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普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓

岩村 暢子
新潮社
ISBN: 410305851X  紀伊國屋, Amazon, WebCat
カテゴリ 「福祉」と社会
評  価
コメント
柴田邦臣 : “家族と食卓”第3冊目ですね。「サンプリングがいい加減」「議論がこじつけ」など、“まっとうな”ジェンダー研究者にはさんざんの評価ですが、たぶん程度の差にすぎない。思い切って学生(女子)に購読してもらったところ、「ありえるし、ある」と顔を見合わせていて、逆に恐ろしいほどのリアリティがあるようでした。たぶん逆なんですよ。もうオーソドックスな社会調査は、リアリティを描き出せないのです。
二代目平蔵 : クリスマスの食事に力を入れる家庭が一般的かどうかはやや疑問だが、お節の荒廃ぶりはなかなか寒々しい。まあ、家族があまり食べたがらないものに、積極的に費用・時間をかける主婦は減少傾向にあるだろう、という気はするが(まともに手作りしてもお節は2万円程度の費用がかかる)。ここまでくると、「お節がない家庭」の一方の担い手である夫の意見も気になる。
変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識と併せて読むと、筆者の言わんとすることがクリアに浮かび上がってくる。
巻末の「とりあえず模範解答を言う主婦」というのは新しい傾向かもしれない。尤も、現実と乖離した模範解答をとりあえず口にする、というのは、男性でも増えているのかも。
他の本棚 増井, 二代目平蔵

最終更新 : 2008-03-19 12:22:25 +0900
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