|
|
詩集 二度とない人生だから
|
著者: |
坂村 真民 |
出版社: |
サンマーク出版 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
詩.うた
|
コメント: |
「念ずれば花開く」と言われた詩人、坂村さんの詩集です。
1909年生まれの人生の大ベテランの詩は一言一言はわかりやすいのですがそれがひとたび「詩」となるとなんて重みがあるのでしょう。
自然界の小さな営みにも視線を向けて 生きていくすべてのものへのやさしく、暖かく、厳しく、力強い応援歌です。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
|
|
|
|
森の本 (文芸シリーズ)
|
著者: |
|
出版社: |
角川書店 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
|
コメント: |
深い森の美しい緑とその中で生きる動物たちの写真、そして短いコメントが集められた内容です。きれいな緑、そしてそこでの生き物の営み。ページをめくっていくたびになんだかきれいとか美しいとか、そんな一言で言い尽くせないような不思議な印象を抱くようになってきました。たくましい樹木。110メートルもあるレッドウッドの一日の水分の蒸発量はお風呂一杯分にもなるんだとか、そしてその水分を補うために地面から水を100メートル以上も吸い上げるのです!それは樹の力だけでなく 水の「くっつく、引っ張る」という性質のおかげでもあるのだそうです。
生きる、ただ必死に命を守る、命の限り生きて 命を繋ぎ、育む..。そんな一連の壮大な流れを感じて胸がドキドキするような想いでした。生きる力を与えてくれた本となりました。 |
関連本棚: |
Archaic
tomo2
omi
0014
|
|
|
|
|
暮し上手の家事ノート (知的生きかた文庫)
|
著者: |
町田 貞子 |
出版社: |
三笠書房 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
暮らし
|
コメント: |
毎日の生活を気持ちよく暮らすための 合理的で、しかも日本の四季にあった暮らしの知恵がたくさん詰まった本です。
著者のきっちりした気持ちの良い暮らしぶりはとても私には全部は真似できないと思いましたが、そうは思いながらもすぐに真似したい事もあり、ほとんどが簡単に真似できることでした。何か特別なことをされている...と言うよりは、当たり前のことをきっちり面倒がらずに行っておられると言う方があっているのだと思います。どれだけ私は家事の省略をしているかを気付かせてもらったような気がします。
もう一つ感じたのは 気持ちの良い暮らしの根底には家族への愛情が満ちあふれていると言うことです。この手の本にしては珍しく、所々で家族への愛情を感じて思わずホロリとする場面がありました。ぬくもりのある暮らし...そんな言葉がピッタリの本です。 |
関連本棚: |
benisuzu
omi
|
|
|
|
|
うまい!と言われる文章の技術 (知的生きかた文庫)
|
著者: |
轡田 隆史 |
出版社: |
三笠書房 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
|
コメント: |
朝日新聞論説委員で過去にニュースステーションにも時々出演されていた轡田さんですので その本の中身も難しい文法の解説ではなくて ご自身が経験されてきたことや、執筆されたものが実例として載っていてわかりやすくて 興味深く読めました。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
ふだんの暮らしが好き
|
著者: |
前田 まゆみ |
出版社: |
大和書房 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
暮らし
|
コメント: |
ふだんの暮らしの中のちょっとだけこだわっている事、こんな事が好き、こうしたらいいよ、と言う前田まゆみさん風の暮らしぶりが 可愛いいおなじみのイラスト共にひとりごとのように紹介されている本。自分流のちいさなお気に入りとか 大げさではないこだわりとか そんなものが普段の暮らしの中にたくさんあるときっと毎日が楽しいと思う。以外と意識すればたくさん作れるような気もする。って言うか、「好き!」「楽しい!」って思いこんでしまう事もひとつの手かも知れない。 |
関連本棚: |
cyclemonorail
omi
|
|
|
|
|
文章を書くヒント―名文の秘訣から手紙の作法まで (PHP文庫)
|
著者: |
外山 滋比古 |
出版社: |
PHP研究所 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
|
コメント: |
細かい技法の説明などではなくて 書くことにまつわるちょっとしたコツや、心がけみたいな事が書かれています。短い章で成り立っているので読みやすいです。
要するに著者がもっとも言いたいのは 書くことは難しいと言う潜入感を捨てなさいと言うこと、上手に書こうという欲を捨てなさい、と言うことです。 |
関連本棚: |
stonechild
omi
|
|
|
|
|
アメリカハーブ紀行 (講談社文庫)
|
著者: |
広田 〓子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
ガーデニング.ハーブ
|
コメント: |
広田せい子さんは日本のハーブ研究パイオニアでNHKなどで時々お見かけする方です。
「アメリカハーブ紀行」は広田さんのアメリカ流ハーバルライフの経験談です。
アメリカはやはりスケールが大きくて 社会に於ける植物の位置づけが日本とは違い、密接に社会に関わっていると思いました。
行政と民間の有志が一体となって都市の緑化や環境問題、そして様々なハンディの克服に「園芸療法」が効果を上げているとのことです。
