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[
{
"title" : "太陽の塔 (新潮文庫)",
"isbn" : "4101290512",
"date" : "2007-08-30T16:29:44.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "森見 登美彦",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "びみょうでした。\nこれくらいのダメ人間で、かつこれくらいの自尊心を持った人間なんか、そこらのちょっとイイ大学行けば吐いて捨てるほどいると思いました。\nで、この程度のやや重(?)な文体だって、ちょっと本を読んだ人ならすぐ書けるとも思いました。\n才能があるかというと、ないんじゃないかと思いました。"
},
{
"title" : "化石ウォッチングin City (カラーブックス)",
"isbn" : "4586508493",
"date" : "2007-02-24T01:20:21.000Z",
"publisher" : "保育社",
"authors" : "三宅 隆三, 川瀬 信一",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都・・・と、14の都市の化石マップ付き。\nいろんな都市の化石が、カラー写真で載ってます。\n一億年とか前に海を泳いでた生き物が、今になってうっかり日本のデパートの壁で見れるって、すごい♪ロマンです。\n"
},
{
"title" : "大人のたしなみ「ビジネス理論」一夜漬け講座",
"isbn" : "4796655840",
"date" : "2007-02-03T14:22:32.000Z",
"publisher" : "宝島社",
"authors" : "渋井 真帆",
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"score" : "",
"comment" : ""
},
{
"title" : "バージェス頁岩 化石図譜",
"isbn" : "4254162456",
"date" : "2006-05-14T03:47:47.000Z",
"publisher" : "朝倉書店",
"authors" : "デリック・E.G. ブリッグス, フレデリック・J. カリア, ダグラス・H. アーヴィン, チップ クラーク",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "[[http://www.hondana.org/A3CBC6E2/1560983647.html 原著版]]を持ってます"
},
{
"title" : "秘密 (文春文庫)",
"isbn" : "4167110067",
"date" : "2007-08-22T14:26:37.000Z",
"publisher" : "文藝春秋",
"authors" : "東野 圭吾",
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"score" : "",
"comment" : "設定がスティーブンキング的な(って、読んだことないですが)不自然さで、それに慣れるまで序盤は我慢。\n途中、遺族訴訟、娘の美人担任教師、離婚した元妻への送金、離婚と死で親無しになった少女、高校生の恋、フーゾク、などなど、雑多な挿話であきさせない。\n最終的には家族愛に収束させていくという作戦。\n最後らへんは不覚にも涙しました。 "
},
{
"title" : "近くて遠い中国語―日本人のカンちがい (中公新書)",
"isbn" : "412101880X",
"date" : "2007-02-18T01:42:31.000Z",
"publisher" : "中央公論新社",
"authors" : "阿辻 哲次",
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"score" : "",
"comment" : "「中国語は漢字だから筆談でなんとかなるべー」と思ってるやつ、甘いわ!!\nという話。\n私も学生時代中国に友人と行ったけど、友人が筆談やってたから、全く困らなかった。\nが、彼は大学で第二外国語で中国語を取ってたからだったのかも、と、思いました。\n\n最後の章「『中国語は見たらわかる』か?—『人民日報』を読んでみる」で、\n例文を解説して中国語の面白さ・難しさをといてるのが、面白かった。\n例えば、温度の、「華氏」が、「ファーレンハイト」のことなのはご存知でしょうが、\nなんで『華』かというと、中国語で「ファーレンハイト」を表記したときの一字目が『華(hua)』だからなんだってーーー。知ってましたか、そうですか。\nそれと、中国語でミニスカートのことを「迷你裙子」と書くらしいのですが、「迷你」って、「あなたを迷わす」じゃん!!とか。"
},
{
"title" : "ソポクレス コロノスのオイディプス (岩波文庫)",
"isbn" : "4003210530",
"date" : "2007-06-16T14:06:30.000Z",
"publisher" : "岩波書店",
"authors" : "ソポクレス",
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"score" : "",
"comment" : ""
},
{
"title" : "ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)",
"isbn" : "4003394410",
"date" : "2007-02-17T13:53:40.000Z",
"publisher" : "岩波書店",
"authors" : "ゲーデル",
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"score" : "",
"comment" : "全300頁くらいですが、うち『不完全性定理』の論文自体の部分ははじめの60頁。\n論文は読んでません。数学の論文とかいって意味わかんね。\u003cbr\u003e\n\u003cbr\u003e\n残りの大半は訳者による解説。\nこちらを読みました。\n不完全性定理が提出されるにいたった背景など。\u003cbr\u003e\n19世紀大半:科学万能の時代\u003cbr\u003e\n1872年:生理学者デュボア・レーモン『自然認識の限界』とか言い出す。\u003cbr\u003e\n1890年:ヒルベルト、数学における『可解性』を着想。\u003cbr\u003e\n※本書121〜122頁「可解性とは『人類は勝利できないと運命づけられてはいない』という主張であり,『努力をしないでも必ず自動的に勝つということになっている』という主張ではなかった」←泣ける!\u003cbr\u003e\n〜1920年:ヒルベルトの公理論に関わって、クロネカー、デーデキント、カントール、ラッセルとかの数学者・論理学者がけんけんがくがくやる。\u003cbr\u003e\n1931年:ゲーデル『不完全性定理』で「可解性、ムリポ」宣言。ジ・エンド。\n\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\nまあ、全体としては、よくわかんなかったです。小3から算数は苦手ですので。\u003cbr\u003e\nただ、養老なんとかがよく使う「不完全性定理」の現代的(?)な使い方\n(自然なんてのは結局よくわかんねーもんなんです、の一本槍みたいな)は、\nそれはそれでキケンなかほりがするので、読んでみた、という感じでした。 "
