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{
  "title" : "この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001 (ANIMESTYLE ARCHIVE)",
  "isbn" : "4870317583",
  "date" : "2006-11-19T12:01:21.000Z",
  "publisher" : "飛鳥新社",
  "authors" : "小黒 祐一郎",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "「アニメージュ」で連載のインタビュー記事をまとめたもの。98〜01の30回分。いろんな種類のオタクがいると思うけど、私は何より面白い者を観たら、作っている人が気になるタイプなのでこの連載はとても好き。アニメに興味のない人だったら、インタビュイー30人の誰も知らないなんてものかも知れませんが、それなりに最近のアニメ業界に興味を持っていれば何人かは名前を知っているはずです。\n\n「しんちゃん」の原監督、「こどちゃ」の大地監督、「大運動会」の脚本の黒田さん、「アベノ橋」の作画監督の今石さん、ガイナのてんちょこと佐藤さん、「スレイヤーズ」の渡部監督、「練馬大根ブラザーズ」のナベシン監督、90年代のアニメの重鎮のキングレコードの大月プロデューサー、外道ことあかほりさとるさん、「ハガレン」の水島監督、「時かけ」の細田監督、「ガンダムSEED」の福田監督、ご存じサムシング吉松、「パト2」のアニメーターの黄瀬さん、「フリクリ」の鶴巻監督\n\nこの辺りが私が事前に知っていたお名前でしょうか。半分ぐらいだなあ・・・\n\n世の中にはいろんなアニメがあるわけですが、このインタビューを読んでるとその中で中心となる流れがどんなものだったのか、おぼろげに見えてくるような気がします。貴重な本ですな、アニメオタクにとっては(笑)\n\n現在もこの連載は続いているわけで、はやくどんどん出して欲しいです"
},
{
  "title" : "文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)",
  "isbn" : "4006020015",
  "date" : "2007-10-08T14:01:04.000Z",
  "publisher" : "岩波書店",
  "authors" : "筒井 康隆",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "Joel on Software",
  "isbn" : "4274066304",
  "date" : "2006-02-26T17:47:27.000Z",
  "publisher" : "オーム社",
  "authors" : "Joel Spolsky",
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  "comment" : ""
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{
  "title" : "ファイナルファンタジーXI -星のいざない- (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757739214",
  "date" : "2008-01-23T23:39:03.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "はせがわ みやび",
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{
  "title" : "特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話",
  "isbn" : "4327376965",
  "date" : "2006-06-06T17:01:32.000Z",
  "publisher" : "研究社",
  "authors" : "大森 望",
  "categories" : "",
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{
  "title" : "DDD 1 (講談社BOX)",
  "isbn" : "4062836092",
  "date" : "2007-11-29T17:04:03.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "奈須 きのこ",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
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{
  "title" : "“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757735065",
  "date" : "2007-12-02T13:35:39.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "野村 美月",
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},
{
  "title" : "「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)",
  "isbn" : "4480687629",
  "date" : "2007-06-12T14:20:03.000Z",
  "publisher" : "筑摩書房",
  "authors" : "岡田 斗司夫",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "去年の夏にロフト・プラスワンでやったイベントを書籍化したものです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e世界征服もマジメにやろうとしたら起業ぐらい(より?)大変よね。やったわりに見返りはないよね・・・というような話をおもろかしく書いた本です。えと、それこそ昔の謎本のノリで楽しく読めます。読むと「バビル2世」がどんな話なのか気になります。マンガ全巻買っちゃいました(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eしかし、やはりこの本が新書として世に出るというのは、いささか疑問を禁じ得ないんだけど・・・\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)",
  "isbn" : "4044601135",
  "date" : "2007-02-06T14:46:31.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "山本 弘",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "と学会の山本会長の長編SF。ネタの風呂敷のでかさは近年希にみるほどで、日本人の作家でこんなにデカい話をやってるのを見たことないので単純に感動しました。\n\nちびっとネタばれになりますが、話は主人公の兄がこの世界は実は神(というより、何か他の高度な知性体)が行っているコンピュータ・シミュレーションなのではないかとある証拠をもって突きとめたことを主軸に動きます。\n\nこのネタ自体はそれほど新しいものじゃないんですが、このことを知った悪役(?)が何を企むかとか、天変地異・超常現象などに関する解釈などが面白いし、何より超常現象やUFOやカルト教団に関する山本さんの並々ならぬ知識と造形が、これでもかっとばかりに詰め込まれて、それが物語と絶妙な絡み合いをしているところが素晴らしい。山本会長以外には書けない小説ですわ。量的にもお腹いっぱいにしてもらえマスヨ\n\n文庫上巻の最後の場面が、読んでる途中にあっけにとられるほどのインパクトのある場面で、しかも後々意外な形で繋がっていきます。この驚きを共有してもらうだけでも価値がある。オススメです。"
},
{
  "title" : "サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社ノベルス)",
  "isbn" : "4061822837",
  "date" : "2007-07-16T21:47:26.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "西尾 維新",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e戯言シリーズの4作目。今度は上下巻です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e相変わらず「戯言遣い」ってなんなのかは判然としませんが、完全に主人公の「いーちゃん」のキャラが出来上がって、かつ、かなりノリノリでストーリーを引っ張っているので長さの割にはさくさくと読めます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e一応、ミステリーの形態は取っていますが、登場人物たちが密室を密室と思っていなかったり、解錠不可能なセキュリティを易々と突破したり、あっさりと他人に化けたりするのでその辺りは形だけ。でも、「不可能犯罪のトリック」という本筋以外の仕掛けが絡み合っていて、そういう面では4作目までで一番ミステリーっぽく読めたし、お話しとしては私はこの話が一番好きですね。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eあとは、どうしても「ノリ突っ込み」をしてしまう志人くんのキャラがイカす(笑)\u003c/p\u003e\n\n"
},
{
  "title" : "Windowsプログラミングの極意 歴史から学ぶ実践的Windowsプログラミング!",
  "isbn" : "4756150004",
  "date" : "2007-11-04T18:42:56.000Z",
  "publisher" : "アスキー",
  "authors" : "Raymond Chen",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)",
  "isbn" : "4334033709",
  "date" : "2006-09-27T12:55:51.000Z",
  "publisher" : "光文社",
  "authors" : "城 繁幸",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "「内側から見た富士通「成果主義」の崩壊」の作者の本。そうですよ、新書はこうでなくちゃ(笑)\n\nそれはともかく、今、我々の世代の抱えてる問題をずばりと紐解いていて痛快。結局のところ、バブルのツケはきっちり回ってきたということですね。謳歌してない世代へ(笑)\n\nバブルが崩壊 -\u003e 大リストラと発展して何が起きたかというと\n\n    * 年功序列制の崩壊(要は、同じ仕事をしているかぎり、歳をとっても給料は上がらなくなったということ)\n    * 新規採用ゼロ時代になり、若い労働力のフリーター・契約社員化\n\nで、就職しても給料は増えないからフリーターで会社に縛られない方がよく見えるし(そのかわり待遇は全然違うわけだが)、やりたい仕事が出来る見込みがないなら、とっととやめようということになる。で、フリーターや契約社員の人達はとても「結婚して、子供は2人でマイホーム」なんて夢は持たなくなりますね。その結果は\n\n    * 年金制度の崩壊\n    * 30代のサラリーマンの精神疾病の激増\n    * 社内労働力の不足による無理な勤務状況\n    * 少子化\n\n結局、バブルのツケは若い者が大きな部分を支払っているのに、一体、これ以上何を求めるんだと。最近の若い者は我慢が足りない?アホいってんじゃないぞー・・・とそんなことが書いてあります。\n\nでも、ま、しょうがない。社会が悪いとしか言いようがないわけで、我々はどうやって生きていくんでしょう。何を目標に、何にすがって生きていくんでしょう。\n\nそこで、はっと気がついたのは、例の岡田斗司夫の「オタク・イズ・デッド」。「にわかオタク」が「萌えブーム」や「電車男ブーム」で大量流入して、オタクコミュニティーはオタクの共通認識や文化を破壊されて滅びたという話。岡田さんが目を潤ませて、「でも、これでよかったんだよ。楽しかったし、寂しいけど・・・」と語ったオタク大陸の沈没は、年功序列時代の「出世レース」が存在しなくなって、生きる目的を慌てて外に求めた「にわかオタク」の増大が引き金になってるんじゃないでしょうか。\n\nあのー、めいわくです(爆)\n\nでも、結局、私たちの世代は今もらってる給料のまま、定年まで働いて早めに死ぬしかないわけですよ。そりゃ、もうおもしろおかしく生きるか、狂うしかないでしょ?子供なんかこさえてる場合じゃないよなあ・・・"
},
{
  "title" : "小泉官邸秘録",
  "isbn" : "4532352444",
  "date" : "2007-08-20T01:55:55.000Z",
  "publisher" : "日本経済新聞社",
  "authors" : "飯島 勲",
  "categories" : "",
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{
  "title" : "「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)",
  "isbn" : "4022723300",
  "date" : "2006-12-10T06:25:07.000Z",
  "publisher" : "朝日新聞社",
  "authors" : "村上 春樹",
  "categories" : "",
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  "comment" : ""
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{
  "title" : "図書館危機",
  "isbn" : "4840237743",
  "date" : "2007-03-27T17:32:57.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "有川 浩",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e\n\nさて、王子様の正体を知っちゃた郁ちゃん。大混乱ですが、一応気持ちに整理は付けました。\n\n\u003c/p\u003e\n\n\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e「あたし、王子様からは卒業します!・・・な、何でそこで史上最大級の上戸ですか!?」\u003c/p\u003e\u003cp\u003e\n「いやー、聞けない!今どきその台詞は素で聞けない!日本中探しても笠原さんくらいしか素で言えねぇよ!」\u003c/p\u003e\u003cp\u003e\n「ううううるさーーーーい!! いくら上官とはいえここまで愚弄される謂れはありませんッ!」\n\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\u003cp\u003e\n\nゲラゲラゲラ。郁ちゃんカワユス(笑)\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)",
  "isbn" : "4594053882",
  "date" : "2007-08-05T15:50:22.000Z",
  "publisher" : "扶桑社",
  "authors" : "西村 博之",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ (NT2X)",
  "isbn" : "4798114014",
  "date" : "2007-08-27T11:21:18.000Z",
  "publisher" : "翔泳社",
  "authors" : "小寺 信良, 津田 大介",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "Tmediaで良くコラムを書いている小寺さんのファンなので購入。\n\n小寺さんと津田さんが、ネット社会、特にYouTube以降のコンテンツがいともたやすく共有される時代のコンテンツの在り方についていろいろな人達と対談しています。\n\nいろいろな知見が含まれていて、かつ、対談形式なので読みやすいので是非皆さんにも読んでもらいたいと思います。"
},
{
  "title" : "ミッションスクール (ハヤカワ文庫JA)",
  "isbn" : "4150308500",
  "date" : "2007-10-08T14:03:58.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "田中 哲弥",
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{
  "title" : "ヘルメットをかぶった君に会いたい",
  "isbn" : "408774809X",
  "date" : "2007-01-01T13:37:24.000Z",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "鴻上 尚史",
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{
  "title" : "スタンプ・トゥ・キル―スレイヤーズすぺしゃる〈27〉 (富士見ファンタジア文庫)",
  "isbn" : "4829118393",
  "date" : "2007-12-26T04:18:24.000Z",
  "publisher" : "富士見書房",
  "authors" : "神坂 一",
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{
  "title" : "プチクリ!―好き=才能!",
  "isbn" : "4344010825",
  "date" : "2006-10-29T16:09:29.000Z",
  "publisher" : "幻冬舎",
  "authors" : "岡田 斗司夫",
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  "score" : "",
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{
  "title" : "ナラタージュ",
  "isbn" : "404873590X",
  "date" : "2006-05-24T10:03:11.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "島本 理生",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n\u003cp\u003e大学生になった主人公の時に、高校の時好きだった部活の顧問から電話があって・・・という割とありがちな恋愛小説です。ただ、恋愛小説にとってありがちなことは、まったくマイナスじゃないですよね。恋愛って、どんなありがちな話であってもその本人にとっては常に特別で、読者はそんな自分の体験を投影して読むわけですから。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eところが、どうも読んでいてのめり込めないんです。私の場合、年齢的にも体験的にも主人公が恋する高校教師の方へ感情移入してしまうんですが、この男がほんとダメな奴なんですよ。この人がダメ人間な理由は、一応物語中で示されるんですが、こっちは恋愛じゃなくてただの事件なので、ありがちだと納得がいかないんだな。人間って勝手(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eもう一人、可哀想に主人公のクッションになって捨てられちゃう男もいるんだけど、私の尺度から言えば、コイツもダメなんだよな。ちょっと、同性に対して厳しく見過ぎなのかなーと思わなくもないんだけど。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eというわけで、印象的なラストシーンなど、光る部分もあるんだけど全体としての評価は低めかな。普通のうまくいかない恋愛を書くんなら、むりやりに変な事件なんて盛り込まないで、すれ違いを丹念に書いていったらいいと思うんだけど\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e結局、これは「ダメな男にどうしても引かれる女性の話」なんだろうか?だから私にはピンと来ないの?\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e女性の意見、求む\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "魔法の老女プリンシア―スレイヤーズすぺしゃる〈29〉 (富士見ファンタジア文庫)",
  "isbn" : "4829119446",
  "date" : "2007-08-05T14:08:28.000Z",
  "publisher" : "富士見書房",
  "authors" : "神坂 一",
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  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))",
  "isbn" : "4488523013",
  "date" : "2007-07-22T14:52:19.000Z",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "H・P・ラヴクラフト",
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  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "神様のパズル (ハルキ文庫)",
  "isbn" : "4758432333",
  "date" : "2006-12-12T16:58:17.000Z",
  "publisher" : "角川春樹事務所",
  "authors" : "機本 伸司",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n\n大学のゼミは「宇宙は作れるか」のディベート。いや、そんなヌルい研究室はないと思うけど、そこまで持って行く話の流れは自然かも。かくして、不登校気味の天才飛び級少女と組んでこのディベートに勝たないと未来がない(つまり、単位がない)主人公の行く末は如何に。そして、なんで彼女はこんなテーマをふっかけてきたのか・・・\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eストーリーはこんな感じです。というわけで、最初は「萌える、宇宙論」みたいな感じなんですけど、主人公のアクのなさがかえって素直に読めます。最近のラノベってば、登場人物はおしなべて変な奴ばっかりですからね(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eまた、最後はドラマとしてかなり盛り上がりますので、ご心配なく(笑)。元物理屋(でも物性実験だったので、この本の内容なんかはド素人)としては、かなり面白かったです。物理屋じゃないひとは、サイモン・シンの「ビックバン宇宙論」あたりを読んでからのほうがいいかもね。いや、そんな大層な予習がいるほどのもんでもないか。気楽に読んでみてくださいな\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "現代SF1500冊 回天編 1996‐2005",
  "isbn" : "4872339886",
  "date" : "2006-03-04T07:37:48.000Z",
  "publisher" : "太田出版",
  "authors" : "大森 望",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "人類進化の700万年 (講談社現代新書)",
  "isbn" : "4061498053",
  "date" : "2007-04-08T12:56:57.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "三井 誠",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n人類学の最新の動向を新聞記者さんがまとめてます。中で出てくる話も2000年を過ぎてからの研究の進展を中心にまとめてあり、私が子供の頃に学校で習った話はもうかなり古いんだということを思い知ります。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそもそもタイトルから・・・皆さん、最古の人類の名前、わかります?アウストラロピテクス。はい、学生時代よく勉強してましたね。アウストラロピテクスが生きていたのは?覚えてませんか?500万年前ぐらいです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそう。つまり、最新の研究ではアウストラロピテクスは最古の人類ではありません。それ以前の人類として3種があがっていて、一番古いのはタイトルの通り、700万年前のサヘラントロプスです。報告されたのは2002年。そりゃ、知らないのも無理はありません。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそんな話がごろごろ出てきます。人類学が今まさに凄い勢いで発展していることが、この本を読めばわかるし、その進展の内容も、そして、今何故次々に新しい発見がなされているかも、読めばわかります。さくさくと読めます。我々はどこからきたのか。現代人の教養として、ぜひ読むべし。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそして、専門家ではなくジャーナリストが最新の研究をきちんとまとめてくれていることに感謝です。私たちはこういう仕事をもっと評価しなければならないと思います。新書でエッセイを書くバカ共の本を喜んで買うバカ共が多い中、うれしくなる一冊でした。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eバカになるのは簡単です。皆さん、教養のジョギングを怠らないようにしましょうね。\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "リベルタスの寓話",
  "isbn" : "4062142767",
  "date" : "2007-12-18T03:32:09.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "島田 荘司",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)",
  "isbn" : "4829118512",
  "date" : "2007-04-08T12:30:02.000Z",
  "publisher" : "富士見書房",
