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魔法 (ハヤカワ文庫FT)
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著者: |
クリストファー プリースト |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
今のところまだ「南フランスの恋」なのだが……何かヘンだこの話。気が抜けない。<br>
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半分読んだ。うーん。やっぱりファンタジーなのか。奇術師のときも思ったけど、えーそんなんありかよとまた思ってしまった。(まだまだ読みかけだけど)。<br>
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読了。そうきたか。ヘンだヘンだと思っていた感覚は正しかった。でも、読み解く努力が報われたとは感じないなあ。オチや物語構造抜きで、描写を楽しもうにも結構うんざりさせられるところが多いし。スーザンのパートは苦痛。イギリス的な性風俗の紊乱にはついていけない。3Pシーンなんか読みたくないよ。<br>
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登場人物たちが必死で謎を解き明かそうとするのは読み応えがあったし、「そもそもこれは自分の狂気が作り出した妄想では?」と疑うところも典型的な自分好みの展開なんだけど、いかんせん「敵」が強すぎて、解釈の余地が消えてなくなるのがよくないところだと思う。ファンタジーすぎるというか。<br>
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あと、ネタとして爆弾テロの話をさらっと書いてるけど、やっぱりこれ異常だよなあ。いまさらもいまさらなんだけど、「いまさら」と思うところも含めて異常だと思う。 |
関連本棚: |
joesaisan
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三つの小さな王国 (白水uブックス―海外小説の誘惑)
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著者: |
スティーヴン ミルハウザー |
出版社: |
白水社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
カルヴィーノときたら、ミルハウザーということなので購入。<br>
三つの中篇でできている。<br>
・「J・フランクリン・ペインの小さな王国」<br>
面白かった。手書きアニメーションをつくる新聞漫画家のお話。新海誠の大先輩みたいなものだろうか。新しいアニメーションツールを拒否して、手書きで一コマ一コマ書いていく方法論には、効率=最良だと思っている自分にはドキリとするものがあったし、幻想的な手書きアニメの世界描写にはぞくぞくした。結末はエヴァの「おめでとう」状態。<br>
・「王妃、小人、土牢」<br>
王妃の物語。だが、主役は小人のスカルボ(元ネタはベルトランの詩/ラヴェルのピアノ曲)。彼だけが名前を持ち、強烈な個性を持ち、詳細な心理描写がある。王と辺境伯はほとんど書かれない。面白かったけど、ここまで書くのなら結末までキッチリ書いて欲しいと思った。<br>
・「展覧会のカタログーーエドマンド・ムーラッシュ(1810-46)の芸術」<br> |
関連本棚: |
tmyrs
ORIENTAL-RUNRUN
Liebe Teufel
joesaisan
11
元文学部生
A?
マイ・コレクション
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むずかしい愛 (岩波文庫)
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著者: |
カルヴィーノ |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
おすすめ
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コメント: |
カルヴィーノの短編集。
物語にまったく「重さ」がないのが素晴らしい。「重さ」というのは、その物語を読むのに必要な予備知識、舞台背景や時代、関連する別の物語(元ネタとか)のこと(だと思う)。各話は誰にでも理解できる程度の自身で完結している話ばかり。それでも、読む意味が薄いというわけでもなく、ちゃんとギリギリに残されている感覚がたまらない。<br>
同名の英米文学短編集を出して、この本の名前空間を汚染した柴田元幸は悔い改めるべき。 |
関連本棚: |
joesaisan
kw
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願い星、叶い星 (奇想コレクション)
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著者: |
アルフレッド・ベスター |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
表題作「願い星、叶い星」を楽しみにしていたら、読んだことのある作品だった。もう一度読み返してみたら、やっぱりオールタイムベスト級の作家だと思い知らされた。表紙絵の松尾たいこ氏は、これでなぜ「階段」を描かないのだろうか。まったく理解に苦しむ。<br>
登場人物が、どんどん逃げ回ったり、追いかけ回したり、あてもなく彷徨ったりして、読者をまったく飽きさせないジェットコースターのようなお話ばかり。「分解された男」と「虎よ!虎よ!」がなかったら後のサイバーパンクもなかったという後書きの解説には、妙に納得させられた。でも、一番好きな話はほとんど何も起こらない「昔を今になすよしもがな」なのだけれど。<br>
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「熱くなってもしかたがない。<br>
あせるな!あせるな!<br>