},
{
"title" : "新釈 走れメロス 他四篇",
"isbn" : "4396632797",
"date" : "2007-09-30T04:17:29.000Z",
"publisher" : "祥伝社",
"authors" : "森見 登美彦",
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"score" : "",
"comment" : "表題の『走れメロス』(太宰治)の他、『山月記』(中島敦)、『藪の中』(芥川龍之介)『桜の森の満開の下』(坂口安吾)、『百物語』(森鴎外)の、現代版劣化コピー。\n「劣化」は言い方悪いですが、劣化のさせ方が著者らしくて面白いです。\u003cbr\u003e\n\n『山月記』は、原作が大好きなのもあってか、楽しめました。\n原作のダメ人間ぶりが、著者のよく書くダメ人間によくマッチしていて。\nにしても、原作:虎→新釈:唾って。。\u003cbr\u003e\n\n『桜の森の満開の下』は、原作:山に住んでた鬼が都に移住→新釈:京都に住んでた著作家目指す学生が東京に移住。\nこれは普通に現代的な恋愛小説として楽しめました。\u003cbr\u003e\n\nどれも、原作は[[http://www.aozora.gr.jp/ 青空文庫]]あたりで無料で読めちゃいます。短編だしすぐ読めます。\nもともと原作を知ってると面白さが倍になると思われます。 "
},
{
"title" : "錯視完全図解―脳はなぜだまされるのか? (Newton別冊)",
"isbn" : "4315518034",
"date" : "2007-10-14T02:32:57.000Z",
"publisher" : "ニュートンプレス",
"authors" : "",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "動く錯視(例→[[http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/ 北岡明佳の錯視のページ]])とか、\n古典的な2パターンに見える[[http://www.geocities.jp/meto178/illusionline_necker_cube_clear.html ネッカーの立方体]]とか、\nステレオグラム([[http://iyi.yi.org/junoi/grafix/stereograms/index-j.html 例]])とか、\n同じ長さなのに違って見える[[http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/ML1889F.html ミュラー・リヤー錯視]]などなど。\n最後にちょっと脳の話も。\n\nすげー。気持ち悪くなるぜーー "
},
{
"title" : "ズッコケ中年三人組",
"isbn" : "4591090876",
"date" : "2006-05-07T05:29:07.000Z",
"publisher" : "ポプラ社",
"authors" : "那須 正幹",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "小学生時代に、『ズッコケ三人組』シリーズを何冊か\n(たしか『うわさのズッコケ株式会社』とかを。)読んだことがあったので、楽しめました。\n見返しの『稲穂県ミドリ市花山町』の地図や、\n『花山第二小学校六年一組』の図はとても懐かしかいです。\n\n三人組は40歳、ハチベエはコンビニ経営、ハカセは中学の先生、モーちゃんはフリーターになってました。\nそれぞれが、現職につくまでの過程が、また切ない。。\n\n小学生のときには、自分が大人になったときのことなんて、\nリアルに考たこともなかっただろうに、\nそれぞれにオトナの事情を抱えるようになっていました。\n切なすぎる。。 "
},
{
"title" : "不動心 (新潮新書)",
"isbn" : "4106102013",
"date" : "2007-04-14T01:05:26.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "松井 秀喜",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "内容はどっかの自己啓発本にも書いてあるようなことで、\nいい大人になってこういう本読むやつは負け、と思いつつ。。\u003cbr\u003e\nヤンキース時代(特に骨折した2006年)、巨人時代、星陵高校時代、\nいろんなエピソードとその時々の松井の姿勢が書いてありますが、\n非常にまじめで、前向きで、できた人だなー、松井。\u003cbr\u003e\n過去のことや、他人のことはコントロールできないけれど、\n「未来の自分はコントロールできます。少なくとも過去よりは思い通りにできる可能性を秘めています。それならば、前に向かうしかありません。」\nだってさー。\u003cbr\u003e\nで、実際すごい努力してると。「努力できることが才能である」と。\nまじめだ。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n\n余談ですが、最終章「すべては野球のために」にこんなことを書いてました。(長くなりますが)\u003cbr\u003e\n「結婚願望もないわけではありません。健康な人、相手を思いやる心を持っている人、自分と同じ価値観をもっている人、遠征が多いのでひとりでいることに耐えられる人、食べることが好きなので、できれば料理の上手な人などが理想でしょうか。」\u003cbr\u003e\nって、理想たけーよ。そんなんだからモテないんだよヴぁーか。\nですが、ここからも、彼のまじめさがわかります。憎めない。 "
},
{
"title" : "銀座木村屋あんパン物語 (平凡社新書)",
"isbn" : "4582850995",
"date" : "2007-01-30T15:47:04.000Z",
"publisher" : "平凡社",
"authors" : "大山 真人",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : ""
},
{
"title" : "生物の世界 ほか (中公クラシックス)",
"isbn" : "4121600320",
"date" : "2006-05-14T03:38:25.000Z",
"publisher" : "中央公論新社",
"authors" : "今西 錦司",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "\n学部時代に読んで、やられてしまった本です。\n「棲み分け」理論はこの人が言いだしっぺです。\nいまだに、仕事やプライベートで「すみわけ」という言葉を聴くと、ほんとに心臓がバクバクします。\u003cbr\u003e\n\nこの本は著者が若いときの本で、まだ意欲的で生態学をぶちこわすぞ的な勢いがあります。\n後の今西進化論での「なるべくしてなる」とか「いわくいいがたし」とか、もう科学じゃないです。呪術的です。\u003cbr\u003e\n\nちと危険な香りのする人なんですが、某大学の某生物学科なんかでは、いまだにコアなファンがたくさんいる気がします。 "
