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「秋葉原」感覚で住宅を考える

石山 修武
晶文社
ISBN: 4794958307  紀伊國屋, Amazon, WebCat
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増井 : 前田氏のコメント

まだ最初のほうだけしか読んでませんが...
うちの妻は著者 石山修武氏のファンで、彼が自宅を建てる過程のドキュメントを録画したビデオを以前に見せてもらったのを思い出しました。ほとんど鉄とガラスでできた大胆な構造の家を、工務店に頼らず学生や畑違いの職人(温室を作る人や鉄工所の人)を使って建てていました。
大量の部材が合理的な価格で流通しており、客が自分で吟味した好みの部品を選んで製品を組み立てられる秋葉原の電器製品やカリフォルニアの住宅に比べて、日本の住宅価格は狂っている。建設会社や工務店を排除して、まともな価格でまともな家を建てよう、というのが本の趣旨のようです。
これだけ書くとありふれてるように見えますが、

  • この本が20年以上前に書かれた先駆的な内容であること。
  • 著者が、外国や日本の業界の事情、さまざまな建材の価格と得失を良く知る専門家であり、具体的な根拠に基づいた「新しい提案」ができること。
  • 実際に、著名な建築家、建築研究者(早稲田大学教授)として著者がさまざまな試みを実践してきた経験を持つこと。
などが、最近よくある「専門家に聞いていろいろ調べた素人の本」とか「業界の人が自社の建築法を薦める本」とは格が違うパワーをこの本に与えていると思います。
フラードームの雨漏りの話
他の本棚 増井, kw+hg

最終更新 : 2005-04-21 18:58:49 +0900
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