  "authors" : "野尻 抱介",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003eうーん、面白いね。高校生・・・はまだしも原住民(笑)が半年で軌道計算まで出来るようになるのかとか、発育障害にはならないのかとか思いますけど、その辺りは言ってもヤボ?勢いがあるし、女の子が可愛いのはいいことです。ゆかりちゃん、いい子だし。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそして、最近の宇宙開発事情を聞きかじったことのある人ならニヤニヤとしながら読めるし、ロケットものの基礎教養はこの本で十分なんじゃないってぐらいにSFです。基本的に大嘘はないようになってますんで。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eただ、軌道がまちがっちゃった原因は明らかにして欲しかったな。多分、設定的には考えてるんだと思うんですけど。これだと、本当に原因が「呪い」だと思いこむ人がいるんじゃないかと心配です(笑)\u003c/p\u003e\n"
},
{
  "title" : "コンピュータの構成と設計 第3版 「別冊」歴史展望",
  "isbn" : "4822283194",
  "date" : "2007-06-03T05:21:58.000Z",
  "publisher" : "日経BP社",
  "authors" : "David A. Patterson/John L. Hennessy",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド",
  "isbn" : "4757211961",
  "date" : "2006-06-27T10:43:44.000Z",
  "publisher" : "アスペクト",
  "authors" : "豊崎 由美",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ナポレオンの生涯 (文庫クセジュ)",
  "isbn" : "4560058717",
  "date" : "2006-06-27T10:44:36.000Z",
  "publisher" : "白水社",
  "authors" : "ロジェ デュフレス",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ゼロの使い魔 (MF文庫J)",
  "isbn" : "4840111057",
  "date" : "2006-07-16T05:05:48.000Z",
  "publisher" : "メディアファクトリー",
  "authors" : "ヤマグチ ノボル",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n\u003cp\u003eアニメ化おめでとう・・・ということで原作を2巻まで読んでみました。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e異世界モノファンタジー。落ちてくるほうじゃなくて、主人公が行っちゃう方です(どんな説明だ)。ポイントは、ヒロインのドジっ娘魔法使いルイズのツンデレぶりです。うむ、それだけです。へーぼん\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e気楽に読めるので、難しいものの後などにニヤニヤしながら読むのがよろしい。わりと好きです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eただ、惜しむらくは異世界ものなのに、描写やネーミングが全部借り物だってこと。ルイズのライバルの女の子の使い魔がサラマンダーじゃなくて、なんだかよくわからない異形で、ちゃんと設定して、ちゃんと描写して、ちゃんと設定をストーリーに絡めてくれたりしたら言うこと無かったのに。ん?贅沢言ってます、アタシ?\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757736851",
  "date" : "2007-12-26T04:07:46.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "野村 美月",
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{
  "title" : "立喰師、かく語りき。",
  "isbn" : "4198621608",
  "date" : "2006-07-16T05:15:59.000Z",
  "publisher" : "徳間書店",
  "authors" : "押井 守",
  "categories" : "",
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  "comment" : "うーん・・・特にいうことなし。「立喰師列伝」は見てみたいな"
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{
  "title" : "月に繭 地には果実〈下〉 (幻冬舎文庫)",
  "isbn" : "4344401549",
  "date" : "2006-02-26T17:49:11.000Z",
  "publisher" : "幻冬舎",
  "authors" : "福井 晴敏",
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{
  "title" : "ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)",
  "isbn" : "415010672X",
  "date" : "2008-06-18T09:10:22.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "",
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{
  "title" : "マンガに人生を学んで何が悪い?",
  "isbn" : "4270001305",
  "date" : "2006-07-16T01:00:37.000Z",
  "publisher" : "ランダムハウス講談社",
  "authors" : "夏目 房之介",
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{
  "title" : "時をかける少女 絵コンテ 細田守",
  "isbn" : "4870317427",
  "date" : "2007-01-04T02:55:40.000Z",
  "publisher" : "スタイル",
  "authors" : "アニメスタイル編集部",
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{
  "title" : "社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術",
  "isbn" : "4822245667",
  "date" : "2007-02-04T04:16:19.000Z",
  "publisher" : "日経BP社",
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{
  "title" : "アイの物語",
  "isbn" : "4048736213",
  "date" : "2007-10-11T01:29:12.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "山本 弘",
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  "score" : "",
  "comment" : "\n\u003cp\u003e\n\n出た当時は割と話題になった山本弘さんのSF短編集。「ザ・スニーカー」などに発表されたウェルメイドでライトな短編を集めて、それに書き下ろし2篇と全体を貫くストーリーを付け加えてまとめたものです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e人間に対して反旗を翻したマシンに敗北した人類は衰退し、かつての文明は見る影もなく崩れ去った未来。一人の少年が美しい戦闘用アンドロイドに捕らえられます。アンドロイドの名前はアイビス。アイビスは人とマシンがどのように争ったのかその歴史の真相を語るために、まず、人類がもっとも反映していた21世紀に書かれたフィクションを語り出します。\u003c/p\u003e\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e「念のために確認しておくけど、21世紀初頭の日本の風俗には詳しいわね?」\u003cbr /\u003e「ああ、その頃の本はたくさん読んだから」\u003cbr /\u003e「『スタートレック』って知ってる?」\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\u003cp\u003eぐはっ(笑)。というわけで、第1話はスタートレックのひねったパロディです。でも、これがいい話なんだ・・・。そして、テクノロジの進歩とそれがもたらす幸せな世界を描いたSFをアイビスは読んで聞かせます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそして、アイビスがついに語り出す真実の物語。それが「アイの物語」。この話はかなり本格SF。そして、歴史の真相とは・・・\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e最初の数話は普通の人が「SF」と聞いて思い浮かべる、わりとわかりやすいSF初心者向けの話。ライトノベル感覚で楽しく読めちゃいますし、そのままの流れで最後まで読めばしっかりSF。SF入門の本としても、非常に良くできてると思います。年々、平均年齢が高まっているという噂のSFファンは、この本をどんどんとプッシュして若い読者をSFの沼に引きずり込むべきだと思います(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eなんだか、久しぶりに幸せな未来を書いたSFを読んだ気がして、気分がいいなー\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "BSアニメ夜話 (Vol.03) (キネ旬ムック)",
  "isbn" : "4873766435",
  "date" : "2006-12-10T11:25:34.000Z",
  "publisher" : "キネマ旬報社",
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{
  "title" : "クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)",
  "isbn" : "4061822330",
  "date" : "2006-06-10T07:49:26.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "西尾 維新",
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  "comment" : "\n\u003cp\u003e方々で話題の西尾維新を読んでみました\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e独特のクセがある文体で、それが鼻について最初は読みづらかったんですが、一人死んだ辺りからそれがかえって事件の雰囲気とあってきて、そこからはスルスルと読めました。トリックもクライマックスもなかなか読ませます。全体としては好印象。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eま、それはともかくとして、この思わせぶりな一人称の主人公と奇矯なヒロイン(?)の背景が、結局最後までちゃんと語られないのはどーゆーことなの?それはこの先のシリーズを読めって事?その辺りの消化不良感が・・・ま、先で語られるんならいいんだけど。この先、読むかどうか考えるから、誰か、教えて〜\u003c/p\u003e\n"
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{
  "title" : "外交敗北−日朝首脳会談と日米同盟の真実",
  "isbn" : "4062135051",
  "date" : "2006-08-02T15:07:29.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "重村 智計",
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},
{
  "title" : "シマウマの縞 蝶の模様  エボデボ革命が解き明かす生物デザインの起源",
  "isbn" : "4334961975",
  "date" : "2007-10-11T01:32:19.000Z",
  "publisher" : "光文社",
  "authors" : "ショーン・B・キャロル",
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  "comment" : "遺伝子が生命の設計図であるということは、まあ、常識としてみんな知ってますね。では、実際に遺伝子には何が書いてあるのでしょう。それは、どんなアミノ酸を繋げてタンパク質を作るかというコードです。生命は、遺伝子を一文字ずつ読んで、その通りにアミノ酸を並べてタンパク質を作るという仕組みだけで、すべてを作り出しているわけです。その後のことは作られたタンパク質がすべてうまくやってくれます。タンパク質万歳。\n\nさて、では私の体の細胞が、組織ごとに違う仕事をしているのはなぜでしょう。それは組織ごとに違うタンパク質を作ったからです。タンパク質ばんざ・・・あれ?なぜ、同じ遺伝子を持った細胞なのに違うタンパク質を作っちゃったんでしょう。\n\nそれは、各組織の細胞ごとに読みとる遺伝子の場所が違うからです。遺伝子にここから読め!と印が付いているのです。その印はなにかって?遺伝子にくっつくタンパク質です。これをツールキットタンパク質と呼んでます。この本の表題のシマウマの縞の白い部分と黒い部分では、遺伝子に違うツールキットタンパク質が付いているので白くなったり、黒くなったりするわけです。しかし、ではなぜ白い部分には白くなるツールキットタンパク質があるんでしょう。もちろん、白くなるツールキットタンパク質を作る部分の遺伝子が読まれたからです。そして、そこに印を付けているツールキットタンパク質が作られているからです。では、そのツールキットタンパク質は・・・\n\nというような感じで、この本ではまず生物の発生と組織分化の仕組みについて説明があり、その知見を元に生物の進化、特に形態の変化というものがどのような遺伝子の変化で起こるかについて論じて行きます。ここからがこの本の最もエキサイティングなトコロ。こんなに多種多様な生物のカタチはどの程度の遺伝子の変異で起こりうるのか。なぜ90%以上も遺伝子が共通である私とネズミの間にこんなにも大きな差があるのか。上記の仕組みについて、ある程度の知識があった私も目からウロコが落ちました。昆虫に触角を作ることを命じるツールキット遺伝子も、人間に手を生やす遺伝子も実はほとんど同じなんです!\n\n分子生物学に馴染みがない人はちょっと読み進めるのに手こずるかもしれませんが、大丈夫。用語だけ整理して飲み込めばちゃんと理解できます。高校の生物を理解してる人なら苦もなく読めるレベルですが、あなたの進化に対する認識ががらっと変わるかも知れません。複雑な形態を持つようになった生物が、進化と適応の過程で何は容易に変えられ、何を変えるのは難しいのか。生命としての根本的な機能を損なうことなく、変わった形を突然変異によって生み出すことができるのはなぜなのか。\n\n生命の進化に関する基本的な知見を21世紀版にアップデートしたい方は、是非、お読み下さいませ。"
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{
  "title" : "SYNC",
  "isbn" : "4152086262",
  "date" : "2006-02-26T17:45:43.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "スティーヴン・ストロガッツ",
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  "score" : "",
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{
  "title" : "エンジニアのための時間管理術",
  "isbn" : "4873113075",
  "date" : "2006-11-03T09:13:55.000Z",
  "publisher" : "オライリー・ジャパン",
  "authors" : "Thomas A. Limoncelli",
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  "score" : "",
  "comment" : "最近、よく話題になるLife Hack系。Tips集になってしまうことなく、対象をシステム管理者の業務に絞って書いて、よくまとまっていると思う。見習いたい点も多かったな。"
},
{
  "title" : "フラット革命",
  "isbn" : "4062136597",
  "date" : "2007-08-08T07:44:49.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "佐々木 俊尚",
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},
{
  "title" : "夢を与える",
  "isbn" : "4309018041",
  "date" : "2007-02-21T00:21:13.000Z",
  "publisher" : "河出書房新社",
  "authors" : "綿矢 りさ",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e 速すぎた飛行機の空中分解を夢見てた。人々に見守られながら飛び立って、通常の軌道から外れてぶわりと上昇し、軌道の遙か上空に新たな軌道を作り飛んでいく。やがてそのスピードと高さに機体は耐えられず表面がどんどん剥がれ落ちていき空中分解するが、その瞬間のことには人は他のわくわくする飛行機に顔を向けているため、上昇し続けた機体の最期を見ることはない。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e\n やけくそのフェステバル、誰か音楽を止めてほしい、でも自分で止める勇気なんかなくて(沈黙は死ぬのと同じ)踊り続けるのは苦痛だけってわけじゃなくてめくるめく楽しさもあり、止まるぐらいなら誰も届かないところまで走っていきたい、とも思う。熱に浮かされたように。夕子にとってそれは比喩ではなくほとんど毎日、夕方になると微熱が出て、皮膚は小さな子どものように熱かった。家に帰って真夜中にベッドに入っても、疲れているのに、深層に押し込んだ眠気はやっと眠れる時間になってもなかなか戻ってこない。\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\n\n\u003cp\u003e\nりさ節全開ですね。「声に出して読みたくない日本語」っていうか、発話しちゃうと不自然な日本語なんですが、この文章からきしみ出る、荒んだ疾走感と茫漠とした虚しさはただごとじゃない。二段落引用すればわかる非凡さ。それが、綿矢りさです。 \u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e「インストール」の時からそうでした。私は綿矢りさを、「広告批評」の特集で、インストールの一節が引用されていたのを読んだことで知りました。主人公が、自室のものをすべて粗大ゴミ置き場へ持って行って、そこで自失する場面でしたが、そこに吹き荒れる文章の迫力は異常でした。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e\n\n「インストール」は、投稿作ということもあり、まだ魅力的なプロットという化粧をされていましたが、「蹴りたい背中」ではストーリーは捨ててしまって高校生の「黄ばんだ青春」が研ぎ澄まされた文章でありありと描かれ、読んだ人をどうにも困った気持ちにさせる作品でした。どう考えても100万部を売るようなメジャー作品ではないのですが、最年少芥川賞という話題性もあり、また、手に取った人を唸らせるだけの力もありました。 \u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそして、芥川賞受賞後の第1作目となるのが、「夢を与える」。なんと、3年半もかかってしまっています。まあ、大学生で職業作家ではないわけだから、寡作も責められることではありませんが、ファンは正直、忘れかけるぐらい待ってましたよ(笑) \u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eストーリーは、子役あがりのアイドルの栄光とスキャンダルによる挫折の物語。ぶっちゃけそれだけ。しかも、主人公の両親が結婚するところから始まります。ええっ、こんな平凡を通り越して、陳腐な題材を、それも絵日記みたいな生真面目さで書き始めてどこへ到達するの?\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eもちろん、何処へも到達しません(笑)\u003cbr /\u003e\u003cbr /\u003e物語は予想通り、予想された破局へ一歩一歩、最後はすこし駆け足で向かうだけです。なのに、このなんともやりきれない読了感は何だろう。綿矢りさが人を感動(決していい気持ちじゃないんですが^^;)させるのに、凝ったストーリーなんて必要ない。自分の感じたこと、感じさせたいこと、読者の感情をまるでよく聞き知った曲をタクト一つで一変させて伝える指揮者のような魔法を存分に味わせてもらいました。冒頭の引用は、主人公がアイドルとしてブレイクして、忙しさの極地にある場面です。相変わらず、凄い。技巧とまで行かなくても、何が輝いているかを確実に見抜く目があって、それを自分の文章へきちっと向けられるんでしょうね。\u003cbr /\u003e\u003cbr /\u003eただ、文章家としての能力は申し分ないけども、題材の平凡さが帳消しに出来ているかというと、やはりいかんともしがたいものはあります。前作の「蹴りたい背中」の世界観と登場人物は、綿矢りさの中にある闇をすっと差し出されたような、ぎょっとする迫力がありましたが、今回の話は著者にとって借り物の闇に過ぎないような印象を受けます。2006年に、あえて提示すべきテーマだったのかどうか。それは大いに疑問。\u003cbr /\u003e\u003cbr /\u003eまあ、でも23歳だもんね。いろいろありますし、今、抱えてるモロモロは30も過ぎてから出してくれればいいのかなという気もします。だから、今回が借り物の闇であることも、この作家の将来を暗くさせるようなものでは無いでしょう。10年先に綿矢りさを語るとき、着実なステップの一つとして数えられる作品になるんじゃないかなあ。\u003cbr /\u003e\n\u003c/p\u003e\n\n"
},
{
  "title" : "ファイナルファンタジー11―ロンフォールの姫騎士 (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757738331",
  "date" : "2007-11-29T16:24:09.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "はせがわ みやび",
  "categories" : "",
  "score" : "",
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{
  "title" : "ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 (講談社ノベルス)",
  "isbn" : "406182323X",
  "date" : "2007-12-29T13:06:06.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "西尾 維新",
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},
{
  "title" : "ゼロの使い魔〈3〉始祖の祈祷書 (MF文庫J)",
  "isbn" : "4840111960",
  "date" : "2006-09-17T07:58:38.000Z",
  "publisher" : "メディアファクトリー",
  "authors" : "ヤマグチ ノボル",
  "categories" : "",
  "score" : "",
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{
  "title" : "Perlプログラミング救命病棟 (Programmer’s foundations)",
  "isbn" : "4798109401",
  "date" : "2006-04-20T07:05:09.000Z",
  "publisher" : "翔泳社",
  "authors" : "ピーター・J・スコット",
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  "score" : "",
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{
  "title" : "よくわかる現代魔法 (集英社スーパーダッシュ文庫)",
  "isbn" : "4086301636",
  "date" : "2006-02-26T17:36:05.000Z",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "桜坂 洋",
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{
  "title" : "ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)",
  "isbn" : "415011594X",
  "date" : "2007-01-15T16:14:40.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "グレッグ イーガン",
