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中原中也詩集 (角川文庫)
中原 中也
河上 徹太郎
角川書店
ISBN: 4041171016
紀伊國屋
,
Amazon
,
WebCat
カテゴリ
評 価
コメント
Leiko :
忘れもしない。それは、とある夏の日のこと。
私は、本屋でもらってきた角川書店の夏のフェアの宣伝冊子(夏の100冊とかいうアレ)を眺めていた。その時の冊子の構成は、本の書き出しの一文が書影の横に添えられているという、なかなか凝ったものであった。その書き出しの文を流し読みしていた私の目に、
なんか凄いもの
が飛び込んできた。
トタンがセンベイ食べて
そりゃぁもう、凄い衝撃だった。もちろん中也の名前は知っていた。汚れつちまった悲しみにくらいなら読んだこともあったと思う。でも、こんなに凄い詩を書く人だなんて思ってもみなかった。だってトタンだよ、センベイだよ、トタンがセンベイ食べるんだよ!? ダダなんて知らなかった(シュールレアリスムならちょっとは知ってた)。何かの比喩かどうかなんてどうでも良かった。でもその衝撃はよく覚えている。
購入して読んで、今度は言葉の美しさに衝撃を受けた。ハイカラなセンスにも陶酔した。気に入った詩は、口に出して何度も読んだ。
当時私は13歳。青春の入り口で中也に出会って、たぶん人生の何かが変わった気がする。
後年、未刊詩篇がより多く収録されている岩波文庫版も入手した。しかし詩の記憶というのは繊細なもので、どんな紙質でどんな書体でどの連でページが変わったかなんていうことまで影響してくる。そういうわけで、私がどうしてもこだわってしまうのは、この河上徹太郎編の角川文庫版なのであった(現在は佐々木幹郎編の二分冊に変わっている)。
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cotona
最終
更新
: 2005-08-04 05:13:28 +0900
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評 価
コメント
忘れもしない。それは、とある夏の日のこと。<br> 私は、本屋でもらってきた角川書店の夏のフェアの宣伝冊子(夏の100冊とかいうアレ)を眺めていた。その時の冊子の構成は、本の書き出しの一文が書影の横に添えられているという、なかなか凝ったものであった。その書き出しの文を流し読みしていた私の目に、<b>なんか凄いもの</b>が飛び込んできた。<br> <b>トタンがセンベイ食べて</b><br> そりゃぁもう、凄い衝撃だった。もちろん中也の名前は知っていた。汚れつちまった悲しみにくらいなら読んだこともあったと思う。でも、こんなに凄い詩を書く人だなんて思ってもみなかった。だってトタンだよ、センベイだよ、トタンがセンベイ食べるんだよ!? ダダなんて知らなかった(シュールレアリスムならちょっとは知ってた)。何かの比喩かどうかなんてどうでも良かった。でもその衝撃はよく覚えている。<br> 購入して読んで、今度は言葉の美しさに衝撃を受けた。ハイカラなセンスにも陶酔した。気に入った詩は、口に出して何度も読んだ。<br> 当時私は13歳。青春の入り口で中也に出会って、たぶん人生の何かが変わった気がする。<br> 後年、未刊詩篇がより多く収録されている岩波文庫版も入手した。しかし詩の記憶というのは繊細なもので、どんな紙質でどんな書体でどの連でページが変わったかなんていうことまで影響してくる。そういうわけで、私がどうしてもこだわってしまうのは、この河上徹太郎編の角川文庫版なのであった(現在は佐々木幹郎編の二分冊に変わっている)。
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