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ヴァイオリン演奏の技法 上巻
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著者: |
カール・フレッシュ |
出版社: |
音楽之友社 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
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コメント: |
日常の音階練習から重音練習,楽曲の練習に.数が多く長年にわたって使える“ヴァイオリンの聖書”で在る. |
関連本棚: |
大学教授
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利他性の経済学―支援が必然となる時代へ
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著者: |
舘岡 康雄 |
出版社: |
新曜社 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
支援学
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コメント: |
ここで云う“支援”とは,自分や相手の天分を伸ばすために,想像力を駆使して自分も相手も“支援”されるように変えていくプロセスの事を言う.管理から支援へ時代は変わりつつある.そして必ず“支援”を中心とした社会がやってくるであろう. |
関連本棚: |
大学教授
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マーラー―音楽観相学 (叢書・ウニベルシタス)
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著者: |
テオドール・W. アドルノ |
出版社: |
法政大学出版局 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
音楽
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コメント: |
ブロッホが我々の認識を超えた,音楽を哲学的に纏めた.アドルノは更に分りやすくマーラーの音楽の哲学について探っている.譜面の何小節の指示も分りやすいので楽譜に沿って彼の主張を読み取ることが出来る.例えば交響曲第4番の4本のフルートのユニゾンや鈴の音,一音低く調弦されたヴァイオリン,賑やかな(子供の鼓笛隊のような音楽)などと写実的にマーラーの大曲を分析している.実際,交響曲第5番を弾いてみるとブルックナーのそれより心奥に迫ってくる寂寥溢るるメロディであるということができる. |
関連本棚: |
大学教授
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戦国の活力 (全集 日本の歴史 8)
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著者: |
山田 邦明 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
歴史
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コメント: |
日本史ブームに沸いている.著者の山田氏も述べられているが,「戦国時代と云えば武将は常に戦っていた!?」と云う時代認識よりも,誰が何処で何をしたか?武田の風林火山の実際に用いられた旗や織田信長が花見をしている晩年の絵などを上手く組み込み,当時の地名の名称と現在での地名を表記して,余り知られていない個人名を積極的に出すことによって,戦国時代の香りを確かに齎して呉れるのである.
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関連本棚: |
大学教授
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ウィーン精神―ハープスブルク帝国の思想と社会 1848~1938〈1〉
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著者: |
W.M. ジョンストン |
出版社: |
みすず書房 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
歴史
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コメント: |
ウィーン特にハプスブルグ家の時代においては,様々な民族が融合し新しい価値観が出てきた.音楽や心理学,経済学,思想,哲学など.名前で挙げれば,マーラやフロイト,ルカーチなど現在にも大きな影響を及ぼしている人物を生み出した背景を事細かに記している.周辺国のハンガリーにも範囲を広げて考察していて大変興味深い. |
関連本棚: |
kw+hg
大学教授
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天才柳沢教授の生活(1) (講談社漫画文庫)
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著者: |
山下 和美 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
漫画
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コメント: |
知的好奇心を常に失わない大学教授.自らの研究を地道に進めている彼らの生活は公に晒されることは今までなかった.この本は,一般の書籍では取り上げ難い「教授」を取り上げたのは画期的である.しかもこれは教授の私生活や昔話などヒューマン色溢れた作品で,学術研究や論文作成,教授会のしがらみは無く,寧ろ肩に力を入れないで「MANGA」として読むべきであろう。この漫画の柳沢教授の本棚を見て、かれは何を読んでいるのだろうと思い、「大学教授の本棚」を立ち上げた次第.
因みに私は実際に国立大学に勤務しております. |
関連本棚: |
fumi
たま子
大学教授
ちっち
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ホーキング、宇宙と人間を語る
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著者: |
スティーヴン ホーキング, レナード ムロディナウ |
出版社: |
エクスナレッジ |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
宇宙
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コメント: |
スティーヴン・ホーキング氏の書籍を昔から読んで来た小生にとって,宇宙に関しての最新の理論,“泡宇宙”“ブラックホールの蒸発”を佐藤勝彦氏の妙訳と相まってワクワクしたことを覚えている.理論が飛躍しすぎずしかし冷静に宇宙の構造を見る目は現代最高の宇宙理論物理学者と見ても言い過ぎでは無かろう.
終に,彼の観察対象は,宇宙から人間(我々の存在意義)まで及び,学問で云えば哲学の領域に踏み込み,嘗ての哲学の在り方に疑問を唱え,歴史に捉われなくとても彼らしい.
