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(315/324)冊
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四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
著者: 浅倉 卓弥
出版社: 宝島社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: ピアニストの道をあきらめざるを得なかった青年と、ピアノを弾くことについては天賦の才能を備える知的障害のある少女。この二人を軸とした奇跡の再生の物語、ということで、普通に話が展開するのかと思っていたら、どっこいそうは問屋がおろさなかった。中盤の展開に、えええっ、そういう話だったの、と驚いてしまったのは私だけではないだろう。しかし、どうも全体に会話が間延びしているように感じてしまう。もう少しすっきりまとめてほしかった…。
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物語イタリアの歴史―解体から統一まで (中公新書)
物語イタリアの歴史―解体から統一まで (中公新書)
著者: 藤沢 道郎
出版社: 中央公論社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: イタリアでは、「歴史=物語」である。あとがきの言葉が胸に響く書物である。皇女ガラ・プラキディア、女伯マティルデなど、なかなかスポットがあたらない人物を主人公にした歴史の切り口が新鮮。カノッサの屈辱と女伯マティルデが結びついたときは思わず膝をたたいてしまった。ただ、後半で少し失速したように感じたこと、また、文章にやたら体言止めが多用されていて少し単調に思われたことなどで、星は四つ。
関連本棚: としあき 平蔵 がこび5/人文科学
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蛍火
蛍火
著者: 蜂谷 涼
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 着物の汚れや染みを取り除く、染み抜き屋の女主人公を軸とした時代連作集。北海道に生まれ、小樽を舞台にした時代小説を書き続けてきた著者らしく、今回も往時の小樽の街並みが生き生きと描かれる。ただ、もう少し後味がさわやかな小説を読みたいと思うのは私だけだろうか。次作に期待したい。 ちなみに、この本の装丁は小説にぴったり。(なんと、着物に醤油のしみがついたように見えるのだ!)頑張った裏方さんに拍手。
関連本棚: 平蔵
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明日の記憶
明日の記憶
著者: 荻原 浩
出版社: 光文社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: コードが断線するように、記憶が抜け落ちていく。まだまだ働き盛りと信じる主人公に下された診断は、若年性アルツハイマーという、容赦のないものだった。<br> あらすじだけを追うと、シリアスな内容なので、敬遠する向きもあるのではないかと思う。確かに深刻な部分もあるのだが、全体のトーンはそれほど沈んでいない。何より、主人公と彼を取り巻く家族に、かたい絆が感じられるのが良い。流石荻原浩氏と言うべきか。それにしても、アルツハイマーがこんなに過酷な病気だとは、思ってもいなかった。
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さよならの代わりに
さよならの代わりに
著者: 貫井 徳郎
出版社: 幻冬舎
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 劇団の看板女優が殺害された。殺人事件の謎を執拗に追う不思議な美少女と、劇団の下っ端役者の主人公。最後で解き明かされる美少女の謎は、ある意味斬新。
関連本棚: kuro 2005年10月〜2006年・しんじ 平蔵
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不思議島 (TOKUMA冒険&推理特別書下し)
著者: 多島 斗志之
出版社: 徳間書店