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  "comment" : "\u003cp\u003e\n\n今現在、SF作家の最高峰にいる奇才グレッグ・イーガンの新刊を他のSFファンと一緒に手にすることができるというのは幸せなことです。名前は聞いていたんですけど、一昨年に「万物理論」を読んで以来、初めてイーガンの本を新刊として手にすることが出来ました。うれしいです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eさて、この本は短編集で、邦訳されたイーガンの短編集としては3冊目になります。ところが、私は今までイーガンは長編しか読んだことがありませんでした。ネットの方々では「イーガンは面白いんだけど、長編は読むのが大変過ぎて、短編集しか読んでない」なんて意見をちらほらと見かけます。確かに、長編を読んでると、「こ、ここに短編が何本書けるだけのネタが・・・・」と圧倒されちゃうわけで、私も短編を読むのを楽しみにしてました。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eところが、意外なことに私にとっては短編の方が読みづらかったんです。長編だと、話の世界観や前提となるテクノロジーなどを一度飲み込んでしまえば、めくるめくSF的アイデア・ガジェットのオンパレードを楽しむことが出来ます。でも、短編は一編一編ごとにその前提の世界に馴染むのに時間がかかり、また、長編のような全体を貫く縦軸のストーリーがないためにどうしても先を読もうとするモチベーションが弱まってしまうのです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eだからといって、短編が面白くないかというとそんなことはないですけどね。「ディアスポラ」が全体を大きく見れば、外宇宙へ人類以外の高次元知的生命体を求めて旅をするという冒険譚だったので、それと比較してしまうと物語を読んでいるときのドキワク感が薄いことは確かです。ですが、その分、一つ一つのアイデアを純粋に味わえるとも言えます。\u003c/p\u003e\n\n\n\n\n\n\n\n\n\n\n\n\u003cp\u003eイーガンの短編を読んでいるとSFの純粋さについても考えてしまいます。よくSFでは、「もしも、○○だったら」という仮定をして、そこから科学的な推量をしてドキドキワクワクの世界を作り上げ、その中での物語を描くという手法が取られます。例えば、「光速を超える速度で移動出来たら」とか、「撒くと電波が遮られる粒子があったら」とかですね。基本的にどんな仮定を置いたとしても、そこから科学を使って組み立てれば一応、SFの範疇かな。「エルフや鬼の住む異世界と地球がつながったら」は、さすがにそのあとどれだけSF的ガジェットを積み上げてもちょっと厳しかったけど(ええ。「ティンカー」のことです^^;;)。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eイーガンの古くて新しいところは、この「仮定」も最新の科学のセンス・オブ・ワンダーの中から取りだしてくるところ。量子論の先っぽや脳科学の最先端の知見は、我々の生活となかなか結びつきにくいワケで、昔は、「もしタイムマシンがあったら」とか「恐竜が滅びずに生き残っていたら」なんてのがそのままSFのネタになったわけですが、それに比べれば今、そういう書き方をするのはなかなか難しい。そういう時代に、「感情は所詮、脳内の化学物質のやりとりに過ぎないのだから、それをナノマシンで制御できるようになったら」なんてど真ん中の「仮定」を持ってきて、それを描ききってしまうところが、イーガンが高く評価されているところなんでしょう。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eこの短編集の「仮定」、つまり「ネタ」の部分を並べてみます\u003c/p\u003e\n\n\n\u003cdl\u003e\n\u003cdt\u003e「行動原理」「真心」「決断者」\u003c/dt\u003e\n\u003cdd\u003e\u003cp\u003e\n「感情を制御するインプラントが存在したら」\n\u003c/p\u003e\n\u003cp\u003eこのネタで全然違う3本が書けてしまうってのも凄い\u003c/p\u003e\n\u003c/dd\u003e\n\u003cdt\u003e「ルミナス」\u003c/dt\u003e\n\u003cdd\u003e\u003cp\u003e\n「数学が内部で無矛盾でなかったとしたら」\n\u003c/p\u003e\n\u003cp\u003eこの発想から、なぜ人類の存亡が描かれるのか、完全に脱帽(笑)\u003c/p\u003e\u003c/dd\u003e\n\u003cdt\u003e「ふたりの距離」\u003c/dt\u003e\n\u003cdd\u003e\u003cp\u003e\n「心が自由に身体を取り替えることができるなら」\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eこれは割と想像しやすいから楽しく読めるけど、オチがそこにいくとは・・・\u003c/p\u003e\n\u003c/dd\u003e\u003cdt\u003e「オラクル」「ひとりっ子」\u003c/dt\u003e\n\u003cdd\u003e\u003cp\u003e「この世が量子論的な不確定性が重なった多世界宇宙で、刻々と無数の分岐を繰り返しているのなら、それを止めることは出来るか」\u003c/p\u003e\n\u003cp\u003eこの二編はある程度の長さがあり、このネタだけじゃなくて複数のネタが入ってます。\nいやー、このネタは正直、ドラマまで持っていくのが大変だと思う(笑)\u003c/p\u003e\u003c/dd\u003e\n\u003c/dl\u003e\n\n\u003cp\u003e\n\nこんな風に並べてみるとちょっとは興味をそそられる人もいるでしょ?\nSFにドラマやロマンだけを求めてるとちょっとキツイけど、「SFに一番必要なのは、Sence of Wonderだ!」と思ってる人達に、絶大な支持を集めてるのもわかる気がしません?\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e・・・いや、私は誰を説得しはじめているのか(笑)\u003c/p\u003e\n\n"
},
{
  "title" : "万物の尺度を求めて―メートル法を定めた子午線大計測",
  "isbn" : "4152086645",
  "date" : "2006-09-16T17:10:46.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "ケン オールダー",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e1メートルが何を元に決まっているか、あなたは知っていますか?\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eほい、その通り。地球の子午線周り1周の1/4、つまり北極から赤道までの距離を1千万メートル(1万キロメートル)とするように決められたのです。学校でこれを教わったときは、ははあなるほどと思いました。素朴な気持ちで、これなら地球上のすべての人が納得出来るだろうと。「世界の標準時はイギリスのグリニッジ天文台の時刻で決まってます」なんてのに比べれば、断然、受け入れやすいに違いありません。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eでも、やっぱりよくよく考えてみると、いろいろと疑問はあります。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e* 誰が何のために言い出したことなのか\u003cbr /\u003e* 実際に誰か地球の大きさを測っていたんだろうか\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eやはり、メートルの大きさを決めるために地球の大きさを測った人はいました。時はフランス革命直前のの18世紀末。ルイ16世の指示の元、フランス科学アカデミーは、二人の天文学者をパリを貫き北はダンケルク、南はバルセロナを両端とする子午線を測定するために派遣します。北にドゥランブル、南にメシェン。二人は、両端から測定を始めて子午線上で出会い、ミッションが完了するその時の再会を約束して旅立ちます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそして、フランス革命が勃発。二人が旅立って6ヶ月後、ルイ16世は処刑されアカデミーは解散されます。旅の空の下、それを知りながらミッションを継続させようとする二人。幾多の試練が二人を襲います。そして、メシェンの過ちとは・・・。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eこの二人の人生と、度量衡の統一という観点からみたフランス革命の描き方が面白くて、生き生きとした物語に心打たれます。一度でも、実験屋としてデータの処理をしたことがある人なら、へぇーと思うことがたくさんあるでしょう。そうかー、この頃はまだ最小二乗法ってなかったのね。実験屋じゃない人にとっては、たかだかある点とある点の距離を正確に測るだけでこんな苦労が必要なのかと驚くんじゃないかな。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e分厚い本ですけど、楽しく読めますよ\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)",
  "isbn" : "4106102277",
  "date" : "2007-08-27T11:18:12.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "岡田 斗司夫",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "敬愛してやまない岡田斗司夫さんの新刊。いやー、岡田さんすごい痩せたんですよ。その経過と方法論は、すでに岡田さんのブログで語られています。「レコーディング・ダイエット」と名付けられたその方法は、非常に理系的。要するに、基礎代謝量以下にカロリーを抑えれば痩せる。それだけをやる。それだけを実戦する方法として、食べたモノと体重の遷移をすべてデータとして記録し、管理する。基本的にはそれだけ\n\nそれだけなんですが、さすがオタキング。単純にこの本、面白い"
},
{
  "title" : "荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)",
  "isbn" : "4488254039",
  "date" : "2006-02-26T17:42:48.000Z",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "サラ・ウォーターズ",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)",
  "isbn" : "4047139696",
  "date" : "2007-10-28T14:23:11.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "福井 晴敏",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "超解読涼宮ハルヒ",
  "isbn" : "486199084X",
  "date" : "2007-06-12T14:23:55.000Z",
  "publisher" : "三才ブックス",
  "authors" : "タブロイドと愉快な仲間たち",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e\n\n謎本なんてのも懐かしい響きですね。ただ、これは「磯野家の秘密」的な謎本ではなく、「涼宮ハルヒ」をオタク的教養を基にして解説した本です。素晴らしいですね。こういった本の存在が、選民としての正しいオタク(ああ、言っちゃった^^;)を世に広く知らしむるワケですよ。いや、オタクは死んだんですが(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e\n\n思えば、「エヴァンゲリオン」というのは「オタクの教養」を引き上げるための大きな起爆剤になりました。エヴァ放映当時、ただのガンオタだった私は、エヴァにハマることでネットワーク上の同好の士と交わることを知り、GAINAXやDAICON FILMを知り、村上龍も読み(笑)、声優さんに興味を持つようにもなり、それをきっかけに他の多数の作品、クリエイターを知ることになって、オタクの教養を一気に引き上げたわけです。庵野秀明という日本3大オタク(他は誰だか知らん^^;)が作った作品だったからこそ、その中にはさまざまな引用とオマージュが散りばめられ、若かりしころの私は丹念にそのポインタをひとつずつ辿っていたわけです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eはてさて、あれから10年以上が経過し、その間にもいろいろと面白いアニメは沢山作られていたわけですが、視聴者のオタクの教養を引っ張り上げるような強烈な作品となると、なかなかに数が限られます。そして、「涼宮ハルヒ」は間違いなくそういう作品でした。なんせ、作者自らが選んだ「[[http://nagatoyuki.info/?%C4%B9%CC%E7%CD%AD%B4%F5%A4%CE100%BA%FD 長門有希の100冊]]」なんてものが公開され、各話が放送される度、「[[http://sto-2.que.jp/ndiary/2006/04/200604241.html なに読んでるの?長門さん]]」と、劇中で長門有希が読んでいる本に言及するページが作られるほど。もう、これだけでも教養が高いですよ。私も長門に背中を押されて「ハイペリオン」を読んだわけです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそんな、教養溢れる(といっても、オタクのだけどね)「涼宮ハルヒ」について、いろんな観点からウンチク垂れ倒しているのがこの本。個々の議論はイマドキはネットで語り尽くされているものが多いですが、そういった散逸しがちなものを一冊の本にまとめるのは素晴らしいことです。いい仕事してます。\u003c/p\u003e\n\n\n\n\u003cp\u003e中を見ると、原作のハルヒの世界観や、アニメのスタッフ、演出意図等の作品の読み込みから\u003c/p\u003e\n\n\u003cul\u003e\u003cli\u003eセカイ系の系譜とハルヒの関係\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003eSFとハルヒの関係\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003eクラシックとハルヒの関係\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003eミステリーとハルヒの関係\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e綾波と長門の関係(笑)\u003c/li\u003e\u003c/ul\u003e\n\n\u003cp\u003eなんてものまで考察してあって、いやあ、さすがにこれ全部をテリトリーとするには人生が1度では足りないんじゃないかという程のウンチクぶり。かなりお腹いっぱいですが、読み終わって二つ、欠けてるなーと思う視点が二つ。ひとつは、深夜のU局アニメでありながら衝撃の第1話という事件を視聴者が共有できた影の立役者であり、すでにアニメ、いや映像作品全般を作る上でマーケティング的に無視できない存在になったあのサービス、そう、YouTubeについて。もう一つは・・・アレだ、ハルヒ萌えな私が身もだえしながら読みたい、デレなハルヒの描写のまとめと考察デスヨ(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eでも、こうやってオタクの教養をこねくり回してうだうだと妄想語りができる作品なんてのもなかなかないわけで、やはり「涼宮ハルヒ」は偉大だなあと思うわけです。というわけで、はやく「驚愕」出して下さい。\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)",
  "isbn" : "4044729034",
  "date" : "2007-10-08T14:09:08.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "冲方 丁",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ウェブ人間論 (新潮新書)",
  "isbn" : "4106101939",
  "date" : "2007-02-06T14:51:19.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "梅田 望夫, 平野 啓一郎",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "「ウェブ進化論」の梅田さんと、作家の平野啓一郎さんの対談です。まあ、対談なので安く作られている感は否めませんが、その分、すっと読めます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e この二人、とても頭がいいとは思うんですが、それぞれの著作があんまり私の趣味じゃないのでどうかと思っていたんですが、それでもなかなか示唆に富んでいました。丁度、大学に入ったころに「ネットワーク社会における仮想人格の取り扱い」なんてテーマで仲間と酒を飲んだりしたもんですが、そのころみんなで考えていたようなことが、今や日本国民全体のテーマになったんだなあという感慨があります。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eいくつか、ポイントを抜き出してみましょう。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003ep48\u003c/p\u003e\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e梅田 今後、五年ぐらいの間に、オピニオンリーダーが面白いと言ったものが自動的に浮かび上がる仕組みだけでなく、オピニオンリーダーが誰かというのが多くの人の評価によって決まって(中略)くるような仕組みが見え始めてくるはずです\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\u003cp\u003e数年前の2ちゃんねるが爆発的に取り上げられだした頃、あまりにも散逸的な情報が多すぎて、ネット世界でのコンセンサス作成があまりにも絶望的な状況になって、興味を失っていた時期があったんですが、ここしばらくは落ち着いているようですね。ソーシャル・ブックマークや、いわゆる「まとめサイト」の充実などに依るんでしょうか。ただ、この梅田さんの楽観的な見方に対して、集団が大きくなって衆愚へとなっていくという心配を平野さんはしてます。うーん、10年前ぐらいによくこういうこと、話したわ(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003ep72\u003c/p\u003e\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e平野 僕はネットでブログをやっている人の意識って、だいたい五種類に分けられるんじゃないかと思ってるんです。\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\u003cp\u003e続けて、以下の五種類を提示します\u003c/p\u003e\n\n\u003cul\u003e\u003cli\u003eリアル社会との断絶がない。実名で礼節あるやりとり\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003eリアルで発揮しづらい自分の表現の場\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e公開することの意義を強く意識しない日記\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e抑圧された本音を語る独白\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003eネット上に切り離された別の人格\u003c/li\u003e\u003c/ul\u003e\n\n\u003cp\u003e後ろの2つのネガティブな側面に作家としての平野さんは興味を持ってるみたいです。わかる気もするし、この分類自体、語る価値のあるものですな。ちなみにこのブログは真ん中ですな。また、匿名というものにも興味を持っていて、ブログを実名で書きづらい日本人の感覚に対して分析的です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e他に、非常に面白いと思ったのは「検索空間を制御する」という梅田さんの考え方。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003ep105\u003c/p\u003e\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e梅田 毎日毎日ブログに何でもいいから書いていれば、(検索結果は)案外コントロール可能なんですよ。検索結果の百件目以降は、ほとんど誰も見ないもの\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\u003cp\u003e企業が企業価値を高めるために、自分のサイトの「サーチエンジン最適化」をすることは今では珍しくもなんともないですが、個人の名前に対しても悪質な情報やイメージダウンに繋がる罵詈雑言が検索の上位に来ないようにするために、こちらが見せたい情報を絶えず発信して自分が必要とする検索空間を埋めておくということです。もっとすごーく有名になってしまったら難しいかもしれませんが、なるほど、面白い考え方です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e他にも、紙に出版する意義や、著作物の何処までを公開とすべきかの考え方など、なかなか参考になる意見が多く含まれています。二人の意見どちらにも、同意できるものもできないものがありますけど、まず、こういう論点があるというのを押さえるという意味で、現代のメディア論をする上で最低限読んでおくべき1冊だと思います\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)",
  "isbn" : "4150107084",
  "date" : "2007-08-17T02:31:54.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "グレッグ・ベア, 小川 隆",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]",
  "isbn" : "4797334673",
  "date" : "2006-08-02T15:27:54.000Z",
  "publisher" : "ソフトバンククリエイティブ",
  "authors" : "白田 秀彰",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ",
  "isbn" : "4757141297",
  "date" : "2006-03-04T07:18:20.000Z",
  "publisher" : "NTT出版",
  "authors" : "伊藤 剛",
  "categories" : "",
  "score" : "2",
  "comment" : "\u003cp\u003eいや、この本はなかなか難しいよ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eこの本は、これまでのマンガの表現論が戦後の手塚治虫の登場から、マンガが広く大人の鑑賞に耐えるものへと進化していくなかでの分かり易い道のりしか語っていないことに不満を提示している。そして、その進化は、手塚自身も自らへ取り込んでいったものだから、手塚だけを分析すればあたかもマンガが語れたような錯覚を覚える原因になり、手塚亡き今、まるでマンガの進化が止まってしまったかのように誤解されて、現状、つまり、「マンガがつまらなくなった」と言われる今日に、マンガは進化を止めているのかどうかを問う。\u003c/p\u003e\n\n\n\u003cp\u003eま、よーするに、手塚治虫ばっか見て、その評価も相対化もまるでしてこなかった人には、今のマンガの立脚点が見えないでしょと書いてるわけ。で、その立脚点として、「キャラ」と「キャラクター」を二つの異なった概念に分離し、「キャラの自律化」がマンガのポストモダンだと主張してる。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e「キャラ」ってのは、固有名詞がつけられる絵で描かれた実態のことと定義してる。固有名詞がつけられるってことは、つまり、右向いてても笑ってても泣いてても、それが同一の名前で呼べるってことですな。それに対して、「キャラクター」は、キャラを使った何らかの働きかけによって、人格や背景を感じさせるようになったものをいう。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそして、マンガの構成要素を「キャラ」と「コマ」と「言葉」と定義し、これらの相互作業で形作られるのが、物語であり、読者の感動であり、キャラクターだとしてるわけ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eで、近代のマンガでは主に重視されたのは、キャラクターだったわけですな。例えば、「貧乏で、なんの取り柄もないと思われていた少女は、実は千の仮面を持つ天性の役者であり・・・」という北島マヤというキャラクター(「ガラスの仮面」です。念のため)は、設定とそれまでのエピソードとストーリーによって形作られ、私たちはそのキャラクターのリアリティとドラマ性を評価の対象にしてきたワケです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eところが、今は、キャラクターではなく、まず、キャラが大事。伊藤さんは「萌え」の広義の定義として「キャラの強度に反応すること」を提唱している。つまり、例えば、「ぶっちゃけお話はどーでも猫耳の尻尾のメガネってキャラならアリなんでしょ?」って事だな。このキャラ重視でキャラの自律性(強度の強いキャラがコンテキストから遊離して、それだけでコンテンツとなっていくこと)が強いことが評価される状態を、ポストモダンと呼んでる。もちろん、ここでポストモダンなんて用語を使うのは、東浩紀の「動物化するポストモダン」を下敷きにしているから。この本で提唱された「データベースモデル」はオタク文化批評の上では常識ですから、みんな学んでおくように。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eと、ここまで語られておきながら、この本はここで留まってる。「キャラ」と「キャラクター」を分離して分析するやり方はすごく面白い。なのに、この概念を元に現状を鋭く分析し、マンガの最前線へぐいっと迫る・・・というのは、この次の(人の)仕事という感じ。マンガのモダンからポストモダンへの転換とその前後は語りながら、まだ現在は語り切れてない感じがちょっと歯がゆい。まあ、それは読者にゆだねられてもいいのかな。ここで提示されている概念を用いて、今のオタクカルチャーを鋭く分析するのは楽しかろう\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eで、そんなことするのは、オールドタイプなオタク。なんせ最前線は動物化してるからね(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eでも、ホントかな?現象として動物化してるけど、それは自分の人格や理性とか、そういうものと切り離した何かがあって、それゆえ動物化して見えるのかもしれないぞ。\u003c/p\u003e\n\n[[http://tambourine.cocolog-nifty.com/dengon/2006/03/post_c647.html ここにはいないボクへの伝言]]"
