "isbn" : "4043847017", "date" : "2013-08-30T14:36:16.000Z", "publisher" : "角川書店", "authors" : "藤原 伊織", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "江戸川乱歩賞・直木賞受賞作品。噂通り、個性的な登場人物たちがテンポよく話を転がしていく。アル中主人公の、ダメ男なんだけどハードボイルドで世間とズレることを気にしない生き様に惚れる。後半のオチは少々安易に感じるけれど、ちゃんとしたミステリー。\r\n2013年8月29日~30日" }, { "title" : "QED 諏訪の神霊 (講談社ノベルス)", "isbn" : "4061825771", "date" : "2013-08-23T03:11:51.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "今回は、主人公が現実の事件にもある程度興味を持っていたため、現実の事件とお諏訪様の謎解きが有機的な関連を持っていたので○。謎解きも初期のころほどではないがダイナミックさがあったが、登場人物が多いせいか中弛みしてしまう。\r\n\r\n2013年8月21日~23日" }, { "title" : "QED 河童伝説 (講談社ノベルス)", "isbn" : "4061825178", "date" : "2013-08-22T02:37:18.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "偶然にも、巻数としては続刊ではないものの内容としては続編になっているものを読み始めていた。第一巻の登場人物が続々登場していくが、「河童」という歴史上の人物ではないモノを扱う分、伝承を読み解いて伝説を追いかける「竹取伝説」編のような様相。それにしても、現実の事件がなんというか…後半が特にひどい。なんだそりゃ。\r\n2013年8月19日~21日" }, { "title" : "QED ventus 御霊将門 (講談社ノベルス)", "isbn" : "4061824937", "date" : "2013-08-19T05:36:34.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "高田 崇史", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "平将門は大怨霊なのか?という疑問をもとに謎解きをしていく、今回は続き物の第一弾。歴史の謎ときと同時進行で進む現実世界の謎解きとがリンクしないので、すっきりしないが一巻かけた登場人物紹介だと思えば納得。\r\n\r\n2013年8月12日~18日" }, { "title" : "図書館の女王を捜して", "isbn" : "4062153378", "date" : "2013-08-15T19:25:14.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "新井 千裕", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "ゆるゆる~っとした人間関係に、ほんのりオカルティックなテイストが盛り込まれた軽く読める作品。夫婦の絆うんぬんというよりも、人は新しい人間関係を築くことが生きていくということだよね、と割り切った感じ。さらっと読むにはいいが、「ふーん」で終わる物足りなさが不満。\r\n2013年8月9日~10日" }, { "title" : "輪違屋糸里 上", "isbn" : "4163229507", "date" : "2013-09-20T05:41:23.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "浅田 次郎", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "幕末、上洛した新撰組の歴々と島原の妓たちの物語。主人公の糸里自身より新撰組や彼らが間借りする住人士(郷士と縁のある町人)の人々に関わるエピソードが多く、特に新撰組に筆を割いている分、何故「糸里」がタイトルにもなっているのかわからないほど。作者の新撰組好きが伝わる。市井も含めて周りの女性陣が魅力的。\r\n2013年9月13日~17日" }, { "title" : "蛻", "isbn" : "4062162466", "date" : "2013-09-13T21:48:57.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "犬飼 六岐", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "設定は面白い。藩主の趣向で敷地内に設けられた人口の町屋と、様々な理由や思惑があってそこに“暮らす”人々。藩主や見物客が来るときに立ち退く以外は、糧を得るために商売をする必要もなく、暇を持て余すばかりだが、殺人事件が起こって…という粗筋。人はやるべきこともなく飼われていると淀んでいくものなのか。\r\n2013年9月12日~13日" }, { "title" : "RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (カドカワ銀のさじシリーズ)", "isbn" : "4048739522", "date" : "2013-09-02T05:28:39.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "荻原 規子", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "第一巻で自分自身と、そして新しく(再び?)出会った深行との関係を見直し、少しだけ成長した主人公が見える。