ハンディのある人もない人も一緒に楽しみましょう、と言うところがとても素敵だと思いました。
広田さんご自身もアメリカでの経験を生かして高齢者や体の不自由な方のためのオープンな庭造りに取組中とのことで最近私が興味を持っている方です。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
Afternoon Tea time ― アフタヌーンティーと過ごす時間
|
著者: |
|
出版社: |
扶桑社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
暮らし
|
コメント: |
楽しくて豊かなライフスタイルを提案している「アフタヌーンティー」のレシピやメニュー、雑貨が明るい雰囲気のスタイリングで撮影されています。とにかく明るい、そしておいしそう!廣瀬裕子さんのエッセイがついてまるで読んで、見る、ティータイム..です。
これならホッと一息つきたいときにパラパラ気持に任せてページをめくってぼんやり眺めて気分転換!こんなにリアルにおいしさが伝わってくるなんて感動モノです。 |
関連本棚: |
おぶやん
omi
|
|
|
|
|
君ならできる
|
著者: |
小出 義雄 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
|
コメント: |
小出義雄と言えば 説明するまでもありませんが シドニーオリンピック女子マラソンで優勝した高橋尚子の監督です。高橋選手が優勝してからと言うもの、高橋選手と共に小出監督もバラエティ番組などマスコミの標的となり、ツーショットを頻繁に見かけるようになりました。そんな中での小出監督のイメージは お酒好きの軽い感じのおじさん...でした。でもこの本を読んでみて 各所で「さすが 小出監督...」と尊敬の念を抱きました。本の中には 謙虚で人の心を大事にされる小出監督の人柄がにじみ出ていました。そしてとにかく走ることが大好きで自分の夢を叶えるためにどれだけ頑張ってこられたかと言うことが書かれていました。TVの中のあのおとぼけぶりも実は繊細な神経を持つ監督の計算から来ていることもわかりました。人は夢を持つことが大事で 夢を持てば強くなれる...。マラソンは監督にとって一つのテーマであるだけで 生きていくのに大切なこととはこんな事なんだよ、とたくさんのことを気付かせてもらえる本だと思います。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
五体不満足
|
著者: |
乙武 洋匡 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
生き方
|
コメント: |
小学校から中学校時代にかけては読み手としてはちょっともの足らないくらいにごく自然で当たり前な少年だったようです。
負けん気が強く 何にでもチャレンジする彼。
もちろん 両手両足が彼にはありませんから みんなと同じように出来ないことがありますが暖かい先生や友達に囲まれて 出来ないと思われることでも 協力と努力と工夫でやってのけてしまいます。
そして彼は出来る限りの努力をしていろいろなことを成し遂げたあと周りの人への感謝を忘れません。
そんな風に彼は「ごくごく当たり前」に生きておられます。
予備校時代から大学時代にかけてますます彼はおもしろい経験を積み重ね どんな風に生きていきたいのかを見いだして行かれます。
そのあたりがもっとも読み応えのあるところでしょうか。
「ごくごく当たり前」に生きておられる彼ですが実際には両手足が無いことで 言うに言われぬご苦労もあったことと思います。
でも ココにはそんなことは書かれておらず 本当に明るい彼がいます。
あえて ご苦労されてきた部分、もっとどろどろとした人間くさい部分をも
表に出されても良かったのではないかな...と思います。
「それぞれ違った一人一人にはそれぞれにしか出来ないことがある。
自分らしさを大切にすることは 他人(ひと)らしさをも大切にすることに繋がる。そんな繋がりが心のバリアフリーとなって広がっていけば...」
彼が一番言いたかったことだと思います。
「五体不満足」と言う題名から受ける印象とは違って
そこには丁寧に生きている爽やかな乙武さんがおられました。
ユーモアもたっぷり持ち合わせている彼です。 |
関連本棚: |
fumi
tkmr
Piano_Peace_Ocean_Politics
みあ
蝶
ついベストセラーを買ってしまう人
atheon
はまもと
ちっち
AKI
はらしょー
omi
古本もっと読む
|
|
|
|
|
夫のかわりはおりまへん―前高槻市長の介護奮戦記
|
著者: |
江村 利雄 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
生き方
|
コメント: |
任期一年を残しながら高槻市長を退任され 痴呆症とパーキンソン病を併発された奥さんを介護された江村さんの手記。
「市長の代わりはなんぼでもいるやろけど、夫の代わりはおりまへんやろ。」と、夫婦の絆、家族の絆を何より大切に考えられる江村さんの市長退任はとても潔いものでした。「決していい夫ではなかった」ので今まで黙って付いてきてくれた妻への罪滅ぼしをしたいというお気持ちからの自宅介護。でも ヘルパーさんや家族と協力しながら、息抜きも上手にされていました。
「心のケア」大切にしながら努力の甲斐あって 奥さんの調子は少しづつ良くなって行かれました。やはり 身内の力と言うのは 何より替えがたいものがあります。安心感、信頼感、尊敬、愛情...培ってこられた大切な関係が奥さんの回復の大きな基になったのだと思います。ただ残念なのは最近になって 施設に一時入所した際に奥さんが食事を喉に詰まらせて 現在寝たきりになっておられると言うことです。「また一からです..。」と江村さんは仰っていました...。どうか 再び回復へと向かわれることを祈ります。最後に「介護に」ついて考えを述べておられましたが 「『エレベーターを作れ』より、『エレベーターの要らない社会を作れ』」と言われていたことが心に残っています。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