},
{
  "title" : "人のセックスを笑うな (河出文庫)",
  "isbn" : "4309408141",
  "date" : "2007-04-01T16:15:55.000Z",
  "publisher" : "河出書房新社",
  "authors" : "山崎 ナオコーラ",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e\n\n第41回文芸賞。うーん、なんつうか、文芸賞っぽい(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e39歳の美術専門学校の講師と19歳の学生の不倫の恋・・・と書くと、湿っぽくなるんですが、文体がまるでチルドルームのように冷たくて湿っていても霜になってしまうかのようで、あまり臭いもしません。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e女性が男の主人公を書いているせいか、19歳の男の子の持つ熱っぽさの様なものがなく、そこにあるのは恋愛の甘美さと執着と混乱だけ。それがなんとも不思議なセンスを醸し出しています。奇抜なタイトルも、読む前と読む後では受ける印象がかなり違います。凍る寸前の文体で何度もセックスという言葉が使われた後では、このタイトルも冷たくした刺身のツマのような、死んで乾ききっているわけではないのに生命感がぎりぎり引き絞られたような、そんな言葉たちに感じてしまいます。ただ、読んだ後、このタイトルが作品にあっていたかどうかは疑問なんですけど。おもしろさ優先なのかな?ま、それはそれでありかもしれないですが。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e面白かったかと尋ねられれば「うーん」と首をひねらざるを得ないんですが、センスは感じます。文庫版に併録されている短編も合わせて読んで、なるほど面白く書くねと。ただ、面白く書いてる、つまり、面白い表現をしているんだけど、面白いものを書いてないんですよね。写真でいうと、構図は上手いんだけど、シャッターチャンスを掴んでない感じ。ありきたりの風景をいい味わいで焼き付けてるけど、違う視点も入ってない。被写体の選び方が早すぎるのかな。もう少し、吟味して選べばもっと面白いものが書けるんじゃないかなと思いますが・・・まあ、それもセンスのうちということで言えば、そっちのセンスはないのかもしれないですなあ\u003c/p\u003e\n\n"
},
{
  "title" : "容疑者Xの献身",
  "isbn" : "4163238603",
  "date" : "2006-05-13T13:16:16.000Z",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "東野 圭吾",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e東野圭吾の直木賞受賞作。もっとも、いまさら東野圭吾の評価を直木賞がどうこうするとも思わないですが。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれはともかく、今度こそ久しぶりの本格の味わい(いや、「本格」って言葉は「ロック」と同じぐらい、定義が曖昧で物議を醸すことはわかってて使ってます)です。最初に犯行が描写されてしまうのでまた変化球かと思いましたが、最後の種明かしはまさにミステリーのそれですね。最後が、「小説の構造やストーリーテリングとしてどんでん返しだけど、それはミステリーの種明かしじゃねえ!」というようなものがたくさんある中で、これは久しぶりの直球かも\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e「探偵ガリレオ」を既読で、あんまり感心しないなあと思っていただけにうれしい誤算。要するに、あのぱっとしない探偵役に好敵手を持ってくることで、格段に面白い物語に仕立ててるわけです。うーむ、やるなあ。久しぶりにすかっと読めた\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eただ、やっぱり動機は弱いかも。人物描写自体が、イマイチなのかな?だから、人生感を深くえぐる感動とかとは無縁。ただ、その辺りの不備を指摘するのは、この作品にとっては野暮でしかないだろうなあ。所詮、ミステリーだし、ミステリーはそれでいいと思うわけです。なので、これが直木賞受賞というのは、正直疑問なんだなあ\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "セックス放浪記",
  "isbn" : "4104567051",
  "date" : "2007-10-28T14:46:34.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "中村 うさぎ",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ネットで人生、変わりましたか?",
  "isbn" : "4797337370",
  "date" : "2007-06-05T03:01:04.000Z",
  "publisher" : "ソフトバンククリエイティブ",
  "authors" : "岡田 有花, ITmedia News",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ファイナルファンタジーXI ~アトルガンの娘たち2~ (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757729391",
  "date" : "2006-10-23T07:32:13.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "はせがわみやび",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "このライトノベルがすごい!2007",
  "isbn" : "479665559X",
  "date" : "2006-12-25T23:41:48.000Z",
  "publisher" : "宝島社",
  "authors" : "",
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{
  "title" : "星新一 一〇〇一話をつくった人",
  "isbn" : "410459802X",
  "date" : "2007-07-15T17:21:43.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "最相 葉月",
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},
{
  "title" : "銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)",
  "isbn" : "4309462553",
  "date" : "2006-05-16T10:57:16.000Z",
  "publisher" : "河出書房新社",
  "authors" : "ダグラス・アダムス",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n\u003cp\u003eスペオペの古典的傑作・・・らしい。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e基本的にはギャグなんだけど、そのセンスがイギリス的っつーかなんつーか、かなりシニカルでアイロニーに満ちててわかりづらい感じです。ま、にやにやしながらは読めるかな。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eSF的な仕掛けは、うーん、まあ面白いっちゃ面白いんだけど、所詮ギャグですからね。あんまり深くツッコンでもしょうがないかなー。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e個人的なツボからはかなり遠いかも。まあ、当時と2006年と評価も違うだろうしね。私の評価は70点というところですか。\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル)",
  "isbn" : "453216592X",
  "date" : "2007-08-20T01:56:16.000Z",
  "publisher" : "日本経済新聞出版社",
  "authors" : "村上 龍",
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},
{
  "title" : "図書館内乱",
  "isbn" : "4840235627",
  "date" : "2007-03-02T18:04:02.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "有川 浩",
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  "comment" : "\n\u003cp\u003e「図書館危機」の続編。この巻は、小さい話が集まっている構成で、前巻で触れただけで話が出てこなかった郁の両親にまつわる話と、小牧、柴崎、手塚、それぞれのパーソナリティにまつわる話で構成されてます。登場人物を掘り下げる回ですな。12回のドラマだと、5話目ぐらいから中盤のペースを作る話って感じですか?(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e柴崎の背景については、ちょーっとそこまで盛りだくさんにしないでいいんじゃないかなという気がしましたが、まあ、サービス精神はよし。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eでも、読んでる方の期待としては、郁がどこで堂上への気持ちを自覚するか、その場面を読みたいって感じなので、強面の設定なんかはすでにダシのようになっちゃってます。査問の後、堂上に泣きべそをかいて慰められるところの録音テープをみんなに聴かれて動転する二人が微笑ましい。んー、コバルト文庫みたいになってきたぞぉ\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eというわけで、可愛い郁ちゃんがどこで堂上への気持ちに気づくのかなーと思ってたら、あらら、このラストで続いちゃうのかい。すぐに続編の「図書館危機」を買って来なきゃ!\u003c/p\u003e\n"
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{
  "title" : "ニンテンドーDSが売れる理由―ゲームニクスでインターフェースが変わる",
  "isbn" : "4798016845",
  "date" : "2007-08-20T01:56:01.000Z",
  "publisher" : "秀和システム",
  "authors" : "サイトウ アキヒロ, 小野 憲史",
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{
  "title" : "自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝",
  "isbn" : "4314010215",
  "date" : "2007-08-20T01:55:58.000Z",
  "publisher" : "紀伊國屋書店",
  "authors" : "レスリー デンディ, メル ボーリング, C.B. モーダン",
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{
  "title" : "別冊映画秘宝 とり・みきの映画吹替王 (洋泉社MOOK)",
  "isbn" : "4896918371",
  "date" : "2006-02-28T18:33:24.000Z",
  "publisher" : "洋泉社",
  "authors" : "とり みき",
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{
  "title" : "ボーン・コレクター〈上〉 (文春文庫)",
  "isbn" : "4167661349",
  "date" : "2006-12-10T05:50:32.000Z",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "ジェフリー ディーヴァー",
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{
  "title" : "恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年―",
  "isbn" : "4257037008",
  "date" : "2006-02-26T17:42:46.000Z",
  "publisher" : "朝日ソノラマ",
  "authors" : "松浦 晋也",
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{
  "title" : "絶対、最強の恋のうた",
  "isbn" : "4093861773",
  "date" : "2006-12-16T12:54:17.000Z",
  "publisher" : "小学館",
  "authors" : "中村 航",
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{
  "title" : "ゼロの使い魔(7) (MF文庫J)",
  "isbn" : "484011501X",
  "date" : "2006-09-27T13:01:19.000Z",
  "publisher" : "メディアファクトリー",
  "authors" : "ヤマグチ ノボル",
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{
  "title" : "涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)",
  "isbn" : "4044292086",
  "date" : "2007-12-26T18:20:46.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "谷川 流",
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  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e涼宮ハルヒシリーズ 8巻目。今回はスニーカー連載分のみ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e一番のポイントは、表紙のあかんべーをする\"長門\"。次のポイントは、自己言及な文章を書く\"長門\"。他のポイントといえば、生徒会室で怒りに打ち震える\"長門\"。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e長門ばっかりか?(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eハルヒ萌えな私的には、ハルヒにも恋愛小説を書いて欲しかったね\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "BSアニメ夜話 Vol.6 (キネ旬ムック)",
  "isbn" : "487376663X",
  "date" : "2008-01-06T15:46:13.000Z",
  "publisher" : "キネマ旬報 社",
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{
  "title" : "ファイナルファンタジーXI~賢者の遺言 上~ (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "475773347X",
  "date" : "2007-03-27T17:37:21.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "はせがわ みやび",
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{
  "title" : "操縦不能 (新潮文庫)",
  "isbn" : "4101160430",
  "date" : "2007-12-29T13:01:02.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "内田 幹樹",
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{
  "title" : "ゼロの使い魔〈4〉誓約の水精霊 (MF文庫J)",
  "isbn" : "4840112363",
  "date" : "2006-09-17T07:57:26.000Z",
  "publisher" : "メディアファクトリー",
  "authors" : "ヤマグチ ノボル",
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{
  "title" : "プレイ―獲物〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)",
  "isbn" : "4150411093",
  "date" : "2006-03-30T13:25:45.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "マイクル クライトン",
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{
  "title" : "バカはなおせる—脳を鍛える習慣、悪くする習慣",
  "isbn" : "4756147054",
  "date" : "2006-05-19T07:28:55.000Z",
  "publisher" : "アスキー",
  "authors" : "久保田 競",
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{
  "title" : "スレイヤーズすぺしゃる(26) ミッシング・セイント (富士見ファンタジア文庫)",
  "isbn" : "4829118113",
  "date" : "2007-05-11T15:18:44.000Z",
  "publisher" : "富士見書房",
  "authors" : "神坂 一",
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{
  "title" : "クライマーズ・ハイ (文春文庫)",
  "isbn" : "4167659034",
  "date" : "2006-07-14T01:12:37.000Z",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "横山 秀夫",
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  "comment" : "\u003cp\u003e以前、「半落ち」を読んだときに、新聞記者の章が特に素晴らしいなと感じたんですが、その章だけで1冊の長編小説にしてしまったような本。面白くないハズがないです。今年になって読んだ本の中でもピカイチですね。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e日航機墜落事故の発生により大騒ぎになる群馬の地方新聞社の人間模様が書かれるのですが、解説によれば、その当時、作者は本当に群馬で新聞記者をしていたんだそうです。つまり、この本は作者の「伝家の宝刀」なわけで、これだけの筆力の作家の「伝家の宝刀」ともなれば、ここまでの威力かと、驚かされてしまいます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e世の中には「伝家の宝刀」じゃないと水準に達しないので、ずーっと同じモノを書き続ける人もいますからねえ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e思えば、あのジャンボ機が落ちた日は、私が親父の転勤で住み慣れた倉敷から水戸へと引っ越した日でした。夜、まだダンボールだらけの居間で、店屋物を家族で囲みながら、なんとか荷物の中からひっぱりだしたテレビに、「ジャンボ機消息不明」のニュース速報が踊ったことをはっきりと覚えています。次の日から荷ほどきを手伝いながら、部屋の隅でずーっとテレビがジャンボ墜落のニュースをがなり立てていた、暑い夏でした。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそうやって見つめていたメディアの裏側の話なんですが、やっぱりメインは男の野心、連帯、嫉妬、裏切り・・・で、サラリーマンものって感じです。冷え切った家族や、変質した上司とのつながり、微妙な同期との関係などを抱えながらそれでも男は生きていくのだという、非常に男臭い話。しかし、なんというか、ウチの会社が外資だからなのか、名古屋というローカルにいるからなのか、そもそも私が根が薄情に出来ているからなのか、サラリーマンをもう5年以上やっているのに、そういうドロドロとした話の上澄みすら接したことがないですな。そういうのを、体が無意識に避けてしまうタイプなので、それはそれでいいんですけど、この話のまるごとをまるでスパイものを読むかのように受け取ってしまう私にも、なんか問題を感じたりする今日この頃でした。あふぅ\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "BSアニメ夜話 Vol.4 (キネ旬ムック)",
  "isbn" : "4873766516",
  "date" : "2007-05-14T12:55:23.000Z",
  "publisher" : "キネマ旬報社",
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{
  "title" : "チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)",
  "isbn" : "4796661611",
  "date" : "2007-12-26T04:15:01.000Z",
  "publisher" : "宝島社",
  "authors" : "海堂 尊",
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{
  "title" : "激走 福岡国際マラソン―42.195キロの謎 (小学館ミステリー21)",
  "isbn" : "4093876231",
  "date" : "2006-03-18T08:57:04.000Z",
  "publisher" : "小学館",
  "authors" : "鳥飼 否宇",
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  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003eタイトルからは想像出来ないけど、ミステリーです(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれもかなり正統派の。最後のどんでん返しに向けての伏線はすべて正々堂々と仕掛けられていて、緊張感の維持した展開のなかで人間関係の絡み合いがあって、そして、最後に謎がすべて明かされる快感。これは、まさにミステリーの読了感。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれが、すべて42.195km走る間に行われます。すごい構成力です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eここのところ、正統派ミステリーに飢えてたから、かなり楽しめたし、気持ちよかった。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれにしても、このタイトルはかなり損してる気がするなあ。\u003c/p\u003e\n\n[[http://tambourine.cocolog-nifty.com/dengon/2006/03/__42195___9b78.html   ここにはいないボクへの伝言]]"
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{
  "title" : "昭和のロケット屋さん (Talking Loftシリーズ)",
  "isbn" : "4767805228",
  "date" : "2008-01-24T15:53:56.000Z",
  "publisher" : "エクスナレッジ",
  "authors" : "林 紀幸, 垣見 恒男, 松浦 晋也, 笹本 祐一, あさり よしとお",
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{
  "title" : "ガンプラ開発真話",
  "isbn" : "4840234396",
  "date" : "2006-05-19T07:29:01.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "猪俣 謙次, 加藤 智",
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{
  "title" : "“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757728069",
  "date" : "2007-05-11T15:16:58.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "野村 美月",
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  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e方々で評判のいい\"文学少女\"シリーズ。気になっていたので、第1巻を読んでみました。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e本好きで、気に入った本をそのままびりびりと破いて食べてしまう(タダのヘンタイなのか、人外なのかはこの本では不明)ハラペコのトラブルメーカー、天野遠子と、元天才美少女作家で何らかのトラウマを追っている少年でツッコミ役、井上心葉の二人きりの文学部へ、ある日、事件が持ち込まれる・・・というフォーマットです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eところが、この巻では遠子が本を食べるという設定も、心葉の過去もあんまりストーリーに生きてきません。ゆっくりと設定を解決するつもりのようです。投稿作では出来ない真似だ(笑)。実は、いきなり初巻でこれなんですけど、持ち込まれる物語と、全体を貫く太宰治の「人間失格」が絡むモチーフが面白すぎて主人公たちのそのアタリの設定がどーでもよくなっちゃってます。最初は、心葉にラブレターの代筆をお願いしたいという依頼から始まるんですが、それが二転三転、本格ミステリー顔負けの展開を遂げます。読ませ方というか、ミスリーディングが巧い。評判に違わぬおもしろさ!\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eこの巻だけ読むと、美羽とミウの関係がわからんとか、あからさまなツンデレ娘が放置とか、こいつホントに男じゃないんじゃないかとか、ヌードシーンの意味がわからないとか、いろいろと気になるところはあるんですが、そこはそれ、続編でどんどんとこなしていってくれればいいところ。1巻から全力振り回してないところも、これはこれでよしとしましょう。えーっと、どこまで既刊なんだっけ?4巻までか・・・すぐ読んじゃいそうだわ。\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)",