},
{
"title" : "理由 (新潮文庫)",
"isbn" : "4101369232",
"date" : "2007-09-17T03:33:56.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "宮部 みゆき",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "一家4人惨殺。怖い。人が死ぬ物語はイヤ。。\n手法的には、解決済みの事件を後日談としてインタビュー式に、過去進行形で進めてます。\nその分事件に対して距離感を持てて、いろんな視点から事件を見れる。\nで、事件が起こる/解決困難になる原因を、家族、居住空間、地域社会などすごーくいろんな角度で掘り下げてる。社会派っていうんでしょうか。\n人の行動や志向を、生い立ちや血筋などに、若干起因させすぎな感。 "
},
{
"title" : "Java言語で学ぶデザインパターン入門",
"isbn" : "4797316462",
"date" : "2006-05-13T17:38:28.000Z",
"publisher" : "ソフトバンククリエイティブ",
"authors" : "結城 浩",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "好き勝手にプログラム書くんじゃ、他人や未来の自分が見たとき分かりにくい。\nそしたら\n\u003cli\u003e保守性が悪くなって、後の修正のときに無駄な仕事が増える。\u003c/li\u003e\n\u003cli\u003e再利用性が悪くなって、後で同じプログラム書くときにおんなじ作業を繰り返さないとならなくなる。\u003c/li\u003e\nだから、みんななるべく約束を守って、ナゾなコードを少なくしましょう、\nということみたいです。"
},
{
"title" : "詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)",
"isbn" : "4005000096",
"date" : "2006-05-14T04:13:44.000Z",
"publisher" : "岩波書店",
"authors" : "茨木 のり子",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "これは良書です。\n現代詩が50編ほど掲載されていて、それに茨木のり子氏がとっても優しい語り口で思うところを述べています。\n「はじめに」を読むだけでも、茨木氏の詩への思いがあふれ出てくるように感じます。よ。私には。\nそれまで年に1冊本を読むかどうかだった大学1年の私が、この本をきっかけに芋づる式に本を読み出した、そういう本です。\n「文学ってイイなぁ〜」「芸術、ポッ(*σ_σ*)」と思い出したのです。\n\u003cbr\u003e\n「食わずには生きてゆけない。」(『くらし』(石垣りん))とか、\n「生れるってな、つらいし/死ぬってな、みすぼらしいよ—/んだから、摑まえろよ/ちっとばかし 愛するってのを/その間にな。」(『助言』(ラングストン・ヒューズ 木島始 訳))とか、\nもうね、震えますよ。"
},
{
"title" : "ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)",
"isbn" : "4003255623",
"date" : "2007-01-30T15:45:21.000Z",
"publisher" : "岩波書店",
"authors" : "ロマン・ロラン",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : ""
},
{
"title" : "C.G.(コンピュータグラフィックス)ステレオグラム―驚異の3D",
"isbn" : "4093855110",
"date" : "2006-05-14T04:47:27.000Z",
"publisher" : "小学館",
"authors" : "赤瀬川 原平, 坂根 厳夫",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "「少しの目の位置で何にでも変われる」(『ゆらゆら帝国で考え中』(ゆらゆら帝国))ことを証明してくれます。\n近視眼的・一面的なものの見方を疑うとき、これを取り出したくなったりします。"
},
{
"title" : "ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日",
"isbn" : "4334961878",
"date" : "2006-03-12T08:20:03.000Z",
"publisher" : "光文社",
"authors" : "エドワード・ドルニック",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "面白い!((o(‾ー‾\")o))\nノンフィクションで、登場人物とか事件現場とかの写真も載ってます。\nその、登場人物が非常にキャラ濃く書かれてて、小説みたいに面白いんです。\nルパンルパ〜ン♪\n(↑ルパンざさ〜ど♪、でしたねはいはい)\nの実写版て感じです。\n\nおとり捜査官、(゜∀゜)カコイイ!!\n美術館の交渉係になって、泥棒と、高級ホテルで闇交渉したりするんですよ。\nまた、美術品の盗難史とか美術史とかがドラマの横糸みたいになってて、これまた、\nワナビー教養人の心をくすぐります。"
},
{
"title" : "父と子 (新潮文庫)",
"isbn" : "4102018069",
"date" : "2007-06-16T16:21:58.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "И.С. ツルゲーネフ",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "サイードが知識人のハシリと取り上げていた、バザーロフの話。\nいわく「バザーロフは日常的な約束ごとを踏みにじり、凡庸なことや紋切り型を嫌い、科学的で感傷的でない新しい価値観を擁護し、それらを合理的で進歩的な価値観として主張する」(『知識人とは何か』)\nですが、いうほどバザーロフを進歩的とか感じなかったのは、時代が違うからでしょうか。私がより進歩的な知識人だからでしょうか。"
},
{
"title" : "謎とき『罪と罰』 (新潮選書)",
"isbn" : "4106003031",
