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ジェノサイド
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著者: |
高野 和明 |
出版社: |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
アフリカの紛争の描写に既資感があるのがまずマイナス。<br>
作者が参考としたであろう資料を私が既に読んでいたせいもあるが、「ああ、これはあの本とあの本を読んだんだな」と思わせる描写が多いのは頂けない。<br>
資料を読み込むしかない分野ではあるが、そうであれば尚更作家として想像力を使って書いて欲しい。<br>
物語そのものは最初から最後まで破綻がなく見事。 |
関連本棚: |
tambourine
sanpei
SKZ
二瓶
三代目平蔵
Yossy
oi読書倶楽部
nm090
みやぽん
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凛と咲く なでしこジャパン30年目の歓喜と挑戦
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著者: |
日々野 真理 |
出版社: |
ベストセラーズ |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
なでしこジャパンに惚れこんだ女性ジャーナリストの、ワールドカップ帯同記。<br>
個人的にはもう少し硬派なノンフィクションを期待していたので、著者ご本人の日記のような内容だったのが残念。期待値が高すぎたのかも…。<br>
ただ、マスコミの目から見たワールドカップ観戦記として読めば、それなりに面白い。<br>
女子サッカーのこれまでの歴史を総括するような、骨太なノンフィクションが一冊読みたい!
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関連本棚: |
三代目平蔵
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姥捨てバス
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著者: |
原 宏一 |
出版社: |
ベネッセコーポレーション |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
無免許観光ビジネスで糊口をしのぐ主人公と相棒。成り行きで企画した「姥捨て疑似体験ツアー」が意外にも好評を博し、ビジネスも軌道に乗るかに見えたが…。<br>
コメディかと思いきや、あまりにも悲しくて切ない結末。風刺小説らしいと言えばそうかもしれない。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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四色(よしき)の藍(あい)
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著者: |
西條 奈加 |
出版社: |
PHP研究所 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
藍染に興味があったので、江戸時代の藍染に関わる事柄が面白かった。推理小説としては、途中で話の筋が見えてしまったのが残念。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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Dカラーバケーション(インディゴの夜)
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著者: |
加藤 実秋 |
出版社: |
東京創元社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
あの個性派ホストたちにもついに後輩ができてしまった。ちょっと大人になった彼らが頼もしくもあり、反面寂しくもある。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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結婚失格
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著者: |
枡野 浩一 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
離婚に至る経緯を小説に仕立てた、限りなくノンフィクションに近い(であろう)フィクション。<br>
書評小説という形態は、この本のほかには寡聞にして知らない。その試み自体は面白かった。ただ、離婚に至る物語については話半分に読んだ(男女の別を問わず、相手に不利なことを公に書き綴る人間は好きではない。相手に反論の機会がきちんと与えられていたら別だが)。<br>
これを読んで南Q太という漫画家に興味が湧いた。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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ひそやかな花園
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著者: |
角田 光代 |
出版社: |
毎日新聞社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
筆者の生命観はよくわかるが、それだけで小説を成立させるにはちょっと弱いかも。<br>
それにしても、角田さんほど上手く「女をイライラさせる女」を書く作家を私は他に知らない。
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関連本棚: |
三代目平蔵
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統ばる島
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著者: |
池上永一 |
出版社: |
ポプラ社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
いろいろな味が詰め込まれた連作小説。<br>
竹富島と小浜島のような、漫画的でからっとしてどこか神秘的な物語に、作者の長所が発揮されるように思う。<br>
そういう意味で、西表島は正直微妙。
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関連本棚: |
三代目平蔵
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千年の時をこえて (エンタティーン倶楽部)
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著者: |
沢村 凜, 竹岡 美穂 |
出版社: |
学習研究社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
もとは小学生向けの雑誌で連載されていたミステリ。<br>
万葉集で解き明かされる日常の謎。なかなか斬新。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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ふたつめの月
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著者: |
近藤 史恵 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
めちゃくちゃ面白いというわけではないけれど、本を読むのに疲れるとこの人のミステリが読みたくなります。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
ちう
nozz2008
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夢は枯れ野をかけめぐる
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著者: |
西澤 保彦 |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
途中まではいつもの西澤作品(一見うだつのあがらない中年男性、何故か彼に想いを寄せる美女etc)なのだが、終章が頂けない。ある意味、読者の予想は裏切っているし、主人公の欠陥が克服されて良かったのかもしれないが…読後、どんよりとなってしまう。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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風の轍
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著者: |
岡田秀文 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
戦国の世を駆け抜けた女商人。この設定に胸をときめかせながら読み始めたのだが、この主人公のどこに商才があるのか(大博打に勝つのも商才のうちである)最後までわからなかった。大長編であるだけに、同性として、終始この主人公に共感できなかったのも辛い。<br>
個人的に期待している書き手の作品だったので、何とも中途半端な出来になっているのが残念。信長の快進撃の添え物のように扱われる朝倉家滅亡を、丹念に描きたいという心意気は買うのだが…。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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落下する花―月読
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著者: |
太田 忠司 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
めちゃくちゃ面白いかと訊かれると、正直微妙な小説。<br>
だが、故人の今わの際の思いの結晶「月導」を読む異能の者「月読」のいる世界観がとても良い。<br>
舞台設定が良いので、続編が出るようなら大化けする可能性は十分にある。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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秘事
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著者: |
河野 多恵子 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
恬淡とした筆致が印象的な、一組の夫婦の物語。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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嫌妻権 (ちくま文庫―田辺聖子ロマンス館)
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著者: |
田辺 聖子 |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
倦怠期の大阪のおっさんのぼやきを紡いだ小説。カリカチュア的だが、女の本性を暴いているのも見事。表題作と「おすすめ気晴らし」が気に入った。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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