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 多島斗志之氏の”瀬戸内ミステリ”ものの起点となる長編ミステリ(多分)。多島氏の瀬戸内ミステリもののファンなので、もちろん、この長編ミステリも面白く読めた。しかし、あとに出版された「海上タクシー『ガル3号』備忘録」、「二島縁起」と比べると、完成度の差は歴然。年々うまくなっているんじゃないでしょうか。今後も目が離せない作家の一人。
関連本棚: 平蔵
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ローマ帝国愚帝列伝 (講談社選書メチエ)
ローマ帝国愚帝列伝 (講談社選書メチエ)
著者: 新保 良明
出版社: 講談社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: ローマ帝国の中でも悪名高い皇帝6名をピックアップし、その放埓・放蕩のエピソードを詰め込んだもの。同じ愚帝でも、史上屈指の大国の愚帝となると、そのはちゃめちゃぶりもスケールが違う。ただ、あまりにも刺激的なトピックを盛り込みすぎているため、途中からはやや食傷気味に。まあ、ローマ皇帝の即位システム自体は面白かったので良いのだが。
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旅が仕事―通訳ガイドの異文化ウォッチング
旅が仕事―通訳ガイドの異文化ウォッチング
著者: 志緒野 マリ
出版社: 平凡社
評価: ★★★★
カテゴリ: エッセイ
コメント: 某HPの通訳者持ち回りエッセイで、楽しい文章を書く人だなあと感心したのが志緒野マリ氏。その志緒野氏の現時点では唯一のエッセイがこちら。装丁がしょぼいのでトホホな内容かと思いきや、日本に旅行に来る外国人観光客のガイド体験記あり、南米留学経験談ありで、予想以上に面白かった(っつーか、もう少しまともな装丁をつけてくださいよ、平凡社さん)。疲れたときにさくっと読むのにうってつけ。
関連本棚: stonechild 平蔵
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声に恋して―洋画とアニメと私自身と
声に恋して―洋画とアニメと私自身と
著者: 小原 乃梨子
出版社: 双葉社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: のびたくんの声といえば、誰しも記憶にあるのではないだろうか。吹き替え草創期から活躍している女優兼声優さんの自伝なだけに、日本の洋画史とアニメ史のおさらいができるお得な一冊。文章がいまいちなのはご愛嬌。仕事と家庭の両立に苦心するくだりなど、小原乃梨子さんにも働く女性としての葛藤があったんだなあと気づかされる。最近のアニメの声優さんに違和感があるのはなぜかと思っていたら、私が子どもの頃の声優さんは「体を使って演技する」ことが基本の俳優さんが多かったんですね。うーむ。声優業も奥が深いなあ。
関連本棚: 平蔵
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エディプスの恋人 (新潮文庫)
エディプスの恋人 (新潮文庫)
著者: 筒井 康隆
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 七瀬シリーズ最終章。2作目までを読んでいた人には、この冒頭に、おや?と思うはず。最後はどこに着地するかと思っていたら、おお、そうきたか!の納得の結末であった。第3作になってもペースはおちず、最後まで一気読み。さすが筒井氏、名人芸である。
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細川ガラシャ夫人〈下巻〉 (新潮文庫)
細川ガラシャ夫人〈下巻〉 (新潮文庫)
著者: 三浦 綾子
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 父・明智光秀は短い天下の後、秀吉に討ち取られ、謀反人の烙印をおされた。玉子もまた、逆臣の娘として苦難の道を歩むこととなる。彼女はキリスト教の中に一条の光を見出し、キリシタン弾圧の嵐の中、洗礼を受ける決意をする。<br> 宣教師も舌をまき、秀吉をもひやりとさせたという聡明さを備え、信念を持って自分の生き方を模索した、稀有な女性の物語。ちなみにこの人は独学でラテン語をすらすら読めたらしいです。すごい!