  "isbn" : "4087203077",
  "date" : "2006-08-16T01:11:31.000Z",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "杉山 尚子",
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  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "重力ピエロ (新潮文庫)",
  "isbn" : "4101250235",
  "date" : "2007-01-23T23:15:58.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "伊坂 幸太郎",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n\u003cp\u003e\n\nぶつ切りのエピソードが一つのストーリーを展開していく様子はなかなか感じがよくて、序盤は村上春樹の「風の歌を聴け」みたいだなーと思いながら気持ちよく読んでいたんですけど、途中からミステリー風になってきます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eとはいうものの、これはミステリーではないですね。ミステリーというにはあまりにも謎解き部分がお粗末です。作者の書きたいものはどうもそこにはないようです。心の闇を抱えた家族の物語が、主眼ですな。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e軽妙な語り口で、かつ読ませるだけの筆力はあるので楽しく読了しました・・・が、結局、最後まで読んでみると、どうもテーマとこのスタイルがうまくかみ合ってないような機がします。ちぐはぐな印象が・・・結局、小さな話を積み重ねる形を取りながら、話が最後はまっすぐに真っ当な、臭わされてたものがモロにそのまま突き進むようなところへ行き着いちゃいます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eうーん、筆力は評価だけど、この設定でこの結論へ行って、それで何が現れるのか。75点というところですかね。\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "宇宙へのパスポート(3)",
  "isbn" : "4257037261",
  "date" : "2006-09-16T17:37:08.000Z",
  "publisher" : "朝日ソノラマ",
  "authors" : "笹本 祐一, 松浦 晋也",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003eやっぱり最後のはやぶさの部分が秀逸。これをもっと伝えなきゃいかん!\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e他の部分は男二人の珍道中日記として十分に面白いんだけど、でも、ただ目の前で打ち上げられるロケットをただ見に行くだけというのと、実際の中の人と関わりが持てる取材とは雲泥の差だよなあ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eでも、松浦さんの解説や、再三言及されるアメリカの飯のまずさや、いろいろ読むところがあります。私は1、2を読んでないので、全編楽しかったです。1も2もこんな感じだったとすると、ずっと読んでる人はちょっと飽きるかも知れないというのはあるね\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)",
  "isbn" : "4150115672",
  "date" : "2006-10-26T06:08:24.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "チャールズ ストロス",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n\u003cp\u003eシンギュラリティ(singularity)ってのは、特異点のことらしいっす。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e「話を聞かせてあげたら、なんでも望みをかなえてくれる」という「フェステバル」が現れた・・・という舞台設定は面白いと思います。ただ、その後の非人間的な変貌ぶりは趣味が悪いとは思うけど。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e物語が動きだしちゃうとわりと普通のお話になっちゃいますけど、それでもネットの評判ほど悪くはないと思います。楽しく読めました\u003c/p\u003e\n"
},
{
  "title" : "翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)",
  "isbn" : "4166603302",
  "date" : "2007-08-02T03:25:22.000Z",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "村上 春樹, 柴田 元幸",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n\u003cp\u003e\n\n「翻訳夜話」に続き、今度は村上春樹が訳した「キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)」について、村上・柴田コンビが語りまくり。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e前作の「翻訳夜話」はかなり、翻訳とはなにかという面に力点を置いた対談だったんですが、今度はサリンジャーとホールデンについて、文学批評的な側面が増えてます。相変わらず示唆に富んでますが、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んでないとよくわからないかもしれません。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eちなみに私は、村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」、持ってます。読んでません。いや、途中で挫折しちゃって・・・。私、嫌いな小説として、ヘッセの「車輪の下」ってのがあるんですが、あれと同じような苦手さを感じます。要するに、うじうじすんなーと(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eまあ、でも、読みますよ・・・そのうち(笑)\u003c/p\u003e\n"
},
{
  "title" : "ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)",
  "isbn" : "4480063870",
  "date" : "2007-11-29T17:05:04.000Z",
  "publisher" : "筑摩書房",
  "authors" : "梅田 望夫",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "蜂の巣にキス (創元推理文庫)",
  "isbn" : "4488547087",
  "date" : "2006-05-16T11:13:05.000Z",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "ジョナサン・キャロル",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)",
  "isbn" : "4150113483",
  "date" : "2007-03-27T17:09:38.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "ダン シモンズ",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "さて、「ハイペリオン」を読み終わり、ドック(仮名)からは「没落はまだか」と矢の催促です。うるさいな・・・。というわけで読み終わりました。\n\n「ハイペリオン」は登場人物が各々の背景を語るオムニバス形式だったんですが、今度はそれがどう織り合わさっていくかが見物。それにしてもこの集まった面々、目的地は決まっているけどそこで何をしたらいいのかよくわからない人達なので(笑)、物語は新たな主人公を得て、その視点で進んでいきます。そこで展開されるのは、人類から自立し恐るべき陰謀を巡らすAI達<コア>の物語。その陰謀から人類は逃れることが出来るのかが、ストーリーの焦点になります。結末はサイバーパンクSFとして、かなり面白いです。そして、「ハイペリオン」で物語の軸となったシュライクとの戦いは、タイムパラドクスものとして一応の結末を見ます。\n\n・・・で、それはそれとして、いろいろ放り出されてるものがあると思うんですが(笑)"
},
{
  "title" : "Professional Mac OS X (SOFTBANK MOOK)",
  "isbn" : "4797335076",
  "date" : "2006-05-15T16:33:12.000Z",
  "publisher" : "ソフトバンククリエイティブ",
  "authors" : "",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "資料的価値高し。ただ、今、Macを買うかどうか思案中。"
},
{
  "title" : "空とタマ―Autumn Sky,Spring Fly (富士見ミステリー文庫)",
  "isbn" : "4829163615",
  "date" : "2007-06-12T14:09:35.000Z",
  "publisher" : "富士見書房",
  "authors" : "鈴木 大輔",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e\n\n子供ってのは、実は自分が子供だってことはよくわかっているものです。だからこそ、イライラして、空回りしてしまい、周囲から「ガキだな」と思われてしまうわけで。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそういう14歳ぶりが良く書けていて、感心してしまいました。あまりに主人公が14歳なのが微笑ましくて、読みながら感情移入する先がないっちゃないんですが(笑)、まあ、それでも14歳っちゃ、こんなものよね。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eお話は主人公である空が、家出先の廃屋で女性と出会う話です。ボーイ・ミーツ・ガールっぽい設定なのに主人公がものすごく14歳なので全く恋愛話にはならないワケですが。つか、この表紙のタマは、なんか違うだろ・・・\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eSFでも、ラブコメでも、ミステリーでもなく(なんじゃ、富士見ミステリー文庫って。ミステリーファンにぶん殴られるぞ)、至極まっとうなジュブナイル。青春まっただなか。コミカルな調子で始まって、なかなか胸苦しい展開に持って行き、読了感は爽やかの一言(ハッピーエンドとは言えないんですがね)。素晴らしい。あまり普段、本を読みません・・・というような若い人が読んだら墓場まで持って行きかねない直球の感動が味わえます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eこれは、東浩紀的にいうところのライトノベルではないですね。コアなミステリー好きのための新本格が偏ってどんどん袋小路的な進化を遂げていったように、ライトノベルもターゲットとウリを絞った企画書が通り易い作品が増えているような気がする中、こういう作品がすみっこにぽっとあるだけで、ラノベブームも捨てたもんじゃあないなあと、そんな気持ちにさせられる1冊でした。オススメです。あ、キミは「どこがミステリーじゃ!」と破り捨てる方の人なので読まなくていいです(笑)>ドック(仮名)\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "生きていることの科学 生命・意識のマテリアル (講談社現代新書)",
  "isbn" : "4061498460",
  "date" : "2006-11-08T05:46:22.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "郡司 ペギオ-幸夫",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "昔、大学院生だったころ、日本物理学会の講演要旨をパラパラとめくっていたら、非常に変わった名前の講演者を見つけまして、一時、研究室内でゆるーくブームになったことがありました。講演内容も、物理学会での講演にしては哲学的で、なんのこっちゃよくわからなかったような覚えがあります\u003c/p\u003e\n\n「郡司ペギオ 幸夫」\n\n\u003cp\u003eそんな訳で、何となくこの名前は覚えていたわけです。講演を聞きに行った覚えはないんですけど。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれから数年、本屋の新刊コーナーでまたお名前を見かけました。「生きていることの科学」とは、これまたちょっと間違えばトンデモな雰囲気のタイトル。いったい、あのときのペギユキさん(勝手にそんなあだ名つけてた)は、どんな研究をされている方なんでしょう。興味津々です。\u003c/p\u003e\n\n・・・半分まで読んだところで、挫折しました・・・orz\n\n\n\u003cp\u003eえーっと、要するに生命とか感情とか思考というものは、アルゴリズムで表現できるようなものではなくて、その依りしろ、例えば、感覚器自体が物体であるがために生まれる感覚であったり、プログラムが計算機で実行されるが故に発熱したり、壊れたりする制約であったり、そういう「マテリアル」なものの存在ときりはなせないんじゃないかというような話なんです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eなんですよ、たぶん(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e文章自体は非常に平易です。PとY(ペギオと幸夫?)という2人の人物の問答の形で記述されていて、哲学書のような難しい概念と定義を振りかざしたりとか、言葉の言い回しに拘ってマクロ感がなくなったりとか、そういうことはいっさいありません。ありませんが・・・理解できません。ひとつひとつの主張や例えは何となくわかるんですが、それが総体としてどうつながってどういう結論に導かれるのかはっきり理解できないの。頭の中を思いっきり攪拌されているような感覚です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eいやあ、すっげーよ。脳味噌に往復ビンタをくらいたいひと、どうぞ。少なくとも、私はこれは無価値な研究だとは思いません。\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "翻訳夜話 (文春新書)",
  "isbn" : "4166601296",
  "date" : "2006-12-18T16:40:45.000Z",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "村上 春樹, 柴田 元幸",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\nバリバリの小説家でありながら、たくさんの翻訳を行っている村上春樹さんと、ハルキさんの訳語チェックを担当し、自身も多くの訳書がある大学の先生である柴田元幸さんの翻訳への愛を綴る対談。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e3度のセッションの模様が収録されていて、最初は柴田先生の学生さんのワークショップにハルキさんが参加したもの。次は、翻訳学校の生徒さんを集めたフォーラム。最後は、実際にいくつか本を出している翻訳家たちを交えて、ハルキさんと柴田先生が\u0026quot;競訳\u0026quot;した翻訳を題材に討論してます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e競訳はレイモンド・カーヴァーの\u0026quot;Collectors\u0026quot;(これはハルキさんのホームグランド)と、ポール・オースターの\u0026quot;Auggie Wren's Christmas Story\u0026quot;(これは柴田先生の得意分野)です。原文も載ってるので、原文を読んでから訳をみる・・・のがいいんでしょうが、こんな短編でも私、読むの結構大変です(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e中で印象的だったのは、\u0026quot;he said\u0026quot;問題。\u003c/p\u003e\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e\u0026quot;I have to go,\u0026quot; he said. \u0026quot;They are waiting for me.\u0026quot;\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\u003cp\u003eの様な文章で、そのまま訳すとすごく翻訳調になっちゃうけど、どうかというような話。ハルキさんは「日本語にしたら読む人は違和感を感じると思ったら、翻訳者は自分の判断で変えていいんじゃないか」と言ってます。それはそれとして、こんなことも\u003c/p\u003e\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e村上「僕、自分の小説でもそれをやっちゃうんですよ。\u0026nbsp; −−−「そうだね」と彼は言った。「そうかもしれない」\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\u003cp\u003eああ、ぽい。それっぽい。で、多分私も影響受けて、そんな文章、違和感なく書くわ(笑)\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)",
  "isbn" : "4043803028",
  "date" : "2007-10-28T13:17:59.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "法月 綸太郎",
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{
  "title" : "会社はだれのものか",
  "isbn" : "4582832709",
  "date" : "2006-02-26T17:42:58.000Z",
  "publisher" : "平凡社",
  "authors" : "岩井 克人",
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{
  "title" : "すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)",
  "isbn" : "4344980131",
  "date" : "2006-12-10T05:46:20.000Z",
  "publisher" : "幻冬舎",
  "authors" : "日垣 隆",
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{
  "title" : "評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻 (KCピ-ス)",
  "isbn" : "4063646750",
  "date" : "2006-12-31T02:23:58.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "皆川 ゆか",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "言わずとしれた「ガンダム」の魅力ある悪役、シャア・アズナブルを歴史上の人物に見立てた伝記です。皆川さんはガンダムの設定辞典をまとめたりと、宇宙世紀(という架空世界)の歴史を語らせたら、右に出る物はいないという人物。その皆川さんが、厳密なルール(例えば、TV版の出来事を正とし、映画とTV版が異なる場合は、映画を異説として取り扱う等)の元に、シャアの人生を宇宙世紀の歴史を紐解く、戦記物です\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eま、元ネタを知らないと面白くもないという意味で明らかにマニア向けですが、ただのマニアが書いてもここまで面白い物にはならないと思います。皆川さんの物書きとしての能力と、「オタクの見立て」とでもいうべき能力が卓越していてこその出来。はっきり言ってシャレで買ったんですが、思いの外、面白かったです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e私と同年代の男であれば、「機動戦士ガンダム」のストーリーはだいたいわかってますよね。ところが、Z、ZZ、逆襲のシャアと出てくるMSはなんとなく知っていても、ストーリーはなんだかよくわからないんだよねという人も多いと思います。この本を読めば、入り組んだZの物語をシャアを軸に理解することで、宇宙世紀の0079〜0093までの歴史の流れが整理できて、またもう一度、Zガンダムを見てみようという気になるんじゃないでしょうか。あ、映画版みてもわかんないと思うので、見なおすならTV版をどうぞ(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれにしても、Z以降のシャアって、一年戦争時代に比べるとパッとしません。本放送当時は、そんなシャアを見て「つまんねー」と思っていた10歳の子供だったんですけど、今、改めてシャアのことを考えると、自分の才能に限界を感じた男の生き様にちょっと哀しいものを見てしまいます。うーん、でも、そんなシャアも格好いい・・・つか、富野さんは、こんな話を子供に見せようとしていたのかと、いささか茫然としてしまうわけですが(笑)\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "ゼロの使い魔(2) 風のアルビオン (MF文庫J)",
  "isbn" : "4840111448",
  "date" : "2006-09-27T13:13:04.000Z",
  "publisher" : "メディアファクトリー",
  "authors" : "ヤマグチ ノボル",
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{
  "title" : "アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅",
  "isbn" : "4873112834",
  "date" : "2007-05-04T13:45:30.000Z",
  "publisher" : "オライリージャパン",
  "authors" : "Peter Morville",
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{
  "title" : "リヴァースキス (電撃文庫)",
  "isbn" : "4840238901",
  "date" : "2007-08-07T05:15:16.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "佐野 しなの",
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{
  "title" : "心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎 (サイエンス・アイ新書 31)",
  "isbn" : "479734024X",
  "date" : "2008-06-18T09:04:02.000Z",
  "publisher" : "ソフトバンククリエイティブ",
  "authors" : "有田 隆也",
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{
  "title" : "幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))",
  "isbn" : "4150103410",
  "date" : "2007-08-17T02:23:07.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "アーサー・C・クラーク",
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{
  "title" : "敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人",
  "isbn" : "4000244205",
  "date" : "2006-08-16T01:12:23.000Z",
  "publisher" : "岩波書店",
  "authors" : "ジョン ダワー",
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{
  "title" : "眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く",
  "isbn" : "4794214782",
  "date" : "2006-07-01T07:26:06.000Z",
  "publisher" : "草思社",
  "authors" : "アンドリュー・パーカー",
