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青白い炎 (ちくま文庫)
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著者: |
ウラジーミル ナボコフ |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
ロシア
小説
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コメント: |
訳者の富士川義之は、どうもあまり一般常識がない人のようで、昔から「ポニーテール」とか「トップギア」なんてのにいちいち訳注をつけたりする。それは本書でも健在。序文で、ところどころに忍び込んでくる違和感、そして詩を経て、訳注を読むにつれてだんだん全開になる解説者の狂気は実に楽しいし、最後に詩人がストーカー解説者に殺されてしまうあたりはほとんど爆笑もの。この快感を味わうには、途中の凡庸な詩も我慢して通読しよう。この詩の部分を高く評価する人々もいるんだけど、ぼくにはつまらないとしか思えないし、小説の構成から考えて、ここの詩は愚作であればあるほどいいのだ。そしてまさにその通りになってる。 |
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