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神様のカルテ 2
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著者: |
夏川 草介 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
一巻同様、読みやすいが所々にぐっとくるツボを押さえてくるので、ニクイ作品。情け容赦ない現実に揉まれつつも、理想論を語る主人公が受け入れられているのは、職業が医者というある程度変人でも問題ない職種で(偏見?)、生き死にに真剣に関わっているからか。これがフリーターの話なら、理想論ばっかり言うんじゃねえ、になるのだろうか。
2013年5月13日~15日 |
関連本棚: |
こま
melito
sanpei
瑠璃羅
Mikan Akashita
.SHO
ピロコ
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シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)
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著者: |
山本 弘 |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
科学的な筋のとおったフィクションがSFだと著者が言う通り、科学用語や概念も飛び出し、かつオタクっぽさに彩られた小作品集。短編によって好き嫌いがあるだろうし、作風にも好き嫌いが別れそう。趣味が重ならない相手には貸すべきじゃないな。
2013年5月6日~11日 |
関連本棚: |
くわーてぃ
シャッチ
ピロコ
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風神秘抄
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著者: |
荻原 規子 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
久しぶりに読みたくなって手に取った。甘酸っぱいような青春の香りのする作品。読み返してみると、歴史上の登場人物との関わり(フィクションとノンフィクションの出会うところ)が面白かった。勾玉三部作の最初の二作品が好きなので、それに比べると個人の色恋に終始して、イマイチ感が残る。
2013年4月17日~21日 |
関連本棚: |
豆ゴハン
yuko970023
紫雲
JIN
まっとうなファンタジー
ピロコ
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神様のカルテ (小学館文庫)
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著者: |
夏川 草介 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
主人公が夏目漱石に傾倒していることから、モノローグは読みやすいが古風な文章。地域医療に携わる新米医師(五年目)とその妻、取り巻く人々の物語。患者に教えられ、支えられながら、生死に真摯に向き合う主人公に好感が持てる。ちょっと天の邪鬼だけれど。
2013年4月26日~28日 |
関連本棚: |
つーさん
isihara
Mikan Akashita
ピロコ
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オー!ファーザー
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著者: |
伊坂 幸太郎 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
「母親と父親と俺の、六人暮らし。」この一言から、すでに面白い。伊坂氏は一風変わった家族の繋がりを描くのが本当に上手いと思う。台詞回しや会話のテンポが軽妙洒脱で、伏線になっている部分はかなり読みやすく、もっとスマートな展開があるのでは、とも思うけれど、伏線が次々と回収されていくのが癖になる。
2013年1月27日~30日 |
関連本棚: |
まーも
Loreleiの読みたい何か
彩 2011
ピロコ
umeppshot
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魔法飛行
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著者: |
川上 未映子 |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
個人的に受け付けないタイプのエッセイだった。個人の、まとまらない、垂れ流しの自己完結した思考を見せつけられているようで、恥ずかしいやら、なんとか系統だてようと苦心して乗り物酔いするやら、散々な目に合った。ただ、作者は人気が高いようなので、私に合わないということでしょう。
2013年1月26日 |
関連本棚: |
ピロコ
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不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か
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著者: |
米原 万里 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
基本的にエッセイは好みでない私でも、これは面白かった。ロシア語通訳者である作者の苦悩と、通訳にまつわる笑劇エピソードの数々。自分の体験だけでなく、論文や同僚からの聞き書きエピソードが盛りだくさん。自分自身の通訳体験を振り返りながら、うんうんと頷くこと多し。タイトルも通訳に関しての格言。
2013年1月23日~25日 |
関連本棚: |
寺脇 犬
ピロコ
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世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)
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著者: |
ケイト・アトキンソン |
出版社: |
東京創元社 |
評価: |
★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
全体的に暗くて、ウィットに富んでるでしょとも言いたげなストーリー展開に、イギリス文学っぽいなあ…と思ったところ、まさに。一つ一つの物語は、人生の一場面を切り取った感じで、実際にたいしたことが起こるわけでもなかったり。登場人物がほかの話でも登場するが(それによって人間関係や時系列がわかることも)、それを読み解く物語でもない。
2013年1月18日~19日 |
関連本棚: |
ピロコ
go.tekuteku
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猫を抱いて象と泳ぐ
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著者: |
小川 洋子 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
とても不思議な感触の読後感(というより、読書感) 二枚貝の殻の中に静かに眠っているものを、そっと覗いている感覚を抱く物語。面白味がないわけでも展開がないわけでもない。むしろ、「広大なチェスの海」の果てしなさを目前にして、ほんの一端をかじるくらいの壮大な世界観と、トランクひとつ分くらいの小体な空間の両方を備えた良質な作品
2013年1月10日~11日 |
関連本棚: |
milue
go.tekuteku
ピロコ
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バイバイ、ブラックバード
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著者: |
伊坂 幸太郎 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
一遍ずつ書いたら50名に郵便で送る、という形で書かれた作品。そのせいか、続編を読むことで謎が解けていくタイプの物語ではなく、いつもの伊坂作品を期待すると当てが外れる。主役の一人は超個性的、もう一人は情けなさが漂うのに、イイヤツなんだよなあ。
2012年12月26日あたり~2013年1月7日 |
関連本棚: |
さちまま
yasudall
SKZ
ピロコ
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往復書簡 (幻冬舎文庫)
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著者: |
湊 かなえ |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
いかにも、な湊作品。「十年後の卒業文集」一番のトリックは読めてしまうが、高校生の感覚が蘇るのが楽しい。「二十年後の宿題」最後に誘因とも言うべき謎が解けるが、他のキャラクターの重要性が一気に薄れる…。読み応えはある。「十五年後の補習」人は人を守るためにも、自分を守るためにも嘘をつく。ちょっと安易。おまけはいらなかったな。
2012年12月25日~26日 |
関連本棚: |
二瓶
ピロコ
.SHO
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よろず御探し請負い候
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著者: |
浅野 里沙子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
江戸に暮らす下級武士の子と、旗本の次男&三男坊が携わるお探し請負業。それぞれの過去が明らかになるエピソードもあり、典型的だが三人三様の性格が見える。手を貸す坊ちゃん2名が、後継ぎでなく仕官していない分、請負業が金持ちの道楽っぽく見えてしまうのが難点。軽~く読める一冊。
2012年12月20日~23日
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関連本棚: |
ピロコ
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誘魔 (R/EVOLUTION 8th Mission)
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著者: |
五條 瑛 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
今の日本の状況と重なる部分もありつつ、なんてタイムリーな!と思いながら読破。暗躍する政治家が見え隠れし、これまでの黒幕(らしき人物)が影を潜めるほど。この辺りは回収していかないと、流行りの「登場人物の能力のインフレ」になりかねないけど、どうまとめるのか…。
2012年12月15日~20日 |
関連本棚: |
ピロコ
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狂血 (R/EVOLUTION (7th Mission))
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著者: |
五條 瑛 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
主役級の登場人物の周りでストーリーが展開。最初は繋がりのなかった登場人物群がそれぞれ繋がり始め、舞台から消えると思わなかった人物が消えていったりと、“クライマックスに向かって進んでいる”と感じさせる。
2012年12月12日~15日 |
関連本棚: |
ピロコ
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