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延長戦に入りました
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著者: |
奥田 英朗 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
抱腹絶倒のスポーツエッセイ。抱腹絶倒本というジャンルでは、東野圭吾の「あの頃ぼくらはアホでした」と双璧をなすと睨んでいる。
直木賞を受賞したので、奥田英朗の小説を読まれている方は多いと思うが、個人的には、奥田さんのエッセイストとしての非凡な才能をこそ評価したい。
損はしないので、是非読むべし! |
関連本棚: |
リンゴ
平蔵
三代目_平蔵
lookwest
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編集者T君の謎―将棋業界のゆかいな人びと
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著者: |
大崎 善生 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4062107155">将棋の子</a>、<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4062100088">聖の青春</a>に続いて、大崎善生将棋関連本第三弾である。<br>
主に将棋に関するエッセイだが、なかなかオモロイ。これを読んで以来、我が家での佐藤棋聖の愛称が「モテミツ君」になりました。早く先崎さんのエッセイも読まねば。 |
関連本棚: |
平蔵
nozz -2007
ogijun
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バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記
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著者: |
鶴我 裕子 |
出版社: |
アルク出版企画 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
エッセイ・ノンフィクションは、その業界の門外漢でも楽しめるものと、ある程度の予備知識を読者に要求するものとに大別できる。<br>
これは完全に後者。「コンマス」って何する人?という読者は読むのがシンドイのでは。日本はクラシックに明るい教養人が多いからこれでいいのかしらん。<br>
せめて指揮者の顔写真を載せてくれればなあ…簡略でも良いから、その指揮者の経歴について言及されていればなあ…と、クラシック音痴の一読者は思うのである。中村紘子さんはその点が抜かりなかった。名エッセイストと呼ばれる所以である。 |
関連本棚: |
sanpei
平蔵
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コバルト風雲録
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著者: |
久美 沙織 |
出版社: |
本の雑誌社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
実は学生の頃、いわゆる「少女小説」から縁遠い読書生活を送っていたクチである。なんとなく、「少女小説」イコール普通の小説の亜流、という偏見がぬぐえなかったからだ。最近、遅まきながら「少女小説」を亜流と見なすこと自体ナンセンスかもしれない、と思い始め、本書を手に取った次第である。さすがにコバルトの草創期から活躍している久美先生、小説業界の裏事情も含め、内容は非常に面白い。しかし。もともとHPに掲載されていた文章だからだろうか、あまりにも文章がフランクかつハイテンション過ぎて、読むのはちとしんどかった…。それにしても少女小説のファン心理というのは恐ろしいですな。 |
関連本棚: |
たこ
kiwa
平蔵
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本の運命 (文春文庫)
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著者: |
井上 ひさし |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
井上ひさしさんと本との関わり方は、徹底的で清濁併せ呑むという印象がある。それでもどこか粋なのだ。本を置きすぎて床が抜けたとか、凡人には実践できそうもないエピソードが素敵。 |
関連本棚: |
針鼠文庫
stonechild
平蔵
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ハングルへの旅 (朝日文庫)
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著者: |
茨木 のり子 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
詩人として著名な茨木のり子氏が、韓国語に触れ、韓国語を通して韓国文化に触れた体験をつづったエッセイ集。鋭い言語感覚を持つ人のエッセイだけに、韓国語に対する洞察の深さも並大抵ではない。ちなみに、筆者が韓国語を学び始めたのは、なんと50代になってからだとか。<br>
実はこの本、大学時代の私の朝鮮語学習座右の書でもあります。この中で出てくる韓国の諺「はじまりが半分だ(シージャニ パニダ:さあ始めようと思い立ったときからもう、ことの半分は成就している)」には、随分励まされた記憶あり。 |
関連本棚: |
平蔵
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龍あらわる 中華怪有篇
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著者: |
西村 康彦 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
中国美術史の専門家であり、中国「筆記」の博学である西村康彦氏のエッセイ。十年ぶりの再読。「いか墨奇聞」や「龍あらわる」は、硬軟問わず、古今の中国の書物を渉猟した筆者ならではのエッセイと言えるだろう。再読して実感するのは、漢文に親しんだ人ならではの語彙の豊かさ。やっぱり漢文の素養は大事ですな。 |