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  "comment" : "\u003cp\u003eバージェスの生物群のファン向け・・・って、私は明らかにそうなんだけど、世の中にそんな人がどのぐらいいるのかはわかんないなあ。ともかく、そういう人なら、この本のタイトルと、第1章までを読めば、この本の結論は理解出来ます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e生物の進化の歴史の上で、大きなトピックとして「カンブリア爆発[[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%88%86%E7%99%BA\" (Wikipedia)]]」ってのがあるんですね。それまでみんなミミズの仲間のような形だった生物(エディアカラ動物群もありますが)が、あるとき一斉に複雑な形態を獲得して、今、現存する生物とは似ても似つかないような変わった生物がたくさん出現するという大事件なんです。これは、進化の歴史の上では、例えば恐竜の絶滅なんかより比べモノにならないぐらい、大きな出来事です。ここで「へー、そんなことがあったんだー」という人は、この本より前に、まず、スティーブン・ジェイグルードの「ワンダフル・ライフ」を読んでちょーだい。バージェスの動物の名前に多少、馴染んでないと、ちょっと読みづらいかも知れません。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eで、なんでカンブリア期の到来と共に、突然、爆発的な進化が起きて、かくも複雑な形態が一挙に出現したのかというと、この本では「眼」を持った捕食生物が出現したことがきっかけなんじゃないかという説を提示してるワケです。これを、「光スイッチ説」と呼んでます。ほら、ワクワクする話でしょう?えっ、しない。あれ〜?\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eま、この本の結論を一言で言っちゃえば、それだけなんだけです。でも、途中も面白い。途中では\u003c/p\u003e\n\n\u003cul\u003e\u003cli\u003e化石からどんなことがわかるか\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e「見る」とはなにか\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e生命にとって色とは何か\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e視覚がいかに大きな淘汰圧を産むか\u003c/li\u003e\u003c/ul\u003e\n\n\u003cp\u003eなんてことが語られます。面白いですよ\u003c/p\u003e\n\n[[http://tambourine.cocolog-nifty.com/dengon/2006/04/post_4e10.html ここにはいないボクへの伝言]]"
},
{
  "title" : "神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン (GA文庫)",
  "isbn" : "4797334436",
  "date" : "2007-01-21T02:54:03.000Z",
  "publisher" : "ソフトバンク クリエイティブ",
  "authors" : "榊 一郎",
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{
  "title" : "“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757730845",
  "date" : "2007-11-29T05:44:08.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "野村 美月",
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  "score" : "",
  "comment" : "\n\"文学少女\"シリーズの第3巻。1巻と2巻の感想はこちら。\n\n今回は、武者小路実篤の「友情」。設定紹介も顔見せも終わって、いよいよ本筋のドラマがドライブしてくる3巻目は文芸部で演劇をするという展開になります。\n\n過去の文学作品をふまえて物語を綴るというやり方を考えたときに、文化祭でその話を登場人物たちが演じるというのは一番先に思いつくやり方で、つまらないとも言えますが安定してる王道だとも言えます。特に、メインのストーリーが面白くてそれをドライブするために用いるんであれば文句の言い様もないでしょう。\n\nいやあ、新幹線の中で柄にもなくうるうるしてしまいました。2巻がちょっとアイデア負けと言ったところで消化不良だっただけに今回はもうばっちり。遠子先輩の最後の謎解きも今回はハマってます。ここまで引っ張ってきた大ネタを大事に大事に使っているところも好感。でも、この学校は血なまぐさすぎるぞ (笑)\n\nそして、なにより「放置されたツンデレ」こと、ななせちゃんが可愛い!でも、今回も放置気味。相変わらず、出番は少ないんですが、今回はかなり「デレ」成分まるだしで千愛ちゃんにからかわれっぱなしです。あとがきで、作者自ら\n\n---\n    さて、今回はさすがに琴吹さんが気の毒で「可哀想〜」と同情してしまいました。毎度大した出番もなく、本筋にからむこともなくスルーされ続け、ある意味シリーズ中、一番不遇な子ではないでしょうか。次の巻では、もう少しどうにかしてあげたいです。\n---\n\nどうにかしてあげてください!\n\nどうせ、琴吹さんメインの話になったら幸せになれるはずないんですから、せめてもうちょっとチョイ役のうちに可愛いところを・・・ぜひ・・・。今回も、わりと頑張ってるかと思いきや、クライマックスの場面から外されてるし。\n\nそして、最後の頁に・・・ほーう、そう来ますか。次の巻が気になってしょうがないやね。"
},
{
  "title" : "狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)",
  "isbn" : "4840241694",
  "date" : "2008-06-18T09:04:27.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "支倉 凍砂",
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{
  "title" : "生きのびるために笑う (ドン・キホーテのピアス)",
  "isbn" : "4594051731",
  "date" : "2006-06-16T16:20:46.000Z",
  "publisher" : "扶桑社",
  "authors" : "鴻上 尚史",
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  "comment" : "\n\u003cp\u003eSPAの「ドンキホーテのピアス」をまとめた単行本。もう10冊目だそうです。長い連載ですね。鴻上さんの世間を見つめる目は相変わらず鋭く、「鴻上夕日堂」の頃から変わらないですなあ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれにしても、連載の時に読んでないと意味がないネタも、結構あります。とはいえ、SPAはなあ・・・もう少し読者が頭よさそうに見える雑誌なら、毎号読むんだけど。\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "BSアニメ夜話 05 クレヨンしんちゃん",
  "isbn" : "4873766559",
  "date" : "2007-08-02T03:20:41.000Z",
  "publisher" : "キネマ旬報 社",
  "authors" : "",
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{
  "title" : "ファイナルファンタジーXI~アトルガンの娘たち3~ (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757730365",
  "date" : "2007-01-23T23:21:53.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "はせがわ みやび",
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{
  "title" : "グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)",
  "isbn" : "4124035047",
  "date" : "2006-12-16T02:04:47.000Z",
  "publisher" : "中央公論新社",
  "authors" : "スコット フィッツジェラルド",
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{
  "title" : "充たされざる者 (ハヤカワepi文庫)",
  "isbn" : "415120041X",
  "date" : "2007-10-08T14:07:38.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "カズオ イシグロ",
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{
  "title" : "ビッグバン宇宙論 (上)",
  "isbn" : "4105393030",
  "date" : "2007-04-07T00:46:30.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "サイモン・シン",
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  "comment" : "\n\u003cp\u003e「フェルマーの最終定理」のサイモン・シンが、今度は宇宙論について書いてます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e私は物性物理をやってたので専門ではありませんが、さすがに理学部物理学科卒なので、ここに出てくるぐらいのビッグバン理論とその根拠ぐらいは一通り知ってます。ただ、だからといってこの本が退屈かというとさにあらず。天動説と地動説、あるいはビッグバン宇宙と定常宇宙の対立の時代的な背景やそれに関わる人々の人生は、物理の教科書には出てこないですからね。そういう部分を丁寧に書いてくれるところが、サイモン・シンの魅力です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eただ、やっぱりこの分野にあんまり詳しくない人の方が楽しめるかなという気はします。「フェルマーの最終定理」の方が、研究の意義を含めて全然わからなかったのでそっちの方が私は面白かったです\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eあと、90年代から2000年にかけての進展があまり記述されていないことが気になりました。あまりに専門的になりすぎるから避けたのか、サイモン・シンから見て記述するほどの進展はないということなのか・・・。まあ、ビッグバンモデルを終着にもってくるとこうなっちゃうのかな?でも、最新の状況を知りたいなという気持ちもあります。\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "ゼロの使い魔〈10〉イーヴァルディの勇者 (MF文庫J)",
  "isbn" : "4840117667",
  "date" : "2006-12-28T03:14:34.000Z",
  "publisher" : "メディアファクトリー",
  "authors" : "ヤマグチ ノボル",
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{
  "title" : "ポーション・スクランブル―スレイヤーズすぺしゃる〈28〉 (富士見ファンタジア文庫)",
  "isbn" : "4829118938",
  "date" : "2007-02-04T14:58:18.000Z",
  "publisher" : "富士見書房",
  "authors" : "神坂 一",
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{
  "title" : "狼と香辛料〈6〉 (電撃文庫)",
  "isbn" : "4840241147",
  "date" : "2007-12-17T09:52:55.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "支倉 凍砂",
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{
  "title" : "バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757733291",
  "date" : "2007-11-29T17:06:51.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "井上 堅二",
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  "score" : "",
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{
  "title" : "蛇にピアス (集英社文庫)",
  "isbn" : "4087460487",
  "date" : "2006-07-10T16:42:26.000Z",
  "publisher" : "集英社",
  "authors" : "金原 ひとみ",
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{
  "title" : "IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣",
  "isbn" : "4492042598",
  "date" : "2006-08-16T01:04:06.000Z",
  "publisher" : "東洋経済新報社",
  "authors" : "原尻 淳一, 小山 龍介",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003eLife Hackという言葉が流行りだしたのは、今年に入ってからでしょうか?「Life Hack Press」なんかはざっと読みました。GTD(Getting Things Done)なんかは凄く興味深いですね。やれてないけど(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e今までは(・・・というか、まあ、いまでも)、こういうのは仕事術と呼ばれていたわけですが、何かをうまく、簡単にやるのをHackと呼ぶのはまさしくピッタリ。ウチらの商売で言えば、手元でちょっとしたHackが出来ないような奴は、大抵、仕事も出来ないものです。根性見せるのは格好悪いぞと。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e更にいえば、イマドキ、パソコンを使わない仕事なんてないんだから、ちょっとしたHack心(また言葉作っちゃいましたが)があれば、どんな職業の人にだってHackはある。Excelをちょっと人と違う使い方で使うのだってHackだし、ケータイでメモを取るのだってHackだと。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eああ、なんか今、基準線下げたなあ、オイ!\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eで、この本もちらっと立ち読みして、全部読んじゃったので申し訳なくて買ってきました。凄くいいことが書いてあるかというと、全然そんなことはなくて、3割ぐらいは私がすでにやっていること、5割ぐらいが「こうやったらいいんじゃないの?」と考えてたことで、2割ぐらいが「うーん、そうか。そうなのか?ほんとかー?」という感じですな。自分の中で、漠然と考えていたことが本にまとまっているので、ありがたいことです。とりあえず、メモとタスク管理はうまく方法論が出来てきたので、スケジュールをどうにかしたいですなあ。\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "BSアニメ夜話 (Vol.01) (キネ旬ムック)",
  "isbn" : "4873766230",
  "date" : "2006-05-23T17:33:04.000Z",
  "publisher" : "キネマ旬報社",
  "authors" : "",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003eBSアニメ夜話のムックがキネ旬から出ています。初回放送の「カリ城」の分ですね。\u003c/p\u003e\n\u003cp\u003eこの番組自体も面白いけど、この本の何が面白いかって、放送当時にカットになった部分が、色を変えて採録されていること。よく、完全版というかたちでノーカットのバージョンがでることがありますけど、この本だと、どの部分が放送時にカットになったのかがはっきりわかって面白いです。\u003c/p\u003e\n\u003cp\u003e尺の関係で、ばっさり話題がカットされているところもありますが、ちまちまとつままれている部分を観ていると、何をしゃべるとNHKではカットになるのかがわかって面白い(笑)。岡田斗司夫が「宮崎さんは説教臭い」と言った部分が、さくっとつままれていたりします。\u003c/p\u003e\n\u003cp\u003eこれを読めば、あなたもNHKコレクトな話題の作り方はばっちりだ!<をい\u003c/p\u003e\n\u003cp\u003eちなみに、私は「カリ城」はおろか、「ラピュタ」も「ナウシカ」も観たことありません。観たのは「紅の豚」だけです(笑)\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "捏造された聖書",
  "isbn" : "4760129421",
  "date" : "2007-06-12T14:12:46.000Z",
  "publisher" : "柏書房",
  "authors" : "バート・D. アーマン",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e\n\nみなさん、本文批評という学問を知っています?\u003c/p\u003e\n\n\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e\n\n「ほんぶんひひょう?なにそれ?」 \u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\n\n\u003cp\u003e読み方から違います。「ほんもんひひょう」です。私もWikipediaを観るまでは知りませんでしたが(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e本文批評というのは、ある文章の写本からオリジナルの文言を探る学問で、この著者が本文批評と言った場合には、それは新約聖書の写本に関するオリジナルの探求を意味します。この本は、タイトルこそ過激ですが(原題は「イエスの誤引用」)、本文批評の世界を一般の読者に紹介する良質な教養書です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e私たちは、つい、書籍というのは出版されたものを想像してしまいますが、世界史の授業で習ったとおり、活版印刷発明前は聖書は書写して伝えていたわけです。この本は、最初に著者がなぜこの分野に取り組むことになったのか、この種の本としては異例な長さの「はじめに」で言及されています。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e素朴な聖書原理主義者だった著者が、聖書の解釈に関するレポートで聖書の一見、矛盾している記述に対して何とか解釈を加えて提出したところ、担当教官から「そこは、筆者は単に間違えたのでしょう」とコメントされ衝撃を受けたというエピソードが紹介されています。聖書は神聖な書物で、その内容は霊感によって書かれている。だから、聖書に書かれていることはすべて真実として受け止めなければいけないという著者の信念は、揺さぶられることになります。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eしかし、そもそも新約聖書に収録されたキリスト教文書がそのように霊感によって書かれたものであったとしても、それは写本を作った書記の(まれに)意図的であったり、(たいていは)なかったりする誤りによってどんどん変わってしまうものです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eまあ、とにかく人は間違えます。どんどん間違えます。新約聖書全体で、異文(写本によって内容が異なる部分)は万の単位であるんだそうです。うへぇ。そして、その大半はうっかりの間違いなんですが、その中には(身勝手ではあるかも知れないが善意による)意図的な修正、削除、追加などがあるわけです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eでは、どんな場合に異文は生じるのでしょう。意図的な修正はどのような時に行われるのでしょう。その歴史的背景はなんなのでしょう。そして、本文批評家達は、どうやってオリジナルを探し出していくのでしょう。そして、新約聖書のオリジナルとはなんなんでしょうか?聖書がこれほどまでに誤りを内包しているのに、我々(・・・といっても、私はクリスチャンではないですけどね)は何を信仰の根拠にするのでしょう。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e安易な表現と、平易かつ生き生きとした文体で書かれているので、「聖書の持つ、人間くささ」に引き込まれます。私のようなキリスト教徒じゃないものには、単純な歴史ドラマとしてとても楽しめました。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれにしても、その考えが後生に正しく伝わっているのかどうかはよくわかりませんけど、たかだか20年ちょいしか生きていない男の、別の宗教の宗教解釈を、世界最大規模の宗教に仕立て上げてたのは、間違いなく初期キリスト教文書を書き、それを、書写し広めていった人達なわけです。私は、イエス・キリストが神だとは考えない立場の人間ですが、それだからこそ、こんなことを成し遂げた人(達)がいるということのほうが、よほど奇跡的なことで、「そりゃ、水をワインに変えるどころのはなしじゃねーぞ」と思うわけです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eでも、その当時、珍しい「教義が文書化されていて、情報(聖書)が大きな権威を持っていた」宗教であったことがキリスト教の発展の源だったのかなと思うと、やはり情報の持つ力は凄いなと、そんなことも思ったりしますね\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "コダワリ人のおもちゃ箱",
  "isbn" : "4767803292",
  "date" : "2007-05-06T03:33:22.000Z",
  "publisher" : "エクスナレッジ",
  "authors" : "松浦 晋也",
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  "comment" : "\u003cp\u003e\n\n「はやぶさ」関係で、いつも情報を自身のblogへ載せてくれる松浦さんの新刊です。お礼の意味も込めて、購入。でも、期待に違わず面白い本でした。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eここでは、いろんなやり過ぎちゃってる人達の生き様が紹介されてます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eこんな人達です\u003c/p\u003e\n\n\u003cul\u003e\u003cli\u003e線路を自分で敷く鉄道マニア\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e新駆動方式の自転車を作る人\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e改造・・・では飽きたらず、いちからサイドカーまで作って認可を受けるバイク屋\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e自作の人工衛星を宇宙へ送る研究者\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003eすべてのデータを「家」に記憶させる人\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e1リッターのガソリンで4000km走る車を作る人\u003c/li\u003e\n\n\u003cli\u003e400万個の星を投影するプラネタリウムを作る人\u003c/li\u003e\u003c/ul\u003e\n\n\u003cp\u003eなーんつって、キューブサットの中須賀先生、BTRONといえば・・・の美崎さん、メガスターの大平さんのことは、聞いたことがありましたけどね。しかし、世の中にはいろんな人がいるものです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e松浦さんもまえがきで語っていますが、この人達のやっていることを「所詮、趣味でしょ」と簡単に切り捨てることは、私たちがついつい悪意もなくやってしまいがちなことかも知れません。そういうのはよくないね・・・てなことを思いつつも、この本は「へー、えらいアホなことをやってはる人がおんねんなー」とエンターテイメントとして読んでしまうのもいいんじゃないかなーと個人的には思うのです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれにしても、またちょっとBTRONをいじりたくなってしまった(笑)\u003c/p\u003e"
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  "title" : "今日からおいしくなる洋食のシンプルルール",
  "isbn" : "4471400231",
  "date" : "2008-01-06T15:41:08.000Z",
  "publisher" : "高橋書店",
  "authors" : "水島 弘史",
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  "title" : "不完全性定理―数学的体系のあゆみ (ちくま学芸文庫)",
  "isbn" : "4480089888",
  "date" : "2007-03-02T17:40:36.000Z",
  "publisher" : "筑摩書房",
  "authors" : "野崎 昭弘",
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  "title" : "スノウ・クラッシュ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)",
  "isbn" : "4150113513",
  "date" : "2007-05-03T11:35:09.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "ニール スティーヴンスン",