新登場の人物たちは魅力的ではありつつも、みんなにかばわれてばかり、自分にとことん自信のない主人公の“良さ”がやっぱり弱い。台詞回しが非常に中学生っぽくて、個人的には感嘆の域。\r\n2013年8月31日~9月1日" }, { "title" : "RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた (カドカワ銀のさじシリーズ)", "isbn" : "4048740520", "date" : "2013-09-02T05:32:07.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "荻原 規子", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "第2巻で登場した人物たちの思惑や背景が見えてきて、徐々になんじゃそりゃー…の様を呈している。うーん、どこまで風呂敷を広げるつもりなのか。2・3巻でまだ高校に入って数カ月。今後の伏線も含めると、何巻まで続けるつもりなのかちょっと不安にもなる。主人公が少しずつ成長している…と思う。\r\n\r\n2013年9月2日" }, { "title" : "RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (カドカワ銀のさじシリーズ)", "isbn" : "4048742043", "date" : "2013-09-08T21:36:46.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "荻原 規子", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "4巻は文化祭(5巻)に向けての準備編というところ。3巻からずっとその展開のため、個別の出来事やエピソードはありつつも、冗長な印象。主人公が成長し、その成長に周囲が驚くというのもわかるが(こんなに短い期間にここまで変わるとはうんぬん…)、それは同時に「期間のわりに展開が間延びしてるよ」ということでは。もっとコンパクトにすっきりできそうなんだけど。\r\n2013年9月3日~4日" }, { "title" : "殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)", "isbn" : "4198933677", "date" : "2013-09-15T16:36:52.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "真梨幸子", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "なんとも言えないチクチクする居心地の悪さと、ジクジクした悪意をまぶした作品。この気持ち悪さと救えない悪意を、文学というフィルターを透すことで客観視するんだと解説にあった。行き過ぎた状況を見ることで、自分の平衡感覚をニュートラルにすると。へえ、そういうために読むのか、かなり病んでるな、人って。\r\n個人的には面白いとは思わなかった。\r\n2013年9月14日" }, { "title" : "境遇", "isbn" : "4575237396", "date" : "2013-08-26T03:19:52.000Z", "publisher" : "双葉社", "authors" : "湊 かなえ", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "オチは読めてしまったけれど、登場人物たちのキャラクターに性格の悪さがあまりないことと、湊作品にしては珍しく人死にがあまりないことで、すらすらと読める。読みやすさがダントツの作家さんだとつくづく思う。文章がうまいんだろうな。\r\n2013年8月23日~25日" }, { "title" : "鬼と三日月 山中鹿之介、参る!", "isbn" : "4022510862", "date" : "2014-04-22T22:59:13.000Z", "publisher" : "朝日新聞出版", "authors" : "乾 緑郎", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "歴史上の事実とあり得そうなフィクションを織り交ぜた、歴史謎解きもの。お家再興にかける家臣とそれぞれの思惑を持った忍一族の因縁が重なり合って、本来ならもう少し面白くてもよさそうなのだが、いまいち。忍一族がドロドロしているのが、生臭くて良い。\r\n書いたデータが何度も消えたので、やる気のない感想で申し訳ない。\r\n2012年9月22日~" }, { "title" : "フィレンツェ―世界の都市と物語 (文春文庫)", "isbn" : "4167291029", "date" : "2013-10-07T03:27:15.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "若桑 みどり", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "若桑みどりさん!\r\n2013年10月8日~" }, { "title" : "ダックスフントのワープ (文春文庫)", "isbn" : "4167614014", "date" : "2013-10-05T00:37:16.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "藤原 伊織", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "すばる新人賞を受賞した「ダックスフントのワープ」と短編3編収蔵。独特の世界観と、自分の感覚に素直で、だからこそちょっと生きづらいキャラクターたちが織りなす繊細な作品。好きな人には響くだろう作品。