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クライマーズ・ハイ (文春文庫)

横山 秀夫
文藝春秋
ISBN: 4167659034  紀伊國屋, Amazon, WebCat
カテゴリ 小説
評  価
コメント
Tambourine :

以前、「半落ち」を読んだときに、新聞記者の章が特に素晴らしいなと感じたんですが、その章だけで1冊の長編小説にしてしまったような本。面白くないハズがないです。今年になって読んだ本の中でもピカイチですね。

日航機墜落事故の発生により大騒ぎになる群馬の地方新聞社の人間模様が書かれるのですが、解説によれば、その当時、作者は本当に群馬で新聞記者をしていたんだそうです。つまり、この本は作者の「伝家の宝刀」なわけで、これだけの筆力の作家の「伝家の宝刀」ともなれば、ここまでの威力かと、驚かされてしまいます。

世の中には「伝家の宝刀」じゃないと水準に達しないので、ずーっと同じモノを書き続ける人もいますからねえ。

思えば、あのジャンボ機が落ちた日は、私が親父の転勤で住み慣れた倉敷から水戸へと引っ越した日でした。夜、まだダンボールだらけの居間で、店屋物を家族で囲みながら、なんとか荷物の中からひっぱりだしたテレビに、「ジャンボ機消息不明」のニュース速報が踊ったことをはっきりと覚えています。次の日から荷ほどきを手伝いながら、部屋の隅でずーっとテレビがジャンボ墜落のニュースをがなり立てていた、暑い夏でした。

そうやって見つめていたメディアの裏側の話なんですが、やっぱりメインは男の野心、連帯、嫉妬、裏切り・・・で、サラリーマンものって感じです。冷え切った家族や、変質した上司とのつながり、微妙な同期との関係などを抱えながらそれでも男は生きていくのだという、非常に男臭い話。しかし、なんというか、ウチの会社が外資だからなのか、名古屋というローカルにいるからなのか、そもそも私が根が薄情に出来ているからなのか、サラリーマンをもう5年以上やっているのに、そういうドロドロとした話の上澄みすら接したことがないですな。そういうのを、体が無意識に避けてしまうタイプなので、それはそれでいいんですけど、この話のまるごとをまるでスパイものを読むかのように受け取ってしまう私にも、なんか問題を感じたりする今日この頃でした。あふぅ

権太 : 2008/6/17 新大阪駅構内のキオスクで購入
増井 : 日航事故の話とかほとんど関係無くて 陰湿な社内抗争や親子関係とかの話が長々書かれてる。 主人公をはじめとしてよくワカラン奴が多い上に、 登場する新聞社社員に共通する思考に全く共感できないので さっぱり面白さが伝わってこない。 新聞社社員ってこんな感じの人間が多いものなのか?
  • 20年前の「あさま山荘事件」を取材したことをずっと自慢する (事件を解決したなら自慢になるかもしれないが 取材したことが自慢になるということが不思議)
  • ひたすら他人や他社より先にスクープネタを取ることしか考えない
  • そのために足を引っ張ることを何とも思わない
  • 社長派だの専務派だので抗争する
  • 紙面構成に無意味に拘る
「福田派と中曽根派の顔をたてた紙面を作った」 みたいな激しくどうでも良い仕事が評価されるとか アホすぎないか?
Mikan Akashita : 御巣鷹山の日航機の墜落事故を新聞記者の目線で書いている。 ただ事故そのものを書いているわけではなく、事故報道の全権デスクの任を担った男を中心に、
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最終更新 : 2010-03-10 10:55:01 +0900
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