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  "comment" : "表紙はガイナの鶴巻さん。案外、ぴったり来てる気がします。\n\nそれはさておき\n\nSecond Lifeが何かと話題ですね。鴻上さんの「朝日のような夕日をつれて」で書いていたイデアライフが現実になったわけです。ちなみに鴻上さんは「スナフキンの手紙」のやんすネットで、2ちゃんねるも予言してたしなあ。で、はっきりいって、私はSecond Lifeには興味なし。ま、私にはヴァナディールで十分だし。メディアとしての有用性があることは否定しないけど、真っ先に出て行く価値があるようにも思いません。\n\nさて、Second Lifeを語る上でよく話題になるのがこの「スノウ・クラッシュ」。Second Lifeを作った人達はこの小説のファンで、ここに出てくるメタヴァースが念頭にあったみたいですな。というわけで、SF者の基礎教養として読んでみました。\n\n2007年の観点から読むと、そこに書かれているメタヴァースの様子が全く新しく読めず、また、全く古くさく読めないことに驚かされます。要するにここに書かれているメタヴァースは、それがそのまま今の仮想世界のようになってきているということです。うーむ・・・さすがなんでしょうか?でも、それとは別にもっとはっちゃけてる「スノウ・クラッシュ」の世界の現実のほうが面白かったり。かなりアナーキーな世界になっちゃってて、ヴァーチャルのほうが秩序だっているんですよね。さすがに、現実はまだまだそれは逆かもしれない。\n\nミームを中心に捉えて、生理的な機能を有するミーム(小説の中では、「ミー」と呼ばれる)と、RNAウィルスと、コンピューターウィルスとをごっちゃまぜにして描かれる陰謀とそれに向かうハッカーで剣士で音楽家でピザ配達人の主人公・・・正直、てんこ盛り過ぎてアイデアが消化し切れてないんですけど、そのごちゃ混ぜ感も世界観にマッチしていていい味を出していると言えるかも。\n\nそれにしても、やっぱり時代の流れの速さを感じますね。"
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{
  "title" : "空の境界 上  (講談社ノベルス)",
  "isbn" : "4061823612",
  "date" : "2007-07-16T23:01:04.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "奈須 きのこ",
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  "comment" : "\u003cp\u003e作家志望の奈須さんが同人誌として出版し全然注目されず、ならばと、TYPE-MOONでエロゲーを出して注目を集め、後に念願の講談社ノベルズで出版されたという平成サクセスストーリーを地でいく、出版の経緯の方が面白いというような一冊です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e世界観を「Fate/stay night」と共有していることもあって、こちらもバリバリの幻想怪奇モノ。きのこ節も同様です。ただ、「Fate」のほうが幾分コミカルな要素を含んでいるのに対して、「空の境界」のほうが密度・・・というか濃度は濃く、それなりの厚みの上下巻。読み通すには正直かなり苦労しました。それでも、キャラクターも世界観もストーリーも構成も一級品。面白いなあ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e確かに魔術の応酬の場面なんかは映像化しても面白いかもしれません。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eいやそれにしても全7部作はやりすぎだとは思うのですが\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "図書館戦争",
  "isbn" : "4840233616",
  "date" : "2007-02-17T15:40:56.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "有川 浩",
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  "comment" : "\u003cp\u003eラノベのくせに単行本?「やっぱ、単価上げないときついんだろうなあ」とか、いろんなことを考えさせられるし手も思わず止まるわけですが(重いしね)、あちらこちらの評判はとてもいいみたいなので、買ってみました\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eうん、面白い。検閲から本を守るために図書館が武装してるってぶっとんだ設定がやはり飛び抜けて面白いんだけど、そんな世界観の中でキャラクターたちがしっかりと形作られて動いてます。あとがきで、「月9ドラマを目指した」って書いてありますけど、なるほど、ドラマにしたら面白いかもしれないですね。続編が楽しみです\u003c/p\u003e"
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  "title" : "孤独と不安のレッスン",
  "isbn" : "4479391401",
  "date" : "2007-11-29T17:10:57.000Z",
  "publisher" : "大和書房",
  "authors" : "鴻上 尚史",
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{
  "title" : "狼と香辛料 (電撃文庫)",
  "isbn" : "4840233020",
  "date" : "2007-01-03T10:45:16.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "支倉 凍砂",
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  "comment" : "\u003cp\u003e\n\nラノベって過度にマーケティングされ過ぎているきらいもあって、例えば可愛い女の子が出てこないような話は電撃文庫では出せないわけです。そーゆーのは、編集者が許しません。10年前ならいざ知らず、ラノベがここまで認知されてしまった後では、かえって難しくなってしまっているでしょう。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそんな世の中には二通りの作家さんがいます。「可愛い女の子が書けるのは素晴らしいじゃないか」というタイプと「じゃあ、可愛い女の子が出ても成立するように書いてやろうじゃないか」というタイプですね。どちらも一長一短がありますし、続けていくためにはどちらのタイプもやはり壁にぶつかるんじゃないでしょうか。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eさて、「このラノ2007」で1位を獲った「狼と香辛料」はどうかというと、猫耳の女の子を作品中に登場させるやり方としては、相当クールだと思います。冒険譚のようにみせて、実体は経済小説だというのも面白い。1巻は背景説明と賞狙いということもあって、いろんな要素がちりばめられてますけど、なんとなくこの後はより経済小説として渋く練り上がって行きそうな予感。楽しみです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eとはいうものの・・・やはり、ホロ可愛い!ホロ、最高。花魁言葉も可愛いし、すべてを見透かしているような知性と、時々みせる無防備さと甘えが素敵。もちろん、ホロが猫耳(いや、狼だけどな)の女の子である必然性はない(例えば、おじいちゃんとかでもメインの筋はまったく成立するはず)んだけど、それでもホロの魅力なしにこの作品の成功が有り得たかというと、それはもう断じて否(笑)。ラノベであるということも、悪いことばかりじゃないんです。それに、作者も楽しそうにロレンスとホロの会話を書いてる感じですしね。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e・・・しかし、「ホロがおじいちゃんでも」と書いたところで思ったんですが、外見は女の子ですが、別にホロが雌であるとは限らないよね。確かにホロは自分ではそう言ったけど。それに、年齢を考えればどっちかというと、おばあちゃんかな(笑)\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "ゼロの使い魔〈9〉双月の舞踏会 (MF文庫J)",
  "isbn" : "4840117071",
  "date" : "2006-09-27T13:07:25.000Z",
  "publisher" : "メディアファクトリー",
  "authors" : "ヤマグチ ノボル",
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  "title" : "マイクロサーフス",
  "isbn" : "4047913030",
  "date" : "2006-05-02T04:27:50.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "ダグラス・キャンベル クープランド",
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{
  "title" : "あなたの話はなぜ「通じない」のか",
  "isbn" : "4480877533",
  "date" : "2006-12-10T05:47:20.000Z",
  "publisher" : "筑摩書房",
  "authors" : "山田 ズーニー",
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{
  "title" : "東亰異聞 (新潮文庫)",
  "isbn" : "4101240221",
  "date" : "2006-02-26T17:42:51.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "小野 不由美",
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{
  "title" : "サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 (講談社ノベルス)",
  "isbn" : "4061822845",
  "date" : "2007-07-16T21:49:15.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "西尾 維新",
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{
  "title" : "インターネットは誰のものか 崩れ始めたネット世界の秩序",
  "isbn" : "4822245942",
  "date" : "2007-07-22T14:49:51.000Z",
  "publisher" : "日経BP社",
  "authors" : "谷脇 康彦",
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{
  "title" : "スター・ウォーズ全史〈上〉 (ソニー・マガジンズ文庫―LUCAS BOOKS)",
  "isbn" : "4789727564",
  "date" : "2006-02-26T17:31:20.000Z",
  "publisher" : "ソニーマガジンズ",
  "authors" : "ダニエル ウォーレス, ケヴィン・J. アンダースン",
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{
  "title" : "DOORS〈1〉まぜこぜ修繕屋 (角川スニーカー文庫)",
  "isbn" : "4044146187",
  "date" : "2007-12-04T14:53:00.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "神坂 一",
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{
  "title" : "村上春樹はくせになる (朝日新書)",
  "isbn" : "4022731044",
  "date" : "2007-03-27T17:38:26.000Z",
  "publisher" : "朝日新聞社",
  "authors" : "清水 良典",
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{
  "title" : "ポップ・カルチャー年鑑〈2006〉",
  "isbn" : "4812527880",
  "date" : "2006-03-30T13:25:49.000Z",
  "publisher" : "DAI‐X出版",
  "authors" : "川勝 正幸, 下井草 秀",
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{
  "title" : "狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)",
  "isbn" : "4840234515",
  "date" : "2007-01-07T14:55:50.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "支倉 凍砂",
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{
  "title" : "ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)",
  "isbn" : "4480062858",
  "date" : "2006-05-19T07:08:53.000Z",
  "publisher" : "筑摩書房",
  "authors" : "梅田 望夫",
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  "comment" : "\u003cp\u003e[[http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/,My Life Between Silicon Valley and Japan]]の梅田さんの本。うちの業界人で、この本を読んで個々の話で勉強になりまくってる奴はモグリ(笑)。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eこの人のえらいところは、こういう個々のムーブメントなりテクノロジーなりを俯瞰にして肩書きがついてる人に読ませるものへ持っていくところです。さすが、コンサルは違うぜ\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eところが、さすがコンサルは違うだけあって、文章が面白くないんすよ(笑)。昔から、他でリンクされている梅田さんのblogは、いいものだけつまみ食いはしてるんですが、blogのFEEDを受けてないのはそういう理由。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eで、そういう梅田さんをして、本の最後で「自分はエスタブリッシュ層をぬけて、はてなに行くんじゃ」と、私事を持ち出してまとめるような事態になることが、この変化の大きさを別な形で物語っているんじゃないかな・・・とか\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eあと、この人、名前を付けるのがヘタなんですよ。キーとなる概念に名前を付けることはとても重要。従来のC/Sとサーバサイドの対比をも含む、もうすこし広い概念を、「あちら側とこちら側」と呼んで、この本ではそれは凄く重要な概念として使ってるんですが、その名前は惜しい。もう一つ、この本で扱われる重要な概念は「不特定多数無限大」なんですけど、これもちょっとイマイチな名前ですよね。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eやっぱ、これからの技術者の座右の銘は「[[http://jp.rubyist.net/magazine/?0001-Hotlinks 名前重要]]」ですよ(笑)\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "うつうつひでお日記 (単行本コミックス)",
  "isbn" : "4048539779",
  "date" : "2006-07-16T04:31:22.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "吾妻 ひでお",
  "categories" : "",
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  "comment" : "\n\u003cp\u003eいやあ、くだらない。くだらないが面白い(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eとりあえず、「失踪日記」ほどの一般性はありませんので、ファンの方限定で。「失踪日記」は万人にお勧めです。仕事が忙しいくて、死んじゃいたいときなどに、どうぞ【危】\u003c/p\u003e\n\n"
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{
  "title" : "ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)",
  "isbn" : "4061498835",
  "date" : "2007-03-27T17:07:16.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "東 浩紀",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "東浩紀による「動物化するポストモダン」の続編です。「動物化するポストモダン」では、ポストモダンを「大きな物語が失われた時代」として、大きな物語を信じられなくなった現代人の指向の先端がオタクの消費行動に現れていて、それは「データベース消費」と呼ばれる、意味を細分化して記号にまで分解し、データベース化したものを「動物的に」消費する姿だと分析し、この「データベース消費モデル」はオタク評論の世界では一般的に受け入れられ、例えば伊藤剛の「テヅカ・イズ・デッド」などでは、議論の下敷きにされてます。\n\n続編であるこの本では、そのような時代分析に基づいた上で、このポストモダンの時代に物語を語ることはどういうことなのか、それを、「オタクの文学」であるライトノベルを軸に紐解いていきます。\n\nさて、それではライトノベルとは何なのか?よく2ちゃんで、「いい年してラノベ読んでて恥ずかしくないのか」とか「ラノベ読みが趣味は読書ですっていうな」とかの罵詈雑言と共に、ライトノベルの定義が語られます。\n\n「角川スニーカーとか、富士見ファンタジアから出てればラノベ」「子供向けの小説はみんなラノベ」「表紙がアニメ絵ならラノベ」・・・どれも我々が漠然と感じている「ラノベ的なもの」の正体を突いてはいない気がします。著者は、前著の「データベース消費モデル」を根拠にこう定義します。\n\n    キャラクターのデータベースを環境として書かれる小説\n\nここでキャラクターのデータベースと言っているのは、例えば、「ツンデレ」であったり「幼なじみキャラ」であったりする、物語から自律して類型化されたキャラの集合のことです。著者はここで「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希、朝比奈みくるの登場シーンを引用して、それぞれが「神秘的な無表情系」「魔女っ娘」と描写されてることを示し、作者の谷川流が\n\n    直接に登場人物を描写するだけではなく、描写とキャラクターのデータベースのあいだで仮想的な対話を行い、その結果そのものを文章の中に入れて描写を完結させている\n\nと述べています。それが成立するには、読者もこの「キャラクターのデータベース」に親しんでないとなんのこっちゃわからないことになります。これがラノベ読者はオタクに依ってたつ所だと言うことなんですね。これを著者は「萌えのリテラシー」と呼んでます。\n\nつまるところ、私の理解で平たくいうと「ツンデレ」と「お色気キャラ」と「無表情娘」をピックアップして、それを前提に小説を書く・・・というようなことをすればラノベだと。これ、割と私のラノベ観と合ってます。なるほど。\n\nそして、ラノベっていうのはそういう定義のものだから、ジャンルではないわけです。キャラがまずあるわけで、そのキャラでやればSFも推理モノも全部ラノベになります。つまり、ジャンルという平面に対してZ軸として「ラノベ度」がある。そして、その軸の他方がラノベなら、反対側が自然主義的な純文学、つまり私小説である・・・というわけです。そして、「涼宮ハルヒの消失」は、主人公にこの「Z軸の高さ」を選ばせることによって、読者の共感を得ようとする、誠にメタ物語的な構造を持った話だったと。このように、本質的に「脱物語」的構造を含んでいるのがライトノベルであり、ラノベの文学性があるとすれば、そのような構造でしか語れないものに含まれるのではないか・・・というのがこの本の主張です。うーん、頭いい人の話を聞くのは気持ちがいい。\n\nじゃあ、なぜ今ラノベなのかといえば、これまでの純文学のように「現実」を書くことにより読者とコミュニケートするやり方に限界があって、それがつまるところ、「大きな物語の喪失」という意味での「ポストモダン」の時代だと。今、読者が手に取れるリアリズムはアニメ的なリアリズムで、じゃあ、そこを基盤に書いていいじゃないかということなんでしょう。「男は強くなくちゃいかん!」という物語が失われたところで、「現実」たる「社会」を前提に男の悲哀とか書いたって、もうそれをリアリティがあると思わない読者がいっぱいいるよと、そういうこと何ですね。\n\nさて、ラノベをそういうものだと考えて、自然主義的に物語中で描写されているものだけを読むのではなく、構造的、メタ物語的な部分も作品の解釈に含めて読むと、ライトノベルはどのように批評され、そのように評価されるのか・・・というのが、後半の作品論になってきます。ここもすごく面白い。\n\nまた、紙媒体だけでなく、ノベルゲーム、いわゆるギャルゲーも、ライトノベルとユーザー層が重なるメディアとして特別に取り上げてあります。元々がエロなので、なかなか一般には知られてないメディア(ぶっちゃけ、私もよくしりません)なんですが、元々がエロなだけにその表現は先鋭化してるとも言え (だって、裸の女の子の絵だけじゃ、死ぬほどある他の作品と差別化が出来ませんから)、10年にわたるその進化の果てとして去年、大いに話題になった「ひぐらしのなく頃に」を取りあえて論じてあります。ここは、読み飛ばしました。だって、「ひぐらし」をFummyから借りっぱなしでまだやってないのに、おもいっきりネタバレしてあるらしいので(笑)。\n\n中で、かなりたくさん、それもいいチョイスで作品にも触れてあるように見えるので、言及されてる作品のリンク集でも作るとよいかもしれない。\n\nしかし、これはかなり分かり易い本に仕上がってます。ここまで体系立ててちゃんと書いてもらえてるとさくさくと読めて楽ちんですな。素晴らしい仕事だと思います。"
},
{
  "title" : "“祖国なき独立戦争”を楽しむために―ドン・キホーテのピアス〈10〉 (ドン・キホーテのピアス (10))",
  "isbn" : "4594049346",
  "date" : "2006-06-16T16:21:59.000Z",
  "publisher" : "扶桑社",
  "authors" : "鴻上 尚史",
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  "comment" : ""
},
{
  "title" : "双生児 (プラチナ・ファンタジイ)",
  "isbn" : "415208815X",
  "date" : "2007-06-29T02:15:44.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "クリストファー プリースト",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\nたまたまYukaさんがみっけた書評に惹かれて購入しました。予備知識0です。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e読みました。頑張って読みました。歯ごたえがありましたー・・・\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e部分部分の描写は生き生きしてるし、けして読みづらい話ではないんですが、物語は時間が行ったり来たり、主人公も行ったり来たり、ついにはパラレルワールドを行ったり来たり・・・読んでいて、今、どの節の歴史とつながっているのか、いったいいくつの併行世界が語られているのか大混乱。最後の最後のページで、えええーっとなって、\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e「ちょっと待って、ちょっと待って・・・ということは、ええーっ?」\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eいやー、大変。大森望さんの解説を読んでなんとかまあ気持ちは落ち着きましたけど、そもそも冒頭に決定的にこの世界のルールを破る描写が実はあったことが最後に判るという、なんともはや、すごい小説です。はぁ〜\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e大森さんは「大傑作」って評してるし、ネットの感想もかなり評判はいいみたいです。私も、この小説がすごいことは認めますけど、少なくともどんでん返しでカタルシスがあるって様な小説じゃないし、「あー、面白かった」と読み終えることは出来ませんでした。辛いわー\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e例えて言うなら、まったくルールの判らない球技をずっと見ていて、それぞれの選手の熱い戦いに何とか感情移入してボールを追っかけて見ていたら、試合終了後、実は勝敗は選手のファッションで決まりますと言われるような、そんな気持ちです。ええー、ちょっと待って。じゃあ、そのルールでもう一回見るから試合を戻してーって感じ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eま、興味深く読んだし、結果を追わないパラレルワールドものってのは、すごいと思うんですけど、楽しめたかというと・・・私は野球が好きだなーって感じですかね(笑)\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "意味がなければスイングはない",
  "isbn" : "4163676007",
  "date" : "2006-07-16T05:37:03.000Z",
  "publisher" : "文藝春秋",
  "authors" : "村上 春樹",
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  "score" : "",
  "comment" : "春樹ファンなら楽しめます・・・が、本当に楽しむだけの音楽的教養がアタシにないかも!"