個人的にはこの作風が続くと読めないが、一冊なら好き。このデビュー作から「テロリストのパラソル」が出来てくるとは思えない…!\r\n2013年10月1日~3日" }, { "title" : "途中の一歩(下)", "isbn" : "434402236X", "date" : "2013-10-07T03:26:23.000Z", "publisher" : "幻冬舎", "authors" : "雫井 脩介", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "下巻は、くっつくペアが予想通りだったり予想外だったりと、恋模様が展開する。仕事に向かう姿勢には共感しつつも、やっぱりどうしてもソープオペラの陳腐な印象がぬぐえないまま、結末へ。結末に至る恋愛模様の締め(?)も、ご都合主義というか、打ち切りになった連載漫画のよう。\r\n2013年10月5日~6日" }, { "title" : "途中の一歩(上)", "isbn" : "4344022351", "date" : "2013-10-05T00:38:42.000Z", "publisher" : "幻冬舎", "authors" : "雫井 脩介", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "最初に読んだ雫井脩介作品が「犯人に告ぐ」だったからか、ハードボイルドで骨太な職業ミステリーを描く作者だと思っていたが、ここ2作品で印象が変わった。主要人物の造形が上手く、キャラクターには魅力があるが、話の軽さのせいか「お仕事もの」「ラブコメディ」的なテレビドラマを見ているような読後感がある。逆に、帯にあるような「共感しました!」はないなぁ。\r\n2013年10月3日~4日" }, { "title" : "ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)", "isbn" : "4006030061", "date" : "2014-04-22T22:46:42.000Z", "publisher" : "岩波書店", "authors" : "リチャード P. ファインマン", "categories" : "", "score" : "★★★★★", "comment" : "上巻に引き続き、わが道をゆくファインマン氏の圧倒的に楽しそうな生活ぶり。物理学者としての能力はもちろんだが、彼の好奇心はそれだけに留まらないのが素晴らしい。ブラジルの国立研究所でのエピソードは素敵。\r\n2013年9月末" }, { "title" : "天地明察(下) (角川文庫)", "isbn" : "4041002923", "date" : "2014-03-31T22:18:15.000Z", "publisher" : "角川書店(角川グループパブリッシング)", "authors" : "冲方 丁", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "テーマに比べて、読みやすさに驚き。改暦とはこんなにも政治的なもので、こんなにも国を揺るがすものなのか。(でもそうだよな、と納得)人物譚になっていて、主人公がスーパーマンじゃないあたりが、共感を呼ぶのか(反感を呼ばないのか)。周りを固める人物、特にご老体の面々が魅力的。" }, { "title" : "怪しい人びと (光文社文庫)", "isbn" : "4334726216", "date" : "2014-03-31T22:26:45.000Z", "publisher" : "光文社", "authors" : "東野 圭吾", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "うーん。短編集ながら、これが入ってるなら価値あり!的なピカイチの作品はなかったなぁ。先が読めてしまうストーリーが半分と、残念ながら面白いと感じないストーリーが半分。時間を潰すためならいいか。" }, { "title" : "手紙 (文春文庫)", "isbn" : "4167110113", "date" : "2014-04-19T23:39:01.000Z", "publisher" : "文藝春秋", "authors" : "東野 圭吾", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "ちょうど先日の、ある事件の犯人の弟が自死を選んだというニュースが流れた。犯罪加害者の家族は、はたして加害者なのか。「犯罪加害者は犯罪を犯すことで自分自身だけでなく家族が社会的に制裁を加えられることを理解しなくてはならない」という趣旨の内容が本書にもあった。そうだとしても、それは犯罪加害者が背負うべきことではないのか。犯罪加害者の家族が背負うべき社会的制裁なのか。私が甘いのか。\r\n2014年4月" }, { "title" : "Lionboy", "isbn" : "0141317264", "date" : "2014-04-19T23:32:04.000Z", "publisher" : "Puffin", "authors" : "Zizou Corder", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "" }, { "title" : "神々の午睡", "isbn" : "4054042805", "date" : "2014-04-23T17:29:22.000Z", "publisher" : "学習研究社", "authors" : "あさの あつこ", "categories" : "", "score" : "★★", "comment" : "小・中学生向け。序章と終章があるからこそまとまっていて、序章が一番面白いという作品。ギリシャ神話のような人間くさい神々がいる世界で、神と人と、その中間の存在とが共生している(むしろ神々によって振り回されている)。