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ファイアボール・ブルース (文春文庫)
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桐野 夏生
文藝春秋
ISBN: 4167602016
紀伊國屋,
Amazon,
WebCat
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カテゴリ |
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評 価 |
59 |
コメント |
hecho :
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よかった点
・プロレスに惹かれ、プロレスラーを志す女たちの現実と、そこに芽生える誇り。
・主人公、近田の成長劇。尊敬する火渡に落とされ、最後に無我夢中で火渡の敵対派閥のドンに試合で勝ってみせる。こんな素敵な(悪く言えばご都合主義的な)サクセスストーリーが、プロレスという題材だからこそ光り輝いて見える。
・レスラーたちの群像劇。与謝野や近藤、あるいはHIMIKOなど、一くくりにできない個性豊かなレスラーたちの活躍する様に思わずにんまりさせられる。
悪かった点
・肝心の殺人事件がほとんどおまけのような扱いになっている。事件も種明かしも大味すぎ。いっそのこと書かずにただただハードボイルドに徹した方がよかったのでは。
・資金繰りに苦しむフロントのドタバタは、もっと物語の肝に絡めることができたはずだし、そうするはずだった。プロレス界の一番シビアな部分が書けなかったのはもったいない。プロレスラーたちが活き活きと描かれているのに対し、フロントの面々の描写が精彩を欠いているのも残念。
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tpircs, BOBTAIL
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最終更新 : 2005-09-07 03:54:48 +0900
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