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エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」
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河邑 厚徳
グループ現代
日本放送出版協会
ISBN: 4140804963
紀伊國屋,
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5 |
コメント |
Leiko :
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ここ数年、経済に興味を持っているのだが、この本は本当にエキサイティング。主張自体はシンプルだが、非常に応用の効く考え方だ。地域通貨の力で諸問題が解決するとは安直に思えないのだけれど、現在の経済の仕組みを変えていく試みとしては無視できない手法だと思う。
副題には「根源からお金を問うこと」とある。貨幣経済などというこ難しい概念ではなく「お金」という誰もが日常で用いるシンプルな言葉だ。経済の諸問題を遠ざけることなく身近なものとしてとらえることの重要さを端的に示している副題である。
親も祖父母も借金が大嫌い、クレジットカードはほとんど使わず、ローンを組むことも嫌う家庭で育ってきた私にとって、この本の主張は納得のいくものであった。しかし例えば「適正生産・適正消費ということに関心がない」などと考えているらしいアメリカ人に、この本はどう思われるのだろうか(←カギカッコ内は『地球の限界とつきあう法 - 基本のキホン (日経ビジネス人文庫―基本のキホン)』からの引用)。エンデの思想は、そういう意味でも非常にヨーロッパ的な考え方であると感じた。
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増井 :
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衝撃的で必読!!
利子にもとづく貨幣経済が世界にいかに悪影響を与えているのかが
非常によくわかり、
それを常識だと思っていたことの間違いを痛感した。
これを放っておくと、世界が壊滅してしまうという恐れすら実感される。
地域通貨とかエコマネーとかいうと
精神論とか理想主義とかいうイメージを持っていたのだが、
技術的にこのような枠組を導入しないと
世界的規模で社会が破綻する可能性が高いということらしい。
富が偏在したり通貨危機が生じたり
国債を発行しまくって首が回らなくなったりするのは、
各人/各国の事情とか投機のモラルとか政治の巧劣の問題ではなく、
利子にもとづく経済が諸問題の根源である
らしいことがわかる。
解決すべき社会問題は多いが、この問題が最大なのではないか?
社会問題の多くは経済問題に起因しているはずである。
あらゆる国民がみんな経済的にそこそこ満足していれば
テロも戦争も犯罪も激減するだろう。
経済諸問題を解決するために
地域通貨が最善の解なのかどうかはよくわからないが、ひとつの
有効な解法である
ことは確かだろう。Think globally and act locally の実践である。
引用文献「Interest and Inflation Free Money: Creating an Exchange Medium That Works for Everybody and Protects the Earth」も読むとよいかもしれない。
エンデのインタビューはこの本の主張を補強するものであり1章だけである。
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ayang :
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地域通貨について考えるきっかけになりました
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michico :
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増井さんのコメントを読んで購入。
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他の本棚 |
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最終更新 : 2007-09-20 10:27:06 +0900
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