関連本棚: |
stonechild
平蔵
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泳いで帰れ
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著者: |
奥田 英朗 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
「野球の国」の続編にあたる、直木賞授賞式をぶっちぎってのアテネオリンピック観戦記。少しねじけた風味の奥田節も相変わらず。ふーん、エーゲ海クルージングは面白くないわけね。「泳いで帰れ」の意味は後半で明らかになるが、奥田氏の言うことは一理も二理もあると思うぞ。 |
関連本棚: |
びー玉
panta rhei
平蔵
SKZ
lookwest
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パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記
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著者: |
田丸 公美子 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
イタリア語通訳者である筆者の体験がベースとなっているエッセイ集。本書を読むと、とりあえず、イタリア人が色恋沙汰を「粋」の次元にまで昇華していることが理解できる。
通訳の視点からイタリア人の国民性に言及した本は貴重なのだが、同業者の米原万里氏のエッセイと比べると、かなり見劣りしてしまう。そこしうらめし。 |
関連本棚: |
平蔵
ogijun
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旅が仕事―通訳ガイドの異文化ウォッチング
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著者: |
志緒野 マリ |
出版社: |
平凡社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
某HPの通訳者持ち回りエッセイで、楽しい文章を書く人だなあと感心したのが志緒野マリ氏。その志緒野氏の現時点では唯一のエッセイがこちら。装丁がしょぼいのでトホホな内容かと思いきや、日本に旅行に来る外国人観光客のガイド体験記あり、南米留学経験談ありで、予想以上に面白かった(っつーか、もう少しまともな装丁をつけてくださいよ、平凡社さん)。疲れたときにさくっと読むのにうってつけ。 |
関連本棚: |
stonechild
平蔵
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どこか古典派(クラシック)
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著者: |
中村 紘子 |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
中村紘子氏の文章を初めて読んだのは、文庫版<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4122008735">ぼくが猫語を話せるわけ (中公文庫 し 18-6)</a>の解説だった。ご主人の庄司薫氏の援護射撃の解説文だったが、あまりの文章の巧みさに、「世界的ピアニストで、美人で、しかも文章がうまいなんて、神様は不公平だ〜!」と叫んだものだった。<br>
その彼女のエッセイを集めたのが本書。新聞で読んで、もう一度読みたいと思っていた、ダックスフントのゴマちゃん、ウルちゃん(本名:ウルメイワシちゃん)のエピソードがいい。そういえば、この前見た「題名のない音楽会」でウルちゃんが出てきていたが、ご丁寧にもテロップで「ウルメイワシさん」と表示されていたのには笑った。 |
関連本棚: |
m-use
平蔵
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ぼくが猫語を話せるわけ (中公文庫 し 18-6)
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著者: |
庄司 薫 |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
自称犬派の庄司薫氏と、庄司氏の家に居座ることになった居候猫タンク(本名:ピッツィカート)の、徒然エッセイ。自称猫派は必読の書である。もちろん、タンクの本来の飼い猫であり、庄司氏の奥様でもあられる中村紘子氏の解説(名文!)も必読である。 |
関連本棚: |
m-use
nue
平蔵
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聖母の道化師 (中公文庫―エッセイ集)
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著者: |
井上 ひさし |
出版社: |
中央公論社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
井上ひさし流、「吾如何にしてキリスト教徒となりしや」の表題作はじめ、ユーモアあふれるエッセイ集。「モッキンポット」シリーズは、この本のあとに読むべし。 |
関連本棚: |
平蔵
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冴子の東京物語 (集英社文庫)
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著者: |
氷室 冴子 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
少女小説の大御所、冴子センセのエッセイ。「桐壺返り」、「一子相伝の美学」は電車の中では読んではいけません。私はこらえきれませんでした。
ところで、冴子センセは断筆宣言中なのでしょうか?最近新作をお見かけしないのが、個人的にはとても残念。 |
関連本棚: |
平蔵
祝融朱雀
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