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絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)

宮崎謙一
化学同人
ISBN: 4759813608　紀伊國屋, Amazon, WebCat

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増井 :

10年前の絶対音感は残念な本だったがこちらもおおいに残念だった。

この著者は絶対音感にどういう恨みがあるのか知らないが、絶対音感は音楽に役にたたないとか音楽的じゃないとか言う謎の自説の展開に血道を上げている。

絶対音感は素晴らしいものだ! という世間一般の理解が不愉快だということのようなのだが、誰もそんなこと思ってないだろうし、何と闘っているのか不明である。

色盲な人間が「三原色判別できる人間は絵描きには向いてない」と必死で主張してるようなものだろうか? (レンブラントは色盲だったそうだけど)

英語の「perfect pitch」という言葉も気に入らないらしい。「完璧」みたいな響きが不愉快らしい。

「お前は絶対音感が無いから音楽家にはなれない」と言われて仕方なく学者になったルサンチマンから絶対音感は音楽に関係ないことを証明することに躍起になった、みたいに感じられた。知らんけど。

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最終更新 : 2015-10-05 02:30:53 +0900

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