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個人的な体験 (新潮文庫 お 9-10)
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大江 健三郎
新潮社
ISBN: 4101126100
紀伊國屋,
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WebCat
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カテゴリ |
昭和文学
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評 価 |
3.5 |
コメント |
toru :
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まああまりコメントすることもないかもしれませんが,読んだ皆さんはラストの部分をどう思いますか?多分書いた方が良かったか書かなかった方が良かったか,その二つの意見が多いと思います。著者は私小説的な側面は持たせないつもりだったとおっしゃっていましたが,俺からはどうしても重なって見えてしまいます。それがいい悪いという話ではないのですが。
もし興味があれば読んでみてください。俺は作者の向かいたい方向に引っ張られていく感覚がなんとも心地よいです。俺が主人公だったらどうしていたのかと思うと何とも言えませんが。
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さとほ :
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長男が生まれる前に、友達に薦められて読んだ。色々なことを考えさせられた1冊だった。ラストのアスタリスク以降は、絶対にあったほうがいいと思う。これは大江が自分自身の苦しみの中で見出した希望の出口であり、非常に貴重な決断の記録だと思う。
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K内 :
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27歳4ヶ月(奇しくも今の私と正確に一致)の主人公の鳥(バード。あだ名)が、障害を持って生まれた赤ん坊から、狡猾に、自己欺瞞を押し隠して、逃げようとし、最終的には、「ぼくが逃げまわりつづける男であることを止めるために」受け入れることを選択するに至る物語。
その間の鳥(バード)とその周りの人物のできごと、感情、行動が、ものすごく濃厚なんです。
障害を持つ赤ん坊、それを取り巻く人々、二日酔状態で予備校で講義して嘔吐、ア○ルセックス、外交官の出奔、過去の縊死、これから起こすかもしれない、人の手を借りた殺人。。。
それぞれが、季節が夏なこともあってか、非常に濃密な感じでかかれます。げっぷしそうな感じ。
人物、感情を表す比喩に動物を多用してたりするあたりも、なんだか得体の知れなさを加速してる気がしました。
たとえば、「病んだイタチのように狡猾」「恐怖のメガネザル」「個人的な不幸のサナギ」「こそこそと穴ぼこへ逃げたがっているドブ鼠」とか、「眠りのイソギンチャクの触手」、「棘だらけで赤黒い欲望と不安のウニ」だったり。
ほとんど最後、赤ん坊を育てていくことを決意した鳥(バード)に対して情人である火見子が言うはなむけのせりふ
「あなたはいろいろなことを忍耐しなければならなくなるわ」
が僕には印象的でした。
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smith :
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子供を作ろうとする前に読んでおきたい本
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最終更新 : 2009-03-01 04:56:32 +0900
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コメント |
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