[ { "title" : "みずうみ (新潮文庫)", "isbn" : "4101001189", "date" : "2004-08-19T15:15:57.000Z", "publisher" : "新潮社", "authors" : "川端 康成", "categories" : "純文学", "score" : "★★★★★", "comment" : "川端の隠れた名作。冒頭の描写の妖しさ、美しさは絶品。川端の「非情」、「魔性」を端的に知ることが出来る。" }, { "title" : "人間論", "isbn" : "4537050128", "date" : "2004-08-19T15:58:29.000Z", "publisher" : "日本文芸社", "authors" : "西部 邁", "categories" : "評論", "score" : "★★★★★", "comment" : "一応カテゴリー的に評論としてみたものの、本書は批評と呼んでも構わないし、哲学と呼んでも構わない。むろん、いずれも思想書であることにはかわりない。しかし、思想とは文体であると言った小林秀雄を持ち出すべくもなく、それらはスタイル(文体)という修辞を抜きに語れぬものであり、西部邁氏はその点きわめて意識的である。なかでも「表現について」は氏を語る上で外すことのできない、きわめて濃密でありながらその「濃さ」に紛わされぬようにちょっと身を引く、というアンビバレント(それが「平衡」を語るために必要なスタイルであったことは指摘するまでもない)がすばらしい一品である。" }, { "title" : "ヘルメスの音楽 (ちくま学芸文庫)", "isbn" : "4480080082", "date" : "2004-08-19T15:40:31.000Z", "publisher" : "筑摩書房", "authors" : "浅田 彰", "categories" : "", "score" : "★★★★☆", "comment" : "浅田彰氏と言えば『構造と力』、『逃走論』といった、前期の著作を思い浮かべるが、現在入手しうる書籍で、対談を含めずにまともな文章だけで構成されているのは本書だけ。しかし、それだけが本書の魅力ではない。なにより注目すべきなのは、氏の着想と、そこからの展開、事物との触れ方である。様々な芸術に関する氏の視点は、実に細やか優美だ。" } ]