赤城耕一は、プロになりたてのころオリンパスOM を使っていた経歴があるのでOM に対する視線が、初恋の子に対する時のように優しく、愛を感じる。
さて、いまだに自分もオリンパス銀塩使いなので、こういう本は毒物である。カメラのレンズについてあれこれ愛を込めて記してあるので、載っているレンズを欲しくなってしまうのだ。そして、このての本はオリンパスを使う人しか買わない。つまり、これを買う人は毒だということが解っていて買うのだろう。他にもニコン、キャノン、ライカなど写真機メーカー各社向けに出版されている。毒物好きな人の多いことよ。
趣味の本は全てこの傾向にある。ただレンズは、自分のものにでき、蘊蓄を語れ、別に蔑まれるようなこともなく、趣味として非常にいいポジションだ。ライカなんかやってると、お金はいくらあっても足りないみたいだけど。
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