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2004-08-12了読
ノワール物といえば、本に付いている腰巻に語られるまでも無くジェームス・エルロイの「ブラックダリア」から始まる4部作をイメージせざる終えない。果たして凌駕したかどうかが、本書の評価になっちゃうのは不利。
ジャズの誕生前夜のニューオリンズを赤線街を舞台に、繰り広げられる連続殺人事件を追う、ダンディーなチンピラ探偵、全然活躍できないという筋は悪くない。後半は一気に引き込まれたが、読み終えてしまえば、物足りなさを感じる。
ジェームスエルロイ、「もう結構、腹いっぱい」状態なのに、さらに続きが欲しくなる毒なのだろうなあ、と再確認。
デビュー作なのだそうで同じ舞台を使った作品が後2本あるのだそうだ。読むかもしれない。 |