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あの夏、風の街に消えた (角川文庫 か 24-8)

香納 諒一
角川書店
ISBN: 4041911087  紀伊國屋, Amazon, WebCat
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権太の既読 : 2007/11/4ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2009/10/12~10/16 京都で下宿する師井厳のもとに、なぞの男風太が現れ、父親が不始末をしでかしたので、すぐに自分と一緒に東京へ来い、と言われる。とまどいながらも風太とともに東京へ向かった厳は新宿にある角筈ホテルに投宿することに。ホテルの近所の蔦屋敷で死体を発見してしまった厳は、やくざ、中国マフィアなどとの騒動に巻き込まれる。 一夏の青年の成長を描く物語であるが、見事なハードボイルドミステリ。家族に縁の薄かった厳が家族というものを考え直し、友人とは何か、恋人とは何か、など様々な人間関係を通して大人になっていく姿が描かれる。ハルさん、教授、スーさん、嶌久さん、貴美子、玲玉など魅力的な脇役も良い。一番気に入ったセリフは、厳の父がいうこの一言「だけどな、男ってやつは、大人になる必要がある時にはもう大人なのさ」。  今作が初の香納作品であったが、またMust Read作家が増えてしまった。
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最終更新 : 2009-10-17 04:45:51 +0900
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