京ことば玉手箱
|
著者: |
加納 進 |
出版社: |
ユニプラン |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
京都
|
コメント: |
忘れたくない京言葉がいっぱい。
読んでいるときずっと祖母の顔が思い浮かぶ、懐かしい言葉。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
|
|
|
|
フードプロセッサーでお菓子革命 (講談社のお料理BOOK)
|
著者: |
加藤 千恵 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
|
コメント: |
パイ、タルト、クッキー、スコーンの生地がフードプロセッサーでできるんだ...。
チーズケーキやゼリー、ガナッシュも...。所々に加藤さんのコラムもあってこれはゲットです。
お菓子って 食べるのはもちろん、作るのも、考えるのも、レシピ本で見るのも、楽しい気分にしてくれますねぇ。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
東京育ちの京都案内
|
著者: |
麻生 圭子 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
京都
|
コメント: |
京都のガイドブックではありません。
大分生まれで愛媛、大阪育ちで東京住まいだった麻生さんが京都に住んで3年。
すっかり京都人の麻生さんのエッセイです。
京言葉も違和感無く「たんとう」 使われています。
麻生さんの町屋のこだわり、骨董品のこと、京の暮らしの事など気取り無く、
しかもこだわりをもって書かれています。
京都に住む私にも勉強になることがいっぱいありました。
「そんなこと知ってるわ〜、それは知らんかったわ〜。」などと
ちょっと挑戦的な姿勢で読んだのでした。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
シンプル・ビューティ
|
著者: |
川原 亜矢子 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
美容.おしゃれ
|
コメント: |
パリコレモデルとはいったいどのように「美」の追求をされているのか興味があるのと できれば私だって真似出来ることがあるんじゃないの?なんてちょっと気恥ずかしいけど そんな気持ちで読みました。題名の通り「シンプル」で 地道な努力をされているようです。何より大事なのは他人の真似ではない、自分らしく 心地よいということ。穏やかでどこかおっとりした雰囲気の人ですが きちんとしたライフスタイルは川原さんの強いプロ意識の現れであるもあると思います。何か打ち込めるものがあることのすばらしさをちょっとうらやましく思いました。「自分の直感を疑わないことが、何かへの道に通じている...」この言葉が心に残っています。 |
関連本棚: |
かおりん
omi
|
|
|
|
|
日本の香り
|
著者: |
二部 治身, 小林 庸浩 |
出版社: |
文化出版局 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
暮らし
|
コメント: |
四季を感じる自然の中にも香りにまつわる想い出がいろいろあります。春にはふきのとうや よもぎ、山椒、夏にはムッと熱気が上がる雨上がりの道路、大掃除で上げた畳の匂い、麦茶...。秋は 熟しすぎた柿のあまい香り、むせかえりそうなキンモクセイ、炊きたての新米のごはん、冬には 掘り炬燵の中のいこった炭の匂い、手作り味噌のみそ汁、おくもじ(菜の花のぬか漬け)...。
そんな懐かしい香りと想い出が自然と胸の中にじんわりと広がっていくのがこの本です。「素朴な写真は 気持ちをやすらかにしてくれます。「香りが郷愁を呼び覚ます。」...本文より |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
気でひきだせ、無限の治癒力―だれでもできる矢山式気功法
|
著者: |
矢山 利彦 |
出版社: |
太郎次郎社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
福祉.医療.健康
|
コメント: |
もしも 私が気を自由に操れることが出来れば 娘たちに何か良い刺激を与えられるのではないか、そうすれば 少しでも苦痛や不自由さから解き放されるのではないか...そして 自分自身のコントロールも今よりもっと上手に出来るようになるのではないか...。そんな期待のようなものを抱きながら読みました。西洋医学と東洋医学の両方の良いところを生かしながら患者の苦痛を和らげることが出きればと言う著者の思いにはうんうんとうなずきます。体全体、そしてその人自身の情報も把握しながら 弱いところを補っていくと言った「人」を診る医学がもっとなされていけばうれしいことだと思います。気を体にめぐらす方法も紹介されていましたが その方法を読んでいくうちに 私が幼い頃に手のひらに感じていた感覚は 間違いなく「気」だったのだと確信できました。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|
|
|
小さな生活 (ちくま文庫)
|
著者: |
津田 晴美 |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
暮らし
|
コメント: |
くらし方はその人の現実の現れ...。ちょっと背筋がピンと伸びるような気 がしました。 |
関連本棚: |
omi
|
|
|