"date" : "2006-07-16T05:17:13.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "江川 卓",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "著者自身が、「主人公への感情移入を過度に重視する従来の小説理解への反撥があった」(ⅩⅡ章)と言っているとおり、\n『罪と罰』を、心理とか哲学とかの観点よりも、ロシア語やロシア文化、キリスト教史といった観点から、やや重箱の隅をつつくように解説しています。\nその辺が本書『謎とき』の価値だと思います。\n前者の観点での解説なら、シェストフやら小林秀雄(他にもたくさん、山ほど出てるんだろうと思います)に任せればokなんだろうと思います。\nただ、帯にあるように「ドストエフスキーを愉しむために最初に手にすべき1冊」ではないかもしれない、です。\n\u003cbr\u003e\n謎の中身ですが、たとえば、\u003cbr\u003e\n1.タイトルの「罪」が、ロシア語で、「グレーフ(神のおきてにそむく行為)」ではなくて、「プレストゥプレーニエ(人間の定めたおきて(法律や社会的規範)を『踰える』行為)」であること\u003cbr\u003e\nとか、\u003cbr\u003e\n2.ラスコーリニコフのイニシャルが、実はアンチクリスト、悪魔を暗示していること\u003cbr\u003e\nとか、\u003cbr\u003e\n3.ラスコーリニコフとソーニャが、実はあのときにコトに及んでいたこと\nなどなど、(少なくとも私にとっては)目から鱗の落ちる発見が続出でした。\u003cbr\u003e\n\n蛇足ですが、ソフィーとマグダラのマリアを重ね合わせているところや、いわゆる「異教」を登場人物に見出しているところなど、はやりの『[[http://www.hondana.org/A3CBC6E2/4042955037.html ダ・ヴィンチ・コード]]』にも通じるところがありました。"
},
{
"title" : "鴨川ホルモー",
"isbn" : "4916199820",
"date" : "2008-02-11T14:24:57.000Z",
"publisher" : "産業編集センター",
"authors" : "万城目 学",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "最近、テレビドラマで『鹿男あをによし』ってやってるみたいですが、それの原作者が、この本の作者。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n京都が舞台な点、ダメ学生が主役な点、作者が京大卒な点、作風がファンタジーチック(?)な点など、森見登美彦と比較しちゃいます。\n私は万城目氏の方を好きです。語彙が自然に豊富で、ところどころにあるクスグリも、こっちのほうがツボです。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\nストーリーは、「ホルモー」という非現実的な競技(京都産業大、立命館、龍谷、京大が対戦)に、学生たちがふとした拍子に携わることになり、だんだんと打ち込んでいく。それだけといえばそれだけ。\u003cbr\u003e\nなんですが、何のために日々生きてくのか疑問に感じたり、それでも何かに打ち込んでみることがあったり、淡い恋があったり、そんなことを友人と話し合ってみたり、どこの若者にもありそうな風景が描かれます。\u003cbr\u003e\n懐かしさを覚えるのは、学生時代に京都にいた人だけでないはずだと思います。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n主人公の友人(入学まもない1回生)いわく\n「僕たちがこの長い学生生活でこれから戦い続けなければならないものは、間違いなく虚無だ。いや、それは大学だけではなく、社会に出てからも、絶えず僕たちを苛むはずだ」(p.88)\u003cbr\u003e\nそれでも彼らは、ホルモーや恋などのいろいろな経験をしていく。—それは必ずしも意図してやったことでなく、目的に疑問を持ってやってたり、ただ偶然やってることだったりする—\u003cbr\u003e\nそんな、一見無駄にしかみえない生活が、これはこれで学生生活謳歌してるかも的な、充足感をもたらしたりして。結局無駄なのかもしれないのですが。。\nあーくすぐったい。青春小説。"
},
{
"title" : "モルヒネ (祥伝社文庫)",
"isbn" : "439633298X",
"date" : "2007-06-16T14:15:30.000Z",
"publisher" : "祥伝社",
"authors" : "安達 千夏",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "不幸な運命の陳列棚みたいな本でした。。。どれだけ不幸な運命を背負っても、自分の意思で選択ができる部分は、自分の意思で生き方を選択したい、という話。たしかに泣けました。"
},
{
"title" : "歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化",
"isbn" : "4152087390",
"date" : "2006-07-23T14:19:33.000Z",
"publisher" : "早川書房",
"authors" : "スティーヴン ミズン",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "言語の起源は、この分野の多くの人が興味を持っている気がするのですが、\nこの本では、言語に加えて音楽の起源を探究しようと試みています。\n\u003cbr\u003e\nネアンデルタールは、Hmmmmm(Holistic:全体的 multi-modal:多様式的 manipulative:操作的 musical:音楽的 mimetic:ミメシス的)という、言語と音楽の両方の前駆体的なコミュニケーション手段を持っていた、と主張しています。\n\u003cbr\u003e全体的というのは、一声で一つの意味をなして単語に分かれていないというような意味、\n\u003cbr\u003e多様式的というのは、犬のほえ声がワンパターン(←駄洒落(>∀<))であるより、もっと多様なパターンの発声、というような意味、\n\u003cbr\u003e操作的というのは、聴き手を操作するというような意味(あっちいけ!とか)、\n\u003cbr\u003e音楽的というのは、音程の上下やリズムがあって、また、ある音節が特定の事物を意味してはいない、というような意味、\n\u003cbr\u003eミメシス的というのは、模倣的というような意味、\n\u003cbr\u003eみたいです。\nハミングとかけたネーミングもおもしろいです。\n\u003cbr\u003e\nHmmmmmを前駆として、現代人は新しく、事物を具体的に指し示す単語を持ち、単語の組合せルールの文法(統語?)を持つ、言語を獲得したと。\n言語は効率的な情報伝達手段として発達していきましたと。\n一方で、音楽の中には今もHmmmmmのなごりがあって、感情の表出やIDL(Infant Directed Language)の際に有用な役割を果たしていると。\n\u003cbr\u003e\n言語以上に論証が難しそうな、音楽の起源に挑戦するということで、根拠として集めた事例も、脳科学(失語や失音楽といった脳損傷の事例や、神経科学etc)、ヒトの行動学(育児の話、個人的な音楽体験etc)、現生霊長類の行動(チンパンジー、ベルベットモンキーetc)、化石人類の骨格、人口遺物、など非常に多岐にわたっていて、読みごたえがあります。(参考文献の数が約500!)"
