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柳生薔薇剣
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著者: |
荒山 徹 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
時代小説
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コメント: |
伝奇時代小説。名作<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4396632142">魔岩伝説</a>(個人的には荒山作品ではこれがベスト)に比べるとやや話のスケールが小さいが、完成度は相変わらず高い。「十兵衛両断」(未読)の続編的な位置づけにある作品なので、そちらを先に読んだ方がベターかも。早く読まねば…。 |
関連本棚: |
平蔵
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朝鮮と私 旅のノート (文春文庫)
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著者: |
萩原 遼 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
「朝鮮戦争—金日成とマッカーサーの陰謀」を補う位置づけにある本。この本を読んで、「朝鮮戦争」をさっさと読まねば、と思いました。第4章は、ある意味ごもっともな内容。外国語を生活レベルで知っている筆者と文書レベルでしか知らない研究者の差を実感した。 |
関連本棚: |
stonechild-2
平蔵
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時雨みち (新潮文庫)
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著者: |
藤沢 周平 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
時代小説
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コメント: |
士道ものから市井ものまで、藤沢周平らしさが感じられる時代小説。全体のトーンはやや暗め。隠密の暗闘を描く「帰還せず」がイチオシ。結末が爽やかな「山桜」も良い。 |
関連本棚: |
平蔵
reiko510
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カーマロカ―将門異聞
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著者: |
三雲 岳斗 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
時代小説
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コメント: |
作者の三雲氏はライトノベル出身らしいのだが、どうしてどうして、なかなか読みごたえのある伝奇小説である。今回の主軸は平将門だったが、もう少しマイナーな素材(時代)を選んでも、十分読者を惹きつけられる作家だと思う。鎌倉時代の比叡山とかどうでしょうかねえ。今後に期待大。 |
関連本棚: |
平蔵
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オリガ・モリソヴナの反語法
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著者: |
米原 万里 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
米原万里氏の半自伝的小説。舞台芸術家である主人公は、自らに踊りの魅力を教えてくれた、ソビエト・プラハ学校時代の女教師の過去を調べ始める。調査から浮かび上がる、天才女性ダンサーの数奇な運命…。
おそらく物語の80%くらいはノンフィクションでしょう。米原氏の気迫が感じられる一冊。 |
関連本棚: |
平蔵
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十二人の手紙 (中公文庫)
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著者: |
井上 ひさし |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
手紙や公式文書のみで物語を構成した連作集。終章のオチも筆談という名の文書で締めくくられていて、見事というほかない。一番びっくりしたのは「玉の輿」。濫読の鬼・井上ひさし氏の真骨頂ここにあり! |
関連本棚: |
平蔵
よーこ
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密約幻書 (講談社文庫)
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著者: |
多島 斗志之 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
神戸に住む若い女性のもとに突如舞い込んだ、祖母の形見の鞄を買い取りたいという申し出。申し出の主は英国の富豪、しかも亡命ロシア人でもあった祖母の鞄に対して示された金額は法外なものだった…。絶妙にからむ現在と過去、二重三重のどんでん返しと、歴史ミステリ好きならば、読んで損はない一冊。 |
関連本棚: |
平蔵
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北朝鮮に消えた友と私の物語 (文春文庫)
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著者: |
萩原 遼 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
赤旗特派員として平壌に滞在した著者の、朝鮮との関わりを描いた半生記。天王寺高校夜間部で出会った尹元一との友情、初めての朝鮮語との出会い、朝鮮人青年たちとの交流、実際に見た北朝鮮への幻滅などが、丁寧につづられている。 |
関連本棚: |
stonechild-2
平蔵
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ユーラシアの秋
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著者: |
