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犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
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雫井 脩介
双葉社
ISBN: 4575511552
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カテゴリ |
ミステリ:雫井脩介
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評 価 |
4 |
コメント |
農工大農獣医 :
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主人公、巻島史彦。神奈川県警本部管理官であった彼は、ある誘拐事件の捜査ミスにより会見に出ることになる。しかしマスコミからの激しい攻撃に逆ギレし、左遷されてしまう。
6年後、「バッドマン」を名乗る犯人による連続幼児誘拐殺人事件の捜査が難航。県警上層部は、捜査責任者がマスコミを通じて目撃情報を求めると共に、犯人自身に呼びかける「劇場型捜査」とも言うべき起死回生の策を取ることとし、巻島がその責任者として呼び寄せられる。・・・・・・
主人公巻島は、マスコミを介して犯人と会話をしていくのですが、そのやり方に徐々に批判が出始め、どんどん孤立していきます。読者や、一部の理解者にはそれが作戦だと分かっているのでかなりもどかしいのですが、それだけに、最後に犯人を追いつめるシーンは圧巻です。テンポも良く、一気に読み切ることが出来ます。
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権太の既読 :
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第7回大藪春彦賞、週間文春ミステリーベスト10のベスト1に輝くなど、評価の高い作品。前から読みたいと思っていたが、ようやく順番が回ってきた。
子供の誘拐事件で指揮をとった神奈川県警の巻島は、犯人を逃がした上で記者会見で大失態を演じてしまう。数年後、再び子供を狙った連続誘拐殺人事件が起こるが捜査は行き詰まる。そこで閑職に左遷されていた巻島が呼び出され、テレビでの公開捜査をさせられることに。犯人は果たしてどうでるのか?
噂に違わず面白いが、ちょっと公開捜査に至るまでが強引な気がする。下巻に期待。
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ピロコ :
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キャラクターが立っている。現在の事件の描写から、主人公の来歴と人となりを見せるために6年前の事件→現在の事件へとつながるのだが、ちょっともったりする印象があった。6年前の事件時に比べて内面描写が少なくなる主人公も、読者にとっては読めない人物になって再登場し、話が展開していく後半はグイグイ読ませる。
2013年7月31日~8月2日
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最終更新 : 2009-09-25 09:39:15 +0900
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