基本的に、中学生女子が好きそうなビジュアルの神様たち。内容は非常に薄っぺらい。\r\n2014年4月" }, { "title" : "月の影 影の海(上) (講談社文庫)", "isbn" : "4062647737", "date" : "2014-04-27T23:11:53.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "小野 不由美", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "時間ができたので読み直し。ティーン向けではあるものの、波風立たない生活を送ってきた(送らされてきた)主人公が、突如わけのわからない世界に放り込まれ、信じては裏切られ、血なまぐさい中で徐々に自立していく過程は、結構エグイ。この後の展開を知っているからこそ、上巻では謎が謎のまま、主人公に救いがないことに改めて驚いた。\r\n2014年4月" }, { "title" : "半落ち", "isbn" : "4062114399", "date" : "2014-05-08T03:05:00.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "横山 秀夫", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "主人公が「なぜ妻を殺したのか」ではなく、「妻を殺してから自首するまでの2日間は何をしていたのか」の謎解き。主人公を取り巻く人物(物語の語り手)が次々変わり、読ませる展開。いい意味で「男臭い」登場人物が魅力的。謎解きはあっけない。\r\n2014年5月" }, { "title" : "後巷説百物語 (Kwai books)", "isbn" : "4048735012", "date" : "2014-05-07T15:52:55.000Z", "publisher" : "角川書店", "authors" : "京極 夏彦", "categories" : "", "score" : "★★★★", "comment" : "前作・前前作の登場人物の「その後」にあたる、スピンオフ的な作品。本作の登場人物のスタンスと、そこから前作までのキャラクターが登場する「劇中劇」への導入の仕方が京極作品らしい。内容はエグイものの読後感が悪くないのが好き。書下ろしがなければ消化不良だったが、書下ろしを含めて出版することで書籍を手に取らせる作戦か!\r\n2014年4月~5月" }, { "title" : "神去なあなあ夜話", "isbn" : "4198635064", "date" : "2014-05-08T23:06:26.000Z", "publisher" : "徳間書店", "authors" : "三浦 しをん", "categories" : "", "score" : "★★★", "comment" : "ちょうど明日からWOOD JOB公開とのこと。あれ? こんな(軽~い)感じだったっけー? と思いつつ、主人公がパソコンに記録したという形で、神去村の日常がさらりさらりと綴られる。ちょっとあだると(繁ばあちゃん談)な雰囲気もありつつ、前作同様「つれづれ」。林業の様子が少なかったのが残念。\r\n2014年5月" }, { "title" : "風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)", "isbn" : "4062648334", "date" : "2014-05-19T12:58:12.000Z", "publisher" : "講談社", "authors" : "小野 不由美", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "主人公は蓬莱生まれの麒麟・泰麒。純真無垢な(でも自尊感情が低い)少年が、その素直さを軸にさまざまな人の助けを借りて大役を果たすところまで。前作「月の影 影の海」登場人物の再登場(時系列としては前作より前)がスパイス。\r\n2014年5月" }, { "title" : "月のころはさらなり", "isbn" : "4103063610", "date" : "2014-05-10T02:54:39.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "井口 ひろみ", "categories" : "", "score" : "★★★☆", "comment" : "方言による会話と「鈴ならし」「魂翔け」などの神さびた単語によって、ちょっとちょっと特殊な田舎の庵が浮かんでくる。その特殊性を活かしきれていない感もあるが。子どもたちと大人の葛藤と成長の物語。読後感は希望を持たせ、すっきり。\r\n2014年5月" }, { "title" : "しずり雪", "isbn" : "4093874921", "date" : "2014-05-19T13:10:25.000Z", "publisher" : "小学館", "authors" : "安住 洋子", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "垢抜けない表題作は、長塚節賞受賞だそう。垢抜けなさも含めて、なんだか納得(長塚先生すみません)。江戸時代の長屋ものの短編集。\r\n\r\n2014年5月" }, { "title" : "リングワールド (ハヤカワ文庫 SF (616))", "isbn" : "4150106169", "date" : "2014-05-19T13:13:21.000Z", "publisher" : "早川書房", "authors" : "ラリイ・ニーヴン", "categories" : "", "score" : "", "comment" : "" } ]