佐々木 良江 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
日本の帝国主義の申し子として生まれ、歴史の大きなうねりの中で流転の運命をたどった一人の女性の物語。歴史に抗うでもなく、しなやかに生き抜いた彼女の姿に感銘を受ける。佐々木良江氏の真摯な筆致が、尚更心に染み入る。 |
関連本棚: |
平蔵
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かたみ歌
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著者: |
朱川 湊人 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
昭和40年代の東京の下町を舞台にした、ノスタルジックな連作集。日常の生活の中でおこる不思議な出来事がいずれも印象的である。粒揃いだが、しいて言うなら「栞の恋」と「ひかりの猫」(猫好き必読!)がおすすめ。押し付けがましさのない「郷愁」を描ける作家はなかなかいないので、今後の活躍に期待。 |
関連本棚: |
あずきのリアルな
2005年10月〜2006年・しんじ
平蔵
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甲子園の異邦人―「在日」朝鮮人高校野球選手の青春 (講談社文庫)
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著者: |
金 賛汀 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
1981年夏の全国高校野球大会、報徳学園と京都商業の決勝戦には、
両チームあわせて7名の「在日」の選手がいた。
しかも、そのうちの2人は通名ではなく民族名を名乗っていた—。<br>
1981年の「画期的」事件を丹念に描いたノンフィクション。<br>
<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4575710962">海峡を越えたホームラン―祖国という名の異文化 (双葉文庫―POCHE FUTABA)</a>から、韓国・野球つながりで読了。<br>
「在日」ならば本名を名乗るべしという筆者の論調には
少し偏りを感じるが、それにしても、
本名を名乗ることがためらわれる社会というのは、
課題の多い社会ではないかと思う。<br>
ただ、7人の選手のうち、1人だけ生粋の朝鮮・韓国人でない選手がいるのだが(父親が韓国人、母親が日本人)、彼の記述については、かなりトーンダウンしているのが気になった。
その他の6選手の記述にあふれる筆者の共感や、やや過度の感情移入を考えると、温度差がありすぎるように思う。ちなみに、一番「同胞的共感度」が高いのは、7人の中で唯一朝鮮語を理解するという金村である。 |
関連本棚: |
平蔵
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街道をゆく (40) (朝日文芸文庫)
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著者: |
司馬 遼太郎 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
簡潔な文章で台湾の現在と過去をうつしとった、良質の紀行文。台湾旅行後に手に取ったのだが、むしろ一度台湾を体験してから読んだ方が腑に落ちるのではないかと思う。 |
関連本棚: |
Masakim
寺脇 犬
平蔵
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海峡を越えたホームラン―祖国という名の異文化 (双葉文庫―POCHE FUTABA)
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著者: |
関川 夏央 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
韓国プロ野球草創期に日本から韓国へ渡った、在日のプロ野球選手たちに取材したノンフィクション。関川さんの韓国本はいつもながら註が楽しい。<br>
選手たちが抱える韓国文化への親近感と違和感、それにも勝るプロ野球人としての矜持が、余すところなく描かれている。選手たちは全員在日2世なのだが、息子たちを正真正銘の祖国に送り出したご両親の心中はどのようであったのか、興味は尽きない。 |
関連本棚: |
平蔵
ogijun
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監督 (文春文庫)
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著者: |
海老沢 泰久 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
限りなくノンフィクションをベースにした野球フィクション(何ていったって主人公が広岡達朗という「架空の人物」ですから)。川原泉の
「メイプル戦記」の元ネタの一つはこれかも、と感じる箇所が結構あります。 |
関連本棚: |
トリゴシ苦労
bit78
平蔵
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テレビアニメ魂
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著者: |
山崎 敬之 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
アニメ草創期から製作に携わった筆者の回顧録的著作。長年アニメに携わってきた人ならではの俯瞰的な考察は一読の価値あり。 |
関連本棚: |
midorikiseki
平蔵
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楽園のつくりかた
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著者: |
笹生 陽子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
こまっしゃくれた都会の少年が、ド田舎の中学校に転校したところから物語は始まる。ヤングアダルト小説だが、一癖も二癖もある同級生たちが個性的で、大人でも楽しめる。 |
関連本棚: |
平蔵
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