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{
  "title" : "DDD 2 (講談社BOX)",
  "isbn" : "4062836335",
  "date" : "2007-11-29T17:09:02.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "奈須 きのこ",
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{
  "title" : "靖国問題 (ちくま新書)",
  "isbn" : "4480062327",
  "date" : "2006-02-26T17:45:35.000Z",
  "publisher" : "筑摩書房",
  "authors" : "高橋 哲哉",
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{
  "title" : "大塚康生インタビュー  アニメーション縦横無尽",
  "isbn" : "4408612553",
  "date" : "2006-07-02T17:22:52.000Z",
  "publisher" : "実業之日本社",
  "authors" : "大塚 康生, 森 遊机",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e東映動画出身で、旧ルパンや「未来少年コナン」、「カリ城」などを作画した日本のアニメーターの重鎮、大塚さんへのインタビューです。プロフィールや、今までの仕事の話はもちろん、アニメーションの動きというものの考え方、アニメーターとはどのような意識であるべきか、アニメ現場での各ポジションの役割、アニメーターと演出の関係はどうあるべきかなど、非常に面白い話が山盛りです。正直、大塚さんが現役バリバリだったころのアニメにあんまり馴染みはないんですが、それでも、アニメファンとしていろいろと参考になるところ大ですね。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eそれと、読んでいて思うのはアニメーションとシステム開発の類似性です。どちらも、本質的には、労働集約型産業ですから。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e例えば、オフショア開発なんていまごろ言って、インドや中国にプログラム開発を外注することが今、システム開発の現場でははじまっているのですが、アニメの作画を韓国や中国に外注するなんてのは、アニメの現場ではずいぶんと昔からやっていることです。そのクオリティコントロールはどうするのか、SIの現場では全然うまくいっていません。アニメはどうやっているのかといえば、そのクオリティコントロールに責任を負っているのは作画監督で、作画監督は結局、そのまま使えない絵はすべて自分で直すわけです。SIの現場で、上がってきたプログラムを全部みてるかといえば、よっぽどそんなことはありえないわけですが、でも、本質的な解決はそれしかないんじゃないでしょうか。で、それをちゃんとやらない(やれない)と、ヤシガニになってしまうと。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eちなみに、余談ですけど、私、ヤシガニはリアルタイムで見ましたよ。くらくらしました。渡部監督のHPに行ったら、「すいません、今週の放送は見ないでください。ごめんなさい」という悲痛な叫びが書いてあって、胸が張り裂けそうになったものです。知らない人は、ヤシガニでググって見てください。外注から上がってくるのはこのレベル。アニメにおける作画監督というものの仕事がなんとなく理解できると思います。というか、アニメの人達はここまでやるんです。ロクにソースも見ないで外注に文句をいうのはやめましょう(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eあとは、演出とアニメーターの関係も興味深いです。演出(アニメの場合は、通常、監督といえば、演出のことです)は、絵を書く人に、こういうものを作って欲しいというのを伝えなきゃいけません。その為の道具が絵コンテです。ところが、監督さんにも絵が描ける人(アニメーター出身とか。宮崎駿監督や庵野監督はそうですね)と、そうでない人(ライター、構成、撮影出身の人。高畑監督や大地監督がそうです)では、やはり微妙な力関係が違います。後者の監督さんは、作画監督やアニメーターに、「じゃあ、お前書いてみろよ」といわれたら終わりですからね。これって、プロジェクトマネジャーとプログラマの関係に似てる(笑)。やっぱり、コード書けるか、書けないかって、最後の最後のところで違う気がしますよね。どこまで突っ込んだ指示が出せるのか、また、出すべきなのかってのにも関わるし。でも、これに関しては、アニメの世界も監督によってまちまちなんだそうです。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e最後に、印象深い言葉を引用しておきます\u003c/p\u003e\u003cblockquote\u003e\u003cp\u003e日本でアニメーションがこれだけ盛んで、余所の国ではそうなっていない原因の一つとして、「絵描きが集まって映画を作る」ための組織が他国ではうまくできないという事情があるのかも知れません。絵描きという仕事は、本来、非常に個性的なものですから、組織化すること自体が難しいんですね\u003c/p\u003e\u003c/blockquote\u003e\u003cp\u003e「絵描き」を「ハッカー」、「映画」を「システム」に変えると、なんか意味深な言葉になっちゃいますね。そのまま外人がなんでパッケージ、パッケージって言って、日本ではすぐ独自なシステムを作ってしまうのか、ちょっとわかるような気がします(笑)\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "99%の誘拐 (講談社文庫)",
  "isbn" : "4062747871",
  "date" : "2006-04-26T08:08:21.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "岡嶋 二人",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e始まりが割と古めの本格物みたいなはじまり方です。ここ最近、変化球のミステリーばかり読んでいたため、「そろそろ、古くさくてもいいから名探偵が『犯人はお前だ!』って叫ぶようなのも読んでみたい〜」とか思っていたため、自ずから期待感が高まったわけですが・・・違いましたね(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eプロットの組立は見事なんですが、犯人の視点で物語が語られ、早いウチにからくりが明らかにされちゃうので、そこからはこの犯罪がうまくいくのかという単なる冒険活劇になっちゃうんですよね。それはそれで面白かったんですが、やっぱこれも変化球かなと。また、最後の種明かしが、「いや、もうそんなことどうでもいい」ってことなんで、それもガッカリ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eあと、今から20年前の設定で、パソコンとネットワークを使ったトリックというのも、そりゃ当時の人はだまされるかも知れないけど、今の読者がどう思うかというのはなんともはや・・・。どちらかというの、往年のパソコン通信を知ってる人の方が楽しく読めるというようなシロモノかも。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eというわけで、小説としては85点。ミステリーとしては50点というところですかな\u003c/p\u003e\n\n"
},
{
  "title" : "狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)",
  "isbn" : "4840239339",
  "date" : "2007-08-19T14:42:20.000Z",
  "publisher" : "メディアワークス",
  "authors" : "支倉 凍砂",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "支倉さんは、ほんとに人が悪いなと思います。4巻の感想で、「マンネリになってきた気がするけど、マンネリ歓迎。もっと書いて」と書いたんですが、なんと5巻のテーマは、「マンネリ」だったりします。\n\nホロの故郷を探す旅なので、二人の旅には明確に終わりがあります。故郷に帰りたいと思いながらも、二人の旅がいつまでも続けばいいと願っているホロの気持ちは揺れて・・・。今が楽しすぎるから、この楽しさが摩耗していくことに耐えきれない。言ってみれば\n\nいつまでも新婚でいたいの\n\nとホロは言っちゃうわけですが(笑)、そこには人ならざるものとしてのホロの哀しみが表れていて、読んでいて切なくなってしまいました。私も恥ずかしながら我がことの様に今の気持ちを大事にしたいなと思うってこともあります。また、この物語はいつまでも続くわけじゃないんだよという作者から読者へのメッセージでもあるわけで、いつまでもいつまでもロレンスとホロのやりとりを見ていたい1ファンとしても切なくなってしまうわけです。\n\nそれはそれとして、この表紙のホロは可愛すぎです<しつこい"
},
{
  "title" : "“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757739184",
  "date" : "2008-01-25T06:35:41.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "野村 美月",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "イチゴ色禁区 1.夏の鳥居のむこうがわ (角川スニーカー文庫)",
  "isbn" : "4044725012",
  "date" : "2006-12-27T06:18:07.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "神崎 リン",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "はじめからの数学 (2) 代数学 ~集合、記号、思考の言語",
  "isbn" : "4791791622",
  "date" : "2006-02-26T17:43:00.000Z",
  "publisher" : "青土社",
  "authors" : "ジョン タバク",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日 (MF文庫J)",
  "isbn" : "4840112908",
  "date" : "2006-09-17T07:55:28.000Z",
  "publisher" : "メディアファクトリー",
  "authors" : "ヤマグチ ノボル",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "流星ワゴン (講談社文庫)",
  "isbn" : "406274998X",
  "date" : "2006-07-16T04:46:23.000Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "重松 清",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003e重松さんといえば日本的ウェットなディスコミュニケーションものを書く人という印象があって、「そもそも人と人とはわかりあえない」というペシミスティックな私はいまいち興味を持てなかったんですが、食わず嫌いだったかなあ。いい話でした。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e父親とも奥さんとも息子ともうまくいっていない男が、あっちの世界で人生をやり直そうとしたり、父親と再開したりする話です。オトナのファンタジーですね。子供がイジメにあって反抗的になり、妻が浮気して家を出ていき、会社からリストラされ・・・とさんざんな主人公なんですが、「こんなとき、親父だったらどうするんだろう。俺と同じぐらいの歳の親父は何を考えていたんだろう」と考えます。で、会っちゃうわけですが。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e私も一人の男としてテーマは重く受け止めるんですが、でも、まだ仕事もぺーぺーで、結婚もしていなければ子供もいない私には、今、自分と同じ年の親父に会う資格はないのかもしれないです。うーん、そっちのほうが問題なんだろうか。親父が30歳のときには、私はもう幼稚園だったもんなあ。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eでも、私がすでに結婚して子供もいたとしたら、この本は辛すぎて最後まで読み切れなかったかもしれない。アイテテテ\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "ゴッホは欺く〈上〉 (新潮文庫)",
  "isbn" : "4102161252",
  "date" : "2007-08-02T03:21:56.000Z",
  "publisher" : "新潮社",
  "authors" : "ジェフリー アーチャー",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "「百万ドルをとり返せ!」「大統領に知らせますか?」のジェフリー・アーチャーの最新作。\n\nサザビーズを不祥事でクビになり、ある絵画コレクターの銀行家の役員として働いているアンナは、自分のボスが卑劣な手口で没落貴族からゴッホを奪い取ろうとしてることを知り、辞職を決意してボスに直談判に行きます。交渉は決裂するどころか、自分のボスの正体は・・・クビを言い渡されたアンナが自分のビルを出ようとしたその時・・・彼女のいたビルとは世界貿易センタービルのノースタワーなのです。\n\nと、衝撃的な始まりをみせる物語ですが、後は筆者らしい上品なスリルとサスペンス。さながら、宗教抜き、講義抜きの「ダビンチ・コード」。むしろ、物語のおもしろさとしてはこちらの方が数段上です。登場するすべての人物、悪役、黒幕、殺し屋、チョイ役、すべてが愛らしく素敵なエンターテイメント作品になっています。\n\n頭を空っぽにして、ドキドキハラハラしながら一気に読み進められます。スタイルはやっぱり古くさいんだけど、4ピースの元気の良いイギリスロックバンドを聞いたようなうれしさと楽しさです。これはかなりオススメだよ!\n\nで、もしこれが面白いなと思ったら、ぜひ「百万ドル〜」と「大統領に〜」も読んでくださいね。そうすると、「ゴッホは〜」ですら、ちょっと物足りなくなること請け合いです。"
},
{
  "title" : "鈴木敏文の「統計心理学」―「仮説」と「検証」で顧客のこころを掴む (日経ビジネス人文庫 (か3-2))",
  "isbn" : "4532193206",
  "date" : "2006-07-01T06:43:32.000Z",
  "publisher" : "日本経済新聞社",
  "authors" : "勝見 明",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)",
  "isbn" : "4150115311",
  "date" : "2006-11-29T16:47:00.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "グレッグ・イーガン",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\n\u003cp\u003e\n読むのに時間かかった〜。いやー、でもイーガンはホントすごい。ハードSFの名にふさわしいやらかしっぷりが爽快です。\n\n\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e主人公は、肉体を捨ててコンピュータ上のソフトウェアとして生きている人々の一人です。ここまでだったら、取り立てて珍しくも難しくもないSFではありがちな設定なんですが、主人公は、この中で、意図的に他の人と遺伝的なつながりを持たずに発生段階をおくる、「孤児」として生まれます。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eで、この小説は、そういう前置きを一切抜きで、「孤児誕生」の描写から始まります。ソフトウェアを遺伝子的に扱って、それが意識を持ち、自我を持つという過程を、なんの説明もなく描写するんです。それを読んで、「あー、ようするに人間がソフトウェアに置きかえられたあとの時代の話なのね」とわかるだけのSFの教養が必須。全編、そんな感じです。うひ〜。面白いけど、物理学科卒以外の奴にはよう薦めまへん。参考文献に、へーぜんとPhysics Letter Aとか出てくるもんな(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eま、頭くらくらしたいひとはぜひ\u003c/p\u003e"
},
{
  "title" : "”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757729154",
  "date" : "2007-06-29T02:19:15.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "野村 美月",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\"文学少女\"シリーズ、2巻目。1巻目は「人間失格」でしたが、2巻目は「嵐が丘」です。\n\nんー、どっちも読んだことないですなあ。このラインナップは、まさに\"文学少女\"っぽいと言えばそうですよね。本読み仲間のドック(仮名)はミステリ者で、こういう「文学少女」から一番遠い事象にいますからね、読んでないだろうなあ、「嵐が丘」。\n\nこういう趣向の「文学少女」だと、中学・高校時代の同級生のM島さんを思い出します。当時、出たばかりの、重量5kgに及ぼうかというような「スカーレット」の単行本を前にして、1時間かかる自宅まで担いで帰ろうかどうしようか悩みながら本屋で立ちつくしている姿が懐かしいです。元気かな。読んでいたら近況を教えて下さい(読んでねえよ)\n\nそれはともかく\n\nあとがきによると、作者は「嵐が丘」に思い入れが強いようですが、そのためか、かなりの難産だったようです。確かに、1巻目と比べると、どうもスタイルとして座りが悪い感じがしますね。1巻目で0から作り出したこのシリーズのスタイルを使おうとして、今回はうまく填らなかったという感じです。もしかしたら、3巻目以降では慣れてきて問題なくなるかもしれないですね。\n\n今回は、最後に全員が集まって心情吐露大会になってしまうのがちょっと・・・。ま、基本スタイルがミステリーなので「では、推理をご披露しましょう。全員を大広間に集めてください」という形になりがちなのはわかるんですが、ストーリーの軸を繋げるためのスーパーマンキャラをレギュラーの脇役が担ってしまったり、ちょっと構成に難ありという所ですか。ただ、導入あたりのキャラ小説としての出来はGOOD。流人が出てくるまではいい感じですよね。ここがOKだったら、「まあ、今回はイマイチだったけど、次に期待」ってなものです。シリーズですからね。\n\nあと、2巻まできて、あいかわらず美羽とななせちゃんが放置なのは、これまたどうしたことでしょう(笑)。ツンデレのななせちゃんは、個人的に目が離せないキャラなのでもっとイジって欲しいです"
},
{
  "title" : "涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)",
  "isbn" : "4044292094",
  "date" : "2007-07-18T04:06:10.000Z",
  "publisher" : "角川書店",
  "authors" : "谷川 流",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : ""
},
{
  "title" : "ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)",
  "isbn" : "4150113335",
  "date" : "2007-03-11T16:55:20.000Z",
  "publisher" : "早川書房",
  "authors" : "ダン シモンズ",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "大森望氏が「イーガンは残り90年以上を残して、21世紀最高のSF小説作家。ちなみに、20世紀のSF代表はハイペリオン」とどこかで言ってたような気がしますが、そのハイペリオンです。\n\nドック(仮名)にイーガンの「ディアスポラ」が面白かったぞーと言って、上の大森さんの話もしました。たちまち、ドックは苦戦しながら「ディアスポラ」を読み終え、\n\n    「イーガン、どこが面白いのか、さっぱり」\n\nと素敵に言い放ちました。特に最後が辛かったようです。「ディアスポラ」でダメだったら、まあ、他のはダメでしょうなあ・・・。\n\nで、続けざまに今度は「ハイペリオン」に取りかかってしまいました。「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」「エンディミオン」「エンディミオンの覚醒」と4部作、全8巻を瞬く間に読んでしまいました。いたくお気に入りのご様子で、「お前もさっさと読め」とうるさいのです。くそう、SFでこの扱いは屈辱だッ!\n\nま、それはさておき、この「ハイペリオン」ですが、各々に事情を抱える7人が正体不明の死神が待つある惑星へ旅し、その途中で何故自分がその死神の元に行かなきゃいけないかを順に語るという、オムニバス形式になってまして、その中にいろーんなSFのガジェット、お約束、プロットはもちろん、その他の小説(例えば主人公の一人は探偵で、その探偵の独白部分は、ハードボイルドのスタイルになっている)もごちゃ混ぜになってます。それをごった煮にしてるんですが味は濁らず、なるほど「20世紀SFの集大成」ってのも頷けます。例えていうなら岡星のつくる贅沢鍋焼きうどんのように、めちゃめちゃ贅沢な具を入れまくって、それでも味が濁らないというような感じ(えーっと、元ネタは「美味しんぼ」です^^;;;)\n\nで、その逸話だけで「ハイペリオン」は終わり。物語が実際に動き出すのは「没落」から。いやー、面白いけど、長いよ〜。"
},
{
  "title" : "時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)",
  "isbn" : "4488619029",
  "date" : "2006-08-15T11:08:21.000Z",
  "publisher" : "東京創元社",
  "authors" : "シオドア・スタージョン",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "途中で挫折した・・・うーん、これは私の趣味じゃないなー"
},
{
  "title" : "ファイナルファンタジーXI~旅の恵み~ (ファミ通文庫)",
  "isbn" : "4757726678",
  "date" : "2006-04-06T11:33:16.000Z",
  "publisher" : "エンターブレイン",
  "authors" : "はせがわ みやび",
  "categories" : "",
  "score" : "",
  "comment" : "\u003cp\u003eこのシリーズもかなり読みました。このシリーズのいいなあと思うところは、ゲームの設定を用いたスピンアウト作品ということだけではなく、MMORPGの現状をふまえた作品を作ってくれるところですね。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e最近のバージョンアップに言及していたり(ヒロインの竜騎士が竜剣という最近追加されたアビリティを覚えたと言っていたり、PK対策でモンスターの挙動が変わったことに物語中で触れていたり)、テレポ屋というゲーム中で発生した商売や黒/赤は珍しいというユーザーの嗜好など、ゲームを実際にやっていないと書けない内容を、うまく物語の世界へ寄せて書いていて、作者がゲームの世界に愛情を持っていることがうれしくなります。\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eで、今回の舞台はソ・ジヤ。ぐぅ・・・行ったことありません(笑)\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003e今回の引きからいくと、次の巻では主人公達はアルザビへ行くみたいですね。ああ、アトルガンの発売も、目の前ですなあ\u003c/p\u003e\n\n\u003cp\u003eで、そんななか、私のFF専用PCは不調です。がふ〜\u003c/p\u003e"
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{
  "title" : "動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)",
  "isbn" : "4061495755",
  "date" : "2022-12-06T05:32:33.607Z",
  "publisher" : "講談社",
  "authors" : "東 浩紀",
  "categories" : "steph curry shoes",
  "score" : "http://www.stephcurryshoes.com",
  "comment" : "Thanks a lot for providing individuals with such a pleasant possiblity to check tips from this web site. It really is so cool and as well , stuffed with amusement for me personally and my office acquaintances to search your website at minimum thrice a week to study the fresh guides you have. And of course, we are certainly amazed with the beautiful tricks you give. Some two points on this page are unequivocally the simplest I've had."
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