頭を冷やして<br>
落ち着け落ち着け<br>
クールにいこう<br>
かわいいあの子は……」 |
関連本棚: |
Gandalf
nobody
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feedc0de
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NHK新ロシア語入門 (CDブック)
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著者: |
佐藤 純一 |
出版社: |
日本放送出版協会 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ハードカバー。CD 2 枚付き。やっぱこれからはロシア語だと思う。Wikipedia のロシア語ページなんか見て、常々かっこいいなと思っていた。Kraftwerk「ManMachine (邦題:人間解体)」なんかでもキリル文字は効果的に使われていたし(ロシアン・アバンギャルドってやつだろうか。詳しくは知らないが)。とにかく、こいつで勉強していくつもりだ。<br>
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ロシア語の教科書といえばアネクドートなわけで、ちょっとテキストの先のほうを探してみたらやっぱりある。後半のスキットは、ほとんどなんらかのオチが付いていて、さすがという感じ。そして文学!最後の方の長文読解なんか、レフ・トルストイ「三びきのくま」だから、たまらなく魅力的な教材だと思う。<br>
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ところで、聞き取り CD を聴いていると、どうしてこうロシア人の女性の喋り方というのはみんな同じなのだろうという気がしてくる。以前、NHK のロシア語会話番組を観ていたときに、途中の息抜きでやはりアネクドートが挿入されていて、そこでのロシア人女性の喋り方を、なにか演劇用につくった喋り方だと思っていた。だが、やはりこの CD の普通の会話でもなんだかそんな風に聞こえる。うまく説明はできないが、おばあちゃん喋りをしているという感じだ。これが言語が話し手の感情に影響するという例のひとつなのだろうか。<br>
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とにかく自分はこれで、何十年かかけてでもロシア文学を原語で読破するのを目指すつもりだ。<br>
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「Я ТВОЙ СЛУГА. Я ТВОЙ РАБОТИК.」 |
関連本棚: |
toshiharu
joesaisan
パリ
stonechild-2
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The Worlock of Firetop Mountain (Fighting Fantasy)
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著者: |
Steve Jackson, Ian Livingstone |
出版社: |
I Books |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
邦訳「火吹き山の魔法使い」の原書。<br>
ゲームブックなのだが、ゲームとして読まないでパラパラとめくって好きなところを読んでいる。剣と魔法とモンスターの正統派ファンタジーという感じでとても面白い。イラストも素晴らしくて、人間大のドブネズミのイラストが怖すぎ。<br>
この「火吹き山の魔法使い」は大昔に大西科学 - 二六二で知って以来ずっと読みたかったのだが、やっと読めた。原書だと 700 円と安くてよい。<br>
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しかし、ゲームブックといえば「十四へ行け」という言葉がとても有名なわけだが、これは火吹き山の魔法使いではなくて、<a href="http://www.excite.co.jp/book/news/00021100968527.html">暗黒城の魔術師だった</a>ようだ。モナー童話集にも<a href="http://monadowa.s14.xrea.com/dowa9/koneta.htm">火吹き山の魔法使いで 14 に行く</a>というネタがあったから、混同している人は多いのかもしれない。自分も真っ先に 13(英語版だから) を読んでみたが何もなくてガッカリ。ただ、指示された続きを読むとゾンビとかが沸きまくりなのでたぶん普通に行けば死ねると思った。<br>
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ちなみに「火吹き山の魔法使い」は扶桑社海外文庫で<a href="http://www.fukkan.com/bookhist.php3?no=343">復刊が予定されている</a>。 |
関連本棚: |
joesaisan
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魔法の猫 (扶桑社ミステリー)
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著者: |
スティーヴン キング, U.K. ル・グィン, C. スミス, J. クロウリー, F. ライバー |
出版社: |
扶桑社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
猫をひどい目にあわせる話がけっこう多くて辟易。ジーン・ウルフの作品は猫?にメイドをやらせる(しかも裸に腰エプロン)というある意味究極の設定で面白かった。 |
関連本棚: |
Gandalf
joesaisan
ogijun
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