福井在住の理系研究者,中村匡が最近読んだ本です。できるかぎりコメント付で登録するつもり。
ドキュメンタリとしてはかなりレベルが低い。冤罪事件なのだが、ほとんどその被害者からだけの情報で書いてる感じ。また文章のくみたても悪く、断りなしに人物やら組織が登場するので読みにくい。そもそもタイトルに偽りありで、外務省はほとんどでてこない。
でもフィリピンを舞台にした実録ピカレスクものとして読むと結構おもしろい。
「散弾の弾がない(中略)手を回して仕入れさせる。買い取りだ。それから発煙筒も仕入れる。38口径六連発一丁を仕入れる。それを若い連中に持たせる。」