関連本棚: のりマン ちーた サトウ 11 平蔵
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細川ガラシャ夫人〈上巻〉 (新潮文庫)
細川ガラシャ夫人〈上巻〉 (新潮文庫)
著者: 三浦 綾子
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 美貌と才気を兼ね備えた明智光秀の娘、玉子。掌中の珠としていつくしまれた彼女は、織田信長の命により、父の旧友であり、同じく教養人でもあった細川幽斎の長男、細川忠興に嫁ぐ。しかし、父の蜂起によって、彼女の運命は大きくかわっていく…。戦国の世にあって、自分の生き方を求めた女性の物語である。ともすると残酷な面が強調されがちな忠興だが、妻のために百人一首の歌留多札を作るなど、優しい一面もあったことがきちんと描かれている。
関連本棚: のりマン kiyomi サトウ 11 平蔵
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退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか (新潮文庫)
退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか (新潮文庫)
著者: 関川 夏央
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 常識的な目で北朝鮮をつづったルポルタージュ。個人的にはルーマニアと北朝鮮の対比が面白かった。
関連本棚: 平蔵 ogijun
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螢坂
螢坂
著者: 北森 鴻
出版社: 講談社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: ビアバー香菜里屋の主人・工藤が謎を解き明かすシリーズ第3作。「猫に恩返し」、「双貌」、「孤拳」など、ほんわかとした後味の短編が心地よい。相変わらず美味しそうな料理が登場するが、第1作、第2作の方が、食べたいと思う料理が多かったかも。
関連本棚: びー玉 平蔵
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コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
著者: 塩野 七生
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 友人推薦の一冊だったにも拘らず、読むのが遅れた一冊(衰亡史というのが潜在的に苦手だったため…)。しかし、これが抜群に読ませる本であった。コンスタンティノープルを死守せんとする千年王国・ビザンツ帝国、その大国に挑みかかる東方の新興国トルコ、両者の戦いの裏で渦巻く西欧諸国の思惑。タイプは異なるが、ビザンツの君主コンスタンティヌス11世と、トルコのスルタン・マホメッドが、二人ながらに魅力的である。
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R.P.G. (集英社文庫)
R.P.G. (集英社文庫)
著者: 宮部 みゆき
出版社: 集英社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 珍しくこの本は新刊で買った。最後のどんでん返しも十分インパクトがあるし、さすが宮部みゆき氏である。惜しむらくは、物語の中で登場する刑事二人が、他の作品でも活躍していたことに気付けなかったことである。両方とも読んでいるはずなんだけどなあ。不覚!
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伽倻子のために (新潮文庫 り 1-1)
著者: 李 恢成
出版社: 新潮社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 帰国船運動の結果が明らかとなった今となっては、この小説が発表された当時とは、読み方が違ってくることは否めない。私は帰国船運動を歴史上のできごととして知る世代であるが、北朝鮮に希望を見た在日朝鮮人・韓国人というのが相当数いたのだ、ということを改めて認識した一冊である。しかし、北朝鮮を信じ、かの地に渡った青年たち、特にインテリ青年たちが払った代償はあまりにも大きかった。そのことを思うにつけ、やるせない気持ちになる。
関連本棚: あくび こきぞう 平蔵
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由煕 ナビ・タリョン (講談社文芸文庫)
由煕 ナビ・タリョン (講談社文芸文庫)
著者: 李 良枝
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 韓国に留学した在日韓国人女性を、韓国人女性二人の視点から語る「由煕」。ここでは韓国人女性の視点に仮託しつつも、更にその外側から在日韓国人を捉えようとする作者の苦心が見て取れる。
関連本棚: みあ あくび こきぞう 平蔵
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GO
GO
著者: 金城 一紀
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 最初の書き出しにガツンとやられてしまった。アロハ(笑)。<br> 文章が軽妙でさくさく読めるので見過ごしそうになるが、さまざまな問題が随所で提示されている。 在日朝鮮人と在日韓国人の違いとは何か、総連とは、民族とは…。 たとえば李良枝氏の<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4061975846">由煕 ナビ・タリョン (講談社文芸文庫)</a>や、李 恢成氏の<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4101172013">伽倻子のために (新潮文庫 り 1-1)</a>と比較するとわかりやすいが、読み手を緊張させずに在日問題を扱える手腕に脱帽。 勿論、青春小説としても一級品である。
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ライオンハート (新潮文庫)
ライオンハート (新潮文庫)
著者: 恩田 陸
出版社: 新潮社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 時を越え、時空を越えて何度もめぐりあう男女の物語である。既にこの時点で個人的にツボな設定なので、評価は甘目かも。でも、いいんです。好みなんだから。しかし、この一組の男女が、さかのぼるとあの二人に行き着くのにはちょっとずっこけてしまった(途中からいやーな予感はしていたのだ)。
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