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英和対訳 幸福な夫婦/凧
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著者: |
中野 好夫, 小川 和夫, W.S.(サマセット) モーム, William Somerset Maugham |
出版社: |
英宝社 |
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関連本棚: |
Akio
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Thumbeline
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著者: |
Hans Christian Andersen |
出版社: |
North South Books |
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関連本棚: |
Akio
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山川世界史総合図録
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著者: |
成瀬 治, 佐藤 次高, 木村 靖二, 岸本 美緒, 桑島 良平 |
出版社: |
山川出版社 |
評価: |
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関連本棚: |
Akio
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死体は語る (文春文庫)
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著者: |
上野 正彦 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
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コメント: |
不自然死の死体を検案,行政解剖することを職務とする監察医の著書である。
一見病死や事故死に見えても,死体をよく調べてその声に耳を傾ければ,死体は色々なことを専門家の観察者に語ってくれる。「私は事故で死んだのではありません。青酸カリで殺されたんです。」といった具合に。
大変面白い。やはり「事実は小説より奇なり」だ。推理小説のファンにとっても面白いだろうし,また刑事訴訟,民事訴訟に関心のある人にとっても面白い。
1989年の著作であるので,内容が古くなっている点があるのはしかたがない。たとえば,父子関係の確定に,今は血液型鑑定でなくDNA鑑定が使われている。また,過労などが原因となって脳出血や心筋梗塞などで急病死したような場合,従来,労働基準監督署は,業務内容と発症の因果関係が不明確との理由で労働災害の認定をしなかった。しかし,監察医らのアピールの積み重ねや裁判所の判決の積み重ねにより,行政もついに労災の認定基準を緩和したのであった。
本書に一貫して流れているのは,著者の死者に対する尊敬と愛情の念である。死因を明らかにすることによって,死者の人権を守っているのである。
それにしても,このように重要な役割を果たしている監察医の制度が,財政の関係で,東京,横浜,名古屋,大阪,神戸の5大都市にしかないというのには,あきれ果てる。 |
関連本棚: |
worit
kai_finish
玲司
Akio
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さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記 (新潮文庫)
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著者: |
井伏 鱒二 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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コメント: |
土佐の漁師万次郎(15歳)は,4人の漁師仲間と共に遭難し,鳥島に流れ着いて5か月間生活した後アメリカの捕鯨船に救助された。
「ジョン万次郎漂流記」は,多くのことを感動と共に学べる本だ。たとえば,遭難した場面では,人間にとっていかに火が必要であるか,火を起こすことがいかに困難であるか,を思い知らされる。アメリカの捕鯨船は鯨を追って地球を一周する大航海をしていたこと,ひとたび出航すると5年間も帰港しなかったこと,彼らが実によく日本の地理や鎖国政策を知っていたことも,驚きだ。そして,外から見た日本の姿,幕府の鎖国政策のきびしい現実,万次郎の進取の気性,等々。特に,万次郎を可愛がってくれたホイットフィールド船長,新聞世論などアメリカ人の日本人に対する善意は,感動的だ。
やがて,万次郎は,日本に帰るための船を仕立てる資金を稼ごうとして,ゴールドラッシュのカリフォルニアへ採金に乗り込む。
面白い。やはり「事実は小説より奇なり」だ。一般人にももちろんだが,青少年には特にお薦めしたい。 |
関連本棚: |
Akio
gm333
いとけん
nobuo_o
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責任 ラバウルの将軍今村均 (ちくま文庫)
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著者: |
角田 房子 |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
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コメント: |
昭和の高級軍人というと,一般にイメージがよろしくない。陸軍軍人は特にそうだ。しかし,どの世界にも例外はいるものだ。陸軍大将今村均がそうである。
ラバウルの司令官となり,あてにならない補給の中で,農耕を実施して,10万将兵を飢えさせなかった。敗戦後,戦犯となってつかまった部下将兵たちが豪軍看守らの虐待に苦しんでいた。彼らを暴力,不当裁判,死刑判決から守るため,身を挺して奮闘した。自らも懲役9年の判決を受け,後に巣鴨拘置所に移送されたが,現地マヌス島の刑務所でかつての部下たちが不法な虐待を受けていると聞いて,自らマヌス島への移送を願い出て,現地で囚人代表として豪軍当局と掛け合って虐待をやめさせた。相手方も,今村の人格ゆえにその言うことに耳を傾けざるを得なかった。
「責任感」という言葉を絵に描いたような人だ。部下たちからは神仏のように慕われた。
あれだけの外国人を殺し,あれだけの日本人が殺され,日本が初めて民主主義の国になるきっかけとなった,日本史上未曾有の大事件である今次の戦争。それも遠い昔でなくついこの間の出来事であるこの戦争について,1冊の本も読んだことがない人が多くいるということは,この日本という国は異常なのではないか,と考えさせられてしまう。
この本に限るわけではないが,例えばこのような本を読んで,どんなことが起こっていたのか,まず事実(の一端でも)を知ることが,右翼とか左翼とかにかかわりなく,必要なことだろう。それは,同時に,面白いことでもある。 |
関連本棚: |
Akio
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とりかえばや物語 (ちくま文庫)
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著者: |
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出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
平安時代末期に成立した「とりかへばや物語」の現代語訳だ。
おとなしい兄と活発な妹が男女を入れ替えて育てられるという物語である。二人とも非常に美しく成長する。妹は,男として宮廷に出仕するようになり,やがて,右大臣家からの婿入りの申し入れを断りきれなくなる。そして・・・・。妖しい恋愛模様が次々と繰り広げられてゆく。王朝文学だから,文章が優美で,和歌もふんだんに出てくる。そして,お決まりのプレイボーイも登場する。人々の心模様や宮廷の雰囲気もよく描写されていて,「次はどうなるのだろう」と気にかかり,一気に読んでしまった。
訳文は優美で,王朝文学の雰囲気をよく伝えていると思う。 |
関連本棚: |
★SAKI★
F家(その他)
Akio
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