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私たちの仲間―結合双生児と多様な身体の未来
アリス・ドムラット ドレガー
緑風出版
ISBN: 4846104214
紀伊國屋
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評 価
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Leiko :
訳者の方のサイト
で知って購入。
私が小さいとき、ベトちゃんドクちゃんの分離手術が毎日テレビを賑わせていた。手術が成功(ベトさんは未だに寝たきりとは言え)したと知り、幼心にも「分離できて良かったね」と思ったことを記憶している。その時の感覚は「くっついてたら不便だし、本来は離れているべきなんだから、分離するのは当然だよね」というものだった。医者もメディアも外野の人々も、概ねそんな感じだったのではないかと思う。しかし、そんな
普通
の考えが、いかに「
正常
な体」という概念に縛られていたか、この本を通じて痛いほど考えさせられた。
結合双生児は、枯葉剤のような薬物などの要因がなくても、一定の割合で自然に生まれてくるものなのだという。彼らを分離するのは本当に必要なことなのか、医者の求める正常な体とは何なのか、そして結合双生児自身は自分たちの体について一体どう考えているのか。
導入こそ結合双生児の話だが、やがてそれ以外の「典型的ではない体」を持つ人々の話、そして人種差別など一見関係無さそうな話にまで広がる。その根底に共通して存在するものがだんだんはっきりしてくるにつれ、読者に突き付けられている事の重大さが分かる。
感情論ではない。物珍しさで人を引き付ける見世物話でもない。あくまでも医学的な事実や綿密な調査に基づいて書かれているので、読んでいて冷静に考えることができる。
人間の多様なあり方(身体に限らず)を考える上で、必読の書だと思う。
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最終
更新
: 2006-11-28 05:36:54 +0900
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評 価
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[[http://plaza.rakuten.co.jp/conjoinedtwins/diary/ 訳者の方のサイト]]で知って購入。<br> 私が小さいとき、ベトちゃんドクちゃんの分離手術が毎日テレビを賑わせていた。手術が成功(ベトさんは未だに寝たきりとは言え)したと知り、幼心にも「分離できて良かったね」と思ったことを記憶している。その時の感覚は「くっついてたら不便だし、本来は離れているべきなんだから、分離するのは当然だよね」というものだった。医者もメディアも外野の人々も、概ねそんな感じだったのではないかと思う。しかし、そんな<b>普通</b>の考えが、いかに「<b>正常</b>な体」という概念に縛られていたか、この本を通じて痛いほど考えさせられた。<br> 結合双生児は、枯葉剤のような薬物などの要因がなくても、一定の割合で自然に生まれてくるものなのだという。彼らを分離するのは本当に必要なことなのか、医者の求める正常な体とは何なのか、そして結合双生児自身は自分たちの体について一体どう考えているのか。<br> 導入こそ結合双生児の話だが、やがてそれ以外の「典型的ではない体」を持つ人々の話、そして人種差別など一見関係無さそうな話にまで広がる。その根底に共通して存在するものがだんだんはっきりしてくるにつれ、読者に突き付けられている事の重大さが分かる。<br> 感情論ではない。物珍しさで人を引き付ける見世物話でもない。あくまでも医学的な事実や綿密な調査に基づいて書かれているので、読んでいて冷静に考えることができる。<br> 人間の多様なあり方(身体に限らず)を考える上で、必読の書だと思う。
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