},
{
"title" : "チェーホフ (岩波新書)",
"isbn" : "4004309263",
"date" : "2006-05-13T17:35:08.000Z",
"publisher" : "岩波書店",
"authors" : "浦 雅春",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "小見出しをいくつかあげると、\n「不条理な現実」「感情の切断」「チェーホフの『非情』」「内部に巣くう『冷静さ』」「否定の論理」「崩壊する『意味』」「『絶望の詩人』」「『ここではないどこか』」…\nこうして並べると、チェーホフファンを名乗るのははずかちい気もします。\n痛いとこ衝かれた気分です。\n\u003cbr\u003e\nただ、そういう絶望とかペシミズムとかシニシズムとかってんですか、\nが、若気の至りにあってはたまんないんです。\n\u003cbr\u003e\n最終章の最終節「呼びかけと応答」では、チェーホフ晩年の、\nてかサハリン行以降、もっと言えば『退屈な話』以降の作品における\n「希望」について述べているのです。\nいわく、「『音』や『呼びかけ』、そしてそれにこたえる『応答』は、チェーホフが『無意味』のはてに見出したかすかな光だった。」と。\n\u003cbr\u003e\nたとえば『ワーニャ伯父さん』も『かわいい女』も『犬を連れた奥さん』も、\nロシア語では呼称、つまり呼びかけの形をとってるんだそうですよ。\n『かわいい女』は英訳では「The Darling」だそうですよ。⇒([[http://www.classicreader.com/read.php/sid.6/bookid.2046/ 英訳]])\nへえーーーでした。\n\u003cbr\u003e\nなんですが、\nなんとなく、こじつけ的な印象を受けてしまいました。\n別に、無理に、かすかな光を見出したことにしなくてもよい気がして。。\nそれより、なんていうか、あきらめ、ていうんですかね、\n結局思い通りには行かないけど、生きてくべ、的な、その辺が、\n泣けるんですよこれがチェーホフは。"
},
{
"title" : "臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ",
"isbn" : "4103036192",
"date" : "2008-02-09T16:23:40.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "大江 健三郎",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "タイトルはポーの詩から来ています。\n本文中にも引用が多い。ディレッタント(意味あってるか?)っぽさが強い。。\n\u003cbr\u003e\n30年前、映画を撮ろうとした。18世紀のドイツの叛乱を題材に。けどぽしゃった。という昔話。\nそれから30年経って、映画のヒロインになるはずだった女優(サクラ・オギ・マガーシャック)やプロデューサーや脚本書いた私はじいさんばあさん。\nけれどまたチャレンジしようという話になる。\n\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n参考→\n[[http://blogs.yahoo.co.jp/azurite_2727/39383200.html]]"
},
{
"title" : "ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)",
"isbn" : "4042955037",
"date" : "2006-05-20T02:53:01.000Z",
"publisher" : "角川書店",
"authors" : "ダン・ブラウン",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "文庫3冊、正味2日間ほどで読めた、アトラクティブかつアクロバティックな本でした。特に前半の謎解きやアクションは圧巻でした。\n\u003cBR\u003e\n『最後の晩餐』で、キリストの(キリストから見て)右隣は女性というのは、はじめて知りました。\nなど、絵画について認識を新たにする点もいくつかありました。\n\u003cBR\u003e\nただ、巻頭で「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に\n関する記述は、すべて事実に基づいている。」と断ってるんですが、\nけっこうマユツバものの記述もある気がします。。\n少なくとも、ここ([[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3%E4%BF%AE%E9%81%93%E4%BC%9A シオン修道会 - Wikipedia]])を見る限り、鵜呑みにしてはいけなそうです。\n\u003cBR\u003e\nキリスト教の歴史についてもかなり興味深いことが書かれていました。\nキリスト教の歴史は「作られた」もので、、というあたりです。\n\u003cBR\u003e\n(歴史とは)「歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話」(『歴史とは何か』(EHカー))\nということを思い出したりしました。\n\u003cBR\u003e\nこの本が、「本当の」歴史を記述しているかというと、必ずしもそうではないように思われます。。\nが、まあ面白かったです。 \n\u003c/pre\u003e"
},
{
"title" : "カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)",
"isbn" : "4334751067",
"date" : "2007-05-20T08:02:49.000Z",
"publisher" : "光文社",
"authors" : "ドストエフスキー",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "1巻の3分の1くらいで停滞中"
},
{
"title" : "The Fossils of the Burgess Shale",
"isbn" : "1560983647",
"date" : "2006-05-14T02:43:26.000Z",
"publisher" : "Smithsonian Inst Pr",
"authors" : "Derek E. G. Briggs, Douglas H. Erwin, Frederick J. Collier",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "バージェス頁岩の化石のカタログです。Whittingtonが「lovely book!」といったのを覚えています。"
},
{
"title" : "個人的な体験 (新潮文庫 お 9-10)",
"isbn" : "4101126100",
"date" : "2007-09-30T04:19:29.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "大江 健三郎",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "27歳4ヶ月(奇しくも今の私と正確に一致)の主人公の鳥(バード。あだ名)が、障害を持って生まれた赤ん坊から、狡猾に、自己欺瞞を押し隠して、逃げようとし、最終的には、「ぼくが逃げまわりつづける男であることを止めるために」受け入れることを選択するに至る物語。\u003cbr\u003e\n\nその間の鳥(バード)とその周りの人物のできごと、感情、行動が、ものすごく濃厚なんです。\u003cbr\u003e\n\n障害を持つ赤ん坊、それを取り巻く人々、二日酔状態で予備校で講義して嘔吐、ア○ルセックス、外交官の出奔、過去の縊死、これから起こすかもしれない、人の手を借りた殺人。。。\nそれぞれが、季節が夏なこともあってか、非常に濃密な感じでかかれます。げっぷしそうな感じ。\u003cbr\u003e\n\n人物、感情を表す比喩に動物を多用してたりするあたりも、なんだか得体の知れなさを加速してる気がしました。\nたとえば、「病んだイタチのように狡猾」「恐怖のメガネザル」「個人的な不幸のサナギ」「こそこそと穴ぼこへ逃げたがっているドブ鼠」とか、「眠りのイソギンチャクの触手」、「棘だらけで赤黒い欲望と不安のウニ」だったり。\u003cbr\u003e\n\nほとんど最後、赤ん坊を育てていくことを決意した鳥(バード)に対して情人である火見子が言うはなむけのせりふ\n「あなたはいろいろなことを忍耐しなければならなくなるわ」\nが僕には印象的でした。"
