> 「文化産業」と呼ばれるものに属するひとたちは、文化を商品カテゴリーの
> 一種だと思っている。彼らは文化を産業の範囲に矮小化し、ときに私欲を
> むき出しにして著作権をいじくり、文化の創成と拡散の根本であるコピーを
> 阻害する。彼らの行動は、ひとびとのあいだに共有された生活・嗜好・行動の
> 様式としての文化の自由な交通を破壊し、テクノロジーの進歩によって拓かれた
> つぎの文化の時代へと、わたしたちが進むことを妨げる。それでありながら、
> 自己の立場を守るときには、文化を守れ、文化こそが大切だといった大上段な
> 「文化」概念で、彼らの矮小な営みを飾り立てる。わたしは、その傲慢さに
> 異議を申し立てたいのだと思う。
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