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在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
荒木 優太
荒木 優太
明石書店
ISBN: 4750348856
紀伊國屋
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評 価
コメント
Leiko :
期待して読んだ分、期待外れだったかなぁという印象が残ってしまった。
編者の専門が日本近代文学であるためか、人文系の研究者の事例がほとんどだったからかもしれない。私は、人文系の研究者の成果物を読んで楽しむことは多いが、人文系の研究者のアカデミズムの体制とかなんとかがどういう状況にあるのかについては詳しくないので(理系のそれとは多分いろいろ違う気がする)。
私個人としては、大学に属さず研究活動を行うという行為自体がそれほど特別なこととは思わない。南方熊楠が研究拠点にしていた土地で育ち、その残滓を感じる機会も多かったというのが大きい。また、後藤伸や小槙孝二郎など、在野で研究を続け、その活動が地域の(それまで大学や研究というものに関わりのなかった)人々に影響を与えた人たちの存在も身近にあった。
この本で提唱されているような活動が、反アカデミズムというか大学への対抗意識みたいな方向になるのであれば、それは大変もったいないことだと思うし、資金や地位がない環境でも知的探求を続けることはできるのだというエールであれば、それはもちろんそうですねとしか言いようがない。
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最終
更新
: 2020-08-01 19:11:34 +0900
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評 価
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期待して読んだ分、期待外れだったかなぁという印象が残ってしまった。<br> 編者の専門が日本近代文学であるためか、人文系の研究者の事例がほとんどだったからかもしれない。私は、人文系の研究者の成果物を読んで楽しむことは多いが、人文系の研究者のアカデミズムの体制とかなんとかがどういう状況にあるのかについては詳しくないので(理系のそれとは多分いろいろ違う気がする)。<br> 私個人としては、大学に属さず研究活動を行うという行為自体がそれほど特別なこととは思わない。南方熊楠が研究拠点にしていた土地で育ち、その残滓を感じる機会も多かったというのが大きい。また、後藤伸や小槙孝二郎など、在野で研究を続け、その活動が地域の(それまで大学や研究というものに関わりのなかった)人々に影響を与えた人たちの存在も身近にあった。<br> この本で提唱されているような活動が、反アカデミズムというか大学への対抗意識みたいな方向になるのであれば、それは大変もったいないことだと思うし、資金や地位がない環境でも知的探求を続けることはできるのだというエールであれば、それはもちろんそうですねとしか言いようがない。
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