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異人たちとの夏 (新潮文庫)
山田 太一
新潮社
ISBN: 4101018162
紀伊國屋
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Amazon
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WebCat
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評 価
コメント
素光 :
山田太一は「ふぞろいの林檎たち」の脚本家で有名だが、私はそちらをちゃんと見た覚えがなく、「飛ぶ夢をしばらく見ない」の作家という認識をしている。「飛ぶ夢を〜」は、不思議なストーリーと中盤を通り越した年代の登場人物達にしか醸し出せない切なさが大変良かった本なので、他の本も読んでみようと思っていた次第。また、こちらの本の題名は山田太一と関連なく知っていて、それは恐らく映画公開時のTVCMを観ていたからに違いない。確か片岡鶴太郎が出演していた気がする。 妻子と別れ、仕事場に借りていたマンションで孤独な生活を送る中年のシナリオライターが、「自分が子供の頃の両親」と不思議な再会をし彼等との交流に心癒されるが、しかし時を同じくして体に謎の不調が生じた為に、新しい恋人から「彼等と逢わないよう」嘆願される……という話。神経質な気質の主人公男性が家庭と仕事両面でのWパンチで孤独に陥り心荒ませる様に、主人公と職種も年齢も性別も違うのに妙な共感を覚え、また主人公が「子供時分の両親」と睦まじく会話する場面では、世代も地域も違うのに同じく妙な郷愁をかきたてられた。「過去」との出会いと別れの物語に留まらず、もう1−2本の糸が絡んだ構成も話に深みを与えている。淡々としているのに深い、不思議な作品だった。映画のほうも評判が良いようなので、忘れない内にビデオを借りようと思う。
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Laggnugg
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takeshi
最終
更新
: 2004-08-18 19:53:04 +0900
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評 価
コメント
山田太一は「ふぞろいの林檎たち」の脚本家で有名だが、私はそちらをちゃんと見た覚えがなく、「飛ぶ夢をしばらく見ない」の作家という認識をしている。「飛ぶ夢を〜」は、不思議なストーリーと中盤を通り越した年代の登場人物達にしか醸し出せない切なさが大変良かった本なので、他の本も読んでみようと思っていた次第。また、こちらの本の題名は山田太一と関連なく知っていて、それは恐らく映画公開時のTVCMを観ていたからに違いない。確か片岡鶴太郎が出演していた気がする。 妻子と別れ、仕事場に借りていたマンションで孤独な生活を送る中年のシナリオライターが、「自分が子供の頃の両親」と不思議な再会をし彼等との交流に心癒されるが、しかし時を同じくして体に謎の不調が生じた為に、新しい恋人から「彼等と逢わないよう」嘆願される……という話。神経質な気質の主人公男性が家庭と仕事両面でのWパンチで孤独に陥り心荒ませる様に、主人公と職種も年齢も性別も違うのに妙な共感を覚え、また主人公が「子供時分の両親」と睦まじく会話する場面では、世代も地域も違うのに同じく妙な郷愁をかきたてられた。「過去」との出会いと別れの物語に留まらず、もう1−2本の糸が絡んだ構成も話に深みを与えている。淡々としているのに深い、不思議な作品だった。映画のほうも評判が良いようなので、忘れない内にビデオを借りようと思う。
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