},
{
"title" : "日本人はなぜシュートを打たないのか? (アスキー新書 018)",
"isbn" : "4756149553",
"date" : "2008-02-09T16:12:56.000Z",
"publisher" : "アスキー",
"authors" : "湯浅 健二",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "タイトルについては、数ページ、しかも哲学者との対談の中で触れられるだけです。\n(結論は、日本人は「無限責任=無責任」な体質だから、ということっぽい)\n\u003cbr\u003e\n他は、ふっつうにサッカーの戦術の話です。\nサッカーに興味が無かったら、まーーーったくつまらないでしょう。\u003cbr\u003e\n恋愛においてシュートを打てない自分を改善するすべを知りたい、とか思ってこの本読んでも(そんなやついないか。俺だけか。)、実りはないと思われます。 "
},
{
"title" : "ゼロの焦点 (新潮文庫)",
"isbn" : "4101109168",
"date" : "2007-12-30T14:12:00.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "松本 清張",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "新婚早々失踪した夫を探して東京⇔金沢を行き来する妻の視点で、事件を追う。\u003cbr\u003e\n約1ヶ月間で全容が明らかになるまでに、いろいろな人の過去や現在の生活が明るみに出る。過去を描出するときも、あくまでも現在の妻の視点に立っているため、自然に人間らしい文章の流れになっている。年末の日本海側の寒さを背景としたそのリアリティが、上手いのだろうと思う。\u003cbr\u003e\n逆に、巻末の解説に、このあらすじを時間軸に沿って説明してあるのですが、こっちは全く読めた代物でない。これとの対比に、改めて、松本清張の説得力をすごいと思った。\u003cbr\u003e\n\u003cbr\u003e\n本編とは無関係なんですが、新潮文庫のカバー裏の解説は、良し悪しです。。\nそこまで書いちゃうかよ。と。\u003cbr\u003e\n他の新潮文庫でも、たとえば、『[[http://www.amazon.co.jp/%E7%95%B0%E9%82%A6%E4%BA%BA-%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%A5/dp/4102114017/ref=sr_1_3?ie=UTF8\u0026s=books\u0026qid=1199022794\u0026sr=1-3 異邦人]]』(カミュ)のカバー裏。明らかに書きすぎ。 "
},
{
"title" : "怖い絵",
"isbn" : "4255003998",
"date" : "2007-11-13T11:38:42.000Z",
"publisher" : "朝日出版社",
"authors" : "中野 京子",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "表紙が、以前展覧会で見たラトゥールの『[[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Georges_de_La_Tour_025.jpg いかさま師]]』でした。\n中世を中心とした、西洋の絵画20展、それらの怖さについての解説。\u003cbr\u003e\nゴヤの『[[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Goya-Saturnus.png わが子を食うサトゥルヌス]]』のように、一見して怖い絵もあれば、\nドガ『[[http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/degas_danseuse.html エトワール、又は舞台の踊り子]]』のように、綺麗な絵だけど、それにまつわる当時の風俗の怖さが解説される絵もあります。\n\u003cbr\u003e\n『いかさま師』は、、\n絵の正面の女性の横目が怖い。\nまた、ばくちでいかさまをされる場面が、そして同様の仕打ちが自分にもなされるかも分からないという不安が、「怖い」と。\nいわく、「一番恐ろしいのは天変地異でも幽霊でもなく、生きた人間だ」と。"
},
{
"title" : "日本橋バビロン",
"isbn" : "4163262903",
"date" : "2007-09-17T08:30:30.000Z",
"publisher" : "文藝春秋",
"authors" : "小林 信彦",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "今でいう東日本橋を中心に、両国、柳橋、人形町、浜町あたりの、ここ100年間くらいの栄枯盛衰。\n大正時代くらいまでは日本の中心と言っても過言でなかった日本橋が、関東大震災、空襲で跡形もなくなっていく様子。\n東京の「下町」(文化?)も、同時に失われてく様子。\nそれが、著者の家族の栄枯盛衰を縦軸に書かれてます。\n著者の家族のことは別にぜんぜん興味ないですが、町の移り変わりは、まさに我が家の周りだから興味深かった。\n逆に、このあたりの土地に興味なければ、まったく面白くないと思う。 "
},
{
"title" : "モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)",
"isbn" : "4101007047",
"date" : "2006-05-07T05:28:16.000Z",
"publisher" : "新潮社",
"authors" : "小林 秀雄",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "久しぶりに小林秀雄なんかを買ってみました。\n今年、モーツァルト生誕何年かだというし。\n\n小林秀雄の本、学生時代はもう少し、読めた気になってたけど、\nいまになるとムズカシイ。。\n決定的に教養が足りないです。〇|‾|_\nモーツァルトについて、ゲーテがどういったなんて、知ったこっちゃねえ〜と思ってしまいます。。\n\nけれど、雪舟の『慧可断碑図』の話は、実物を見たことあるせいもあって、(‾^‾)V\n面白かったりしました。"
},
{
"title" : "知識人とは何か (平凡社ライブラリー)",
"isbn" : "4582762360",
"date" : "2007-05-12T16:41:48.000Z",
"publisher" : "平凡社",
"authors" : "エドワード・W. サイード",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "「現代の知識人は、アマチュアたるべきである」\n「アマチュアリズムとは、(中略)専門的観点にしばられることなく、憂慮とか愛着によって動機づけられる活動のこと」\nアマチュアの頭の方(amaあたり)って、フランス語のaimerとかスペイン語のアモーレ(?)とかですよねー?\n要は、愛だろ、愛。と。 "