私たちより天才はもっと人間的で在った. |
関連本棚: |
大学教授
西町「頑固堂」書店
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ベートーヴェン―音楽の哲学
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著者: |
テオドール・W. アドルノ |
出版社: |
作品社 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
音楽
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コメント: |
アドルノがライフワークとしたベートーヴェンの音楽とその構成のスケッチを「美の理論」でも訳者であった大久保氏がまとめた本。注釈が多くて話題があっちこちに飛ぶので取っ付き難いかもしれないが、説得的な文章であったので面白かった。これは、あくまでもベートーヴェンの演奏を対象としたものではなく、ベートーヴェンの楽譜を対象とした研究であることも興味深い。特に作者は「壮厳ミサ曲」は作曲者の最高傑作とし、ベートーヴェンの音楽の哲学と匹敵するものはヘーゲル位なものと言い放っている。訳者はクラシック音楽については余り詳しくないせいか曲の作品番号だけで載せられてもパッとしない。譜例を更に多く載せてくれれば読者の曲のイメージが沸くと思う。「ヴァイオリン協奏曲」や「田園」は静止を運動として表現する叙事的な曲、一方「交響曲第7番」は厳に交響曲的と謳っていた。
2006年3月18日〜4月1日読了。 |
関連本棚: |
大学教授
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20世紀ユダヤ思想家 ――来るべきものの証人たち(1)
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著者: |
ピエール・ブーレッツ |
出版社: |
みすず書房 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
ユダヤ教と現代思想――20世紀、この両者の深淵で繰り広げられた知的格闘を、思想家ひとりひとりを光源として、詳細かつ重層的に描き出した新シリーズの第1巻。
コーエン、ローゼンツヴァイク、ベンヤミン。近代において、あくまで形而上学にとどまった3人の、メシアニズムと理性との融和と対立のダイナミズムをたどる。思想家のRelationを縦から横へ広げた意欲作である。
手紙のやり取りからコーエン,ローゼンツヴァイクの思想を時系列に整理した読み応え有る本である.
ローゼンツヴァイク「信と生のあいだの内的調和」を今ここで保持しているがゆえに,ユダヤ民族は,「世界の民たちがまだそこに向かって歩んでいる途中である目的に,自分はすでに到達している」のである.
2011年05月に(2)が発売予定。 |
関連本棚: |
大学教授
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質的研究入門―「人間の科学」のための方法論
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著者: |
ウヴェ フリック |
出版社: |
春秋社 |
評価: |
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カテゴリ: |
社会
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コメント: |
質的研究の決定版にして、最良の入門書。量的にはとらえられない人間の生の現実(リアリティ)を調査・研究するための方法論として、近年、ますます注目を浴びている「質的研究」。人文・社会諸科学だけでなく、医学・看護学の学生・研究者、フィールドワークに関心のある読者、ジャーナリスト、さらにはマーケティング分野の実務家も必携。日本語版独自の解説、文献案内、用語集を付す。 |
関連本棚: |
m-use
大学教授
Kohki
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要件事実の基礎―裁判官による法的判断の構造
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著者: |
伊藤 滋夫 |
出版社: |
有斐閣 |
評価: |
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カテゴリ: |
法律
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コメント: |
要件事実論の基本的問題点を理論的に深く掘り下げると同時に、その効用・具体的問題点・実践上の心構えなどを論じ、さらに民法学との関係まで幅広く検討した、わが国初の体系書。 |
関連本棚: |
大学教授
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意味の文明学序説―その先の近代
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著者: |
今田 高俊 |
出版社: |
東京大学出版会 |
評価: |
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カテゴリ: |
経済
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コメント: |
ケアと支援の社会を構想。人間存在にかかわる意味の視点から近代文明を問い直し、情報社会論やポストモダン論を射程に入れつつ、機能主義的理性に汚染されない意味作用の復活と公共性の開示をはかる。 |
関連本棚: |
大学教授
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海
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著者: |
ミシュレ |
出版社: |
藤原書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
文学
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コメント: |
アナール派やフーコー、バルトに多大な影響を与えてきた大歴史家ミシュレが、海と生物(および人間)との関係を気宇壮大なスケールで描く。 |
関連本棚: |
大学教授
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テクストと解釈
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著者: |
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出版社: |
産業図書 |
評価: |
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カテゴリ: |
人文
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コメント: |
風変わりな論争のための手引き(フィリップ・フォルジェ)
テクストと解釈(ハンス‐ゲオルク・ガダマー)
権力への善き意志(ジャック・デリダ)
それにもかかわらず、善き意志の力(ハンス‐ゲオルク・ガダマー)
アンチ・ヘルメス(フランソワ・ラリュエル)
普遍性論争(ジャン・グレーシュ)
魂から叫ばれた(書かれた)?— |
関連本棚: |
大学教授
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