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  "title" : "戦争の世界史―技術と軍隊と社会",
  "isbn" : "4887082711",
  "date" : "2007-06-01T00:03:46.000Z",
  "publisher" : "刀水書房",
  "authors" : "ウィリアム・H. マクニール",
  "categories" : "文化",
  "score" : "4・5",
  "comment" : "西欧の勃興●マクニール「戦争の世界史」\n\n●565ページの大著である。1982年刊行の本で、日本翻訳は、2002年です。\nしかし面白さは保証します。\n宋の時代からの西欧と東洋の相違が、明暗を分けた。\nなぜ、西欧だけが、世界の覇権国家群を作り出してきたか。\n\nそれは、「戦争のアート化」に拠る戦争のビジネス化、軍事と商業\n産業の相互作用であると、マクニールは言い切ります。\n\n●15世紀までに、西欧は本当に使える大砲を作り上げます。\nそれを船にのせると、動く城(砲台)です。これで20世紀まで\n航空機と潜水艦の登場まで、西欧軍事勢力の優位性が決まったと書いてあります\n。(134ページ)\n1465年から77年にフランスとブルゴニュー公国で開発された移動可能な攻城砲は、\n子細な改良点を除けば、1840年代までつかわれた。された\n西欧は、この攻城砲と火薬を持って火薬帝国となり、世界へ発展していきます。\n(搾取していきます)(121ページ)\n\n●中国、宋の時代に、市場経済が発展しかけるが、中国の内部、官僚組織に\nより、この動きは封じられます。しかし、この動きはユーラシアの西の端、\n西欧において、複数国家の競合するエリアであり、競争原理が働き、\n発展していきます。\n\n\n●動機付けは、専門職化された利益追求集団、つまり商人集団、と\n専門職業化された暴力集団{アートオブウオー戦争という技術に優れた集団}、\nつまり軍人階級が、組織暴力の商業化となり\n1500年から1900年の間、西欧の卓越した、ほかの地域に対する優位と\nなったとします。\n\n\n20世紀の軍産複合体の前身、「軍事・商業複合体」が民間経済を刺激。\nつまり、商人から税金を集めた王侯が、それを資金に戦争を行う。軍人企業家化の\n支出が、民間経済を刺激、さらに税収が上がる。そして軍事力が高度化する。\n\n\n●民族、国家など人間集団同士の相互作用が、突発的な変化が起こり\n歴史が変わる。\nある人間、集団は、食糧をはじめとする生活物資を自分で\n生産しなくてもいいように、暴力の専門家となる。マクニールの研究対象は\n軍隊組織である。\n兵士、戦士が使う「武装の変化」は、内部制約がなくなり、新しい地理空間が\n搾取のために広がる。(1ページ)\n歴史上の「技術と軍隊と社会」の相互作用を、マクニールは、この本で語ります。\n"
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