},
{
"title" : "Encyclopedia Prehistorica: Dinosaurs",
"isbn" : "0744586909",
"date" : "2006-12-24T13:24:25.000Z",
"publisher" : "Walker Books Ltd",
"authors" : "Robert Sabuda, Matthew Reinhart",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "自分へのクリスマスプレゼントで、買っちゃいました。\u003cbr\u003e\n[[http://www.youtube.com/watch?v=brDlacsjYFA]]\n\u003cbr\u003e↑こんな感じで、まじ迫力あります。\n紙がすれるメリメリという音もイイ! "
},
{
"title" : "ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)",
"isbn" : "4480062858",
"date" : "2006-05-07T05:00:38.000Z",
"publisher" : "筑摩書房",
"authors" : "梅田 望夫",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "面白かった。\n本人も書いてるとおり、かなり楽観的な姿勢ですが、それがイイ。\n珍しくムラムラしました。"
},
{
"title" : "万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)",
"isbn" : "4061960148",
"date" : "2007-02-17T04:40:10.000Z",
"publisher" : "講談社",
"authors" : "大江 健三郎",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "いっやーー久しぶりに、すごい本を読みました。\u003cbr\u003e\n\u003cbr\u003e\n様々な時間におけるたくさんの事件が、続々と、続々と出てきて、フォローするのが大変でしたが、それらが終末において、ものすごい勢いで解きほぐされていきます。というより絡み合っていく。その、緻密さがすごいです。\n出てくる事件とは、思いつくままあげると、万延元年の一揆、60年安保、戦後すぐの兄の殺害、妹の自殺、障害を持った子供の誕生、妻のアル中化、友人の縊死、、、等等。\u003cbr\u003e\nとってもスケールの大きい推理小説としても、非常に楽しめる感じです。\u003cbr\u003e\n\u003cbr\u003e\nしかも、内容においても、人間の根幹に迫る(?)ようなものでもあるのです。\u003cbr\u003e\nたとえば、鷹四(主人公の弟)は、「本当の事」を考えているんですが、本当の事とは、「ひとりの人間が、それをいってしまうと、他人に殺されるか、自殺するか、気が狂って見るに耐えない反・人間的な怪物になってしまうか、そのいずれかを選ぶしかない、絶対的に本当の事(P258)」なんだそうで。「そういう本当の事を他人に話す勇気が、なまみの人間によって持たれうる」かどうか、と問うわけですよ。兄の蜜三郎に。\u003cbr\u003e\nで、鷹四の言う「本当の事」とは一体何の事なのか?小説の中の、どの事件に関連してくるのか?鷹四自身のどんな行動、identityに結びつくのか?と、ね。いやーすごい。すごいんですわ。\n\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n講談社文芸文庫版の「著者から読者へ」で大江自身が\n「この小説は僕にとってまことに切実な意味で、乗越え点をきざむもの」と書いているように、著者にもこの作品に相当な思い入れがあるようです。ね。\n\u003cbr\u003e\nが、読むにあたって、僕の方が「乗越え」ないといけなかったこともありました。\nまず、血や肉の生々しい描写があって、時々しんどくなりました。\nそれと、大江らしい難解な文体は、なれるまでずっとしんどかったです。主語と述語がやたら離れてるとか。関係代名詞とかないんだからさー、と。\n\u003cbr\u003e\n以上。長くなっちった。"
},
{
"title" : "カラヤンとフルトヴェングラー (幻冬舎新書)",
"isbn" : "4344980212",
"date" : "2007-05-12T07:54:15.000Z",
"publisher" : "幻冬舎",
"authors" : "中川 右介",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "カラヤンやフルトヴェングラーが、戦時中にナチスにどのように関与したか、利用されたか、それによって戦後の立場がどうなったか、など。\nそんな事情は知らなくても音楽自体は楽しめると思いますが、\nそんな事情を知っていてもよいかと思いました(本書に、いくらか脚色はありそうですが)。\n本書ではあまり取り上げられていませんが、戦時中もアンチファシズム・アンチナチズムを貫いた、トスカニーニは偉いなーと思いました。"
},
{
"title" : "日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)",
"isbn" : "4094080651",
"date" : "2006-07-30T03:07:14.000Z",
"publisher" : "小学館",
"authors" : "小松 左京",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : ""
},
{
"title":null,"isbn" : "4334033547",
"date" : "2006-08-13T15:39:29.000Z",
"publisher":null,"authors" : "",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : ""
},
{
"title" : "「伝える言葉」プラス",
"isbn" : "4022502428",
"date" : "2007-03-04T16:38:39.000Z",
"publisher" : "朝日新聞社",
"authors" : "大江 健三郎",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "エッセイ集。大江光の話、エドワード・サイードの話、(その後、2006年12月に改定された)教育基本法の話、など。\n最後の章、「ひとりの子供が流す一滴の涙の代償として」ですが、これだけじゃなんのことやらって感じですが、\nかなり泣ける一説なので、それをそのまま載せちゃいます。\n『ヴェイユの言葉』(冨原眞弓)を引用する形です。以下。\n\u003ci\u003e「『カラマゾフの兄弟』のイヴァンの言説。「たとえこの巨大な構築物(前後を読み合わせると、人間の運命という構築物ということだとわかります)が最高にすばらしい驚異をもたらすために、たったひとりの子どものたった一滴の涙という代償ですむとしても、ぼくはね、そんな代償を払うことを拒絶する」。」 \u003c/i\u003e"
},
{
"title" : "メコン・黄金水道をゆく (集英社文庫 し 11-30)",
"isbn" : "4087462633",
"date" : "2008-03-09T01:45:19.000Z",
"publisher" : "集英社",
"authors" : "椎名 誠",
"categories" : "",
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},
{
"title" : "ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)",
"isbn" : "4003330110",
"date" : "2008-03-16T16:35:08.000Z",
"publisher" : "岩波書店",
"authors" : "",
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},
{
"title" : "チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)",
"isbn" : "4796661611",
"date" : "2008-03-16T16:35:08.000Z",
"publisher" : "宝島社",
"authors" : "海堂 尊",
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},
{
"title" : "幼い娼婦だった私へ",
"isbn" : "4163664106",
"date" : "2008-06-14T13:35:17.000Z",
"publisher" : "文藝春秋",
"authors" : "ソマリー マム",
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"score" : "",
"comment" : "カンボジアの女性、ソマリー・マム著。\u003cbr\u003e\n著者、カンボジアの山間部の村で生まれ、売られ、12歳で強姦され、買春宿に売られ、拷問、暴行され、フランス人と結婚してフランスに渡り人間的な生活を取り戻し、カンボジアに戻り、性的略取を受ける少女を助ける施設(AFESIP)を設立した人で、欧米から認められ、スペインの皇太子賞を受け、トリノオリンピックの開会式で聖火点灯したりした人です。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n\nカンボジアには、10歳未満で買春宿に売られる少女がいくらでもいて、薬物を投与されたり、もっと非人間的な扱いを受けたり、エイズに罹患して死んだり、しているようなのです。\u003cbr\u003e\nそしてそれはカンボジアだけの話でなくて、東南アジアに多く行われているようです。\n\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n東南アジア行って女の子とチョメチョメするとかためらいなく言ってる人や、国内でそれに似た事をする人や、児童ポルノ見て喜んでる人は、この本を読むか、この本に書かれているような事実を頭の隅に置くといいのではないか、と思いました。\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n\nショックでした。 "
},
{
"title" : "鹿男あをによし",
"isbn" : "434401314X",
"date" : "2008-05-06T14:55:27.000Z",
"publisher" : "幻冬舎",
"authors" : "万城目 学",
"categories" : "",
"score" : "",
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{
"title" : "シラノ・ド・ベルジュラック (岩波文庫)",
"isbn" : "400325631X",
"date" : "2008-05-06T14:55:31.000Z",
"publisher" : "岩波書店",
"authors" : "エドモン・ロスタン",
"categories" : "",
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},
{
"title" : "IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉 (Eijipress business classics)",
"isbn" : "4901234528",
"date" : "2008-05-06T14:55:36.000Z",
"publisher" : "英治出版",
"authors" : "Jr.,トーマス・J. ワトソン",
"categories" : "",
"score" : "",
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},
{
"title" : "オルレアンの少女 (岩波文庫)",
"isbn" : "4003294009",
"date" : "2008-05-06T14:55:46.000Z",
"publisher" : "岩波書店",
"authors" : "シルレル",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : ""
},
{
"title" : "怖い絵2",
"isbn" : "4255004277",
"date" : "2008-05-06T15:17:57.000Z",
"publisher" : "朝日出版社",
"authors" : "中野 京子",
"categories" : "",
"score" : "",
"comment" : "[[http://blog.livedoor.jp/tqlvdk/archives/51797834.html 前作]]の続編。\u003cbr\u003e\n今回も、西洋の絵画20点の解説。著者本人があとがきで言っているように、「専門がドイツ文学と西洋文化なので、こんな鑑賞のしかたをするのか、それはそれで面白いものだな」という感じです。\u003cbr\u003e\n\n第二弾が早くも出たのですが、すこーし、息切れ感があったように感じました。\n無理やり「怖さ」をひねり出してるような。別に「怖い」に拘らなくても、「痛い」でも「気持ちいい」でも「新しい」でも何でも良さそうな。\n\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e\n[[http://images.google.co.jp/images?q=%E3%83%94%E3%82%AB%E3%82%BD%E3%80%80%E6%B3%A3%E3%81%8F%E5%A5%B3\u0026hl=ja\u0026rlz=1B3GGGL_ja__177JP235\u0026um=1\u0026ie=UTF-8\u0026sa=N\u0026tab=wi ピカソの泣く女]]の女がどうして泣いているか。\n絶倫ピカソは当時複数の女性と関係を持ってて、その女性同士で喧嘩して泣いたんだとか。\nそれを面白がって(?)、「泣きっぷりに惚れ惚れして絵にする、芸術家魂がすごい、と。\u003cbr\u003e\n[[http://images.google.co.jp/images?q=%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%82%AA%E3%80%80%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B4%97%E7%A4%BC\u0026sourceid=navclient-ff\u0026ie=UTF-8\u0026rlz=1B3GGGL_ja__177JP235\u0026um=1\u0026sa=N\u0026tab=wi \nヴェロッキオという人の「キリストの洗礼」]]のエピソードが興味深かったです。\nヴェロッキオは当時売れっ子で、大きな工房でたくさんの職人を雇ってた。で、受注した絵は職人と手分けして描いてた。(知らなかったー)\nこの絵の左端の天使だけが、他と不釣合いに上手くできている。これを描いたのは当時入門したての16才くらいのダヴィンチ。\nこの若い才能に愕然として、ヴェロッキオはその後絵を描くのを辞めたそう。 "
}
]